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2006-01-20 抜本的改良は手遅れな東京証券取引所システム〜問われる技術立国日本

[]抜本的改良は手遅れな東京証券取引所システム〜問われる技術立国日本の脆弱性 15:58



●実は手遅れな東京証券取引所のシステム処理能力拡大策

 東証の社長が株式売買システムの約定処理能力について「1日当たり700万件以上に引き上げたい」との意向を表明したそうです。

【東証問題】「約定能力を700万件以上に引き上げたい」、西室社長兼会長が表明

 東京証券取引所の西室泰三社長兼会長は1月19日、株式売買システムの約定処理能力について「1日当たり700万件以上に引き上げたい」との意向を表明した。現在のシステムでは、1日当たり450万件が限界。1月30日のシステム刷新で約定処理能力を500万件まで拡大するが、さらなるシステム拡張をしたいとの考えを示した。

 東証は1月18日、ライブドアの強制捜査開始による影響で約定件数がシステムの限界に迫り、午後2時40分に東証1部・2部・マザーズ市場の全銘柄の取引を強制的に停止した(関連記事1、関連記事2)。当日の会見で、東証は「年内にも1日の注文処理能力を現在の900万件から1500万件まで拡大させる」(深山浩永執行役員)と説明している。

 西室社長兼会長の発言どおり、東証が約定処理能力を拡大すれば、1日当たりの約定処理件数は450万件から700万件強に、注文処理件数は900万件から1500万件に増えることになる。

日経コンピュータ電子版 2006年01月19日

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060119/227575/

 しかし、現実問題としては「覆水盆に還らず」でありまして、今回の東証システム停止は、海外メディアからは酷評されているのであります。

 昨日(19日)の産経新聞夕刊記事から・・・

海外メディア、東証酷評 ライブドアショック

 東京証券取引所の取引停止まで誘発した「ライブドアショック」について、海外のメディアも大きく報道を続けている。

 十九日付米紙エイジアン・ウォールストリート・ジャーナルは一面トップで「東証の緊急停止は、自らの技術力を誇ってきた日本という国の中枢が、驚くべき敗北宣言に追い込まれたことにほかならない」と論評した。

 同日付英紙フィナンシャル・タイムズ(アジア版)も、一面トップで「屈辱の再発を免れようと、絶望的な試みが続けられている」と東証の混乱ぶりを伝えた。

 英紙タイムズは東京発で、東証のトラブルについて「突然、誰も株を売ることができなくなり、大混乱に陥った。寛容に表現しても、東証のPRとしてはよろしくない。公平に表現するなら、まったくもってばかげている」と皮肉った。

 また、事件の性質について、「(巨額不正会計事件を起こし経営破綻(はたん)した)エンロンとはまったく違う」と指摘。半導体や鉄鋼、自動車、家電製品の製造業が主要産業である日本において、ライブドアは「刺激的だが、小さな一部分を占めるにすぎない」とした上で、「今回の事件は、エンロンと比べるよりもむしろ、(「カリスマ主婦」と人気を集めながら株式のインサイダー取引にからむ偽証罪で服役した)マーサ・スチュワート事件と比較されるべきものだろう」とした。

平成18(2006)年1月19日[木] 産経新聞夕刊

http://www.sankei.co.jp/news/060119/evening/20bus001.htm

 いやはや手厳しい海外論調が多いのですがひとつの論調の特徴として、ウォールストリート・ジャーナルの「東証の緊急停止は、自らの技術力を誇ってきた日本という国の中枢が、驚くべき敗北宣言に追い込まれたことにほかならない」この一面トップ記事に代表されるのですが、今回の東証システム停止という醜態を、技術立国日本という国そのものが抱える脆弱性としてとらえている論調が多いのです。

 欧米だけでなくアジアからもかなり厳しい批判の声が挙がっているのですが、それだけ世界第二位の市場規模で技術先進国である日本で起きた今回の証券市場システムの停止という事態が、世界各国で驚くべき衝撃的な「信じられない醜態」として捉えられているわけです。

 このまま放置すれば、東証システムの海外からの信頼性そのものが失いかねない深刻な事態であることを当事者は強く自覚すべきであります。

 ・・・

 しかしです。

 一人のIT技術者の立場から正直に発言させていただきます。

 上記の東京証券取引所のシステム処理能力拡大策ですが、システム的に起こっている現実は、焼け石に水の場当たり対策であり、抜本的対策としては処置無しの手遅れな状態なのであります。

 具体的にいかに「手遅れな状態」なのか検証してみたいと思います。



●その速度差はスペースシャトルと乳母車の差だ!〜日米システムの能力格差は絶望的

 今日の読売新聞朝刊記事から・・・

NY証取 能力けた違い 1時間に4680万件

取引量 通常の5倍でもOK

 【ニューヨーク=小山守生】東京証券取引所が18日に取引停止に追い込まれたのは、取引量がコンピューター・システムの処理能力の限界に近づいたためだが、世界最大の取引所であるニューヨーク証券取引所は「通常の取引量の約5倍を処理できるシステム能力を備えている」ため、東証のような事態は考えられないとの見方が多い。

 ニューヨーク証取は、売買注文の受け付けや約定、注文取り消しなどの業務を1秒間に1万3000件処理できる。これまで最大の処理実績は同6000件で、「取引のピーク時でも十分に余裕がある」(市場関係者)。1時間の処理能力は4680万件にもなり、東証が1日で処理できる売買注文900万件、約定450万件を大きく上回る。

 ニューヨーク証取は、過去12年間に計20億ドル(約2300億円)以上の関連投資を行い、システムを増強してきた。1990年代後半の株式バブル、ここ数年のインターネットによる株取引普及に伴う取引量の増加に対応するためだ。2001年9月の米同時テロ後は、取引所の機能をまひさせるサイバーテロに備えた増強も行われた。

(2006年1月20日 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20060120mh06.htm

 いかがでしょうか、このニューヨーク証券取引所と東京証券取引所のシステム間の能力差でありますが、あきれてしまう格差ではありませんか。

 かたや毎時4680万件に対し、かたや一日の総量が900万件であります。

 ショックな話ですが、ニューヨーク証券取引所の4680万件は一時間あたりの能力であり一日あたりで換算すれば3億件を越えるであろう処理能力なのであります。

 世界最大の取引量を誇る取引所と単純比較しても東証システムには酷なのでありますが、より重要なのは、ニューヨーク証券取引所のシステムが「通常の取引量の約5倍を処理できるシステム能力を備えている」点です。

 このシステムの能力を東証システムで実現するためには、東証の過去取引量実績で言えば、売買注文4000万〜4500万件の処理能力を有しなければなりません。

 冒頭の記事で「1日当たり700万件以上に引き上げたい」などと東証社長が表明していましたが、いかに場当たり的な拡大策か理解いただけましたでしょうか。

 このニューヨークの過去最大量取引の5倍まで耐えられる能力が、決して過剰投資ではない適正な能力であることは、中期的将来展望を睨んでの計算された能力なのでありまして、「過去12年間に計20億ドル(約2300億円)以上の関連投資を行い、システムを増強してきた」賜物なのであります。

 ・・・

 問題が深刻なのは実はこの記事で指摘しているシステムの処理要求数に関わる能力差だけではないのです。

 一般に、ネットを使って業務を支援するようなシステムの場合、問題になるのは大きく二つの能力であります。

 ひとつはこの記事で扱っているように、システムのトランザクション量(単位時間当たりに処理しなければならない処理要求数)であります。

 で、もうひとつの重要な性能は平均応答時間(処理要求一つを受け付けてから処理を終え結果を通知するまでの時間の平均)であります。

 実は東証システムの抱えている真の問題は平均応答時間にあるといっても過言ではないのです。

 現段階で、売買注文がコンピュータに登録されたことを東証システムが注文を出した証券会社に通知してくるまでの時間(レスポンス・タイム)が平均10秒もかかっているのです。

 これは国際的投資家にとっては致命的な遅さであるということです。

 ちなみに米ナスダックやニューヨーク証券取引所、英ロンドン証券取引所のレスポンス・タイムは、0.2秒から0.01秒であるといいます。

 10秒と0.01秒、約1000倍の速度差であります。

 わかりやすく乗り物のスピード差で比喩すれば、この格差は宇宙空間を滑空するスペースシャトルの速度と地面をのんびり進む乳母車の速度の差に匹敵します。

 これが隠れた問題なのです。

 ほとんど報道されていませんが、トランザクション量に対する対応は「焼け石に水」ではありますが、東証システムも将来の増加も見込んで対策を行っているわけですが、しかし、レスポンス・タイムを短縮する対策は必ずしも充分ではなく、むしろ今後更に悪化することが懸念されているのです。

 東証システムは一世代前の旧型システムであり抜本的能力の改善には最新システムを投入するしか方法はないのでありますが、それには少なくとも後2年以上の時間が必要なのです。

 それまでは、英紙フィナンシャル・タイムズ一面トップの指摘通り「屈辱の再発を免れようと、絶望的な試みが続けられて」いくしかないのです。

 ・・・

 東証システムが国際比較において、いかに抜本的改良は「手遅れな状態」なのか、ご理解いただいたでしょうか。



●東証はIT投資を怠ったツケを払わされているのだ〜しかし問題は東証だけではない

 私から言わせていただければ、東証は長年IT投資を怠ったツケを払わされているのであります。

 しかし、多くの海外メディアが今回の東証システム停止という醜態を技術立国日本という国そのものが抱える脆弱性としてとらえているわけですが、それはある意味で本質を突いている正論であるといえます。

 日本の組織では、官民関係なくあまりにもIT部門の弱体化が進みすぎているのではないでしょうか。

 今回の東証もIT部門は事実上富士通に丸投げの状態でありました。

 ITは本流でないとし、IT部門を縮小したり子会社化したり、事実上「アウトソーシング」という美辞麗句を隠れ蓑に、IT部門の人材育成に力を入れるわけもなく、ITベンダーに丸投げする組織が圧倒的なのです。

 そしてIT投資は必要最小限にとどめるよう経理努力は怠りなく、ベンダー同士で価格をたたき合いをさせてコストを抑えるだけ抑えて短納期に納品させることを、当たり前のように考えているのです。

 そのような過酷な環境の中で、ぎりぎりの予算で開発されたシステムのひとつが、今回停止した東証システムであるわけです。

 停止してあわてて大騒ぎしてシステム開発メーカーをつるし上げたところで、長年のIT投資を怠ったツケは、一にも二にも東証側にあることは言うまでもありません。

 ・・・

 コンピュータの専門誌からの引用で恐縮ですが、日経コンピュータ05年12月12日号「ITアスペクト」では、田中克己氏(=編集委員室主任編集委員)がこの問題に警鐘を鳴らすレポートを掲載しています。

日経コンピュータ05年12月12日号「ITアスペクト」 

システム障害の根源はIT部門の弱体化にある---針路IT(15回)

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20051222/226680/

 この興味深いレポートは以下のような結語で結ばれています。

 社会インフラと化したITシステムが止まれば大変な事態になることは誰もが知っているのに、納期通り、予算通りにカットオーバーしても誰も喜ばないし、評価もしない。開発担当者が「よくやった」とほめられることも少ない。経営者が「できて当然」と思っているからだろう。そんな考え方を改めない限り、誰が責任をもってITシステムをつくろうとするだろうか。丸投げをやめて、ITで企業経営を支えるのだという気概を持った技術者(IT部門もITベンダーも)を育てる環境をつくる。社内におけるIT部門の位置づけを変え、きちんと処遇する。まず、そこから始めるべきではないだろうか。

 ・・・

 今回の東証システム停止問題では、厳しくそのシステムの脆弱性が問われているのであります。

 しかし、真に問われているのは、実は技術先進国日本社会の、IT技術を軽んじてきたその体質そのものかも知れません。



(木走まさみず)



<テキスト追記> 2006.01.22 14:10

 コメント欄等の御指摘を受け、追記いたします。

上記エントリーの以下の部分の情報ソースについて。

 現段階で、売買注文がコンピュータに登録されたことを東証システムが注文を出した証券会社に通知してくるまでの時間(レスポンス・タイム)が平均10秒もかかっているのです。

 これは国際的投資家にとっては致命的な遅さであるということです。

 ちなみに米ナスダックやニューヨーク証券取引所、英ロンドン証券取引所のレスポンス・タイムは、0.2秒から0.01秒であるといいます。

 ここの部分は、私の仕事仲間の現役の証券系システムを構築・運用中のチーフエンジニアS氏から仕入れたネタ(ベンチマークテスト等)に基づき伝聞として記述したものです。

 ただ、ネット上で当該資料は公開されていないようです。

 彼のニューヨーク証券取引所システムに関する資料では平均0.01秒を切る値でしたが、この資料はNYSEのコンピュータシステムおよび通信網の運用を担当しているSecurities Industry Automation Corporation (SIAC)のものでした。ちなみにSIACは、NYSE とアメリカン証券取引所 (AMEX) の子会社です。

Securities Industry Automation Corporation (SIAC)

http://www.siac.com/

 で、エントリーに採用した「平均10秒」とか「0.2秒から0.01秒」とか具体的数値は、12月3日付けの日経新聞に記事として掲載されいていた数値を採っています。

 12月3日付けの当該日経記事は、ネット上で確認できないのですが、調べましたところ以下のサイトで転載されていましたので、ご紹介しておきます。

 記事(日本経済新聞(2005.12.3)7面)には

 東京証券取引所が11月1日に大規模な売買システム障害を起こしてから1ヶ月。

日経平均株価(ダウ平均)は終値で5年ぶりの1万5千円台を回復し、障害直後の騒ぎがウソのような活況に沸いている。だが外資系証券会社や一般投資家の東証不信は今も消えない。深刻な「もう一つのシステム問題」があるというのだ。


 売買注文がコンピュータに登録されたことを東証が注文を出した証券会社に通知してくるまでの時間(レスポンス・タイム)が平均10秒もかかっている。

証券会社にとって、この「受付通知」は大きな意味がある。ヘッジファンドなどの注文を大量に処理する外資系は、最初の注文成立を確認した後、即座にカラ売り、反対売買、裁定取引など複雑な取引を繰り出していく。

 最初の確認に時間がかかれば、その後の取引にも支障が出るため利益を得にくくなる。一刻を争うスピード勝負だが、ある外資系証券の担当者は「東証の反応が遅いので、注文を抑えざるを得ない」と怒りを隠さない。

 ちなみに米ナスダックや英ロンドン証券取引所なら、100分の1秒から100分の20秒という。5秒、10秒という東証の時間がいかに見劣りがし、悠長なシステムであるかがわかる。

 東証は11月のシステム障害の対応として、処理可能件数を現状の1.2倍に引き上げる。だが注文確認のスピードアップに着手しなければ、国際市場としての地盤沈下は避けられない。

「もう一つのシステム問題」は、取引所再編が起きる引き金になるかもしれない。

ネット社会:今日の動き

http://netsyakai.seesaa.net/article/10151249.html

 また、少し調べましたところ以下のサイトでも興味深い証券トレーダーの話が載っていますのでご参考までにご紹介しておきます。(ここでは数十倍〜100倍の差と記述されています)

東証誤発注問題の背景

Go Ahead

http://blog.livedoor.jp/goahead2005/archives/50387699.html

流れSE流れSE 2006/01/20 16:29  はじめまして、いつも楽しく拝見しています。木走さん、全国100万のIT技術者を代表して御礼をいいたいです。よくぞ、言っていただきました。IT業はホリエモンに代表されるバブリーなヒルズ族によって風評被害にあっていますが、実は私のような派遣SEが大半を占める地味な業界なのです。多くの技術者が低賃金にあえぎつつ将来の社会保障もさだかでない環境の中でまじめに働いているのです。一人でも多くの一般の方々がその事実を認識して、私たちの職業を理解し少しでも今よりも尊重してくれるようになれば、日本のIT産業も大きく変われることでしょう。

しわよせんしわよせん 2006/01/20 16:51 …システム屋は材料があるわけでも、既存部品があるわけでもないので、値切られると人件費に直結するんですよね。
そして今夜もデスマーチ。

コミットコミット 2006/01/20 17:58 はじめまして、いつも鋭い指摘を楽しく拝見しております。根底にあるのは、目に見えない部分は評価しないという日本人の考え方ではないでしょうか?目に見える幸せだけを追い続けて、目に見えない部分の幸せには目もくれずに生きてきたツケでしょう。

kibashirikibashiri 2006/01/20 18:59  管理人の木走でございます。
 初コメントの方が多くて嬉しゅうございます。

流れSE様

>はじめまして、いつも楽しく拝見しています。木走さん、全国100万のIT技術者を代表して御礼をいいたいです。よくぞ、言っていただきました。

 いやいや恐縮でございます。

>IT業はホリエモンに代表されるバブリーなヒルズ族によって風評被害にあっていますが、実は私のような派遣SEが大半を占める地味な業界なのです。多くの技術者が低賃金にあえぎつつ将来の社会保障もさだかでない環境の中でまじめに働いているのです。一人でも多くの一般の方々がその事実を認識して、私たちの職業を理解し少しでも今よりも尊重してくれるようになれば、日本のIT産業も大きく変われることでしょう。

 おお、派遣SEをされてらっしゃるのですね。「多くの技術者が低賃金にあえぎつつ将来の社会保障もさだかでない環境の中でまじめに働いている」ことはよく承知しております。お互いがんばりましょうね。

しわよせん様

>…システム屋は材料があるわけでも、既存部品があるわけでもないので、値切られると人件費に直結するんですよね。
そして今夜もデスマーチ。

 ウフフ、私も昨日は「デスマーチ」(半徹)でございましたよ(苦笑

コミット様

>はじめまして、いつも鋭い指摘を楽しく拝見しております。

 ようこそ、コメントどうもです。

>根底にあるのは、目に見えない部分は評価しないという日本人の考え方ではないでしょうか?目に見える幸せだけを追い続けて、目に見えない部分の幸せには目もくれずに生きてきたツケでしょう。

 「目に見えない部分の幸せには目もくれずに生きてきたツケ」ですか、深いご意見ですねえ・・・



 みなさま、コメント有り難うございます。このような初めてのコメントをいただくのはとても励みになるのであります。今後ともよろしければいつでも遊びに来てくださいまし。(あ、常連のみなさまももちろんありがたいのであります(汗))

antonianantonian 2006/01/20 19:18 わたくしはもう経済脳がないので、今度の大騒ぎがよくわからんとですが、ライブドアの評価ってのが下がるというのは結局コンテンツや技術面の評価がきちんと為されていないからなのでしょうか?
私自身いわば知的産業者であるので技術屋さんへの評価が低いのと同じ現象によく出くわします。んで、数値にならないものを評価出来ない。高度な技術というものへの評価がつけられないという現象、或いは空気のように当り前に存在しているものが実は色々な人に支えられているということなどを忘れがちな、そういうことの延長に、株をマネーゲーム化することがあるような意識があるんじゃないかなぁ?とか思ってしまいます。
で、本来、その株の背景にはその企業に働く地道な人々がいるのだと思うので投資というのはそういうことを評価して行うものだと思っていたりするんですが、どーもホリエモンとか昨今、聞くような投資ファンドとかの論理がわからんとです。経済脳がないのでその辺りのことが判んないんで今度のこともどう評価していいのかよく判らないです。マスコミが騒ぐほどの悪いことなのか、なんだかすら判らん・・・・。

BaatarismBaatarism 2006/01/20 21:57 西室泰三って東芝の元社長、会長ですよね。
でも昔の人だから、頭の中がメインフレームなんでしょうか?w

でも日本だって地球シミュレータでアメリカを慌てさせてるくらいだから、技術力はありますよね。
結局ITにカネをかけようとしな経営者どもが元凶なんでしょうかね。

ちなみにライブドアはIT企業と言うよりも、IT企業を売り買いするマネーゲームが本業の会社でしょう。あれをIT企業と言って欲しくはないです。まあ、子会社の中にはまともなところもあるけど。

hamlet-rhamlet-r 2006/01/21 00:14 この問題は根が深いですね。個人的には、この問題は労働衛生の問題だと思っています。日本のハードウェア系の製造業が世界を席巻した理由の一つは、法的に労働衛生を推進する環境が整って、ある意味安全に働ける職場が用意されたことだと思います。私は SE ですが、職場が工場なので、職場の安全委員を経験したことがありますが、実に多種多様な安全法規、環境法規が存在し、事故の発生に合わせて最適化の努力が行われています。そうした安全コストをはしょれば、社会的な制裁がまっているという制約条件下で利益を確保するためには技術を磨いて、正攻法で低コスト、高機能、高品質を目指す以外ないと思います。
ところが日本、IT の分野に関しては全然駄目なんですね。これが。kibashiri さんがご指摘のとおり、デスマーチが軍功として不幸自慢の種になるような業界ですから。最近 mixi のとあるSEが集うコミュで、過酷な労働環境で精神を病んで、「仕事やめてニートになりたい」と悲痛な書き込みがありました。こんな業界に社会的なインフレを支える高度な技術基盤が育つはずもないという気がします。
あと、最近「ニート」対策と称して、「働く気の無い若者は云々」という論議が盛んですが、聞いていて腹が立ちますね。特に若者に人気のあるIT業界の実態が過酷労働が常態化しているという事実が、ニートな若者を増やしているという実態をまるで無視しているからです。その辺を政策的な売りにしている政治家が何人かいますが、「軍曹の話」でも読めと言いたいですね。
(軍曹の話↓)
http://s03.2log.net/home/programmer/archives/blog38.html
http://s03.2log.net/home/programmer/archives/blog39.html
http://s03.2log.net/home/programmer/archives/blog37.html

飯大蔵飯大蔵 2006/01/21 00:33 お邪魔します。はじめましてと書けなくてすいません。
ソフトウェア産業に入りかけて、余りの大変さに逃げてしまった私です。図らずも利用者の立場でソフトウェア産業を長年見てきましたので、その大変さと悲惨さは分かるつもりです。
 以前のエントリー港湾設備とか空港の能力など気がついたら10倍だったなんて、太平洋戦争直前と同じじゃないですか。やばいとしか言いようが無いですね。
 東証は即新システムを構築すべきでしょうね。
ところで一世代前の旧型システムとはどんなシステムを言うのですか?

LightSaberLightSaber 2006/01/21 01:03 初めまして。LightSaberというものです。
この記事から察するに、一世代前の旧型システムとは多分メインフレーム(汎用電子計算機)タイプじゃないでしょうか?
いわゆるレガシーシステム(メインフレームはそれなりに味があるんですが)じゃないでしょうか。
アメリカなどはワークステーション・サーバ又はPCサーバーを大量投入できる分散処理システムの可能性が高く、確かに処理能力の増強は容易(ただしコストはかかると思います)でしょう。
東証のシステムは処理能力の増強が思うにまかせないのもここらへんに原因があると私は推定してますが。
東証が真剣にシステム化投資を検討していれば、こんな泥縄方式は避けられたと思います。おそらく富士通に丸投げで、機能や性能の要求分析、仕様作成をまともにやってないと思います。
またシステムの導入にあたっての試験もまともに評価できない可能性が高いと思います。
あれやこれやで、今の悲惨な現状があるのでしょう。

kuippakuippa 2006/01/21 04:09 はじめまして、思わず反応。
東証のニュースでは後の「清算業務」という言葉がありました。
ものすごく嫌な予感ですが、旧世代の遺産が夜なべして働いていて、もう限界ですーー!と言っている姿が目に浮かびます…。そして400万件を700万件にという発想から、ハード的な増強をしようというだけの印象を受けます…。毎時4680万件はショックですねぇ。

Hiro-sanHiro-san 2006/01/21 11:13 すばらしい記事をありがとうございました。私も「証券業界」がらみの駄文を書いていますが、では先進国アメリカはどうなっているのか、とても気になっておりました。「1時間に4680万件」は唸らされるばかりです。

BaatarismBaatarism 2006/01/21 11:51 何故日本のIT産業が弱いのかについては、僕のブログでも議論していますので、もしよろしければご覧下さい。

http://d.hatena.ne.jp/Baatarism/20051130

個人的にはhamlet-rさんが指摘された、製造業とIT産業の労働衛生環境の違いの話が興味深いです。日本のIT産業の比較劣位を説明する要員の一つかもしれませんね。
(比較劣位:国の内部である産業が別の産業よりも生産性が低いことを表す経済学用語。逆に生産性が高い場合は比較優位と言う。国内で比較劣位にある産業の生産物は輸入した方が効率が良いため、国際的にも競争が不利になります。)

トリルトリル 2006/01/21 16:04 比較優位は国際貿易の有効性を説明するのにも使うので国内だけの産業別生産性に限った説明は正しくないですよ。

どうも人件費の高い国は自国の人材はコンポーザー、コーディネーター、キーアーキテクチャー以上に集中して、手間ばかり掛かる部分は主にインドなどにモジュール毎にアウトソーシングする事で製品の生産性と安定性を確保してるように思います。またそれらの国でも優秀な適応性を持つ人材はどんどんピックアップしてキャリア層の国際競争力を保つようにしてるようです。
日本においては、結果として人材全てを日本語環境で意志疎通できる環境で揃えようとしてる点(幹部が思うように英語で意志疎通できないから)、しかし末端プログラマーが国際競争力でコスト的に勝負できない点(国内物価や所得水準の高さ)、優秀なコーディネーターや政策提言できる人材の不足。これらの悪い意味でスパイラル効果が今日の現実を生んでいるのだと思います。

ではどの様な対策が望まれるか?

末端プログラマーの環境を2年ほど期限を限って政策的に経済補填し確実なキャリアを積める人材のみを適性選別する。
プログラマーやコーディネイター間のやり取りは英語を禁忌しないデファクトスタンダードの確立。
モジュール化に伴う契約関係の厳密化。

東証システムについては現時点で国内で揃えることに拘らない方が良いでしょう。

KumappusKumappus 2006/01/21 23:23 処理能力に関する数字についてはニュース等でも出てきていましたが、レスポンスタイムにここまで差があるとは驚きました。ていうか10秒ってそれ「はてな」?(笑)
この事件、奇しくも同時期に発覚した耐震偽装マンションと実は根は似ていて、日本の産業構造の歪みが露呈したかなあと。

yuujiiyuujii 2006/01/21 23:59 はじめまして、yuu2ともうします。

>しかし、真に問われているのは、実は技術先進国日本社会の、IT技術を軽んじてきたその体質そのものかも知れません。

 みずほ事件では、経営者のITへの認識を大きく変えました。しかし、最近では、三菱東京UFJでも情報システムが合併期日を左右する事態が生じるなど、未だに経営者の認識は薄い場合が多いようです。
 事業の継続性確保、顧客の信頼の確保に、情報技術を活かす投資は欠かせませんね。

 勝手ながら当方の愚作blogに、木走日記のリンクを貼らさせて頂きました。(当方の愚作blogは、トラックバックさせていただきました。)不都合がありましたら削除致しますので、日指示下さい。

匿名匿名 2006/01/22 01:23  所感を書きます。

 東証システムに関する当エントリーの指摘に大いに敬服すると共に、立場をわきまえず思わず書き込みをすることをお許し願いたい。ここに示されてる技術的内容はおおむね事実に即しており指摘いただいている点も技術的に正しいと思う。情報ソースが気になるが、新システムの計画までもご存知とは少し驚いたしだい。
 なお御指摘の「旧システム」だが、Fの名誉のために弁解させていただくとおそらくニューヨークに比しての表現であろうが、「一世代前」というわけではなく、せいぜい「0.5世代前」というところだろうか。
 さて、書かせていただく目的は、東証上層部とFにおいてここ3ヶ月の不具合続きに至るかなり以前から、F側からは再三システムリプレースの提案をさせていただいてきた。サーバーのキャパシティ限界は実は数年前から予見しており、Fとしては単にサーバーの増築ではなくシステムリプレースで一気にレスポンスの問題も解消すべく一度となく提案してきた。
 しかし、東証側は予算を縦に、その必要性を認識していたにもかかわらず、全面リプレースは避け続けてきた。
 その結果、昨年10月にサーバー増設という安直な対応でごまかしてきた。(月次にバグが発生して11月1日にシステムダウンしたのはみなさまご承知のことだろう)
 ここで2つ明らかにしたい。Fの技術力にも問題が少なからずあることは認めた上で、ここに至るまでシステムの問題を放置してきたのは東証側にある。
 更に付け足せば東証側は、システムが危機的であることを十分に認識し、かつ、本来予算は確保できていたにもかかわらず、システムの全面リプレースを避けてきた事実。 システムが危機的であることを十分に認識していた理由は、F上層部からの一度ではない提案を知っていたこと、もうひとつはWFE:国際取引所連合という世界の証券取引所たしか50数カ国が加盟しているはずだが、その技術会合で再三東証システムの問題が話題になっていたはず。たしかNYFEが議長国で日本が副議長国のはずだが、日本のシステムの立ち後れの問題が毎回議論されていた。
 東証上層部は2001年に民営化したことを縦に「将来の上場までシステムのリプレースはなんとか先送りしたい」が本音だった。
 東証は確かに形の上では民間会社だが、内閣総理大臣から唯一免許を認可されている独占会社。また、東証の株主は会員証券会社百十五社で各社二万株ずつ保有。その体質はまったく民間会社とはほど遠いものである。
 東証初代社長の土田正顕氏は当時の就任記者会見で「透明な経営の下、公共性の高い機関としての使命を発揮したい」と語り、さらに(1)利用者本位(2)公正と信頼(3)内外資本市場への貢献−を基本目標に掲げ、市場としての公益性を重視する姿勢を強調してきた。 しかし蓋を開ければ自分たちの都合だけで、黒字優先将来の上場優先の経営に徹してきた。
 東証が世間一般の民間会社ではなく、極めて公共性の高い機関としての使命を持っていることは議論の余地はない。しかし東証経営陣は現場からの悲痛な叫びも国際市場からの警鐘にも耳を傾けては来なかった。
 一部に東証には、全面変更するようなそんな予算はなかったろうという誤解がある。民間にしたひとつのうたい文句に銀行からの融資を受け入れることがあったのを忘れないで欲しい。実際、メガバンクMが融資の受け入れに積極的だったことは一部には有名な話。

lovelovedoglovelovedog 2006/01/22 02:40 どうもこんにちは。トラックバックとか「はてなブックマーク」の登録がすごいですね。ところで、今さらですが、
>ちなみに米ナスダックやニューヨーク証券取引所、英ロンドン証券取引所のレスポンス・タイムは、0.2秒から0.01秒であるといいます。
という、このレスポンス・タイムの根拠というか、資料になりそうなものはどこかにありますか。少し興味を持ちました。どこかに記述があったらすみません。東証システムの「平均10秒」という数値とあわせて、そこらへんよろしくお願いします。

トリルトリル 2006/01/22 04:08 匿名さんの所感に強く信憑性を感じます。
この件に関して言えば、東証幹部の当事者意識、リスク管理意識、リーダーシップの欠如が囚人のジレンマを起こして最適化した行動の結果ではないでしょうか?
要するに世論に喚起してもらわないと、巨額投資で背任の可能性を意識して自分で判断できない、という事でしょう?
自分じゃ一切責任取るような判断はしない。
高給取りの役員いらんじゃん。

masashimasashi 2006/01/22 08:51 東証の判断は、まさに官僚的ですね(苦笑)←苦笑の理由はアレです(笑)。
言い方は悪いですが、他者(この場合民間からではない)から指摘されない限り問題点を先延ばしすることが一般的になっているからです。通常、他者には外国および内閣政府が該当します。
このような判断になる理由は、民間会社としての成長を経験していないことが理由かと思います。ホリエモンの問題と絡めるのがいいかどうかはわかりませんが、民間の会社が成長してくる過程においては、トップは様々な決断を続けてこなくてはなりません。しかし、官僚社会の悪いところは成長過程における決断を(個人として)あまり経験しないことが挙げられると思います。・・・組織内ではそれなりの決断が必要ですが、大臣が全責任を負う(原則として)、組織で問題を対応する、と言うことが大前提として意識内にあるので、そう思っています。
すると、民間会社になったからと言って、そこのトップが急に全責任を負って決断することは容易ではありません。もちろん、官僚出身者でも対外的に十分な決断のできる人がいます。しかし、それは特例だと思います。

小泉改革において、私はそれは「人事改革」だと言いました。続いての政府部門民営化で必要なことは、トップの「意識改革」なのでしょうね。

masashimasashi 2006/01/22 09:12 それと株価の方ですが、米国市場が大きく下げたので、再度大きな下げが来そうです。前回の暴落では耐えた人が、今度は投げる可能性があります。再度、大きな暴落が来る可能性も否定できないと思います。
私は、ライブドアの上場廃止が引き金になると思っていましたが、外的要因がきましたね。ただ、ある意味予想通りかと思います。私は、木・金曜日に売り切った分を明日(もしくは明後日)以降再度買いに行きます。

kibashirikibashiri 2006/01/22 14:15
 管理人の木走でございます。
 たくさんの貴重なコメント、トラックバック及びブックマーク、本当にありがとうございます。
 このエントリーが、読者のみなさまのこの問題に対する一つのきっかけというか問題提起になれば幸いです。


antonian様

>わたくしはもう経済脳がないので、今度の大騒ぎがよくわからんとですが、ライブドアの評価ってのが下がるというのは結局コンテンツや技術面の評価がきちんと為されていないからなのでしょうか?

 そうですね、本来は会社の業績を正当に反映した株価ならば上昇しても下降しても文句はないでしょうが、株を100分割し購入しやすくするような「テクニック」を乱発したことが要因のひとつではないでしょうか。

Baatarism様

>ちなみにライブドアはIT企業と言うよりも、IT企業を売り買いするマネーゲームが本業の会社でしょう。あれをIT企業と言って欲しくはないです。まあ、子会社の中にはまともなところもあるけど。

 はい、彼らは技術者集団と言うよりも新興の投資集団だと解釈しています。技術開発よりも会社の乗っ取り・吸収のほうにご執心なような・・・

hamlet-r様

>ところが日本、IT の分野に関しては全然駄目なんですね。これが。kibashiri さんがご指摘のとおり、デスマーチが軍功として不幸自慢の種になるような業界ですから。最近 mixi のとあるSEが集うコミュで、過酷な労働環境で精神を病んで、「仕事やめてニートになりたい」と悲痛な書き込みがありました。こんな業界に社会的なインフレを支える高度な技術基盤が育つはずもないという気がします。

 御指摘のとおりです。このテーマは別にしっかりと議論したいですね。あと(軍曹の話)とても興味深かったです。貴重な情報ありがとうございます。

飯大蔵様

>以前のエントリー港湾設備とか空港の能力など気がついたら10倍だったなんて、太平洋戦争直前と同じじゃないですか。やばいとしか言いようが無いですね。
 東証は即新システムを構築すべきでしょうね。

 今回のことで問題点がはっきりしたことは結果としてよかったと思います。

LightSaber様

 ようこそコメントどうもです。

>東証が真剣にシステム化投資を検討していれば、こんな泥縄方式は避けられたと思います。おそらく富士通に丸投げで、機能や性能の要求分析、仕様作成をまともにやってないと思います。
またシステムの導入にあたっての試験もまともに評価できない可能性が高いと思います。あれやこれやで、今の悲惨な現状があるのでしょう。

 御意。私もそのように推察しております。

kuippa様

 はじめまして。

>東証のニュースでは後の「清算業務」という言葉がありました。
ものすごく嫌な予感ですが、旧世代の遺産が夜なべして働いていて、もう限界ですーー!と言っている姿が目に浮かびます…。そして400万件を700万件にという発想から、ハード的な増強をしようというだけの印象を受けます…。毎時4680万件はショックですねぇ。

 ほほう「清算業務」ですか。
 毎時4680万件とか、具体的な数字が新聞紙上で出てしまうとやはりショックですよね。

Hiro-san様

>すばらしい記事をありがとうございました。私も「証券業界」がらみの駄文を書いていますが、では先進国アメリカはどうなっているのか、とても気になっておりました。「1時間に4680万件」は唸らされるばかりです。

 いやいや恐縮です。あ、Hiro-san様の詳しいエントリーも大変参考になりましたです。
ふただびBaatarism様

>何故日本のIT産業が弱いのかについては、僕のブログでも議論していますので、もしよろしければご覧下さい。
http://d.hatena.ne.jp/Baatarism/20051130

 おおとても深い議論をされていたのですね。大変参考になります。「比較劣位」ですか、hamlet-rさんのご意見も含めて改めて議論してみたいと思いましたです。

トリル様

>末端プログラマーの環境を2年ほど期限を限って政策的に経済補填し確実なキャリアを積める人材のみを適性選別する。
プログラマーやコーディネイター間のやり取りは英語を禁忌しないデファクトスタンダードの確立。
モジュール化に伴う契約関係の厳密化。

 建設的なご提案ですね。言語(日本語)の問題は大きい障害となっていますよね。

Kumappus様

>この事件、奇しくも同時期に発覚した耐震偽装マンションと実は根は似ていて、日本の産業構造の歪みが露呈したかなあと。

 うーん、姉歯某関連とにているですかあ(苦笑
 鋭い御指摘かも・・・(汗

yuujii様

 はじめまして、コメント及びトラバどうもです。

> みずほ事件では、経営者のITへの認識を大きく変えました。しかし、最近では、三菱東京UFJでも情報システムが合併期日を左右する事態が生じるなど、未だに経営者の認識は薄い場合が多いようです。
 事業の継続性確保、顧客の信頼の確保に、情報技術を活かす投資は欠かせませんね。

 はい、まったく同感です。
 当ブログはリンク・トラバ完全フリーですので、今後ともよろしくお願いいたします。
匿名様

 はじめまして、興味深い所感をありがとうございます。
 できましたらハンドルネームで名乗っていただくと有りがたいです。

> 東証が世間一般の民間会社ではなく、極めて公共性の高い機関としての使命を持っていることは議論の余地はない。しかし東証経営陣は現場からの悲痛な叫びも国際市場からの警鐘にも耳を傾けては来なかった。

 ここは重い内容だと思いました。
 ひとつの貴重なご意見として承っておきますです。

lovelovedog様

 あ、どうもです。

>このレスポンス・タイムの根拠というか、資料になりそうなものはどこかにありますか。少し興味を持ちました。どこかに記述があったらすみません。東証システムの「平均10秒」という数値とあわせて、そこらへんよろしくお願いします。

 はい、情報源をエントリーに追記しておきます。
 御指摘ありがとうございます。

ふたたびトリル様

>匿名さんの所感に強く信憑性を感じます。
この件に関して言えば、東証幹部の当事者意識、リスク管理意識、リーダーシップの欠如が囚人のジレンマを起こして最適化した行動の結果ではないでしょうか?

 「囚人のジレンマ」ですか、ゲーム理論ですね(苦笑

masashi様

>東証の判断は、まさに官僚的ですね(苦笑)←苦笑の理由はアレです(笑)。

 ああ、理由はアレですね(笑)。

このような判断になる理由は、民間会社としての成長を経験していないことが理由かと思います。ホリエモンの問題と絡めるのがいいかどうかはわかりませんが、民間の会社が成長してくる過程においては、トップは様々な決断を続けてこなくてはなりません。しかし、官僚社会の悪いところは成長過程における決断を(個人として)あまり経験しないことが挙げられると思います。・・・組織内ではそれなりの決断が必要ですが、大臣が全責任を負う(原則として)、組織で問題を対応する、と言うことが大前提として意識内にあるので、そう思っています。

 うーん、興味深い分析です。やはりトップの「意識改革」が必要なのですね。



 みなさま興味深い情報、そして貴重なご意見や御指摘ありがとうございます。

KnoaKnoa 2006/01/23 02:10 東証のハードディスクの容量を推測したら、500MBと出ました。
http://knoa.jp/kore/keizai/toushou-hd/

kibashirikibashiri 2006/01/23 15:00 Knoa様

 おお、すばらしい推測ですね。勉強になりますです。
 たしかにレコードの項目自体は小さそうですモノね。
 大胆な推測ではありましょうがとても参考になりましたです。
 ありがとうございます。

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