軽音楽部の思い出 4年の大学生活は、あっという間であった。 憧れの下宿生活、 軽音楽部でたむろし、ジャズ喫茶のバイトに明け暮れる毎日。 聴くもの、食べるもの、都会の匂い、原付バイク、何もかもが新鮮で、 一つ一つが、カラフルな色合いで輝いて見えた時もあれば、 何もかもに幻滅し、自己嫌悪のループにハマるブルーな時もあった。 ただ、今思い起こすと、とても大切で濃密な時間であったことは間違いない。 私が所属していた軽音楽部は、ジャズやフュージョンが主流で、 楽器の腕に自信がある者や、音楽にこだわりを持った輩が集まるクラブで、 少々面倒くさい感じというか、かげりのあるサークルでもあったような気がする。 …