伊達淳一のデジタルでいこう!【速報版】 オリンパス E-500試作機 実写画像(デジカメWatch)

 現時点ではなんだかやけにキャプションとExifとの情報が食い違ってますが、とりあえず最後の夜景。50mm F2.0 Macroの開放なのでパープルフリンジが出ていますが、問題はそこじゃなくて、今までTruePic TURBOの傾向だった点光源におけるジャギーがキレイさっぱりなくなっています。効果を発揮しているノイズフィルタや、サワヤカめに調整された発色とあわせ、TruePic TURBOが世代交代したのは確実なようです。
 つまり画質すげぇ良くなってますよコレ!!

 

低価格デジタル一眼レフ@2005年秋冬商戦

 E-500が発表されたのでここらでゆるーくまとめてみます。<10/8修正>

Canon
 良い意味でも悪い意味でも携帯でDoCoMo選ぶようなもの。安パイだがそれ相応のカネを払わなければならない。露出やホワイトバランスといったごく基本的な事をよくご存じない方、もしくは「カメラの勉強する気はないけどデジタル一眼レフを使ってみたい」という人はCanonにしておけばよい。ただEOS 5Dが出たおかげでここから先のEF-Sレンズロードマップが微妙に。EF-S対応のLレンズが供給予定にないこともひっかかる。
Nikon
 カメラをマジメに勉強したい人向け。ノートパソコンで言えばThinkPadか。D50は露出関連の性能や画質は良いが、若干没個性な印象を否めない。DXレンズが今ひとつロードマップ見えないのが気になる。OEMでいいから12-24mmの廉価版を作らないと広角分野で不利。
PENTAX
 DS2とDLの大きな違いはファインダと重量。ファインダで選ぶならPENTAXである事は今も変わらない。ただボディの出し方になんとなく迷走を感じる今日この頃。あと単3電池信者はPENTAX以外に選択肢がない。OLYMPUSのような2電源方式もあるが。
KONICAMINOLTA
 αSweet Dはボディの作りがしっかりしており中級者でも満足できそう。現在市場に出ている低価格機の中で持った感触が最も良かったのがこれ。Anti-Shakeは暗くなりがちなセットレンズのデメリットを相殺してくれる。広く明るいファインダもあいまってボディの総合力は今一番良い。ただしOEMではない純正のデジタル専用・対応レンズが無い。ちなみに明るい50mmが安いのはなにもCanonだけじゃない。
OLYMPUS
 TruePic TURBOの世代交代が行われたと見るべきE-500。画質はかなり向上しており、発色傾向もCAMEDIAに近いサワヤカな万人受け方向に振っている。レンズに関しては標準・望遠・マクロで竹(HIGH GRADE)・梅(STANDARD)を固めた結果、結局デジタル用レンズというくくりでは一番充実している。ただし広角域は他社の12-24や11-18などの「実売7万前後で20mm相当以下」のレンズが無いこと(11-22mmがあるが20mm相当を切らない)、視度調節レンズなどのアクセサリが充実していないことは念頭に置くべき。なお今回CR123Aを使用できるバッテリパックが出た為、専用リチウムイオンバッテリとの2電源方式を採れるようになった。「専用電池だから切れたときコンビニ駆け込みができない」とは言わせない。*1ただ、マクロや遠景など絞る事が多い人はほぼダストリダクション必須。そもそもフォーサーズってあんまり絞らなくてもいいしね(ボケないとも言うが)。問題はやはりファインダ。遠くて狭い。

 

*1:まぁ単3電池の倍以上の値段はするが。