この話題、先週号に掲載されていた６０４話からネット界隈で騒がれていたり。
福島県の自治体から抗議文が出たりしていたのですけど……
……今週号に掲載されている６０５話は、それに輪を掛けて惨憺たる内容らしいです。
早出しの雑誌を購入した読者から、既にネットで情報が出回っていて。
メディアも無視できなくなりました……
鼻血原因は「被ばく」…「美味しんぼ」最新号 - MSN産経ニュース
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2014.5.11 18:07
東京電力福島第１原発を訪問後に鼻血を出す描写が議論を呼んでいる漫画「美味しんぼ」（雁屋哲・作、花咲アキラ・画）の連載漫画誌の最新号に、福島県双葉町の井戸川克隆前町長が鼻血の原因をめぐり「被ばくしたからですよ」と語る場面があることが１１日、分かった。
「週刊ビッグコミックスピリッツ」（小学館）の１２日発売号では、主人公らとの会話の中で井戸川氏が「福島に鼻血が出たり、ひどい疲労感で苦しむ人が大勢いる」と指摘した上で「今の福島に住んではいけないと言いたい」と発言。
福島大の荒木田岳准教授が除染作業の経験を基に「福島を広域に除染して人が住めるようにするなんて、できないと私は思います」と語る場面もある。
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「美味しんぼ」は、時代が「昭和」から「平成」にかわる頃に、読むに耐えない内容になってきたので。
以降、まったく目を通していなかったのですが。
今回騒ぎになったので、久方ぶりに雑誌を買って読んでみました……ちなみに先週号に掲載されていた６０４話です。
……後悔した。予想通りの主観丸出しペラペラの内容で、時間の無駄でした。
『フクシマ』についてのマンガなら、
「モーニング」掲載の「いちえふ」や、
同じ小学館系列のビックコミック掲載の「そばもん」が、ずっとオススメです。
こちらも作者の目を通しての『フクシマ』ですが。
そこに書かれている事が『真実』であるかどうかは抜きにして。
『情報』として、読む価値があります。
あと、物語としてなら。
個人的には、「天顕祭」がオススメです。
これが気に入っているのは、『フクシマ』の事故が起きる前に発表されたマンガで、
2007年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門で同人作品としては初めて奨励賞を受賞しているところ。
私は、あの事故が起きた後にこのマンガに出会ったのですが、
人間の営みって、
事故が起きようが起きまいが、行き着く先は大して変わりないのかなぁ……と、
妙に納得した、のを覚えています。
でも、
話題になるのは、今回の「美味しんぼ」みたいな、
読む価値の無いものばかりなんですよねぇ。
それが残念です。
それにしても、
私が学生の頃は、広島・長崎の原爆の歴史と、被爆者差別について授業で取り上げられたりした事がありましたが。イマイチよくわかりませんでした。
なんともない孫まで……その後の世代とも結婚を避ける、話とか。
でも、
今回の「美味しんぼ」のマンガみたいな話が出てきて。最近、実感できるようになりましたよ。
”差別”って、こうやって作っていくものなんですね。
もうこのマンガ、ネタが尽きてるんだから。打ち切りにするつもりなんですかね？
そのための壮大な打ち上げ花火なのかな。
「美味しんぼ」で扱うなら、「美味しんぼ」なりの切り口を見せて欲しかったところですが。
今のところ、『原発』と『食事』の関係も出てきてないみたいだし。
次の６０５話には、農産物とか水産物の風評被害の話題が出てくるみたいですけど……
描いているマンガが被害を助長しているんだから、救われないようなぁ。
今回の「美味しんぼ」のシリーズ。
山岡が、「放射脳に負けない料理」でも発表したら、
大爆笑で、みんなハッピーだったのに。
……ひょっとすると、シリーズの最終話で出してくるのかな？
追記：
なんというか、マンガそのものを読むより。
ツィッターのコメントを読んでいる方が面白い……ってのも。
やっぱり「美味しんぼ」は「オワコン」なんだなぁ。としみじみしますね。
