花舞台


マンションへ赴くと、入り口辺りであじさいやつつじが植えられているのを目にします。
色とりどりの花壇が住民の心を和ませ、来客を華やかに迎えてくれるというわけです。


しかし花壇にあるのは植物だけではありません。
なんだかお分かりでしょうか?


すぐに分かりますよね?
ここ、送水口ブログなんですから。


そう、花壇の中には送水口が一緒に並んでいることがあるのです!
マニアのためにあつらえたかのような、まさに花舞台!


そこで今回は、美しく生えるスタンド型送水口をご紹介したいと思います。




  • ステージ1


あじさいなんて、主役のための舞台セットに過ぎません。
すてきな送水口ですね。
ずっと眺めていたくなります。




  • ステージ2

こちらも、送水口のために設けられたとしか考えられません。
三角形のスペースにバランス良く配置されています。
緑が足下に低く茂り、少女が花畑へピクニックをしに訪れたかのような親しみやすさが感じられます。




  • 花壇番

こちらは花壇を守る番人のような、送水口&採水口*1トリオ。
「こいつらには指一本触れさせない!」
花々は彼らの背後に隠れ、熱い視線でその活躍を見守っています。




  • 荒れ花壇

手入れの行き届いていない、やや荒れた花壇です。
そんな花壇にあっては、送水口のプレートもしっくり決まってきません。
どうやら送水口もやや俯き加減で、深く長くしけっぽいため息さえ聞こえた気がします。
幻聴ではありません。




  • もさもさ

もさもさです。
主役を覆い隠さんばかりの脇役!
しかしこうすることによって我々は、かえって送水口の存在を意識してしまうことになるのです。
緑色の中でこそ目立つ赤いプレートは妖しく謎めいて、鑑賞者はそのチラリズムに胸をときめかせるのです。





想像、それは人間として生を受けた歓びです。
制限された情報の中にあっても、考えられる限りの可能性を求めてしまう性。
それどころか、突拍子もない妄想に駆られてしまうこともしばしばです。
そんなわけでして、次回はチラ見せ送水口を特集します。





  • おまけ

花壇かと思いきや、ひっかけでした。

*1:採水口からは水が出ます。