Mac to MacでiTunes移行&iPhone4Sの同期先も移行

移行元


移行先

  • iMac(27-inch, Late 2012, Mountain Lion 10.8)
  • iTunes 11.0.1


その他


手順

  1. 移行元のiTunesの「iTunes」→「環境設定」→「詳細」→「"iTunes Media"フォルダを整理」にチェックを入れる
  2. 移行元のiTunesの「ファイル」→「ライブラリ」→「ライブラリを整理」「ファイルを統合」にチェックを入れて「OK」
  3. 移行元、移行先共にiTunes終了
  4. 移行元の/Users/(username)/Music/iTunes以下を移行先の同じフォルダにまるごとコピー。自分は同一LAN内「ファイル共有」でコピーした
  5. 移行先のiTunes起動。ここまででiTunesの移行完了。
  6. 移行元のiTunesiPhoneを接続してバックアップを作成(この作業は不要だが、念のため)
  7. 移行先のiTunesを起動し、「iTunes」→「環境設定」→「デバイス」→「iPodiPhone、およびiPadを自動的に同期しない」にチェックを入れる
  8. 移行先のiTunesiPhoneを接続
  9. バックアップを作成(ひとまず安心)
  10. ひととおりのタブを見て問題無さそうであれば同期してみる。問題なければ移行完了。


※注意事項:なるべく環境等書くようにしていますが記載漏れあると思います。よって確実な移行を保証する記事ではありませんので参考程度に。(お約束ですが)

「アフリカビジネス入門」を読む

アフリカビジネス入門 ―地球上最後の巨大市場の実像


 アフリカ経済を俯瞰する手始めとしてふさわしい書籍。アフリカのことをまったく知らなかった自分には非常にためになりました。


 著者は言います、本書の目的は、「アフリカ」と「ビジネス」という2つの言葉を結びつけることである、と。近年(大体2000年以降)のアフリカの経済は、多くの日本人(または日本企業、日本)がイメージするそれとは異なっているのではないか。近年のアフリカ経済の特徴は、ICT(Information and Communication Technology)と金融市場の拡大、中国・韓国・インドの進出、PEファンドの殺到、である。そこに日本の存在感はあまり無い。実は日本はこの波の少し前までアフリカに大きく投資していた(ある意味その果実を受け取ることなく投資は最近縮小傾向にある)。ICTにより大きく変わりつつあるアフリカ市場(資源→資源、金融、ICT)にもう一度チャンスを見いだし、共にアフリカ市場を育てていくべきではなかろうか。
自分がこの本から感じた著者の主張はこのようなものでした。


 著者はケニアで2009年よりベンチャー投資プロジェクトを始めた経験からこの本を書いており、1.アフリカ市場偏重、2.東アフリカ偏重、な印象を受ける部分も多かったですが、データ(数値)を見ると、著者の主張がまったく根拠の無いものではないことも分かります。個人的にデータで面白いなと思ったのは労働人口で2040年にアフリカが世界一となるというものです。比較対象の中に中国、インドといった国が混ざっていたり、そもそもアフリカ全土で集計するのは間違っているのではというつっこみはあるとは思いますが、自分はこと労働人口に関しては分散していてもいいのではないかと思っています。

アフリカの人口の特徴として、他にも注目すべきポイントは、単純に数が多いだけではなく、豊富な若年労働力を多く有しているところである。図1・7は、主要地域、国の労働人口を比較したものであるが、これを見ると今から30年後の2040年にアフリカは、高齢化が進みつつある中国やインドを横目に、世界で最も労働力を有する市場になることが予想されている。(P025)


 なんにせよ、アフリカ市場を世界の何番目に魅力的な市場と捉えるかはともかく、今の日本企業の「中国→インド→ブラジル→アフリカ」という発想では無く、世界の多国籍企業の「中国とインドとブラジルとアフリカ」といった発想でアフリカ市場を捉える必要があるのだと思いました。

日本でアフリカ市場について語られる際に、まずは中国、次にインド、アフリカはその次、もしくはさらにブラジルの次ということで、アフリカ大陸は未来の市場として捉えられることが少なくない。その一方で、世界の多国籍企業にとって、世界市場の獲得方法は階層構造ではなく平面化している。グローバルでシェアを押さえるためには、世界地図上でココと、ココと、ココといったように、である。(P206)


 アフリカのこと少しだけ分かった気がします。読みやすいし、おすすめです。
[他人に勧める度合:★★★★★☆☆☆☆☆]

アフリカビジネス入門 ―地球上最後の巨大市場の実像

アフリカビジネス入門 ―地球上最後の巨大市場の実像

「ここが違う、ヨーロッパの交通政策」を読む

ここが違う、ヨーロッパの交通政策
 ヨーロッパの面白そうな交通政策事例集。いかにも流行ってます的な書き方だけど、調べてみるとそうでもなさそうな雰囲気を感じる事例も多いです。
とはいえ、実際に行われている(いた)のは事実だろうし、公共交通機関利用率が自動車をはるかに上回る都市の事例もいくつかあって興味深い内容でした。

「環境首都」フライブルクの交通手段の経年変化:
1976年→1998年で自動車60%→22%、公共交通機関22%→50%
(P73 表1から抜粋)


 著者はそこまで主張していませんが、この本に挙げられている”自動車をやめる”という決断をするためには、市民の理解が非常に重要なのだと思います。
実際、例えば自分が今住んでいるような地方の都市(人口数10万人)で来年から自動車締め出しますとか言ったらそらみんな反対すると思います。
しかし、よくよくよくよく考えて、公共交通機関や駐輪場の整備、自転車購入の優遇、企業をまたいだ通勤バス、などなど色々やってみれば意外にそんなに不便になることなく皆生活できるのではないでしょうか。
そのような結論に至るためには本書でも書かれている通り市民のための開かれた対話がかかせないのだと思います。それを5年間で500回も開催しちゃう(フランス、ストラスブールの事例)あたりがヨーロッパ人の文化なのでしょう。

今でこそ、ストラスブール路面電車の街として世界的に有名になったが、開設前はたくさんの市民から反対の声があった。そのため、市民に理解してもらうために、五年間で五〇〇回の協議会が開かれたという。その結果、反対していた市民のなんと八割までが賛成にまわったというから、開かれた対話がいかに大切であるかがわかる。(P83)


 ヨーロッパの交通政策は、日本のそれとは違い、「社会における自動車の役割は認めながらも、できるだけクルマを市内の中心から締め出し、人間主体の街づくりを目指す」ものである。
ヨーロッパもかつては日本のような自動車優先の交通政策をとっていた国が多かった。なぜ変われたのか?
著者は言います、その最も大きな要因は、市民の意識が日本と大きく違うからではないだろうか。そしてその背景には1988年フランスで制定された「人間は、誰でも自由に移動する権利を有する」という社会権としての交通権があるのだ、と。
最初、自分にはこの交通権というものがピンと来ませんでした。なぜ交通権がそこまで重要なのか、日本ではそんなものがあっても誰も見向きもしないよ、と。
しかし本を読み進めるにつれて、その考え方自身が日本的であり、このような考え方こそが日本にヨーロッパのような交通政策が生まれない原因なのではないかと気づきました。
本書ではこの”市民の意識の違い”をどうやって克服したらよいか、具体的なことは書いていません。自分もここに表現するに足るほどのなにかは思いつきません。
なかなか難しい問題だと思いますが、交通政策に関しては自動車中心の都市構造は時代遅れだと感じることも多く、なんとかしなくちゃいけないなと強く感じました。


この本で紹介されている都市に行って実際に現地の様子を見てきたい、そう思わせてくれる良書でした。
オススメです。[他人に勧める度合:★★★★★★☆☆☆☆]

ここが違う、ヨーロッパの交通政策

ここが違う、ヨーロッパの交通政策

「ヘコむな、この10年が面白い!」を読む

 『今のままでよいと思った瞬間から、経済は悪くなるのです。(P208)』

この一見矛盾に満ちた言葉こそ、現代日本の問題を言い表しているのではないかと思います。本書は、海外駐在約30年の経験を持ち異邦人視される著者の視点から「ヘコんでいる」ように見える日本人と日本が、これからの10年で再び活力のある国にするためにはということについて、著者の主張が書かれた本です。
正直、読みやすい本ではないなというのが率直な感想です。その理由は、著者の主張が多すぎて章立てと合っていなかったり、先に述べたことと若干矛盾していたりするからです。しかしながら、ひとつひとつの主張はとても的を得ていると感じられました。「日本はモノづくり国家から脱却すべし」「日本はコト興しをすべし」「環境問題をチャンスにすべし」という大きな提案から、アップルのプラットフォーム戦略や欧米のODM企業などの最近の成功事例の紹介まで、ほぼ全てがおそらく的を得ているのだろうなというものばかりでした。
著者はこのような考えに自信の海外赴任30年の経験から至ったのでしょうか。もしそうだとすれば(この本に書かれていることを経験的に導き出したとすれば)素晴らしいと思います。だからこそ、これらの内からひとつふたつの主張を抽出し、より深掘りしてもらいたい、そう感じました。


 以下面白かった部分を紹介します。

中国は単なる製造国家ではない(P64)

台湾系OEM企業との水平分業スタイルとグローバル化による超大量生産により成長したと考えられている中国は、いまや全世界の最先端の技術が集まる場所であり、製造技術だけではなく設計技術も非常に高い。よって、日本のコストの高いエンジニアのリソースを設計に費やすことすら非合理的である、という意見です。
別の視点から見ると、設計現場のエンジニアは一回設計したら終わりではなく、製造上の困難性を製造現場のエンジニアと一緒になって解決していくことが必要となるから、距離(物理的にも精神的にも)が近いほうが得することが多いのかもしれません。

日本人はモノを規格化してその成分や原料コスト、製造工程にかかる費用からその商品価値を決めます。欧米人はモノに歴史やストーリーや憧れなど、商品価値を高めることであれば何でも乗せて飾り立てます。この「飾り立てる」ことがすなわちマーケティングなのです。(P170)

自分は今までモノを作ったら(原価が分かってしまうから)儲からない、と思っていましたがその考え方自体日本人の発想だったんだと気付かされました。


 冒頭の「今のままで、、、」の言葉のあとに筆者は訒小平の「先富論」をもじって「先進論」という考え方を提案します。それは「先に進める者から進めばよい、先に行った人はあとから来る人を引っ張りあげなさい」という概念です。自分はこの考え方は、今の日本の教育には無いエリート教育に繋がる部分があるのではないかと思いますが、著者がどのようにこの考え方に思い至ったかは本書で書かれておりません。この考え方だけではなく、ひとつひとつの主張に対して著者の抱負な経験からより深掘りした主張を聞きたいと思いながら本を閉じました。


 最終ページの”本書は処女作品”に期待しています。


 [他人に勧める度合:★★★★☆☆☆☆☆☆]

ヘコむな、この10年が面白い!

ヘコむな、この10年が面白い!

「地球持続の技術」を読む

 今更ながら読みました。
「1999年に書かれた本とは思えない」というのが率直な感想です。
それもそのはず、この本の目的は2050年に向けたマスタープランを立てること、言い換えれば、持続可能型社会を実現するために注力すべきはどこか(=選択と集中)を見定めることです。
著者があとがきで書いている通り、抜け漏れもたくさんありますが、取り上げられた内容に関しては具体的な数字も交えて論理が展開されており説得力がある内容となっています。
なにより、地球環境という壮大かつ漠然とした課題に対して繰り広げる、どこが課題なのか(1,2章)→細かな課題対策案はなにか(3,4,5,6章)→それらをまとめるとどうなるのか(7章)という論理展開は圧巻でした。


 自分が語るまでもない名著でしたが面白い視点がいくつかあったので引用させていただきます。

省エネルギーはどこまで可能なのかを考えよう。(中略)その場合、製鉄、プラスチックの製造、エアコン・冷蔵庫・自動車の使用などといった、エネルギーを消費しているそれぞれの活動ごとに理論上の最低エネルギーを求めていけばよいのだが、それではきりがないだろう。そこで、ここでは人間の活動を基本的な素過程に分解するという方法をとりたい。(P66)

実際には素過程に分けた後で、エネルギーの出入りを0,1,10,100,1000といったように決めて各活動に適用しています。その方法で、それなりの省エネ目標が出てくるからすごい。
これは科学技術者の世界で”あたりづけ”と呼ばれている、何かをするときのいわば必須作業です。しかしながらそれを省エネルギーというとても大きな課題に適用できる方はあまり多くはいないでしょう。さすが東大総長になられた方だと思います。

今後生産を続けることで人工物の蓄積量が増し、それに比例して廃棄される量も増加する。廃棄物からの再生が増えるにつれて、資源の消費は減少に向かう。(中略)こうして鉱物資源は枯渇性の問題を免れることができるのであり、真に憂慮すべきは、エネルギー資源の未来ということになろう。(P114)

慧眼でした。鉱物資源(鉄、アルミ、etc.)の大量消費とエネルギー資源(石炭、石油、太陽光、etc.)の大量消費をおぼろげに十把一絡でみていましたが見方を改めようと思いました。同時に、物の分別がちゃんとなされればこの話が現実になる可能性があがるのだと実感できました。8章にも書いてありますが、こういった気づきを社会に与えることこそ技術者の役目なんだと自分は思います。


 1999年に書かれたこのマスタープラン(ビジョン2050)の考え方は実際日本社会に十分浸透しているだろうか、と考えた時、自分は否だと思っています。
著者の論理にしたがえば、その原因は『その領域の専門家が知識を構造化できていないから』ではないでしょうか。
環境問題において、専門的なことを極めて分かりやすく人々に伝えることができる人(著者やアル・ゴアさんなど)がもっと増えることを祈りつつ、自分も一技術者としてその底上げをしたいと思わせてくれる本でした。


 おすすめです。[他人に勧める度合:★★★★★★★☆☆☆]

地球持続の技術 (岩波新書)

地球持続の技術 (岩波新書)

MacでYouTubeからmp4を簡単にダウンロードする方法(iPhone/iPad用、画質選択可、Chrome拡張、本家)

タイトルは実は語弊があって、
「Win/Mac」「mp4/flv/mp3」「240p,360p,720p,1080p」なんでもござれ。
Chrome拡張ってところが盲点で、なんと本家(youtube.com)から出てました。
ChromeWebStoreでyoutubeと検索すると出てきます。



YouTube Downloader: MP3 / HD Video Download


こんなボタンが追加されます。


自分はiPhone/iPadに入れて持ち運びたい人なんですがiPhone4Sの場合、mp4,1080pでダウンロードしてそのままiTunes経由の同期でも見れました。
実際にはサイズが大きすぎるので720pぐらいにしておこうと思いますがiPad(3rd gen.)を買ってしまったら困りますね。

iPhone4S  960×640 pixel
iPad 2,048×1,536 pixel