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2009-01-14 「絶対おかしいもん、この国会」〜娘よ残念ながら君はたぶん正しい

[]「絶対おかしいもん、この国会」〜娘よ残念ながら君はたぶん正しい 15:52

 本日は与太話です、笑って読み流してくださいませ。



 昨日のこと、小学6年生の娘が居間でなにやら難しい顔をして新聞を開いていました。

 普段新聞といえばTV欄しかみない子なのに、これはいったいどういうことなのか、ちょっと興味がわいたので本人に聞いて見たところ、今、社会科の授業で国会とかを勉強していて、先生から各自自宅でネットや新聞から関連のある記事を取り上げて学校で発表する宿題を課せられたのだそうです。

 ふむふむと納得して、で、娘におまえはどんな記事を切り抜こうとしているのと聞いたならば、なんと補正予算案の採決関連の記事を集めていたのであります。

 それは毎回のようにお父さんがブログで取り上げている話題だからわからないことがあったら何でも質問していいよ、と私は思わず親バカ丸出しのリップサービスしてしまいました(苦笑)

 で、娘の質問に答える羽目になったのですが、質問にこたえるはずが話がとんでもないことに・・・

 最初は定額給付金って何という話やら、記事に出てくる用語の話だったので子供にも理解できるように説明し、娘も納得していたのです。

 個人的にはアンチ麻生政権の木走でありますが、しかし説明していて、学校の学習が目的ですからなるべく親の価値感や偏見を娘に与えないように説明しようと配慮するのはけっこう大変でして、定額給付金がなんで国民や野党が反対しているのかは、私見をまじえず世論調査の結果を客観的に教えるのにとどめたりしておりました、けっして麻生さんの悪口は口にしないでです(苦笑)。

 

 が、採決の話でおもわぬところで説明に窮する事態が待ち受けていたのでした。

娘「こっちの記事では「民主党は、審議が尽くされていないとの理由で、補正予算案の採決に抗議し、採決前に退席の方針」ってあるけど、なんで「審議が尽くされていない」と「採決前に退席」しなきゃいけないの?」

木「うーん、これはね、大切な国の予算だからいっぱい議論したいのに、政府が急いで多数決しようとしているから抗議の意味で採決に参加しない方針を採るんだよ、野党としては「定額給付金」を除いた予算案にしたかったんだ、国民に政府の乱暴さを示す狙いもあるけどね」

娘「「抗議の意味」なら採決に参加して反対すればいいじゃん」

木「うーん、採決に参加しても衆議院では与党議員のほうが多いからね、結果は変わらないと判断してるんじゃないかな」

娘「先生が学級会のとき、少数の意見もよく聞いてそのうえでみんなで話し合って決めるのが多数決だっていってたもん」

木「それはそうなんだけどね、与党も野党も妥協できなかったんだ・・・」

娘「だったら最初から審議なんかしないで多数決とればいいでしょ、そんなの絶対おかしい」

木「・・・」

娘「あと、一番わからないのはここの部分、「その場合民主は参院審議入り拒否の方針」」

木「それはね、参議院は野党議員のほうが多いから民主党が主導権をとれるんだよね、で、政府への抗議の意味で最初「審議拒否」しようとしてるんじゃないかな」

娘「おかしいじゃん!! 衆議院では審議が足らないから採決欠席したんでしょ、じゃ参議院でいっぱい審議すればいいでしょ、なんで拒否しちゃうの、そんなの絶対おかしい」

木「うーん・・・」

娘「先生がね、学級会とか最後まで全員で話し合うことが一番大事なことだっていってたもん」

木「うーん・・・そうだね」

娘「審議が足らないって文句言っておいて審議しないって言うのは絶対おかしいもん、この国会」

木「・・・」

 ・・・

 ・・・

 この国会がおかしいのか、自民がおかしいのか、民主がおかしいのか、娘がおかしいのか、父親がおかしいのか、最後にはよくわからなくなってしまいました(苦笑)が、とりあえず娘には与党には審議を打ち切り採決をする「権利」があり野党には審議を拒否したり採決を欠席する「権利」があること、この国の国会ではしばしばいろいろな戦術が駆使されることを説明するにとどめておきました。

 「あなたのいだいた疑問は尊いけれど、議員の先生方も国民を代表して一生懸命この国のことを考えて国政にあたっている(はずですよね?)のだからね、たったひとつやふたつの記事で国会を「絶対おかしい」と決め付けてはいけないのだよ」、とまとめておきました。

 ふう。

 それにしてもです。

 先生へ、私も子供のころ新聞の切り抜きの課題などしましたのでご趣旨はよく理解しておりますが、今このタイミングではこのような政治的課題は出していただきたくなかったですな・・・、親として正直なところ子供に説明がつきません(苦笑)。

 あと自民党さんへ、なんでも強行採決というのはいただけません、国会は議論の場でありますから妥協点を見出す努力をもう少しできないものでしょうか、面子とかいろいろ事情があるのでしょうけど・・・正直なところ。

 あと民主党さんへ、全国の小学校の学級会で審議拒否が流行らないため(苦笑)にも、教育的配慮から、いいかげん、そろそろ審議拒否というのは止めていただけませんでしょうか・・・これも正直なところ。

 娘よ、残念ながら君はたぶん正しい。

 ・・・

 本日は与太話でした。

 ジャンジャン。



(木走まさみず)

ト 2009/01/14 19:06 お嬢ちゃん未だ小6でしたっけ?可愛いですなぁ。
衆院は与党の支配する土俵なので、野党は精々ゴネて協力しないぐらいの事しかできない。
参院は野党が多数派になるので確かに自分たちの采配で審議できるんだけど、衆院と参院では衆院の方が決定力で優先するので「ここんとこ変えてくれない?」とか付帯条件を付けて再審議を衆院に要請しても、衆院側で付帯条件を飲んでくれるかどうかの保障は無いんですよ、確か。
そりゃエロい人が高級料亭で闇取引とかやってみる事は出来るけど、肝心の衆院再可決の場でそれが実行されるかどうか、ちゃぶ台返しが起こらないという保証は無いのよ。
だから見えない所でそんな約束をしても野党は国民に良い所を見せる事も出来ずに妥協したヘタレと思われるだけって心配もある。
最初の衆院で参院でもすんなり通るような法案を通しておけばそんな心配は無いんだけどね。
こんな感じぃ?

tennteketennteke 2009/01/14 23:19 政治家が「国民のため」って言っているけど本心は「選挙民のため」であり、仕事をしているとこを見せるためにはマスコミの注目を集める言動をせにゃならんわけでして。

とおりすがりとおりすがり 2009/01/15 01:02 ぜひ、昔あった「牛歩戦術」の話もしてあげて欲しいです。
子供ごころにも『あいつらバカじゃねーの』『アレじゃまるでダダをこねてる子供だよ』と思ったことを良く覚えてます。

In上海In上海 2009/01/15 02:30 久しぶりに書かせていただきます。与太話は大好きなもので・・・。
困ると言えば先日子供から「大人はなぜうそをつくの?」と質問されたことに関して返事に困ってしまいました。いままでのつたない経験から「攻撃を受けたときに、自分や家族を守るためにうそをつく時がある」と言いましたが、私の言葉に納得がいかない娘に対してどう答えるのがいいと思いますか?
大人として非常に困ってしまいました。

プップッ 2009/01/15 05:15 娘の発言にリアリティーがちょっと足りないかな・・・
あと、タイトルもイラッとするし(笑)

プッププップ 2009/01/15 08:35 >娘の発言にリアリティーがちょっと足りないかな・・・
娘のリアルな言葉を、まんま文章にすると読みずらいから、ある程度変換してるんじゃないかな。

tennteketennteke 2009/01/15 09:35 In上海さん。
その前段に「誰も助けてくれないから」とつけるのはどうでしょう?
娘さんはIn上海さんから経済的にも物質的にも十分な庇護を受けているのでしょう、In上海さんから守られているからお金や物について嘘をつく必要は(まぁ大人規模では)ないわけです。
しかしIn上海さんの目の届かない、例えば学校とか友達との場などでは正直であることも嘘をつくことと同じ方法の一つなわけでして。
また「自分を守る」にも段階があって、攻撃を防御することもありますが、自分を特別な地位にする場合の嘘もありますね。
他人に認められないから手っ取り早く嘘をつく、これだって、まぁ他人はやってくれません。
他人を貶めるための嘘、これは自分でやる場合があって、偽悪と言われますね。

ななしななし 2009/01/15 11:37 >議員の先生方も国民を代表して一生懸命この国のことを考えて国政にあたっている

正直一般庶民から見ると、この前提が間違ってる気がします。

daradarudaradaru 2009/01/15 12:44 娘さんが疑問に思うのもしょうがないでしょう。あなたのせいではありませんが、あなたの説明には建前という名の嘘が多分に含まれていますので。

1、「審議が尽くされていない」
嘘です。これは「自分たちの意見になっていない」という意味です。また「審議引き延ばしが十分でない」という意味でもあります。ここが嘘ですので娘さんの疑問が出るのも無理はありません。また木走さんがこの嘘の正体について説明できないのも仕方がありません。マスコミがこの文言を常用しているのでこれが本当のことと思い込んでしまうのも無理はないでしょう。
そもそも与党も野党も結論はもう完全に決まっていて、どちらも擦り寄ろうとはしません。相手が寄ってくることはないのを知っているからです。
交渉ごとというのは双方が妥協点を探ることで成り立ちますが、妥協しなくても国会が回ってしまうため妥協しなくなってしまっています。
木走さんは自民党に対して「妥協点を探ってほしい」と仰ってますが、民主党が頑として譲らないため妥協点がないということを知っておく必要があると思います。
マスコミは自民党が譲らないからとしか言いませんので勘違いするのも無理はありません。

2、「議員の先生方も国民を代表して一生懸命この国のことを考えて国政にあたっている」
これはあっているともいえますが基本的に嘘です。木走さんも承知してはいらっしゃると思いますが、一番優先なのは選挙に勝つことです。
国政を優先するのであれば妥協点を探り早く審議を進行するべきなのですが、それでは「与党の手柄」となってしまうため選挙で野党が不利になってしまう、と野党およびマスコミは考えているものと思われます。
では「野党の手柄」になると、野党やマスコミが考えているものが何かと言うと「審議の遅延」です。真逆ですね。
そうすれば「長々と審議した挙句、結局与党は意見を変えなかった」と与党を叩くのにうってつけの文言をしゃべることができるわけです。
また1、と関連することですが、与党に妥協されて野党案が通されると審議拒否できません(というより審議自体ができない)ので、与党案としては「与党が妥協できない案」を出すことになります。今回の場合は、与党は「定額給付金」を大々的に宣伝していてこれを曲げることはできませんので、これを野党案ではなしにしてしまえば妥協される恐れはまずありません。
こうやってから参議院で審議拒否をすれば最大限(60日)引き伸ばせます。
戦術という名の足の引っ張り合いです。
どちらの意見も「日本のため」にはなりますが、その根底には「選挙優先」という文字が潜んでいます。だれでも知っていることですが、これを娘さんに説明してしまうわけにはいかないですよね(笑)

3、「抗議の意味で審議拒否」
半分嘘です。足を引っ張るためです。今回の場合、衆議院で与党が3分の2以上を占めていることも影響しています。
参議院では付帯条件を付けて衆議院に再審議を求めることができますが、与党が3分の2以上を占めているため、付帯条件を付けずに法案を通すこともできます。
本来であれば付帯条件をつけて差し戻せばそれが通るのですが、今回はそれがないので「野党の手柄」にできません。
ですので「審議拒否」でひたすら引き伸ばす戦法に出ているわけです。
抗議の意味では審議して付帯条件を付けて通してもらうのが一番いいのですが、今回の場合つかない恐れがあるので「抗議の結果」が国民に見えなくなる可能性が高いと判断しています。ゆえにわかりやすい抗議の結果として、審議の引き延ばしを図ったと言うわけです。結果としては足を引っ張っただけですが。

まだまだ言いたいことはいっぱいありますが、長くなりすぎましたのでこれくらいにしておきます。
親子で政治のおかしなところが確認できた、ということでこの課題は良かったのではないでしょうか?親としては面倒なだけだったでしょうけれど(笑)
長々と失礼いたしました。

yamabetoyomuyamabetoyomu 2009/01/15 15:00 >「あなたのいだいた疑問は尊いけれど、議員の先生方も国民を代表して一生懸命この国のことを考えて国政にあたっている(はずですよね?)のだからね、たったひとつやふたつの記事で国会を「絶対おかしい」と決め付けてはいけないのだよ」、とまとめておきました。

現実がどうあれ、こういう「建前」をきちんと子どもに教えるのは、親の態度として非常に立派だと思います……。

jaggingjagging 2009/01/15 16:02 しかし改めて見ると、政党の争い(笑)って結構動物的ですよね。
なんというか、サル山の争いみたい。

雲のパン屋雲のパン屋 2009/01/15 16:55 基本的に娘さんの教室では、話し合って良い教室にしようと目的は一つな訳ですが、
これを国会に例えると、たくさんの先生が教育方針を自分の思い通りの教育を行いたいというエゴを通すためにいろいろな手段をケンケンがくがくと話し合っているのです。
しかし、その教室には生徒がいません。

jigaryujigaryu 2009/01/15 23:34 少なくとも9割以上正しいと思います。娘さん。

ト 2009/01/16 06:05 偉く無い人が正しくても、間違ってるエライ人達には中々通じませんw
問題は「間違ってもエライ人」しか組織票で選ばれない事かなw
要するにそれで得をする集団に都合がよければ、馬鹿でも良いんです、議員の先生は御輿ですから。
・・・無関心な有権者無党派層への政治姿勢を問う一種の集団自爆テロかもしれないねぇ

mao_mk68mao_mk68 2009/01/16 06:20 いやまあ、おかしいじゃんとお嬢さんが思うのもある意味正しいです。
衆院で審議を尽くしていないと言っておいて参院で審議を拒否するということをおかしいと思う感覚は大切にして欲しいです。
いまの国会は衆愚政治の典型例ですから。

osanosan 2009/01/16 09:47 お嬢さんが言うとおり今の国会はおかしい。
私はサラリーマンですが、我々サラリーマンの仕事は言うまでも無く会社で労働をすることです。
議員の仕事は国会で議論を尽くすことです。
退席とはサラリーマンで例えれば、「いやな仕事来るから早退します。」と言っている様なものです。
これを個人がやるのではなく、会社の「部」単位でやらかすのだから異常だといえましょう。
とっくに潰れてますよ会社(国会)は。

trshugutrshugu 2009/01/16 11:46 大人になると間違いを間違いと言えない=正論を捨てていかなくてはいけないというのも勉強のうちなのでしょうか。

とらぶるとらぶる 2009/01/16 15:55 こんにちは、

>なんで「審議が尽くされていない」と「採決前に退席」しなきゃいけないの?
これって単純に
審議が尽くされていないと
良いとも悪いとも判断できないので
採決に際して賛成も反対もできないから
採決に参加しなかった。
でどう?

>衆議院では審議が足らないから採決欠席したんでしょ、じゃ参議院でいっぱい審議すればいいでしょ、なんで拒否しちゃうの、そんなの絶対おかしい
衆議院で審議するのが先決で
それを解消するまでは
参議院では応じない。
としている。
衆議院が間違っているので
それを正すのが先というのでどう?

sadakichisadakichi 2009/01/16 19:38 以前、自民案に民主が反対していて、
それじゃぁ民主案を全部受け入れるよって自民が民主案をそのまま出したら、
それでも民主は反対したってことがありましたね。
(妥協ではなく丸呑みでも反対)

daradaruさんのおっしゃる、「野党の手柄=審議の遅延で与党の足をひっぱる」ですが、これを手柄と考えている野党とマスコミは国民をバカにしていますよね。
国会は立法府です。国会議員として法律を作る仕事をいっぱいして欲しいです。官僚支配と批判する前に、官僚に法律を任せずに、議員立法で法律を作ったらいいです。これは成果としてアピールになると思います。

komurasakihokorikomurasakihokori 2009/01/18 00:41 こんばんは、はじめまして。

娘さんみたいな疑問、昔に持ったことがありました。なんというか、当時の僕も国会というものを考えるとき学級会をイメージしてたからです。実際の学級会は少数の意見を尊重する、って感じでもなかったですが。

やっぱり政党ってものが曲者なのかなあと。意見を通すためにグループを作って、そのグループ全体の意見に逆らうことはできない、なんて学級会ではなかったですし。

あと、結果として妥協できなかったから審議なんかしないで多数決にすればいいってことにはならないよ、ってことは娘さんに指摘したほうがいいのかなあと思いました。(娘さんが考えてるのはみんなで話し合って決める多数決?なのかもですが)

BOXから来ましたBOXから来ました 2009/01/20 22:14 お子さんが利発すぎてビックリ。僕が小六のころなんて、自民党の長期独裁政権の真っ只中だったからか、中曽根総理大臣は日本で一番偉い人!とかしか考えていませんでした