木走日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2011-02-07 愛知県民、名古屋市民以外の日本国民は河村市長に釘を刺しましょう

[]愛知県民、名古屋市民以外の日本国民は河村市長に釘を刺しましょう 16:31



 なんでだか、この視点で論じられている記事が少ないように感じたので、あえて憎まれ役を買ってみたいと思います。

 7日付け朝日新聞記事から。

トリプル圧勝の朝「歴史変わる」 河村氏早くも公務復帰

2011年2月7日12時28分印刷ソーシャルブックマーク

 6日の名古屋市長選で過去最多の66万票を獲得して再選された河村たかし市長(62)は一夜明けた7日朝、約2週間ぶりに公務に復帰した。タッグを組む大村秀章氏の愛知県知事当選、住民投票の市議会解散の「トリプル圧勝」を果たした河村氏は「日本の歴史が変わる」と繰り返した。

(後略)

http://www.asahi.com/special/nagoya/NGY201102070007.html 

 うむ、トリプル選でトリプルスコアで「トリプル圧勝」を果たした河村氏なのであります。

 当選おめでとうございます。

 で、名古屋市民でも愛知県民でもありませんが、勝利に水を差すようでなんですが、一言だけご注進申し上げたいのです。

 私は自民党支持者でも民主党支持者でもないし、名古屋市や愛知県に何の利害を持ちませんし、しがない一国民に過ぎません。

 名古屋市長に誰がなろうと、愛知県知事に誰がなろうと、市民や県民の選択を尊重しますし、部外者がとやかく無責任に発言することはつつしむべきとも思います。

 思いますが、今回の勝利者達が「市民税10%減税」を公約している点で、日本国民の一人として一言、しかし、厳しく釘を刺しておきたいことがあります。

 市民税減税するならば、国に頼らず完全に地方予算の範囲で自己責任でしていただきたいです。

 つまりです、愛知県は2年前から、名古屋市は1年前から地方交付税の交付団体に転落しております、すなわち自治体予算単独では赤字であり国から地方交付税の交付を受けなければ財政が成り立たない自治体に転落しているのであります。

 国では数百兆の累積赤字を抱えて財政抜本改革が叫ばれ消費税増税が具体的に議論される中で、そんな国から血税をもらう立場の赤字自治体が市民税10%減税を強行しようとする、減税自体は勝手ですが、赤字なのに減税する自治体は減税と同等の支出削減もしくは地方債発行をして、減税分は完全に自己予算で実現することをしっかり担保いただきたい。

 地方交付税は一円も減税の予算に使ってはいけません。

、でなければ国民の血税である地方交付税の交付を辞退するべきではないでしょうか。

 愛知県も名古屋市も財政火だるま国家から貴重な血税を補助される財政火だるま赤字自治体に転落している団体です。

 失礼ながら、その立場を強く自覚していただきたい。

 4月の統一地方選でこのような公約が各地の赤字自治体ではびこるとしたら、最悪のモラルハザードが全国展開されてしまいます。

 赤字自治体が減税をするなら減税分は完全に自己予算で実現すべきです。

 それが財政火だるま赤字自治体が市民税減税するときに守られるべき最低限のモラルであります。

 愛知県民、名古屋市民以外の日本国民は、みんなで河村氏に対して声を大にしてこの点で釘を刺しましょう。

 特に財政破綻の中、自治体サービスの劣化に苦しみながら辛抱している夕張市民は、河村市長に特大の声で釘を刺す権利があると思います。



(木走まさみず)

お父ちゃんお父ちゃん 2011/02/07 20:39  よくぞ仰っていただきました。
 私も財政均衡の視点から河村氏の公約には非常に危ういものを感じます。

 河村氏の2枚看板である「市民税の恒久減税1割」と「議員報酬半減」を見事に公約達成した暁には、名古屋市は差し引きで200億円近くの赤字を抱えます。そして、これをどのように埋め合わせしていくのかは「減税日本」のホームページにはどこにも書かれていないように思います。

 河村氏は以前から「国債は借金でなく、過剰貯蓄だ。」と言っていたと記憶します。この認識は正しいのですが、市債を国債と同様にとらえていないか非常に危ぶんでいます。名古屋には通貨発行権も日銀はありませんからね。

hotokatikahotokatika 2011/02/07 21:27 >地方交付税は一円も減税の予算に使ってはいけません。
「地方交付税は一円も減税分の赤字補填に使ってはいけません。あくまでも議会・議員・行政・公務員のスリム化や合理化などを実施した上で“浮いたお金”を減税分の財源にしましょう」などと修正してはどうでしょうか。文章全体が「〜してはいけない」「釘を刺しましょう。」で統一してしまっているので、わかりにくいです。

勉強になった勉強になった 2011/02/07 21:46 ほう。知らんかった。勉強になりました。
政治部の記者さん達も当然わかっているけど、マスメディア自体は、「民主あやうし」とか、ゲーム感覚で論じているのしか読んでいないので、本質論が読めてためになりました。

chengguangchengguang 2011/02/08 01:33 国家歳出の使途を問題にするなら、基地反対を言い続けている沖縄に、毎年地方交付税の他に支給されている沖縄振興費の返還と受け取り拒否を、先ず、要求すべきではないでしょうか。
民主党の岡田幹事長は、対立候補の応援で、『財源が明らかでないまま(減税を)言うのは、人気取り以外の何物でもない』と、河村氏を批判したそうです。臆面もなく語るところがすごい、と褒めるべきなのでしょうか。
今回は、歳出削減努力は職員に丸投げ、市民の福祉負担増、政党否定の翼賛議会など、河村提案への批判がある中での当選です。河村氏は、議員のあり方、年間議員一人当り1700万円強と云われる議員報酬の半減、政務調査費の廃止、議員定数の半減、国家公務員より高給と云われる地方公務員の総人件費の10パーセント削減などの改革案も提案しており、これらは議会や自治労によって拒否や反対に遭っています。それ故、市民の支持は、議会や議員に対する不満から来ている、とみるべきかも知れません。
口先公約の実例は眼前にありますので、今期の河村市政には是非提案の実行を、県民でも市民でもありませんが期待しています。

CHRDCHRD 2011/02/08 02:07
名古屋の方の指摘を紹介しておきます

http://takedanet.com/2011/02/post_c1fc.html

merlinmerlin 2011/02/08 11:22 出る杭は打たれる。この1年9ヶ月、河村氏はハンマーで頭を打たれ続けていた訳で、釘で突っ突かれるぐらい、どうって事無いでしょう。

名古屋には昔住んでいたことがありますが、本山市政の時代、福祉関連で砂の真砂ほど関連団体ができ、福祉予算を食い物にしておりました。
バブルの時代は法人税が潤沢でしたから、こういう乞食連中にも分けてあげれましたが赤字団体化したというなら今の内に太手術が必要。
外郭団体、外郭のそのまた外郭団体に流れている予算を削るためには、まず議員報酬から減額するという彼の方策は正しいと思います。

河村頑張れ!!!

festerfester 2011/02/08 12:45 merlinさん
公共予算を食い物にするような実態のない酷い団体は、ぜひともメスを入れて、徹底的な改革をしてほしいですよね。賛成です。
ただ、木走さんの今回のエントリは、「減税して不足する市の予算はどうやりくりするの?」ということが論点だと思います。ムダを削減すれば減税分がまかなえるというお考えですか?河村氏は交付金を当てにしておらず、完全に自己財源で市政を運営できるという方針を明言しているんでしょうか?

冗談じゃない冗談じゃない 2011/02/08 13:20 地方交付税は国からの補助金じゃありませんよ。使途に制限はありません。日本中どこにいってもほぼ均一な行政サービスが受けられるのは地方交付税制度のおかげです。日本を日本たらしめている制度ともいえます。あなたはそれが気に入らないんですか?だったら田舎に行くのはやめましょう。東京に閉じこもってれば?

merlinmerlin 2011/02/08 13:21 festerさん

木走さんのBROGなので、炎上を避けるため原則2度書き込みしないようにしているのですが、友達から聞いた話で根拠を示せないので書かなかったのですが、公認外郭団体40以上を29に削減し、随意契約を見直す等して既に180億ほど削減したと聞いております。
公務員給与と福祉予算は、一度上げたものを削減するのは至難。
公認でない外郭団体を減らすのは出来ないとあれば、中京都と法人を改変してリセットし直すしか行財政改革の実は挙げられないと存じます。

cossy11cossy11 2011/02/08 13:25 今回の結果は、減税に期待したものではなく、
議会への不満とリコールを成立させた市長の手腕を買ってのものでしょう。減税を期待して投票した人はあまりいないと思われます。

TOSHITOSHI 2011/02/08 13:34 既存のメディアにない切り口の記事、いつも興味深く拝見しております。
名古屋市の財政が健全化しない場合、の問題を取り上げておられますが、健全化した場合はもっと大きな問題が出てくるように思えます。
2010年の名古屋市の減税では全体の0.2%にあたる高額納税の企業が44%の減税額を受け取っており、必ずしも庶民に恩恵がないことが指摘されていますが、逆にいえば、納税している企業はかなりの恩恵を被る、ということです。
景気悪化の折、経費節減を考える企業にとって、利益を生まない損金である税金を、1割減らせることはかなり魅力であり、恒久減税となれば名古屋市に本店を移転する十分な動機になります。結果、名古屋市は減税分を差し引いても余りある税収を手にする事が出来る……かもしれません。
河村氏は、減税による企業誘致や市民誘致を公約にうたっておられますが、強力な権限を持つ政令指定都市が、財政規模にまかせて減税をし、そのツケを周囲の自治体に押しつければ、それは大都市のエゴイズムとの誹りを免れないものではないでしょうか。

いるかいるか 2011/02/08 15:09 地元名古屋のテレビ局は総じて恒久減税に否定的に報じてますよ。市長・知事のインタビューでも減税公約と地方債に関しての質問がほとんどでした。

「減税分は完全に自己予算を」「赤字なのに減税?」という意見も、そのたびに河村市長が答えてるのですが、
・地方自治法改正法に基づいて、減税分の予算は行財政改革によって自己予算で捻出している。今年度の減税では156億円減税のために185億円の行財政改革を行った。更に外郭団体278億円を100億円に減額した。
としています。
これも市長が当選後に何度も言ってましたが、減税していろいろ制約が生まれれば、自然と改革も進む、という考えのようですね。増税しても多く集めたお金は余計なことに使ってしまうだけ、というのでしょうか。

名古屋かなアウトロー名古屋かなアウトロー 2011/02/08 17:39 行政サービスというなの人質を取られながらのうのうと国が悪い民が飢えるとの大義名分がある危篤な貴族方たちに甘やかされている市民から信任を得ることみはかなりな困難なプロセスが生じます。たいていは下請けのしっぽを切って貴族はそのままのさばります。河村市長にはこれからがむしろ答えを示す場になることでしょう

ふぅふぅ 2011/02/08 22:21 >私は自民党支持者でも民主党支持者でもないし、名古屋市や愛知県に何の利害を持ちませんし、しがない一国民に過ぎません。

・・・ふう

近い将来、都民近い将来、都民 2011/02/08 23:50 ここのコメント欄にも、減税に対する賛否両論がたくさん書き込まれてますね。
名古屋市民ですが、それぞれ一理あるように思えて正直どっちがよいか判断つきません。
自分の収入では大した減税額にはならないのですが、減税効果でめぐりめぐってそれ以上のリターンが返ってくるのなら大いに結構。
でも、市債がこれ以上増え、市民サービスがカットされるようならやめてもらいたい。
そういうことを議会でもっと徹底的に議論して、不明点・問題点・効果・目的を市民にはっきり示してくれればよいのに、市長も議員もケンカばっか・・・。どっちもいい加減にしろ。

けせらせらけせらせら 2011/02/09 08:06 答えは、4月の統一地方選で愛知、名古屋市民がどういう議員を選ぶか、ですな。
そういう意味では皆さん、人事ではありませんぞ。
利権べったりの議員を当選させて隷属化してはした金を期待する政治を続けるのか、
これからの未来をちゃんと若者に託してイノベーションを勝ち取るか。
まぁ、その前に菅首相が切れて解散→ついでに総選挙となったら絶対混乱間違いなしだが、これは余禄。