送水口博物館、ついにオープン
送水口博物館が2015年11月21日(土)にオープンいたしました。
オープンいたしました、って何事もなく書きましたが、これはもうすごいことです。
送水口の博物館なんて、おそらく世界初でしょう。
私は消防博物館でも送水口を見たことがありません。
場所は2014年5月に見学をさせていただいた、村上製作所様のビル5階!
▶村上製作所さま見学レポート
このときの見学会が、送水口博物館誕生のきっかけのひとつになったということです。
サラリーマンの聖地<新橋>*1が、送水口ファンにとっても聖地となりました。
博物館内には、ビルから救出された古い送水口が「特製の」展示台に並べられています。
「特製」…そう、博物館は村上館長のお手製です。
元々あった管理人室的な屋上部屋を改造し、壁から展示台、男子トイレ、流し台(!)に至るまで
すべて館長こだわり☆夢の送水口ハウスとなっています。
手作りといってもクオリティを舐めてはいけません。
送水口だけではなく、展示環境自体も鑑賞したくなる!
恐れ多くも、開館準備では送水口仲間の方々と一緒にお手伝いをさせていただきました。
関係ないけど、ペンキ塗り初日はトンボの大集団が新橋上空を舞っていました。夕方になったらみんな消えた。
21日初日。
送水口博物館はあまり目立つ看板を出していません。
ここまで来たら、一度ゆっくり深呼吸をして、送水口の息吹(?)を感じながら階段を右に上がってください。
中央の見知らぬ男性は、中華料理屋さん(おいしいです)の息吹を感じて地下へと吸い込まれていきました。
博物館の床はきれいなフローリングなので、座って送水口と向き合ってみたり、つついてみたり、なんなら寝っ転がることも可能です。
熱弁をふるう村上館長を見上げる。
来館者は館長がデザインした通し番号付きコースターをもらうことができます。
2015年内でのべ200人を突破したとのこと。
オープン次の日の22日には、送水口先輩 Ayaさん案内の新橋ウォークが開催されました。
贅沢にも解説付きです。
博物館の開設が、村上さんという送水口・ものづくりのプロと、
Ayaさんのような送水口の大ファンによる、
両者なくしてはあり得なかった情熱の結晶だということを、改めてしみじみと思いました。
翌週28日は、送水口ナイト実行委員会メンバーによる開館記念トーク。
私は送水口ナイト1回目&2回目を足して2で割ってぐずぐずに煮たような発表をさせていただきました。
お祝いのビールラベルもデザインしました。
最初は一方的なお祝いのつもりだったのですが、
一度ラフを作ってから、念のためロゴの使用許可をいただくために夜な夜な村上さんにお見せしたところ、
次の日の朝早く、手描きのイメージと共に助言という名のデザイン赤字がばしっと返ってきて、
それはそれはもうしびれました。
レスポンスの早さ、的確さ、具体的な指示内容、細部へのこだわり、、、感動です。
その後は村上さんと何度かのやり取りを経て、ついに完成したのがこちら。
お供えを捧げました。
開館最終日は、展示されておつかれさまの送水口磨き大掃除バージョンを決行。
ブリヂストン美術館の採水口もピカピカにしました。
残念ながら年内の開館はもう終わってしまいましたが、
来年は1月23日(土)から、毎週木曜日と隔週土曜日のペースで
しばらくはオープンしていくとのことです。
詳しい日程は送水口博物館のサイトでカレンダーをチェック!