木走日記

場末の時事評論

拝啓、山崎拓先生。「男系天皇制維持のため側室制度を復活させよ」と、堂々と主張して下さい。

kibashiri2006-02-05


 拝啓、山崎拓先生。

 本日は謹んで先生に御注進申し上げます。



皇室典範改正案、山崎拓加藤紘一氏が賛成を表明

 朝日新聞記事から・・・

皇室典範改正案、山崎拓加藤紘一氏が賛成を表明

 自民党山崎拓前副総裁と加藤紘一元幹事長は4日、山形県最上町でそろって講演し、女性天皇女系天皇を認める皇室典範改正案に両氏とも賛成する考えを表明した。

 山崎氏は「男系天皇が続いている歴史と伝統を守る考え方も分からないわけではないが、天皇制を守ることの方が大事だ」とし、「党内論議を十分して意思を統一し、今国会で成立させた方がいい」と述べた。

 加藤氏も「男系を続けるのは事実上無理になっているのではないか。女系でも血がつながっていることを大切に考えて、皇室制度を守っていきたい。率直に議論していけば小泉首相の案になるのではないか」と語った。

2006年02月04日20時18分
http://www.asahi.com/politics/update/0204/003.html

 うーん、先生は加藤紘一氏と最近妙に仲がよろしいようですね(苦笑

 この発言ですが、おそらくはポスト小泉を睨んだ政局として考えたほうがよろしいようです。

 おそらくは以下の閣僚の発言に対抗したモノなのででしょう。

麻生・谷垣氏ら、皇室典範改正に閣僚から慎重論

 政府が今国会の提出・成立を目指す皇室典範改正案について、麻生外相は3日の記者会見で「通常国会でしゃにむにやらなければいけない法案だろうか。もう少し議論することも必要だ」と述べ、慎重な対応を求めた。谷垣財務相も慎重論を唱えた。閣内のポスト小泉候補からもこうした意見が相次いだことで、小泉首相はさらに難しい判断を迫られることになる。

 麻生外相は、改正案で女性・女系天皇を容認していることについて「(愛子さま天皇になられるのは)何十年も先なのではないか。そういう段階でまだ男子皇族が生まれないがごとき話をしているが、いろんなことが考えられるのではないか」と批判した。

 谷垣財務相は同日の記者会見で「議論はスマートに行うべきだ。今国会であろうと、そうでなかろうと、きちっと国民の合意が形作られて、すんなり決まっていくことが望ましい」と語った。

 他の閣僚からも慎重論が相次いだ。杉浦法相は旧宮家の皇族復帰で男系継承を維持する方が望ましいとの考えを示した。中馬行革担当相は「どの派閥にも慎重論が出ている」と指摘した。

2006年02月03日12時38分
http://www.asahi.com/politics/update/0203/004.html

 うーん、皇室典範改正案は今国会で無理矢理通そうとしないでここはじっくり国民的議論をしたほうがよろしいと思いますが、このような重要な問題を少なくとも政争の具にするような愚かな振る舞いは厳に慎んでいただきたいです。

 ・・・

 しかしです、冒頭の記事に戻りますが、先生が加藤紘一氏とともに「女性天皇女系天皇を認める皇室典範改正案に両氏とも賛成する考えを表明した」そうでありますが、ちょっと考えさせられますねえ。

 この際加藤紘一氏は置いておき先生に絞り少し意見を言わさせてもらいますが、先生の主張すべき内容がご自分の生き様と矛盾しているように思います。

 ・・・

 先生の主張すべきは「女性天皇女系天皇を認める皇室典範改正案に賛成」じゃ、断じてないでしょう!

 ここは「男系天皇制」を断固維持するために「側室制度」を復活させよ! と、現在どの政治家も学者も国民の批判が怖くて主張したくともできない「正論」を掲げるべきであります。

 今日まで「男系天皇制」が維持できてきたのは、明治天皇まで続いてきた側室制度に依るところが大きいのは多くの学者が認めているものであります。

 その意味で「側室制度」復活は決して暴論ではなく「正論」となり得るのであります。

 ・・・

 天皇に複数の女性をあてがう「側室制度」復活を主張するのは、あなたがふさわしい。

 いやこの「正論」を堂々と唱えるのは、山崎拓先生、あなたにしかできないのです。



山崎拓先生、「側室制度」復活を主張する政治家がなぜあなたこそがふさわしいのか、少し思い出してみましょう。

 少し古いネタですが、3年ほど前のスキャンダル記事から・・・

山崎拓 VS 週刊文春
変態報道をめぐるヤマタクと「週刊文春」の仁義なき徹底バトル注目の裁判状況は!?

山崎拓自民党幹事長を襲った前代未聞の「変態疑惑」事の発端は、「週刊文春」(2002年5月2/9日号)が掲載した、元・愛人女性Sさんによる告発手記だった。

 手記によると、山崎氏とSさんの出会いは92年夏にさかのぼる。福岡市内のスナックでホステスをしていたSさんに、客の山崎氏が熱烈にアプローチし、2人はやがて愛人関係に。だがSさんは、ほどなくして、山崎氏の「本性」に気づいたという。

 ホテルではAVビデオを大音量で流すこと、「俺は議員じゃなかったら、絶対AV男優になるんだ」と発言したこと、2度の妊娠中絶を経験したSさんに「女というものは、堕ろせば堕ろすほどセックスがよくなるもんだ」と暴言を吐いたこと、さらに、氏が「飲尿プレイ」を好んだこと、Sさんの母親を交えた、俗にいう「親子丼プレイ」を要求したことまでSさんは暴露したのである。

 山崎氏サイドの反応は早かった。同誌発売当日の4月24日に
「記事は全くの事実無根」として同誌編集長・木俣正剛氏らを名誉毀損で警視庁に刑事告訴。同時に発行元の文藝春秋に対し、5000万円の損害賠償を求める民事訴訟東京地裁に起こした。

 訴状によると、山崎氏が名誉毀損にあたると主張するのは、公費の私的流用に関する記述のほか、「Sさんによく自分の尿を飲ませた」「SさんおよびSさんの母と3人でのセックスを求めた」という記述部分など。さらに、Sさんと愛人関係にあったこと自体を否定し、その事実関係を含めて争う姿勢を打ち出した。ただし、そこは「根は正直者」といわれる山崎氏。4月26日の記者会見で、記事中の「裸でベッドに横たわる写真」の真偽を問われ、「私の写真かもしれない」と漏らしている。

 一方、訴えられた文春側も黙っていない。翌週以降の誌面で、山崎氏がSさんに購入を命じたという男性用高級下着セットの写真をはじめ、動かぬ婚証拠品の数々を掲載。そして5月17日、「不当な訴えによって、出版社としての信用を傷つけられた」として、山崎氏に対して1200万円の損害賠償を求め、東京地裁に反訴したのである。

 異例ともいえる法的対抗策をとった理由について、文藝春秋法務部の担当者はこう語る。
「提訴した後、ほとぼりが冷めた頃に和解を打診してくる。それが、この手の裁判を起こす政治家の常套手段です。非公開の謝罪文を出してもらえれば、訴えを取り下げてもいいと。要するに、裁判を起こすことで身の潔白をアピールし、地元の選挙民の心証をよくしようとするのが目的ですよ。当社としては、そんないい加減なことは許せない。こちらが反訴すれば、山崎氏も訴えを勝手に下ろすことはできませんから」

 かくして、司法の手に委ねられることになったこの「変態疑惑」。ただし02年12月末現在、まだ事実関係が争われる段階には至っていない。今のところは、山崎氏側が「名誉権」を主張すれば、文春側は山崎氏の公人性を強調し、「名誉権」よりも「報道の自由」を優先すべきだと主張する、いわば双方が原則論をぶつけ合っている段階であり、法廷でプレイ内容について争われるのは、早くとも春先以降になる見通しだ。

 ところで、この裁判では、5000万円という請求金額の大きさも注目を集めている。ここ数年、有名人が起こした名誉毀損訴訟で、メディア側に巨額の支払いを命じる判決が相次いでいるからだ。代表例は、巨人の清原選手の「ストリップ通い疑惑」を報じた「週刊ポスト」に、1000万円の賠償を命じた東京地裁判決。メディア側に不利な司法判断の流れは、今後も続くのか。再び前出の文春担当者に訊ねてみると……

「最近は、裁判所の判断にもおかしい部分が見受けられます。メディア側が95%勝っていても『タイトルの表記は間違っている。この部分に関しては100万円の賠償金を支払ったらどうか』という判決が出ることも多い。で、新聞には『文春側が敗訴、100万円の賠償命令』と掲載されてしまう。そんな悪い流れを断ち切りたいですね」

 担当氏によると、今後Sさんも証人として出廷する意向だという物証と人証を固め、文春側は完全勝利を目指す構えだ

 一方、山崎氏側はどうか。
「『サイゾー』? いったい何の雑誌なんだ……。我々としては粛々と法廷で真実を明らかにするだけ。コメントなんか何もないよ!」(山崎拓事務所)

 余裕さえ感じられる文春側に対して、苛立ちを隠せない山崎氏側。公費流用疑惑とともに「性癖」という極めて私的な問題まで暴かれた山崎氏に同情すべき点がないわけではないのだが……。ここにきて、Sさんが暴露本の出版を準備しているという話も伝わってくる。これが実現すれば、山崎氏がさらなる窮地に追い込まれるのは間違いない。

 メディアのメンツと、政治家そして男としてのメンツ。両者の婚誇り恨を賭けた闘いは、もうしばらく続きそうだ。

月刊誌サイゾー
http://www.ultracyzo.com/cyzo/contents/0302/wideshow/01.html

 うーん、結局この裁判うやむやのまま終了してしまうのですが、愛人の存在そのものは否定しようもなく、その後先生の歩まれた苦難の道のりは読者の皆様も良く知るところなのであります。

 ・・・

 つまりです。

 現役政治家の中で山崎先生は、数少ない公式に愛人の存在を認められ(ご本人の意思は関係なく世間的にです)、しかもみそぎ選挙の洗礼も無事通過されているのです。

 あなたが「側室制度」復活を主張しないで、いったいどの政治家が主張できるというのでしょう。

 ここは、「女性天皇女系天皇を認める」などというやわな主張はすぐに撤回し、「男系天皇制維持のため側室制度を復活させよ」と、堂々と主張するのです。

 ・・・

 え、そんなこと主張したら見識が疑われて女性票が離れていくって?

 大丈夫です。先生ならば見識は疑われません。(苦笑)

 え、そんな主張に賛同する政治家なんていないって?

 これも大丈夫です。超党派で先生の支持者を集める自信が私にはあります。

 先生もよくご承知のように愛人疑惑の持ち主は政界には掃いて捨てるほどいます。

 取りあえず民主党の管元代表などは、電話一本で先生の主張に賛同してくれること請け合いです。

 ・・・

 山崎拓先生。

女性天皇女系天皇を認める」などというやわな主張はすぐに撤回し、「男系天皇制維持のため側室制度を復活させよ」と、堂々と主張して下さい。

 お願い申し上げます。



(木走まさみず)