kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

経団連様はなぜTPPを推奨するのか、予想してみました

11月10日に、野田総理がAPECに向けて、日本を発ちます。
そのときまでの、TPPに参加するのかしないのかを決めることになっているようです。
そこで、侃々諤々、議論が巻き起こっている今日この頃。
私としては、TPPのメリットがどこにあるのか、引き続き情報をあさっているのですが。
やはり、よくわかりません。
デメリットについては、かなり具体的な情報が流れていて、分かりやすいのですけど。
メリットについてというと、政府が試算した10年間で2.7兆円(年間で2700億円)程度の、それこそ微々たる経済効果であるとか。
潜在的な、というか、ほとんど希望的観測というか、願望丸出しの、成長論とか。分業論とか。
まったくメリットがない、ということはなさそうですが、デメリットと天秤にかけたときには、
明らかにデメリットの方が大きいように、素人目には見えるのですけどね。
けれども、政府高官や財界のお偉方様はTPPに賛成で、推進派なのですよ……連日、血眼で「交渉参加」を連呼してます。
うーん、いったい何が彼らをそうさせるのでしょうか。
とくに分からないのが、財界のお偉方の態度で。損得勘定で動く方々が、ここまで口を揃えて賛成、というからには、
大企業にとって、どこかに「美味しい蜜」があるはずだと思うのですが。
だけど、探してもそんな情報は見つかりません。
企業が海外移転して、他国の安い労働力を使えるとか、他国の公共事業に参入できるとか、
いずれはロシアや中国を取り込む、とかメリットらしきものの話は出るのですけどね。
しかし、アメリカ以外では経済規模の小さな、新興国ばかりで、そこの公共事業が日本に開放されたとしても、たかがしれてますし。
安い労働力を使うにしても、今の中国のように10〜20年くらいで、賃金格差が縮小してきて、安くなくなることが予想できますし。
この後、TPPに参加する国が増えるかどうか、なんて、それこそ希望的観測、願望に過ぎないわけで。
具体的な「蜜」がどうしても見当たりません。
そこで、自分なりに勝手に推測してみました。
経団連経済同友会に参加するような、一流企業の皆様がTPP推しなのはなぜか?
どんなことがあれば、大企業の皆様のメリットになるか。
大企業の皆様が、今一番頭を悩ませていることは――『円高』です。
経営努力でコストを削って利益を浮かせても、それ以上の為替差損で売り上げが減っていく。1円の円高進行で、億単位の損が出る日々。
どう考えても、この円高がなんとかならなければ、TPPに参加しようと、決算が好転するとは思えません。
では、仮にTPPに参加したら、この『円高』がなんとかなるとしたら、どうでしょうか。
といっても、最近の円高は『ドル安』『ユーロ安』の結果なので、欧米の経済が回復しないかぎり、
太平洋の経済ブロックが頑張っても好転する問題にはとても思えません。
……と思っていたのですが。
仮に、この太平洋の経済ブロックで、共通の通貨を造り通貨統一したら、どうでしょうか。
その場合、『ドル』にまとまる可能性が高いですが……TPP参加国は、基本通貨を『ドル』にする、という密約が合った場合。
『円』が消滅してしまうことはかなりの混乱を巻き起こしますが、
円高』に悩まされることはなくなり、それこそユーロ圏でのドイツや、ウォン安の韓国のような為替差益を享受することができて、
大企業様としては万々歳というところではないでしょうか。
……まあ、個人的な妄想ですが。仮にそんな密約があったとしたら、財界のお偉方が血眼で賛成を連呼するのも分かる気がするのです。