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2007-10-26 全国学力調査の都道府県別ランキング

[]全国学力調査の都道府県別ランキングをまとめてみる 10:53



●全国学力調査〜各紙社説より

 昨日(25日)の各紙社説は一斉に全国学力調査を取り上げています。

【朝日社説】全国学力調査―これならもう要らない

http://www.asahi.com/paper/editorial.html

【読売社説】全国学力テスト “宝の持ち腐れ”にしてはならない

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20071024ig90.htm

【毎日社説】学力テスト結果 そして文科省は何をするのか

http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20071025k0000m070153000c.html

【産経社説】全国学力テスト 競争封ぜず学力の向上を

http://sankei.jp.msn.com/life/education/071025/edc0710250316001-n1.htm

【日経社説】テスト結果だけにこだわるな(10/25)

http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20071024AS1K2400324102007.html

 77億円の税金を投じ、小学6年と中学3年約225万人が参加した43年ぶりの全国学力テストの結果が公表されました。

 各紙の論調はあいかわらず全国学力調査実施に関して朝日・毎日は反対、読売・産経・日経は賛成のようですが、どうにも腑に落ちないのは「文科省は過度の競争などの心配があるとして、公表には慎重な扱いを求めている」(【朝日社説】)ことであります。

 賛否は別として、77億円の税金を投じ225万人を参加させた限り、その結果は“宝”(【読売社説】)なのであり、広く公開すべきであります。

 「「競争の激化」「学校の序列化」の批判を恐れるあまり、多くの自治体が過剰なほど結果公表に慎重になっている」(【朝日社説】)といいますが、そもそも広く全国で共通の試験を施したのは、地域や学校間の差から目をそらさず、これを指導改善に生かすためであったはずです。

 「子どもや保護者、住民にとって、自分たちの学校や自治体の成績が気になるのは当然」(【朝日社説】)なのであり、「競争の激化」「学校の序列化」を心配するなら、そもそもこのような形式での全国学力調査を実施してはいけません。

 文科省は都道府県別のデータを公表しただけですが、それでも各都道府県の教育委員会は一喜一憂、結果を重く受け止めています。

 各メディアの報道を見ても、「競争の激化」に配慮してか、都道府県のランキングはほとんど報道していないようですが、このような形式での全国学力調査を実施した限りランキングされることは必定であり、善し悪しは別として小手先のフィルターで「学校の序列化」阻止などと偽善を装うのは止めたほうがよろしいです。

 当ブログでは、メディアが積極的には報じない全国学力調査の都道府県別ランキングを今回は徹底的に公開したいと思います。

 ・・・

 以下の「教育課程研究センター研究開発部学力調査課」の公式サイトに今回の学力状況調査の結果の詳細が報告されています。

平成19年度全国学力・学習状況調査 調査結果について

平成19年4月24日に実施した、平成19年度全国学力・学習状況調査の調査結果についてお知らせいたします。

1.平成19年度全国学力・学習状況調査 調査結果のポイント(PDF:12.7KB)

2.平成19年度全国学力・学習状況調査【小学校】調査結果の概要 

3.平成19年度全国学力・学習状況調査【中学校】調査結果の概要

4.平成19年度全国学力・学習状況調査 調査結果資料

(初等中等教育局学力調査室(教育水準向上プロジェクトチーム))

(教育課程研究センター研究開発部学力調査課)

http://www.nier.go.jp/homepage/kyoutsuu/tyousakekka/tyousakekka.htm

 これらの資料から各都道府県別の都道府県別の平均回答率を表にしてみました。

【表1:都道府県別の平均回答率(%)】

都道府県国語A国語B算数A算数B国語A国語B数学A数学B
1.北海道79.458.076.858.680.570.068.657.6
2.青森県85.066.085.866.483.873.073.961.2
3.岩手県83.966.083.763.682.773.068.658.2
4.宮城県80.661.081.161.480.871.070.359.4
5.秋田県86.169.088.468.685.477.077.565.3
6.山形県83.364.082.663.684.676.075.364.1
7.福島県82.262.083.262.182.273.071.760.0
8.茨城県81.161.080.062.981.973.070.659.4
9.栃木県81.761.081.162.182.774.071.960.6
10.群馬県82.262.082.662.983.074.073.963.5
11.埼玉県82.264.082.163.681.672.070.660.0
12.千葉県82.264.083.265.081.672.070.060.0
13.東京都82.866.083.765.781.672.071.460.6
14.神奈川県81.163.081.163.681.172.070.360.6
15.新潟県82.864.082.163.683.073.072.260.6
16.富山県83.966.085.866.485.777.077.265.9
17.石川県83.364.084.264.383.876.076.165.3
18.福井県85.067.086.867.984.977.080.367.6
19.山梨県81.762.082.162.182.274.071.461.8
20.長野県82.263.083.764.383.573.073.161.8
21.岐阜県82.266.081.664.383.276.075.865.3
22.静岡県82.865.082.663.683.076.075.663.5
23.愛知県80.662.082.665.082.473.075.864.1
24.三重県80.660.081.161.481.671.073.160.6
25.滋賀県80.660.080.562.180.869.072.558.8
26.京都府82.864.085.366.481.472.072.861.2
27.大阪府79.458.080.560.779.265.069.455.3
28.兵庫県81.762.082.663.681.970.074.261.2
29.奈良県82.263.082.664.383.073.074.461.8
30.和歌山県81.159.082.662.980.367.072.858.2
31.鳥取県84.464.084.265.081.972.073.361.2
32.島根県81.162.082.162.982.474.071.161.2
33.岡山県80.660.080.562.181.970.071.958.8
34.広島県83.365.084.765.082.472.073.360.6
35.山口県80.660.080.562.182.773.073.362.4
36.徳島県80.658.081.661.482.271.076.461.8
37.香川県83.968.085.367.182.774.076.162.9
38.愛媛県82.262.082.663.682.772.072.562.9
39.高知県81.760.681.660.778.164.062.850.6
40.福岡県81.160.081.161.481.171.070.858.8
41.佐賀県81.159.082.162.180.570.071.760.6
42.長崎県80.659.083.262.182.273.073.662.4
43.熊本県82.862.083.763.682.774.072.862.9
44.大分県80.059.081.660.781.671.072.859.4
45.宮崎県82.260.083.763.682.774.075.062.9
46.鹿児島県82.262.081.661.482.472.070.358.8
47.沖縄県76.753.076.354.374.364.057.247.6
**.全国平均81.762.082.163.681.672.071.960.6

 この基礎資料をもとに小学生、中学生、各科目等学力ランキングをまとめてみます。



●小学生の部〜強い東北・北陸勢と目立つ九州・北海道・大阪の不振

【表2:小学生(国語)回答率ランキング】

順位都道府県国語A国語B
01秋田県86.169.0155.1
02福井県85.067.0152.0
03香川県83.968.0151.9
04青森県85.066.0151.0
05岩手県83.966.0149.9
05富山県83.966.0149.9
07東京都82.866.0148.8
08鳥取県84.464.0148.4
09広島県83.365.0148.3
10岐阜県82.266.0148.2
11静岡県82.865.0147.8
12山形県83.364.0147.3
12石川県83.364.0147.3
14新潟県82.864.0146.8
14京都府82.864.0146.8
16埼玉県82.264.0146.2
16千葉県82.264.0146.2
18長野県82.263.0145.2
18奈良県82.263.0145.2
20熊本県82.862.0144.8
21愛媛県82.262.0144.2
21福島県82.262.0144.2
21群馬県82.262.0144.2
21鹿児島県82.262.0144.2
25神奈川県81.163.0144.1
26山梨県81.762.0143.7
26兵庫県81.762.0143.7
全国平均81.762.0143.7
28島根県81.162.0143.1
29栃木県81.761.0142.7
30愛知県80.662.0142.6
31宮崎県82.260.0142.2
32茨城県81.161.0142.1
33高知県81.760.0141.7
34宮城県80.661.0141.6
35福岡県81.160.0141.1
36三重県80.660.0140.6
36滋賀県80.660.0140.6
36岡山県80.660.0140.6
36山口県80.660.0140.6
40和歌山県81.159.0140.1
41佐賀県81.159.0140.1
42長崎県80.659.0139.6
43大分県80.059.0139.0
44徳島県80.658.0138.6
45北海道79.458.0137.4
46大阪府79.458.0137.4
47沖縄県76.753.0129.7

【表3:小学生(算数)回答率ランキング】

順位都道府県算数A算数B
01秋田県88.468.6157.0
02福井県86.867.9154.7
03香川県85.367.1152.4
04青森県85.866.4152.2
04富山県85.866.4152.2
06京都府85.366.4151.7
07広島県84.765.0149.7
08東京都83.765.7149.4
09鳥取県84.265.0149.2
10石川県84.264.3148.5
11千葉県83.265.0148.2
12長野県83.764.3148.0
13愛知県82.665.0147.6
14岩手県83.763.6147.3
14熊本県83.763.6147.3
14宮崎県83.763.6147.3
17奈良県82.664.3146.9
18山形県82.663.6146.2
18静岡県82.663.6146.2
18兵庫県82.663.6146.2
18愛媛県82.663.6146.2
22岐阜県81.664.3145.9
23埼玉県82.163.6145.7
23新潟県82.163.6145.7
全国平均82.163.6145.7
25群馬県82.662.9145.5
25和歌山県82.662.9145.5
27福島県83.262.1145.3
27長崎県83.262.1145.3
29島根県82.162.9145.0
30茨城県80.062.9142.9
31栃木県81.162.1143.2
32神奈川県81.163.6144.7
33山梨県82.162.1144.2
33佐賀県82.162.1144.2
35徳島県81.661.4143.0
35鹿児島県81.661.4143.0
37滋賀県80.562.1142.6
37岡山県80.562.1142.6
37山口県80.562.1142.6
40宮城県81.161.4142.5
40三重県81.161.4142.5
40福岡県81.161.4142.5
43高知県81.660.7142.3
44大分県81.660.7142.3
45大阪府80.560.7141.2
46北海道76.858.6135.4
47沖縄県76.354.3130.6

【表4:小学生(総合)回答率ランキング】

順位都道府県国語計算数計総計
01秋田県155.1157.0312.1
02福井県152.0154.7306.7
03香川県151.9152.4304.3
04青森県151.0152.2303.2
05富山県149.9152.2302.1
06東京都148.8149.4298.2
07鳥取県148.4149.2297.6
08岩手県149.9147.3297.2
09京都府146.8151.7298.5
10広島県148.3149.7298.0
11石川県147.3148.5295.8
12千葉県146.2148.2294.4
13岐阜県148.2145.9294.1
14静岡県147.8146.2294.0
15山形県147.3146.2293.5
16長野県145.2148.0293.2
17新潟県146.8145.7292.5
18奈良県145.2146.9292.1
18熊本県144.8147.3292.1
20埼玉県146.2145.7291.9
21愛媛県144.2146.2290.4
22愛知県142.6147.6290.2
23群馬県144.2145.5289.7
23兵庫県143.7146.2289.7
25福島県144.2145.3289.5
25宮崎県142.2147.3289.5
全国平均143.7145.7289.4
27神奈川県144.1144.7288.8
28島根県143.1145.0288.1
29山梨県143.7144.2287.9
30鹿児島県144.2143.0287.2
31栃木県142.7143.2285.9
32和歌山県140.1145.5285.6
33茨城県142.1142.9285.0
34長崎県139.6145.3284.9
35佐賀県140.1144.2284.3
36宮城県141.6142.5284.1
37高知県141.7142.3284.0
38福岡県141.1142.5283.6
39滋賀県140.6142.6283.2
39岡山県140.6142.6283.2
39山口県140.6142.6283.2
42三重県140.6142.5283.1
43徳島県138.6143.0281.6
44大分県139.0142.3281.3
45大阪府137.4141.2278.6
46北海道137.4135.4272.8
47沖縄県129.7130.6260.3

【木走寸評】

 上位の顔ぶれを見ると、秋田県(1位)、福井県(2位)、青森県(4位)、富山県(5位)、岩手県(8位)、石川県(11位)と、東北・北陸勢の健闘が目立ちます。

 それに比し、人口集中地域である都市部ですが、関東エリアでは東京都(6位)、関西エリアでは京都府(9位)のみがベスト10入りであり、総じて学力が振るいません。

 対して中国・四国エリアは香川県(3位)、鳥取県(7位)、広島県(10位)と3県がベスト10入りしています。

 特に顕著なのは、北海道エリア、九州エリアの不信振りです。

 最下位の沖縄県は実は全科目で最下位であり、戦後日本への復帰が遅れた歴史的背景や学習習慣の違い(宿題がほとんど無い)が指摘されていますが、九州エリアでは、全国平均を上回ったのは、熊本県(18位)と宮崎県(25位)の2県にとどまります。

 また関西エリアの不信の中で目立つのは大阪府(45位)であり、43年前の学力検査では上位を競っていたことを考えるとその落ち込み方が気になります。




●中学生の部〜やはり強い東北・北陸勢と興味深い東京の不振

【表5:中学生(国語)回答率ランキング】

順位都道府県国語A国語B
01富山県85.777.0162.7
02秋田県85.477.0162.4
03福井県84.977.0161.9
04山形県84.676.0160.6
05石川県83.876.0159.8
06岐阜県83.276.0159.2
07静岡県83.076.0159.0
08群馬県83.074.0157.0
09青森県83.873.0156.8
10栃木県82.774.0156.7
10香川県82.774.0156.7
10熊本県82.774.0156.7
10宮崎県82.774.0156.7
14山梨県82.274.0156.6
15長野県83.573.0156.5
16島根県82.474.0156.4
17新潟県83.073.0156.0
17奈良県83.073.0156.0
19岩手県82.773.0155.7
19山口県82.773.0155.7
21愛知県82.473.0155.4
22福島県82.273.0155.2
22長崎県82.273.0155.2
24茨城県81.973.0154.9
25愛媛県82.772.0154.7
26広島県82.472.0154.4
26鹿児島県82.472.0154.4
28鳥取県81.972.0153.9
28埼玉県81.672.0153.6
28千葉県81.672.0153.6
28東京都81.672.0153.6
全国平均81.672.0153.6
32京都府81.472.0153.4
33徳島県82.271.0153.2
34神奈川県81.172.0153.1
35三重県81.671.0152.6
36福岡県81.171.0152.1
37大分県81.671.0152.6
38兵庫県81.970.0151.9
38岡山県81.970.0151.9
40宮城県80.871.0151.8
41北海道80.570.0150.5
41佐賀県80.570.0150.5
43滋賀県80.869.0149.8
44和歌山県80.367.0147.3
45大阪府79.265.0144.2
46高知県78.164.0142.1
47沖縄県74.364.0138.3

【表6:中学生(数学)回答率ランキング】

順位都道府県国語A国語B
01福井県80.367.6147.9
02富山県77.265.9143.1
03秋田県77.565.3142.8
04石川県76.165.3141.4
05岐阜県75.865.3141.1
06愛知県75.864.1139.9
07山形県75.364.1139.4
08静岡県75.663.5139.1
09香川県76.162.9139.0
10徳島県76.461.8138.2
11宮崎県75.062.9137.9
12群馬県73.963.5137.4
13奈良県74.461.8136.2
14長崎県73.662.4136.0
15山口県73.362.4135.7
15熊本県72.862.9135.7
17兵庫県74.261.2135.4
17愛媛県72.562.9135.4
19青森県73.961.2135.1
20長野県73.161.8134.9
21鳥取県73.361.2134.5
22京都府72.861.2134.0
23広島県73.360.6133.9
24三重県73.160.6133.7
25山梨県71.461.8133.2
26新潟県72.260.6132.8
27栃木県71.960.6132.5
全国平均71.960.6132.5
28島根県71.161.2132.3
29佐賀県71.760.6132.3
30大分県72.859.4132.2
31東京都71.460.6132.0
32福島県71.760.0131.7
33滋賀県72.558.8131.3
34和歌山県72.858.2131.0
35神奈川県70.360.6130.9
36岡山県71.958.8130.7
37埼玉県70.660.0130.6
38茨城県70.659.4130.0
38千葉県70.060.0130.0
40宮城県70.359.4129.7
41福岡県70.858.8129.6
42鹿児島県70.358.8129.1
43岩手県68.658.2126.8
44北海道68.657.6126.2
45大阪府69.455.3124.7
46高知県62.850.6113.4
47沖縄県57.247.6104.8

【表7:中学生(総合)回答率ランキング】

順位都道府県国語計数学計総計
01福井県161.9147.9309.8
02富山県162.7143.1305.8
03秋田県162.4142.8305.2
04石川県159.8141.4301.2
05岐阜県159.2141.1300.3
06山形県160.6139.4300.0
07静岡県159.0139.1298.1
08香川県156.7139.0295.7
09愛知県155.4139.9295.3
10宮崎県156.7137.9294.6
11群馬県157.0137.4294.4
12熊本県156.7135.7292.4
13奈良県156.0136.2292.2
14青森県156.8135.1291.9
15長野県156.5134.9291.4
15山口県155.7135.7291.4
15徳島県153.2138.2291.4
18長崎県155.2136.0291.2
19愛媛県154.7135.4290.1
20山梨県156.6133.2289.8
21栃木県156.7132.5289.2
22新潟県156.0132.8288.8
23島根県156.4132.3288.7
24鳥取県153.9134.5288.4
25広島県154.4133.9288.3
26京都府153.4134.0287.4
27兵庫県151.9135.4287.3
28福島県155.2131.7286.9
29三重県152.6133.7286.3
全国平均153.6132.5286.1
30東京都153.6132.0285.6
31茨城県154.9130.0284.9
32大分県152.6132.2284.8
33埼玉県153.6130.6284.2
34神奈川県153.1130.9284.0
35千葉県153.6130.0283.6
36鹿児島県154.4129.1283.5
37佐賀県150.5132.3282.8
38岡山県151.9130.7282.6
39岩手県155.7126.8282.5
40福岡県152.1129.6281.7
41宮城県151.8129.7281.5
42滋賀県149.8131.3281.1
43和歌山県147.3131.0278.3
44北海道150.5126.2276.7
45大阪府144.2124.7268.9
46高知県142.1113.4255.5
47沖縄県138.3104.8243.1

【木走寸評】

 当たり前ですが、小学生の部と強い相関が認められるランキングになっています。

 やはり上位の顔ぶれを見てみると、富山県(1位)、秋田県(2位)、福井県(3位)、山形県(4位)、石川県(5位)、青森県(9位)とベスト5を独占し東北・北陸勢の健闘が目立ちます。

 ベスト10の顔ぶれで興味深いのは、群馬県(8位)、栃木県(10位)の2県の関東勢と、岐阜県(6位)、静岡県(7位)と中部エリアからも2県が入っている他に、小学生の部では振るわなかった九州エリアからも、熊本県(10位)、宮崎県(10位)と2県入っていることです。

 関西エリア、中国四国エリアがベスト10から消えたのに対し、香川県(10位)の孤軍奮闘ぶりが目立ちます。

 興味深いのが小学生の部6位から、中学生の部では全国平均を下回る30位に急落した東京都です。

 おそらく公立学校のみの比較であることから、東京都などでは優秀な学生が国立・私立中学に進学しこの統計から除外されていることも要因に挙げられるのでしょう。

 下位の顔ぶれを見ますと、北海道(44位)、大阪府(45位)、高知県(46位)、沖縄県(47位)となっております。

 高知を除いては小学生の部の下位と同じ県が並んでいることが見て取れます。



●まとめ

【表8:小学生・中学生(総合)回答率ランキング】

順位都道府県国語計算数計小学生計国語計数学計中学生計総計
01秋田県155.1157.0312.1162.4142.8305.2617.3
02福井県152.0154.7306.7161.9147.9309.8616.5
03富山県149.9152.2302.1162.7143.1305.8607.9
04香川県151.9152.4304.3156.7139.0295.7600.0
05石川県147.3148.5295.8159.8141.4301.2597.0
06青森県151.0152.2303.2156.8135.1291.9595.1
07岐阜県148.2145.9294.1159.2141.1300.3594.4
08山形県147.3146.2293.5160.6139.4300.0593.5
09静岡県147.8146.2294.0159.0139.1298.1592.1
10広島県148.3149.7298.0154.4133.9288.3586.3
11鳥取県148.4149.2297.6153.9134.5288.4586.0
12京都府146.8151.7298.5153.4134.0287.4585.9
13愛知県142.6147.6290.2155.4139.9295.3585.5
14長野県145.2148.0293.2156.5134.9291.4584.6
15熊本県144.8147.3292.1156.7135.7292.4584.5
16奈良県145.2146.9292.1156.0136.2292.2584.3
17群馬県144.2145.5289.7157.0137.4294.4584.1
17宮崎県142.2147.3289.5156.7137.9294.6584.1
19東京都153.6132.0285.6148.8149.4298.2583.8
20新潟県146.8145.7292.5156.0132.8288.8581.3
21愛媛県144.2146.2290.4154.7135.4290.1580.5
22岩手県155.7126.8282.5149.9147.3297.2579.7
23千葉県146.2148.2294.4153.6130.0283.6578.0
24山梨県143.7144.2287.9156.6133.2289.8577.7
25兵庫県143.7146.2289.7151.9135.4287.3577.0
26島根県143.1145.0288.1156.4132.3288.7576.8
27福島県144.2145.3289.5155.2131.7286.9576.4
28埼玉県146.2145.7291.9153.6130.6284.2576.1
28長崎県139.6145.3284.9155.2136.0291.2576.1
全国平均143.7145.7289.4153.6132.5286.1575.5
30栃木県142.7143.2285.9156.7132.5289.2575.1
31山口県140.6142.6283.2155.7135.7291.4574.6
32徳島県138.6143.0281.6153.2138.2291.4573.0
33神奈川県144.1144.7288.8153.1130.9284.0572.8
34鹿児島県144.2143.0287.2154.4129.1283.5570.7
35茨城県142.1142.9285.0154.9130.0284.9569.9
36三重県140.6142.5283.1152.6133.7286.3569.4
37佐賀県140.1144.2284.3150.5132.3282.8567.1
38大分県139.0142.3281.3152.6132.2284.8566.1
39岡山県140.6142.6283.2151.9130.7282.6565.8
40宮城県141.6142.5284.1151.8129.7281.5565.6
41福岡県141.1142.5283.6152.1129.6281.7565.3
42滋賀県140.6142.6283.2149.8131.3281.1564.3
43和歌山県140.1145.5285.6147.3131.0278.3563.9
44北海道137.4135.4272.8150.5126.2276.7549.5
45大阪府137.4141.2278.6144.2124.7268.9547.5
46高知県141.7142.3284.0142.1113.4255.5539.5
47沖縄県129.7130.6260.3138.3104.8243.1503.4

【木走寸評】

 総合的にまとめますと、やはり、東北・北陸エリアの健闘が目立ちます。

 秋田県(1位)、福井県(2位)、富山県(3位)、石川県(4位)、青森県(6位)、山形県(8位)とベスト10のうち6県を占めます。

 対して、関東エリア、関西エリア、九州エリアは、ベスト10には一県も入ることができず、不振振りが目立ちます。

 興味深いのは、各エリアでも例えば四国エリアでは、香川県(4位)が孤軍奮闘する中で、同じ四国の高知県(46位)は低迷しています。

 下位ですが、北海道、沖縄の成績不振も気になりますが、やはり大阪府の不振は都市部の中でも突出しており気になるところです。

 全体としては、やはり今回の全国学力調査の結果ですが、都道府県別としては「東高西低」の傾向が出ているようですね。

 ・・・

 ・・・

 あなたのお住まいの県の結果はいかがだったでしょうか。

 このレポートが読者の皆様の考えの一助となり参考となれば幸いです。



(木走まさみず)

sdisdi 2007/10/26 13:21
ちょっと気になったのですが、このテストに私立の学校がどのくらい加わっているのでしょう。参加校一覧なんて公開してないのでしょうから不明だとは思いますが。東京、神奈川、大阪、兵庫、京都といった都道府県の順位は私立の有無で結構変わると思います。あと埼玉、千葉、のように東京の私立に子弟を通学させてる人も結構いるんじゃないかと。
問題は相対値より絶対値でしょうね。隣国の二の舞は踏んで欲しくありません。

bobbob 2007/10/26 14:07 日本の教育に関する問題点の一つはテスト結果の評価法です。大手塾などがレーダー図などを使い一つの教科の中でも得手不得手に関する分析をしているのに、公教育ではそのような詳しい分析はしておらず、テストを受けてもその結果からどのような対策を採ればいいのか生徒側が理解出来ていません。これは教師が「教えること」「テストを作ること」「テストを採点すること」を全て担ってしまっているためどれに関しても中途半端な仕事しか出来なくなっているのが原因と思われます。教師は「教えること」に特化した教育のプロにし、「テストを作り、採点し、その結果を分析する」評価のプロと仕事を分けるべきだと思います。少子化に伴い1クラス当たりの人数を減らす案などが出ていますが、これは根本的な解決にはなりません。教えるプロと評価・分析のプロを育てること、そしてこの両者が協力しあい子供の教育に当たること、これが今後の日本教育に必要なことだと思います。

tatu99tatu99 2007/10/26 16:03 各県で学力向上の方策の手段となるだけでもよい。

アカピは転声塵誤が大学入試の役立つと宣伝しながらの2枚舌。
アカピ社員の子弟は私立通いだろうが地方の秀才の出現を恐れる政治家の子弟と同じ。

jsqjsq 2007/10/26 21:08 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-10-26/2007102602_01_0.html

がえるがえる 2007/10/27 08:15 >sdiさん
文科省が「原則として全児童生徒を対象」と言っていたので、私立学校も全部参加してるものだと思っていましたね。で実際参加した私立校は2/3くらいみたいですね。参加しなかった私立学校の分布によっては地域の順位には影響があるでしょうね。

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/19/02/07021903.htm

GedolGedol 2007/10/27 20:02 ども。
ラジオネタですが、秋田県が上位に入った理由を調べると、どうやら1クラス平均20人程度の少人数教育を行っている事が効を奏しているのではないか・・・との事でした。

で、何故少人数教育が可能だったのか。それは過疎が進んで子供が少ないから・・・だとさw

oikaoika 2007/10/28 05:36 当方、北海道在住です。うーん、振るわず!
トラックバックさせていただきました。

yakkuyakku 2007/11/01 12:48 京都は公立中学が物凄く荒れているので昔から私学志向が強い。
小学校にはお受験組の児童が残っているので勉強しているけど、公立中学は事実上クズが行く所になっているから。
特に女子だけに絞ると私立中学に行く子が半数近い。
援交グループを作って、虐めている女の子に売春を強制するなどの事件まで起こしているし親も通わせたくない。

京都の公立中学の荒れ方は大阪といい勝負なので、私立が頑張っているんでしょう。
でも、上位私立は全国的に頭の良い生徒を集めている気が…。

t-morinot-morino 2009/08/31 13:51 よくここまでまとめられましたね。
大阪府の住民です。
この結果にやっぱり、、、と感じています。
私は、一人当たり県民所得、生活保護率の観点から今回の結果を表にしました。
ご意見頂ければ幸いです。