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2011-10-25 経団連にだまされるな!〜TPPは大企業のみが肥え太るだけだ

[]経団連にだまされるな!〜TPPは大企業のみが肥え太るだけだ 15:28



 25日付け毎日新聞記事から。

TPP:交渉「途中離脱あり得ぬ」 経団連会長が批判

 経団連の米倉弘昌会長は24日の会見で、日本が環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉に参加した後でも途中で離脱できるとの見方を藤村修官房長官が示したことについて「離脱という表現は不穏当」と批判した。その上で「交渉途中の離脱はあり得ない。日本として国益にかなうかどうかは(協定を批准する段階の)国会の議論で決めればよい」と述べた。

 さらに米倉会長は「国内農業(の存続)とTPP(交渉への参加)が二者択一のように議論されるが、両方やらなくてはいけない。日本の農作物は品質が高く、大規模化でコストを下げていくべきだ」と交渉参加の必要性を改めて強調した。

 一方、政府の国家戦略会議に民間メンバーとして参加することに関連しては「自民党政権時代の経済財政諮問会議はいろんな省庁の(利害)対立があって大変だったと聞いている。(戦略会議は)そういうことがないように国民にとって何が大切かという観点から議論したい」と表明。取り上げるべきテーマとして、成長戦略の策定や、税と社会保障の一体改革、TPP問題などを挙げた。【川口雅浩】

毎日新聞 2011年10月25日 東京朝刊

http://mainichi.jp/select/biz/news/20111025ddm008020126000c.html

 経団連の米倉弘昌会長がTPP交渉に関して、「離脱という表現は不穏当」と藤村修官房長官の発言を批判、「交渉途中の離脱はあり得ない。日本として国益にかなうかどうかは国会の議論で決めればよい」と吼えたそうであります。

 日本としての利益ですか、どの口が国益などというのでしょう、経団連の利益のため、すなわち米倉会長率いる住友化学はじめの輸出大企業の経営者と株主の利益のため、の言い間違いではないのですか。

 一歩譲って経団連が主張するところのTPP参加が、輸出産業を中心に日本の経済にプラスに働くといたしましょう。

 仮にそうだとしてもデフレを脱却しない限り日本国民の生活はますます苦しくなっていくだけです。

 TPP参加で輸出産業に利益が生じたとして日本のGDP成長率が多少上向いたとしても、その利益は企業経営者と株主には還元されますが、その他はすべて企業内で内部留保されるだけで、国民には一切還元はされません。

 断言しますが、経団連会長は「日本のため」などまったく考えていません。

 このタイミングでのTPP参加は一部大企業だけが甘い汁をすい、国民の利益にはまったく繋がりません。

 輸出産業が牽引してGDP成長に少し成功したとしてもデフレが続く限り国民の生活はジリ貧ますます苦しくなるだけなのです。

 米倉経団連会長の「TPP参加は日本のため」発言は、ただの大嘘つきです。

 ・・・

 輸出産業の好調で日本のGDP成長率がプラスを維持し好景気とされた2002年から5年9か月の長期に及んだ「いざなぎ超え景気」、このときいったい何がこの国に起こったのか、統計数値で正確に徹底的に検証すれば、輸出産業が牽引した「好景気」とやらの虚しい実態が見えてくるはずです、経団連会長がいかにウソつきなのか事実に基づいて証明しましょう。

 確かに2002年から5年9か月の長期に及んだ「いざなぎ超え景気」で、経団連加盟の輸出産業を中心に大企業は空前の好業績をあげました。

 財務省が公表している「法人企業統計調査」によると、2006年には全産業の経常利益は前年度に比べて5・2%増の54兆3786億円と5年連続で前年を上回り、過去最高を更新いたします。

 財務省「法人企業統計調査」より経常利益推移を表にいたしました。参考までにGDP成長率も付けておきます。

■表1:企業経常利益の推移

経常利益(単位:兆円)GDP成長率(%)備考
1996年27.82.9 
1997年27.80.0 
1998年21.2-1.5 
1999年26.90.7 
2000年35.92.6 
2001年28.2-0.8 
2002年31.01.1いざなき越え景気の始まり
2003年36.22.1 
2004年44.72.0 
2005年51.72.3 
2006年54.42.3☆過去最高益
2007年53.51.8いざなき越え景気の終わり
2008年35.5-4.1☆リーマンショック
2009年32.1-2.4 

 たしかに、2002年から2007年に掛けて、GDP成長率は2%前後で推移、そして企業の経常利益も31兆、36兆、45兆、52兆、そして54兆、53兆と過去最高益も含めて空前の利益が計上されています。

 しかし、この期間、我々一般国民は空前の景気を実感できていたでしょうか。

 答えは「いいえ」です。

 これらの利益はすべて、経営者や株主には還元されましたが後は、企業内で内部留保されたのです。

 日本国内には還元されませんでした。

 国税庁が公表している「民間給与の実態調査結果」から、この同じ時期に民間平均給与がどう推移してきたか、表にまとめてみました。

■表2:民間平均給与の推移

平均給与(単位千円)対前年伸び率(%)備考
1996年46080.8 
1997年46731.4 
1998年4648-0.5 
1999年4613-0.8 
2000年4610-0.1 
2001年4540-1.5 
2002年4478-1.4いざなき越え景気の始まり
2003年4439-0.9 
2004年4388-1.1 
2005年4368-0.5 
2006年4349-0.4☆過去最高益
2007年43720.5いざなき越え景気の終わり
2008年4296-1.7☆リーマンショック
2009年4059-5.5 

 ご覧ください、この期間、1997年の467万8千円をピークに、民間給与は下がり続けています、唯一の例外はいざなぎ越え景気の終わりの2007年に+0.5%と下げ止まったのが一年あるだけです。

 その後のリーマンショックによる不況では前年度比-5.5%、24万も給与が急落しています。

 事実として1998年から2009年の12年間で民間給与は1年の例外(それもわずか0.5%の微増ですが)を除いて下がり続けているわけです、この期間総額で61万4千円も私たちの年収は落ち込んでいるのです。

 まとめとして、ここまでのデータを一つのグラフにまとめてみました。

■図1:企業経常利益と民間平均給与の推移

f:id:kibashiri:20111025140933j:image:w640

 ご覧のとおり、輸出産業を牽引役に5年以上続いた「いざなぎ越え景気」で大企業は空前の利益を生み、右肩上がりに経常利益を伸ばしていきましたが、その間も民間平均給与は右肩下がりで落ち込んでいます。

 まったくといっていいほど、この好景気は国民には還元されなかったのです。

 では利益はどこにいったのか。

 経営者の報酬、株主への配当として一部が還元され、後はすべて企業内で内部留保され蓄えられているのです。

 今日本の企業の内部留保は200兆を超える空前の規模に膨らんでいます。

 彼らの「経済合理性」ではこうです。

 デフレの状況にある日本では、年々物の価値が下がっていきます。

 だとすれば何か物に今すぐ投資するよりもお金を使わずもっていたほうが合理的です。

 またグローバル競争のためには「人件費」にお金を回すのは合理的ではありません。

 したがって企業内の内部留保金はどんどん溜まっていくのです。

 これがデフレ下の企業の「経済合理性」なのです。

 ・・・

 経団連にだまされてはいけません。

 TPPは国益などに沿うものではないのです。

 ただ大企業のみが肥え太るだけです。

 安い外国製品が大量に輸入され、庶民はますますデフレ不況にあえぎ続けるだけです。



(木走まさみず)

iireiiirei 2011/10/25 17:03  本来、事業の利益は、「労働者のために」あるもの。経団連はそこを掃き違えているのでしょう。資本主義の悪しき側面が表面化した結果なのですね。内部留保、株主の優遇、いずれも労働者への利益をもたらさないのですね。

五郎五郎 2011/10/25 17:55 貴重な情報ありがとうございます。

アメリカでもおおむね同じような傾向が見られるようです。30年ほど前からトップ1%が占める所得の割合が急上昇して2007年には23.5%に達しています。その間、生産性も大幅に上昇していますが、賃金はほとんど上がっていません。つまり、利益の還元はなかったのです。

日米共通のこのような格差拡大の原因は何でしょうか。
やはりグローバリズムの害毒と断定せざるを得ません。企業が賃金の低い途上国に移転したことによって産業が空洞化し、それが格差の拡大をもたらしたのです。日本の場合、少子化の主因ともなっています。非正規労働者としての低賃金と不安定な身分ゆえに結婚できない若者が激増しているからです。

TPPはグローバリズムに固有の毒素を大量に含んでいます。日本国民にとって致死量かもしれません。毒素はアメリカからだけでなく、低賃金労働力が豊富なベトナムやペルーなどの参加国からももたらされます。

五郎五郎 2011/10/25 17:58 わかりやすいアメリカの統計についてリンクを貼っておきます。
http://uskeizai.com/article/225538300.html

タナカタナカ 2011/10/25 21:10 これキバシリさんが書いたの?別人が書いたんじゃないの?
内部留保でため込んでいるなど一時期の赤旗そっくり。

大根役者大根役者 2011/10/25 21:39 木走さんには、太蔵くんドリームは伝わらないだろうな

個人的にはきらいではあるが絶妙に合ってます

SS 2011/10/25 22:45 グローバル企業を自国のものと思う発想はどうなのか。ソニーなど株の50%以上は外国人所有だよ。でも日本にいてもらえなくなれば雇用がなくなって困るだろ?高い税金も払ってもらえなくなるから福祉も減るよ。日本は資源がない。鎖国するわけにはいかないんだよ。グローバル経済に適応して生きていくしかない。それに新興国との競争で給料が減っても食糧その他が安くなれば生きていける。というかそれ以外に生きていく道はない。TPPに参加しなければ企業が海外に出て行ってもっと貧しくなるだけだ。

johndoejohndoe 2011/10/25 23:14 S さんへ
経団連から吹きこまれた毒に君の脳がかなり侵されているね。

>TPPに参加しなければ企業が海外に出て行ってもっと貧しくなるだけだ。

TPPに参加すれば、規制が撤廃されてベトナムやペルーなど賃金の低い国にドーと企業が出ていく。参加しなくても出ていくが、参加すればもっと出ていく。その程度のことがわからないの? 出ていく理由は主として円高だよ。

>鎖国するわけにはいかないんだよ。

現在でも十分に開かれている。石油、石炭、鉄鉱石、小麦、その他必要なものは何でも買える。別に鎖国なんかしていないよ。TPPに参加しないということは、現状維持ということだ。そんなこともわからないの?

>グローバル経済に適応して生きていくしかない。

ご本家のアメリカさんも不幸になっている。すべての先進国が不幸になっている。それなのに、なんでグローバル経済を維持する必要があるの? グローバル経済をやめろとは言わないが、行き過ぎた部分を修正すればいいだろう? 関税をもう少し上げるとか、出ていく企業にはペナルティを課すとか。やれることはいろいろある。もちろん、先進国が結束してやらないと実現できないが。TPPで関税撤廃なんて最悪の選択だよ。

iireiiirei 2011/10/26 13:22  農業的側面から言えば、TPPを推し進めようという勢力は、必ず「農業の大規模化」を謳いますが、この種の農法は「大地から農作物を収奪する農業」であり、農地の死につながります。TPPを実施して日本国内の農家にその農法を押し付ければ、それだけで農業は解体してしまうでしょう。

chengguangchengguang 2011/10/26 14:59 最近、GATTやWTOと云う言葉を耳にすることも目にすることもなくなりましたが、WTOはまだ存在しており、150ヶ国ほどが加盟しています。然しながら、欧州がEU、アメリカがNAFTAを作り、排他的経済圏を形成した今、役立たずのWTOの存在意義は無くなりました。なのに、誰も廃止せよと言わないのは、後ろめたさを感じている所為でしょうか。
日本も、非難する代わりに、ASEANプラス6ヶ国で構成する、東アジア包括経済連携(CEPEA)構想を打ち上げました。これは、予想通り、日本主導に反撥する国やアジアの保護者を任じているのに排除された国の圧力により消え、文字通りセピア色となっています。
TPPと似て非なるものに、EPA、FTAと云うのがあります。日本も、かなりの国と、このどちらかを締結しています。アメリカともFTA締結の話し合いを持っていました。貿易の自由化を進めたいだけであれば、TPPを結ぶ必要性は更々ありません。

KK 2011/10/26 19:40 会社が内部留保を増やすのは、当然のことで全額労働者にしはらえば大企業もつぶれますよ。だいたい日本の一流企業なんて同業の海外の企業にくらべれば子供みたいな大きさ。昔ほど市場価値なんてないです。車もそのうちダメになりますよ。世界一といわれた太陽光もすでに転落してますしね。それより法人税を正社員数に応じて下げればいいんじゃないですかねえ。

KK 2011/10/26 19:54 上の表に疑問があります。私は、経常利益の伸びと平均給与の推移に関連性はないと思いますが。。。この表に内部留保額の推移も入れるべきです。最後の今日200兆を超えるとありますが具体的にどの企業かあげないと産業によって違ってくるはず。どの時点のもかもわからない。大企業の定義もあいまい。

けせらせらけせらせら 2011/10/26 21:30 反対派に聞きたいんだけどさ、
「では、(日本の)今の枠組みのまま(若年層からの収奪を放置)」
先送りを支持するんですか?
まず、前提として日本国内の枠における参入障壁(官僚や族議員による規制等)を破壊するエネルギーもってますか?
雇用が無くなるといいますが、では聞きますが「今、どれだけ日本に雇用がありますか?」

木走さんはあくまで「デフレ下(需要↓供給↑)」状況でのTPPを亡国論と訴えてるけど、では聞きますが、
アメリカの車、例えばこの円高では非常にお買い得ですが(関税もほぼ無いに等しい)、売れてますか?

貿易ってのはあくまで需要に沿って行われるのであり、農業は置いといて(考えるだけ無意味だし)
サービス関係に絞っても、例えば弁護士関係は「誰が困るの?」
TPP推進するとアメリカから雇用を求めてドッと押し寄せるの?
農業以外に今のアメリカが売れるものって何?車?へっ・・・サービス?日本にチップ文化ないぞ?・・・
医療?これはドシドシ来いや。公共事業?アメリカ企業は絶対談合に混ざらないだろうからコスト下がるね。
農業?逆らってるのはピンハネ上等のJA(農協)やん。それ以前に若者追い出す産業が何言うてるんだか。

アメリカが苦しいのは金融に特化したあまり、製造業が数多くつぶれたせいですよ。
そして、日本の製造業に外人雇う余力はありませぬ。そのあたりだけ経団連は勘違いしてるだけだね。

けせらせらけせらせら 2011/10/26 21:59 重ねて言いますが、考えるだけ無駄といった農業は、例えば小麦粉は昭和時代のアンパンは50円だった。
今、120円前後だがその内訳は小麦粉・砂糖・小豆等の値上がりであり、「統制農産物資」としての
お上が決めた値段で作られているのですよ。盛大に関税かけて、ね。

米も本当は長粒種の米をマスゴミは盛大に「不味い」からとして流通してない理由にしてるが、
実のところ強制流入枠としての米のタイ米は本来2kgで200円(某米超不作時期から変わってません)です。
レストラン筋でどうしても必要な流通で香り米としての「ジャスミン米」ブランドで流通していますが、これ、
関税のせいで5kg1700円前後(安い国産米並み)になってます。
不味いから売れてないのでなく、高いから売れてないのですよ。

ちなみにタイ米の美味しい食べ方は熱湯に洗ったタイ米を入れて15分茹で、「ザルにあけて蒸らす」んですわ。
でんぷん質が多いので国産米のように煮きると臭くなるんです。ま、これは余禄。

merlinmerlin 2011/10/26 23:24 世界的な不況が長引けば、各国とも保護主義の流れが顕著になると思いますが、日本も規制を強化して、国内産業、既存の構造を保護すべきでしょうか?
 政府、東電の対応、今回明らかになったオリンパスの不正会計を見ると、我々の社会体制は腐臭を放っているように思えます。
壊すべきなのは、戦後60年経ち、腐敗化した既得権益ではないでしょうか。
 黒船の昔から、変革は外圧から始まる国です。
 むしろ、TPPの外圧を受け入れ、立ち向かい、既得権益をぶっ壊すべきと思います。

SS 2011/10/26 23:34 そうそうTPPにメリットがないなんて人がいるが、最大のメリットは外圧を利用して既得権団体(特に農協)を粉砕できることにあるんだよ。TPPに加入しても農業が滅びたりなんかしない。野菜や果実の関税は今だって大して高くないだろ。解放しても影響はない。コメや麦は自由化で大幅に安くなり消費者には大きなメリットだ。コメや麦は主に兼業農家が生産している。彼らの農業収入は150万円程度だが、本業は地方公務員だったり農協職員だったりするので1000万円以上の収入がある。そんな人間保護する必要なんかない。

大根役者大根役者 2011/10/27 00:04 衆議院議員関連のパスワードが暴かれた件について
誰がウィルスを開いたか不明では、メール交換した私人にウィルスがまだ広がっていることは間違いない
早く、公表して拡散を止めなければ知らないうちにあなたのメールにも届いているかもしれないということ
これが、どれほど深刻なことのか国会議員は無頓着すぎる
 自分は大丈夫と思っているあなたは、大震災でも同じ行動をし避難誘導に迷惑をかけるような人だ
関わりのある人は、自らウィルスを発見し報告する必要があり再発防止に全面的に協力するよう進んで行動を起こすべきです

かもかも 2011/10/27 06:20 >iirei さん
>農業的側面から言えば、TPPを推し進めようという勢力は、必ず「農業の大規模化」を謳いますが、この種の農法は「大地から農作物を収奪する農業」であり、農地の死につながります。TPPを実施して日本国内の農家にその農法を押し付ければ、それだけで農業は解体してしまうでしょう。


 そんなことは,大規模農家が一番よく承知しています。TPPを反対しているのは,農協と、その出先機関と農協の息の掛かった学者と政治家だけです。既にある大規模農家を農協は目の敵にして潰そうと躍起です。
 農協がTPPに反対するのは、農業が潰されるからではなく、農協が潰されることを恐れるからです。
 今健全に努力して,自営して利益を上げている農家は、農協とは全く関わらない農家です。
 そんな農家にとって,TPPは影響はありません。つまり、農業が潰れるというのは、嘘です。

ASHASH 2011/10/27 07:44 素人の目からグラフを見ると、グローバル経済で国民一人当たりのGDPが日本よりはるかに低い国と価格競争しているために日本人の給料が下がり続けているけど、いざなぎ景気があったがためにその下落率が抑えられていて、今は景気が悪いからいっそう給料が減っているように見えるのですが、いかがでしょうか? 以前ニュースで、トヨタの景気が悪くて下請け工場に全然仕事が入らないってやっていたのですが、それでも大企業は悪なのでしょうか?

五郎五郎 2011/10/27 08:46 ASH さん
>それでも大企業は悪なのでしょうか?

大企業が悪ではなく、グローバリズムという世界の貿易の仕組みが悪なんだよ。
大企業は生き残るために世界中から安くて良い部品を買い集める。人件費の低い国で組み立てる。グローバリズムのもとでは当然の企業行動だ。
これは消費者にとっていいことだという「思想」を日本国民は吹きこまれている。
本当にいいことだろうか?

そういう環境のもとでは世界一安く生産できる部品製造業者以外は生き残れない。先進国の中小企業はどんどん倒産するしかない。苛烈な競争社会だ。大部分の人(および企業)は脱落し、ごく一部の有能な人(あるいは企業)だけが生き残るわけだ。こうして日本もアメリカも二極化した格差社会に変質していく。

それは果たして人々が幸せに暮らすことができる良い社会だろうか?
日本が目指すべき社会なのだろうか?

違うだろう。
競争がない社会はかってのソ連のように停滞し、破綻する。
国内における適度な競争は必要だが、国際間の激烈な安値競争は世界を破壊する。
だからグローバリズムは悪なんだ。

TPPは地域ブロック内での激烈な競争をもたらす。良い面がないわけではないが、大多数の人々が敗者にならざるを得ないことではグローバリズムの悪をそのまま内包している。

TPPにおいて農業問題はほんの一部にすぎない。NAFTAにおけるカナダやメキシコの先例から見て、農協はつぶされるだろうが、代わって日本の農業を支配するのはアメリカ資本ということになるだろう。日本の食糧が外国に支配されるわけだ。
中国という敵性国家による支配より同盟国アメリカによる支配のほうがましではあるが、やはり国家の自主性が失われることは避けなければならない。

よっしーよっしー 2011/10/27 10:00 TPP参加についての意見は、メリット・デメリットをわかりやすく説明していただきたいです。
「TPPは・・・ただ大企業のみが肥え太るだけです。」とのことですが、私の頭が悪いのか、理由がよくわかりません。
(ご説明いただいた内容・データとTPPがどう関係するかがわかりません)

iireiiirei 2011/10/27 14:49 かもさん
 私は、小規模農家、大規模農家、いずれにおいても働いたことがありますが、私の主張は、農協云々というどうでもよい対象に対してではなく、アメリカ並みの「農業」を志向すると、かならず農地は疲弊すると言っているのです。アメリカの土壌は壊滅寸前です。アメリカの地下水汚染についてはご存じですか?農薬の過剰施肥で、硝酸汚染が蔓延し、飲料にすると、幼児は中毒を起こします。その勢いでか、重金属汚染された井戸もあるそうです。アメリカの農産物には、大きな危険性があり、輸入には慎重になるべきだし、日本農業もわざわざアメリカ風の農法を導入する必要はないのです。

iireiiirei 2011/10/27 16:29 書き間違え。「農薬」ではなく「化学肥料」です。

かもかも 2011/10/27 19:26 iireiさん
 アメリカの農業の問題は、本質的に、TPPの問題ではありませんね。ていうか、問題があったとしても、此の国は、既に、大量の小麦や大豆、飼料用穀物等をアメリカに頼り切っているわけだし、その結果、食糧自給率が50%を切っているというのは厳然たる事実であるし、TPPによって此の国の農業がアメリカと同じようになると言うのも大きな事実誤認でしょう。少なくともコメは余っているし、安全性や,味覚に疑問があれば安くても買わないのが消費者の行動であるとすれば,恐れることは何もないでしょう。我が家でも,今年の新米を食する時期になりました。放射能汚染がどうであれ、古米より新米の方が明らかに美味しいですよ。
 問題の核心は、農協という巨悪が,自らの保身と権益確保のために、恫喝して誤った情報を流布して煽って,TPP反対を打ち出していることです。農民も,消費者も、識者も騙されているのです。
 此の国では,農協も,農水省もなくとも、農業は立派に経営できます。実は,今此の国で,自ら営利を確立して安定した経営をしているのは、農協にも、農水省にも関わらない自立した農家なのですから。
 木走さんもその事実を知りません。だから、TPPに反対します。それは,リテラシーの問題なのです。

けせらせらけせらせら 2011/10/27 21:10 >かもさんに支援
農業亡国論者って基本、「アメリカの安い農作物が〜」といいますが、例えば米。
米の関税は確かに高く(776%)、この関税が撤廃されたら日本の米穀業者はダメージ受けるでしょう。
で、聞きたいのですが「日本という国土で関税比1/7のコストで本当に米が作れないのですか?」
仮に作れないのだとしたら、本来は米作に不向きな土地で無理やり農作物を作ってるということになり、
それを仮に否定するなら「どうして安い米を提供できませんか?」って話です。
農家のみなさん、、本当にコストを下げて作ったら幾らで流通できるか考えてみたことありましたか?
農家→1次問屋→農協→2次問屋→米穀業者連合→3次問屋→流通業者→4次問屋→小売店→消費者

で、聞きたいのですが、どうして農家自ら「農家→消費者」ができませんか?
これが出来ていたらそもそも大規模農業の弊害も、それ以前に美味しい米を安く買えていたなら今より消費も旺盛だったと思いますがー???

もっと言いましょうか?とある農家のインタビューに「TPP参加で後継者に農業を引き継げない」といってましたが・・・・

今現在後継者難はガン無視ですかーーーーー????????
若者は農業に魅力をなくしていますよ?それはTPP以前からの問題ですよねーーーー????
米だけじゃないよ。国挙げて守ってくれない漁業も、酪農も皆現場の老齢者は「跡継ぎがいねぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」で騒いでますよ?

まぁ、例えばiireiさんに反論するとしたら、
「TPP推進が決まったら『零細農家』が滅んで『大規模農家』だけしか居なくなる」という2元論もかなり乱暴です。
それを可能にする為には日本の全農地を統合するコストがかかりますから。時間の無駄ですね。
つまり、iireiさんの言い分を軸にした場合、多分・・・日本人向けの本当に美味しい米というブランドが確率しますね。絶対に。

あいまあいま 2011/11/04 11:06 >けせらせらさん
おっしゃる事には同意見ですが一つ補足。

>アメリカの車、例えばこの円高では非常にお買い得ですが(関税もほぼ無いに等しい)、売れてますか?

「円高によるお買い得感」の話で車のお話を持ち出してらっしゃいますが、
まず輸入車は輸入業者が為替変動による影響(リスク)を受けない為に長期的に輸出計画をしております。

そして、日本法人と本国との資金決済に使う通貨も円建て、ドル建て、ユーロ建てなどリスクヘッジをしています。
この場合外貨建の契約であれば為替差益が発生しますが、超低金利のディーラーローン、販売促進策の原資に使われるのがほとんどなため販売価格には影響が少なくなります。

さらに、現行モデルを値下げをすると、中古車相場も下取り価格もさがり、新車販売にも影響してしまいます。

よって輸入車価格は円高においても非常に緩やかなものとなり、上記において書かれた円高においての売り上げの影響(お買い得感)は消費者にとっては出にくいものとなっております。

けせらせらけせらせら 2011/11/05 00:18 >あいまさん
ご指摘有難うございます。この部分は私の勉強不足でした。

モノによってはこういう調整が働く、それも基本は「自由貿易」が為す調整機能だとも言えます。
しかしながらやはり言いたいのは「貿易というのは一方的な行為ではありえない」という点。
本来「需要」があって初めて経済は動きますが、日本でデフレなのは「需要」に応えるモノが無いこと。
では、外国にあるのか?と問われれば・・・韓国旅行だけですか?マスコミの売り込みは置いといても
やはり「購買意欲」を満たせるだけのお金が勤労世代に回ってないのだから、いくら開国しようがしまいが
「買いたくても買えない」国に「買わなくてもいいから買え」と言える交渉を国同士がしますか?って事。

要は貿易も結局「需要」と「供給」の問題です。

アメリカに限らず貿易障壁(関税や規制等)をはずせば日本市場が広がると思ってるなら甘いですし、
安かろう悪かろうの危険性は既に中国産でお腹一杯ですから。

アメリカがどうしても貿易として割り込む場合、アメリカ式の訴訟も持ち込まれ、仮に貿易によって発生した問題も
アメリカ方式で訴えてやりましょう。その為に弁護士も手ぐすね引いて待ち受けてますし(苦笑