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2014-07-28 「中国の空母、その最大の目標は尖閣諸島の奪還だ」(韓国紙報道)

[]「中国の空母、その最大の目標は尖閣諸島の奪還だ」(韓国紙報道)について海自OB氏の意見を求める〜「今日の極東情勢の心情的ねじれ具合を象徴している記事構成が興味深い」 16:32



 27日付けレコードチャイナ記事によれば、中国・環球時報は記事「中国空母の最大の目標は日清戦争で占領された尖閣諸島の奪回だ」を掲載したそうです。

中国の空母、その最大の目標は尖閣諸島の奪還だ―韓国紙

配信日時:2014年7月27日 22時32分

2014年7月26日、環球時報は記事「中国空母の最大の目標は日清戦争で占領された尖閣諸島の奪回だ」を掲載した。

7月25日は日清戦争勃発120周年の記念日。中国各地で記念式典が開かれているほか、メディアでも屈辱の歴史を振り返る記事が掲載されている。また、日清戦争の最中に日本が尖閣諸島の編入を閣議決定したことから、中国では尖閣諸島は日清戦争で奪われた領土との認識も広がっている。

韓国紙・毎日経済は日清戦争120周年記念式典の開催は中国が国恥を忘れていないことを示していると論評。中国はすでに初の空母を就役させたが、その最大の目標は日清戦争で奪われた尖閣諸島の奪還だと指摘している。(翻訳・編集/KT)

http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=91720

 遼寧(りょうねい)は、中華人民共和国がソビエト連邦で設計された航空母艦ヴァリャーグの未完成の艦体を入手し、航空母艦として完成させたものであります。2012年9月25日、正式に就役、基準排水量:55,000t、全長305.0mの「軽空母」であります。

 うむ、「中国空母の最大の目標は日清戦争で占領された尖閣諸島の奪回だ」とは穏やかならぬ記事なのでありますが、そもそもこの中国空母の能力とはどのようなものなのか、日本に取りどの程度軍事的脅威となるのか、当ブログは軍事的な知識は全くの素人でありますが、今回は当ブログが懇意にさせていただている海自OB氏に電話にて意見を伺いました。

(木走)「中国の空母、その最大の目標は尖閣諸島の奪還だ」この環球時報の記事を読んでの率直な感想を・・・

(海自OB氏)日清戦争勃発120周年の記念日にブチ上げた国威高揚的記事であろうと感じた。正直まともに実現性を論じる価値はあまりないのではないか?

(木走)海自として中国空母「遼寧」の戦闘能力についてはどう評価しているのか?

(海自OB氏)過大評価も過小評価もなく冷静に分析していると考えていい。そもそも中国海軍自身「遼寧」を「練習空母」と位置づけている。将来はともかく現状はパイロットの離着艦練度や航空母艦操舵練度が未熟であり、実戦配備できる状況にはないだろう

(木走)空母「遼寧」の現状の実力では尖閣諸島奪還は不可能であると判断して良いのか。

(海自OB氏)そもそも軽空母一隻のみでの尖閣奪還など中国軍も計画していないだろう。

(木走)では中国による尖閣奪還の現実的なシナリオはどのように想定されるか?

(海自OB氏)あくまでも個人的想定だが、軍事的には正規軍ではなく、民間の漁船団、武装海上警察の「海監」や「漁政」の船団を前面に立て、正規軍である中国海軍東海艦隊のフリゲート艦数隻がその後方で陣形を成す、そして上陸行為も正規軍ではなく一部の中国人漁民、実は元人民解放軍特殊部隊員などなのだが、の上陸や、武装警察の上陸が可能性としては一番想定しやすいだろう。

(木走)正規の軍を全面には立てないと?

(海自OB氏)中国軍はアメリカ軍との直接衝突を一番恐れているはずだ。正規軍を投入すれば展開によってはアメリカ軍との衝突リスクを高めることになる。

(木走)ズバリ中国による尖閣奪還の可能性は高いのか?

(海自OB氏)可能性の話はすべきでないだろう。日本としては、そのような衝突が起こらないように外交努力をしつつ、日米同盟を基軸に防衛力整備に真摯に努めることが肝要だと思う。 

 うむ、海自OB氏にはお忙しい中電話による取材に対して素人にも解りやすい解説をしていただき深謝いたします。

 電話取材の後の雑談で海自OB氏の指摘が興味深かったのです。

 この記事構成が今の極東情勢の雰囲気を象徴しているというのです、中国メディアの「中国の空母、その最大の目標は尖閣諸島の奪還だ」との報道に対し、韓国メディアが即座に「日清戦争120周年記念式典の開催は中国が国恥を忘れていないことを示している」との論評をしている点であります。

 北朝鮮と対峙しているはずの韓国が米韓・日米の軍事同盟から心情的に乖離するかのように北朝鮮支援国である中国への同調するかのような感情が垣間見えるような記事構成だとの、指摘であります。

 中国紙の記事自体は現時点では非現実的なブラフに過ぎないと思われますが、そのようなブラフ記事を積極的に取り上げる韓国紙の報道姿勢にこそ、今日の極東情勢の心情的ねじれ具合を象徴しているように感じられる、というわけです。

 ふう。



(木走まさみず)

2014-07-27 舛添都知事の韓国に対する低姿勢すぎるバカ外交

[]舛添都知事の韓国に対する低姿勢すぎるバカ外交 12:24



 私は東京都民ですが、当ブログとして舛添要一東京都知事を政治家としてまったく支持していません。

 彼の政治姿勢を7年前から一貫して批判しています。

 当時自民党に在籍していた舛添氏は第一次安倍政権を週刊誌誌上で「バカにつける薬はない」と痛罵いたします。

2007-08-08 バカバカバカバカ目障りな舛添の安倍誹謗(週刊文春) 編集

■[政治]バカバカバカバカ目障りな舛添の安倍誹謗(週刊文春)〜こんなやつは普通除名だっての

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20070808

 当時の週刊文春の特集記事から抜粋引用します。

舛添要一激白「バカにつける薬はない」「決定的に資質に欠ける」

 まだ開票作業がはじまって間もない21時30分。ニュースで「安倍首相、続投の意向」との一報が流れた瞬間、舛添要一氏は次のように吐き捨てた。

 「バカだよなー。まだたたかっている候補がいるのに、なぜこの段階で言う。(自民党は)阿倍のために政治をやっているんじゃない。知恵をつける奴がいない。バカにつける薬はないよ!」

 選挙前から安倍政権に対して異を唱え続けた舛添氏が、怒りの胸中を激白した。

 ペナントレースをやっていて、試合が終わっていないのに監督が続投っておかしいでしょ。監督に責任がないというようなもの。「閣僚が悪い」というけれど、監督があのピッチャー(閣僚)を選んだんだろうって。安倍さんも、一度野球をやってみるといい。

 参議院選挙の敗因には、三つの原因があると思います。一つ目は年金。二つ目は安倍政権の構造的問題。三つ目は小泉改革のマイナス面です。こっちは命がけで野党と闘っているのに、敵の弾にやられるならまだしも、後ろから弾を撃ってくる。毎日のようにバカ大臣やバカ副大臣が失言、不祥事をやらかす。これじゃ闘えない。その不信感が大きかった。

 松岡さんや赤城君の事務所費問題のときも、安倍さんはすぐに「問題ないと聞いている」と言った。決断が早すぎるし、間違った判断をしている。今回の「続投発言」のタイミングもそうです。結果が出る前に続投を宣言しても、誰の同情も買わないし、みんな反発しますよ。安倍さんは周囲のいうことを素直に聞いてしまうのでしょう。人はいいのかもしれないけれど、政治家としての資質を決定的に欠いています。

 選挙の間にも、すでに続投というようなことをいう。やっぱり総理の器というか、リーダーの資格があるのかなと皆思っています。常識なら辞めるんだけど、そこは辞めないという。

 安倍さんはあくまで自民党員が選んだ総裁で、国民が選んだわけではありません。衆議院の三分の二議席だって、小泉前首相が取ったもので安倍さんが獲得した議席ではない。だから国民の審判を謙虚に受け止め、耳を傾ける必要があるのです。

 化石と若造の官邸

 (続投発言によって)安倍さんも自民党も永遠に政権から離れてしまう可能性がある。永遠に野党になってしまう可能性がどんどん出てきている。安倍さんは続投できるかもしれないが、自民党を自滅に追い込む道を選んでいる。それを分からせる人がいない。

 官邸にも問題がある。小泉さんのときは塩ジイ(塩川正十郎元財務大臣)がいた。中曽根さんのときは後藤田官房長官がニラみを効かせていた。いまは的場(順三)という副長官がいるけど、オヤジの安倍晋太郎さんのときにいた人で、化石みたいになって使い物にならない。他はなにも知らない”若造官邸”ですよ。

 安倍内閣を「バカ社長にバカ専務」と言った気持ちは全然変わっていません。ボンボンでもなんでも社長に祭り上げるのはいいわけですよ。どこでも二代目社長、三代目社長はいる。そういう会社は、(社長が)バカだとわかっているけど、周りの専務たちがしっかりしているからもっているわけです。だけど、ボンボンのうえに周りの番頭たちも駄目だから駄目なんです。いまやらなければならないのは、それを替えることに尽きます。

 参議院選挙では民主党が躍進し、自民党結党後、初の与野党逆転を果たした。図らずも「戦後レジームからの脱却」を果たした首相に、舛氏はこう注文を付ける。

 私は安倍さんの続投がいい決定とは思わない。全ての責任はトップにある。辞任すべきだと思っています。だけどフライングして走っちゃったものだから、(自民党の)中にいる人間が連れ戻すわけにもいかない。「おい、ちょっと」と言って、また変な方向に走り出さないようにするしかない。”安倍降ろし”をやっている余裕はいまの自民党にはないですよ。

 だからまずは人臣の総ざらい、問題あった役職、大臣は全部切らないといけない。ピシッとした内閣をつくる。そこが最後ののぞみです。

 ただ、内閣改造はすぐにやらないと駄目。九月まで待てよ、というのはアウトです。バンソウコウ王子をあと四十日間、連れまわって(内閣が)もつと思いますか?赤城大臣じゃもちませんよ。おそらく8月8日に臨時国会を開くだろうから、勝負はそれまでの一週間で内閣改造をできるかどうかです。これはバカが考えてもわかることです。


週刊文春 8月9日号 特集記事 安倍自民37議席の「天罰」 28〜29頁より抜粋

 自党の政権を批判は批判として論理的にするのは有りなのですが、あまりのエキセントリックな内容に舛添氏を「こんなやつは除名すべき」と批判いたしました。

 舛添さん、お下品です、ちょっとバカ表現使いすぎです(苦笑。

 いくら自分が東大卒だからって、一国の総理大臣をしかも自身も参院自民党の幹部職なのに、こうまでバカ呼ばわりするというのはちょっといただけませんな。

 私の母は短絡的で出来の悪い幼い私によく言い聞かせていたものです。

 「いいかいまさみず、よおくお聞き。人様をバカと面と向かってけなしてはいけませんよ。バカと言う人のほうが実は大バカ者なのですよ」

 その人がバカじゃなくても本当にバカでもとにかくバカといってはいけないと母は私にいってました(苦笑

 ・・・

 安倍首相を批判することはいっこうに構いませんが、このバカバカバカバカ目障りな舛添氏の安倍批判は、これは批判の域を越え、誹謗・中傷だと思うのであります。

 うーん、それにしても安倍さん、週刊誌に身内からこんな誹謗発言を堂々と載せられて何も処置しないんですか、これはりっぱな誹謗中傷発言ですよ。

 ここまでときの総理をバカ呼ばわりした舛添なんか除名でしょ、だんこ除名すべきです!

 そして彼は私生活においても極めて直情的です。

 今年の都知事選の際も当ブログでは舛添氏を遡上に挙げています。

2014-01-09 バカ呼ばわりされてもエキセントリックな舛添氏を支持する安倍自民党 編集

■[政治]バカ呼ばわりされてもエキセントリックな舛添氏を支持する安倍自民党〜政治集団としての矜持とかプライドとかないんですかね

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20140109

 私生活における彼の「破天荒」振りをやはり週刊誌の記事より取り上げています。

 舛添要一氏、このお方、プライベートにおいてはエキセントリックな面々の中でもその変人ぶりは群を抜いておりまして、その性格は実は政治家としての彼の行動にも大きく影響を与えている(あとで触れます)わけで、政治家舛添要一氏を評価するためには彼のプライベートな面も語らなければなりません。

 まあ舛添氏といえば、3度の結婚、2人の愛人、5人の子供で知られているわけですが、実は隠された結婚歴がもう1回あったことが6年前に週刊文春にスッパ抜かれているわけです。

 家庭内暴力・DV有りの、サバイバルナイフを突きつけたの、愛人に男児を生ませるの、フランス人と結婚する前にもフランスで日本人女性と結婚式を挙げていたことを隠していたの、裁判沙汰になっている女性もいるの、もうてんこ盛りでございます。

 当時の記事をご紹介(リンクは切れています)。

 舛添厚労省“隠された最初の結婚”グチャグチャの女性遍歴

2007年09月10日10時00分

「盗っ人は最後のひとりまで、草の根をかき分けても捜し出さないといけない」――年金着服問題で、舛添厚労相が勇ましい。その一方で、ボロボロ出てくる過去の醜聞にも驚いてしまう。舛添といえば、3度の結婚、2人の愛人、5人の子供で知られるが、実は隠された結婚歴がもう1回あったと週刊文春が報じている。調べてみると、漏れてくるのは、エキセントリックで攻撃的な顔ばかり……。

 舛添大臣の最初の結婚相手はフランス人だった。2人目は片山さつき代議士。東大助教授と大蔵官僚という関係で、「最高の知的カップル」などと騒がれた。ところが、2人の結婚はすぐ破局。片山議員の関係者はこう言う。

「86年に結婚して離婚は89年ですけど、実質的な夫婦生活は半年くらいでしょう。すぐに片山さんが飛び出して別居してしまった。世間体だけで、仮面夫婦を続けていたんです」

 原因は、舛添のエキセントリックな性格や家庭内暴力などモロモロだったようだ。外に愛人もいて、離婚が決まる前に愛人に男児を生ませている。

「80年代当時はDVという言葉はなかったが、すぐ頭に血が上ってキーッとなる。『今なら問題になる』と片山さんは言っていましたね。骨折とか病院に駆け込むような話はなかったようですけど。サバイバルナイフを突きつけたという話も有名。彼はナイフ集めが趣味なんです。20本くらい持っていた。いじくっているうちに、そんな場面もあったようです」(2人をよく知る関係者)

 そして、離婚へ。その訴訟の最中に「隠された結婚歴」が出てきたというのだ。

「フランス人と結婚する前にもフランスで日本人女性と結婚式を挙げていたんです。片山さんは知らなかった。片山さんは結婚するとき、相手に離婚歴があるというので、親戚中に猛反対された。バツ2だったら、絶対、結婚していませんよ。片山さんは『詐欺だよ。知っていたら結婚しなかった』と怒っていました」(前出の関係者)

 その後、別の愛人ができて、2人の子供を生ませ、さらに別の女性と結婚したのは周知の通り。舛添をよく知る女性のひとりはこう言う。

「大臣になって、今後、イロイロ出てくると思う。裁判沙汰になっている女性もいますからね。表に出ないだけで、面白くない思いをしている女性は大勢いる。あの人はいつも無理に無理を重ねている。余裕がないからトラブルになるんです」

 この人の場合、派手な女性関係だけでなく、攻撃的な性格もアチコチで軋轢(あつれき)を生んでいる。ほどほどにしないと“刺される”ことになる。

【2007年9月7日掲載】

http://news.livedoor.com/article/detail/3300386/

 彼の場合、記事にもあるとおり、私生活ではエキセントリックで攻撃的な顔ばかり、すぐ頭に血が上ってキーッとなるわけです、直情的なんですね。

 もちろん、一般論として別に「隠された結婚歴」とか舛添氏が何回離婚してようが、元愛人とどんな裁判を抱えていたのだろうが、それはそれ、プライベートなことを突っ込んでもしかたがないのであります、しかしこの人の「繁殖力はすげええなあ」と半ば呆れながらも感心しきりであります。

 政治家はあくまでもその政治家の仕事内容で評価すべきです、その政治家の家庭の話とか性癖とかは別物であるというのが大人の判断であります。

 しかし彼の場合、その直情的なエキセントリックで攻撃的な性格が政治活動にも影響を与えているから困ったものであります。

 そして、舛添氏のその政治家の原点が「母介護のウソを今も許さない」とほかならぬ彼の親族から批判を受けているのです。

2014-01-23 ウソにまみれた舛添氏の「私が政治家を志した一つの原点」 編集

■[政治]ウソにまみれた舛添氏の「私が政治家を志した一つの原点」

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20140123

 BLOGOSにて自公と連合の支援を受けて都知事候補本命視されている舛添要一氏が「政治家としての原点」と題するエントリーを掲載しています。

政治家としての原点

http://blogos.com/article/78543/?axis=g:0

 エントリー冒頭で「私が政治家を志した一つの原点は、認知症になった母の介護」と切り出しています。

 私が政治家を志した一つの原点は、認知症になった母の介護です。私の専門は、欧州の比較政治や安全保障分野でした。しかし、家族の介護の現場に立ったとたん、風景が一変したのです。認知症を患い、不自由な身体の母の介護。しかしこれも、若いとき何もしてあげられなかった母へのせめてもの償いに過ぎません。東京から九州に、週末ごとに通う遠距離の介護が7年間続きました。介護経験を通じ、私は硬直化した日本の福祉政策の問題点を痛感しました。

 うーむ、政治家はあくまでもその政治家の仕事内容で評価すべきです、その政治家の家庭の話とか性癖とかは別物であるというのが大人の判断であります。

 ですが、舛添要一氏の場合、その私生活には直情型の性格からかあまりに多くの問題を抱えてきており、それは彼の政治活動にも影響しているので、政治家舛添要一を評価するにあたりそのプライベート部分にも光を当てざるを得ません。

週刊文春

2014年1月30日号

http://shukan.bunshun.jp/articles/-/3575

 その26〜27ページに強烈なタイトルの記事が載っています。

「都知事の資格なし」

舛添要一 親族は

母介護のウソを今も許さない

 舛添氏は1999年に『母に襁褓(むつき)をあてるとき−介護 戦いの日々』を出版します。

 その内容のについて舛添氏の実の姉が「要一が本で書いている内容は、全部反対の話だと理解してもらったらいい」と文春の取材に答えています。

 当時舛添氏は文春の取材に対し「長姉夫婦は母を虐待して脅かしていた。姉夫婦があまりにも酷すぎると親戚も近所もみんな言っていましたよ」と応えています。

 ところが文春が近所や親戚を取材してみるとそんな話は一切出てきませんでした。

 逆に長姉の夫が母をおぶって百段近くある急な階段を登って自宅と病院を行き来する姿が見られていたり、長姉が「おばあちゃん、ごはんよ」と呼ぶ声がよく聞かれていたそうです。

 文春記事は、生活保護を受けていた舛添氏の姉の一人に行政から扶養するむね要請があったことを断る一方で、愛人の子供の養育費の減額を求めて調停を申し立てた事実にも触れています。

 記事の中で文春は舛添氏に再取材を申込みますが、直撃すると「ダメダメ」と取り付く島もなく逃げているそうです。

 ・・・

 これだけの赤裸々な内容の文春記事です、もし事実と違うのであれば、これは十分に舛添氏の名誉を毀損する内容です。

 しかし舛添氏は一連の文春記事に関して名誉毀損で訴えるどころか、何年も取材拒否をし、本件に関しては貝のように口をつぐんでいます。

 「私が政治家を志した一つの原点は、認知症になった母の介護」

 舛添氏のその政治家の原点が「母介護のウソを今も許さない」とほかならぬ彼の親族から批判を受けているのです。

 彼の名誉に関わる重大な問題です、文春記事に事実と異なる内容があるならば、舛添氏はしっかりと反論したほうがよろしいのではないでしょうか。

 エキセントリックな舛添氏は、果たして東京都知事の要職に向いているのでしょうか、不向きなのでしょうか。

 都民の判断に委ねたいです。

 彼のような非常識な人物に組織の長として権限を与えると、何をしでかすか常人には理解しがたい予測不能な行動を起こすわけです。

 舛添氏のように頭の回転は速いが他者に対する配慮や愛情が決定的に欠落している人物は、自分勝手な自己判断でのみに独断的な行動を起こしがちです。

 だからこんなことも平気なのでしょう。

舛添知事自賛「冷え込んだ関係に暖かい風吹かせた」 都には批判の声

2014.7.25 23:25 (2/2ページ)

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140725/plc14072523250037-n2.htm

“高飛車”朴大統領に都民激怒 舛添知事「90%韓国好き」の不可解講演も (1/2ページ)

2014.07.26

http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140726/frn1407261528003-n1.htm

 東京都の舛添要一知事による韓国訪問に、都民らから批判が殺到している。都庁に約1000件のメールが届いたが、大半が反対意見だというのだ。高飛車な朴槿恵(パク・クネ)大統領に一方的な歴史認識を披露させたうえ、ソウル大学で「90%以上の都民は韓国が好き」といった不可解な講演をしたことも影響しているのか。

「90%以上の都民は韓国が好き」ですか。

 ふう。

 バカはどっちだと言いたいのは私だけでしょうか。



(木走まさみず)

五月雨祭五月雨祭 2014/07/27 21:36 野中御大と一緒で自分は正しいと信じて正義()の行動しているのだから始末に負えない。

どうでも良いけど外交は挙国一致でやれといったり自治体外交()民間外交()すべきといったり一体どっちやねんメディアは‥韓国と中国と北朝鮮は利益があれば安倍総理だろうと勝手に来るからほっとけば良いじゃないか

やしの実やしの実 2014/07/29 18:08 舛添は、なんだか、ルーピーと同じ臭いがしてきたぞ!

666666 2016/04/28 12:27 バカ都民のコメントまだ??

2014-07-25 超法規的なデタラメをほざくな!朝日は言論統制でもするつもりか

[]超法規的なデタラメをほざくな!朝日は言論統制でもするつもりか〜「百田氏、NHK番組の強制連行発言に意見 放送法抵触か」(朝日記事) 11:34



 25日付け朝日新聞記事から。

百田氏、NHK番組の強制連行発言に意見 放送法抵触か

後藤洋平、中島耕太郎

2014年7月25日06時58分

 NHKの経営委員で作家の百田尚樹氏が、22日にあった経営委員会で、ニュース番組「ニュースウオッチ9」の大越健介キャスターが「在日コリアン1世は強制連行で苦労した」という趣旨の発言をしたことについて、異議を唱えていたことが関係者への取材で分かった。放送法は委員の個別番組への干渉を禁じていて、同法に抵触する恐れがある。

 百田氏が問題視したのは17日放送の番組。在日コリアン3世の結婚観の変化についてのリポートが放送された際、終了間際に大越キャスターが「在日コリアン1世の方たちというのは、1910年の韓国併合後に強制的に連れてこられたり、職を求めて移り住んできた人たちで、大変な苦労を重ねて生活の基盤を築いてきたという経緯があります」と発言した。

 百田氏は経営委に同席した放送担当の理事ら執行部に対し、「在日韓国・朝鮮人を日本が強制連行したと言っていいのか。間違いではないか」「日韓併合後に強制連行は無かった。NHKとして検証したのか」などと問いただしたという。執行部側は「強制連行もあれば、自分の意思で来日した人もいるという趣旨で発言したものだと思う」などと説明した。

 ただ、放送法は第3条で「放送番組は(中略)何人からも干渉され、又(また)は規律されることがない」と定めた上で、第32条で経営委員の権限について「委員は、個別の放送番組の編集について、第3条の規定に抵触する行為をしてはならない」と定めている。

http://www.asahi.com/articles/ASG7R6J0BG7RUCVL01H.html

 ニュース番組「ニュースウオッチ9」の大越キャスターが「在日コリアン1世の方たちというのは、1910年の韓国併合後に強制的に連れてこられたり、職を求めて移り住んできた人たちで、大変な苦労を重ねて生活の基盤を築いてきたという経緯があります」と発言、これに対しNHKの経営委員で作家の百田尚樹氏が「在日韓国・朝鮮人を日本が強制連行したと言っていいのか。間違いではないか」「日韓併合後に強制連行は無かった。NHKとして検証したのか」などと問いただしたことに対し、「放送法は委員の個別番組への干渉を禁じていて、同法に抵触する恐れ」があると報じている朝日新聞記事なのであります。

 些細な事象ではありますが極めて朝日新聞らしいデタラメな超法規的な記事なので、今回は本記事を取り上げたいと思います。

 確かに放送法第3条には「放送番組は、法律に定める権限に基づく場合でなければ、何人からも干渉され、又は規律されることがない」と謳われています。

(放送番組編成の自由)

第3条 放送番組は、法律に定める権限に基づく場合でなければ、何人からも干渉され、又は規律されることがない。

 そして第32条には「委員は、個別の放送番組の編集について、第3条の規定に抵触する行為をしてはならない」と明記されています。

(委員の権限等)

第32条 委員は、この法律又はこの法律に基づく命令に別段の定めがある場合を除き、個別の放送番組の編集その他の協会の業務を執行することができない。

《追加》平19法136

2 委員は、個別の放送番組の編集について、第3条の規定に抵触する行為をしてはならない。

 論理的に明確なのは、委員は「個別の放送番組の編集」について事前に干渉してはいけないのであって、既に放映された番組の内容について、自由に議論することは認められているし、逆に放送内容が「政治的に公平であること」、「報道は事実をまげないですること」に適合するか厳しく監視する役割が委員には与えられているのです。

 放送法第四条には「放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない」と明記されています。

(国内放送等の放送番組の編集等)

第4条 放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。

一 公安及び善良な風俗を害しないこと。

二 政治的に公平であること。

三 報道は事実をまげないですること。

四 意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。

《改正》平22法065

・《2項削除》平22法065

2 放送事業者は、テレビジョン放送による国内放送等の放送番組の編集に当たつては、静止し、又は移動する事物の瞬間的影像を視覚障害者に対して説明するための音声その他の音響を聴くことができる放送番組及び音声その他の音響を聴覚障害者に対して説明するための文字又は図形を見ることができる放送番組をできる限り多く設けるようにしなければならない。

 百田氏の発言内容の正否はここで問いません。

 しかし、放送法は明らかに放映する番組の「編集」行為に対する委員の干渉は禁じていますが、放映後の番組の評価はむしろ公平に自由闊達に委員の意見を奨励しているものです。

 番組の放送内容の事後評価をする委員の発言を法律に抵触すると批判するこの朝日新聞の記事は、超法規的なデタラメ記事なのです。

 朝日は言論統制でも求めているのか。

 放送内容の事後評価に対してもしばりを付けるならばそもそも「経営委員」など12人も必要ないのです。



(木走まさみず)

風 2014/07/26 09:22 ご指摘の通りだと思います。
NHKの経営委員は一般の株式会社の取締役会に相当する機能を果たすもので、社外役員を主に構成(放送法により放送関係者は委員になれない)され、会長以下の執行部が経営方針に沿って正しく職務を遂行しているか監督する立場にあります。
したがって放送された内容が、事実にそぐわないあるいは公正な立場に立っていない内容であれば執行部に対し異議、疑念を述べることは職務上全く問題ないことで、個別事項に対する説明要求も出来ることになっています。百田氏の発言は放送された内容に対し執行部に対するものであり、編集に携わったものではないことは明白です。
「公正な報道が維持されているかどうか」を「経営委員は番組には一切、口を差し挟んではならぬ」という論理にすり替えているのです。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20140725

2014-07-22 マクドナルドよ、何処へ行く?

[]マクドナルドよ、何処へ行く?〜中国食材加工工場の衛生問題で「チキンマックナゲット」販売一時中止もHPで品質管理を自慢し続けるもののあわれ 17:18




 興味深い記事がNYTに掲載されています。

 アメリカのローカルTV番組で放映されたある中国食材加工工場の内部告発による映像がちょっとした騒動になっているようです。

 21日付けニューヨークタイムス記事から。

Chinese Meat Supplier of McDonald’s and KFC Gets the Ax

By NEIL GOUGH JULY 21, 2014 1:15 AM

The Chinese outlets of McDonald’s and KFC have stopped using meat from a Shanghai company after a local television news program accused the supplier of using chicken and beef past their expiration dates, setting off an investigation by food-safety officials.

The program, broadcast Sunday evening on Dragon TV, showed hidden-camera footage of workers at a meat-processing plant operated by Shanghai Husi Food using out-of-date chicken and beef to make burger patties and chicken products for McDonald’s and KFC. In some cases, workers were shown scooping up meat that had fallen onto the assembly line floor and throwing it back into a processing machine.

In response, the Chinese units of McDonald’s and KFC said in news releases posted from their official Sina Weibo social-media accounts that they had halted use of all products from Shanghai Husi, which is owned by the OSI Group, based in Aurora, Ill. Starbucks also said it had pulled sandwiches with chicken from Shanghai Husi from the shelves of its stores in China. Starbucks said a supplier for the sandwiches had used the meat.

The Shanghai Food and Drug Administration said in a Sina Weibo post late Sunday that it had suspended production at Shanghai Husi and had begun a joint investigation with the local police into accusations that the processing plant was using out-of-date meat in its products.

Dragon TV reporters showed workers at Shanghai Husi using chicken meat that was two weeks past its expiration date, and beef that was six months beyond its expiration date. In one instance, the report said that workers at the meat-processing plant hid supplies of expired meat while inspectors from McDonald’s carried out an audit, only to resume using them after the inspectors left.

Yang Liqun, a general manager at OSI China, told the state news agency Xinhua that the company had a strict quality-control system and would cooperate in the investigation.

http://sinosphere.blogs.nytimes.com/2014/07/21/chinese-meat-supplier-of-mcdonalds-and-kfc-gets-the-ax/

 うむ、記事によれば、問題となっているのは米食品卸売会社OSIグループの中国工場、上海福喜食品(Shanghai Husi Food)で、テレビの報道番組(Dragon TV)で従業員が床から食肉を拾っている姿や、期限切れの食肉を新鮮な食肉に混ぜている姿が放映されたのだそうです。

 で、米マクドナルドとケンタッキーフライドチキン(KFC)を運営する米ヤム・ブランズは現地での生産をストップ、消費者に対する謝罪に追い込まれています。

 で、この騒動スタバにも飛び火した模様です、22日付けロイター速報記事から。

米スタバ、安全問題浮上する上海福喜の鶏肉入り商品を中国で販売

2014年 07月 22日 12:15

[上海 22日 ロイター] - コーヒーチェーン大手の米スターバックス(SBUX.O: 株価, 企業情報, レポート)は22日、中国の一部店舗で販売した商品に、食品安全問題が浮上している上海福喜食品から仕入れた鶏肉が含まれていたと発表した。

(後略)

http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPKBN0FR04420140722

 うむ、上海福喜食品から食肉を仕入れていた米マクドナルド・米KFC・米スターバックスとも現地での販売は中止されたようですが、不幸中の幸いと申しましょうか、アメリカ本国への輸入はされていなかった模様です。

 で、時事通信の22日付け地味な速報記事から。

日本マクドナルド、ナゲットの約2割を期限切れ肉使用の工場から購入

 日本マクドナルドは22日、中国の食品会社が消費期限切れの鶏肉を使用していた問題で、国内で使用する「チキンマックナゲット」の約2割を同社から輸入していたと発表した。マクドナルドは報道で問題を把握した21日に該当商品の販売を中止し、タイや中国の別工場で生産した商品への切り替えを進めている。(2014/07/22-13:30)

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2014072200447

 うーむ、日本マクドナルドが「チキンマックナゲット」の販売を一旦中止に追い込まれたそうであります。

 マクドナルドのホームページより。

「上海福喜食品有限公司」に関する報道につきまして

2014.07.22

お客様へ

いつもマクドナルドをご利用頂き、ありがとうございます。

7月20日夜、中国の一部メディアにおいて、マクドナルドのサプライヤーの一つである「上海福喜食品有限公司」が使用期限切れの鶏肉を混入させた「チキンマックナゲット」を製造していたとの報道がございました。

日本マクドナルドは、「上海福喜食品有限公司」から、国内で使用する「チキンマックナゲット」の約2割を輸入しておりましたが、報道を把握した21日をもちまして該当の 「チキンマックナゲット」の販売を中止いたしました。現在は、「チキンマックナゲット」は他のサプライヤーの製品に切り替えて販売しております。お客様には、ご不便、ご心配をおかけし、大変申し訳ございません。

報道された内容が事実であれば、マクドナルドとしては一切受け入れられるものではありません。マクドナルドでは中国メディアの報道を確認後、「上海福喜食品有限公司」への発注を中止するとともに、直ちに「上海福喜食品有限公司」に事実確認の調査を行っております。

マクドナルドは、お客様に高い「食の安全性」と「品質基準」を満たした商品をご提供することをお約束しております。商品の調達過程の管理におきましては、全ての過程において安全性を確保するとともに、全ての取引先に弊社商品が安全であるために、弊社の厳格な基準を満たすよう要請しております。マクドナルドは、原材料について生産地、加工、物流、店舗内での調理を経てお客様に商品をご提供するまで大変厳しい管理基準を設けています。

当社は、今後も安全で美味しい商品をお客様に安心して召し上がっていただくべく 最善を尽くしてまいります。今後ともマクドナルドをよろしくお願い申し上げます。

平成26年7月22日

日本マクドナルド株式会社

http://www.mcdonalds.co.jp/news/140722.html

 食材の安全性が確保できないで販売中止に追い込まれた「お詫び」のお知らせなのに「マクドナルドは、原材料について生産地、加工、物流、店舗内での調理を経てお客様に商品をご提供するまで大変厳しい管理基準を設けています」と胸を張って言い切っているところに、現在の日本マクドナルドの悲しき庶民感覚とのズレのようなものが醸し出されており、もののあわれといいますか、しみじみとした情趣、無常観的な哀愁が感じられていとおかし、興味深いのであります。

 だって日本マクドナルドの近年の売上凋落ぶりは目を覆うばかりなのであります。

 日本マクドナルドホールディングスの本年上期の対前年度売上推移が速報されていますので表とグラフを見てみましょう。

2014年1月2月3月4月5月6月
全店売上高3.3-8.8-3.0-4.0-3.0-8.6
既存店売上高3.4-8.7-2.6-3.4-2.4-8.0
客数-5.3-13.1-8.3-6.4-5.5-10.7
客単価9.25.06.33.23.33.0

f:id:kibashiri:20140722150801p:image

http://www.mcd-holdings.co.jp/financial/monthly/

 なんといいますか、売上高で、全店も既存店も5ヶ月連続で前年割れ、客数にいたっては半期通して全月前年割れという、目をおおわんばかりの惨状なのであります。

 今回の「チキンマックナゲット」販売一時中止は売上高凋落に悩む日本マクドナルドホールディングスにとって厳しくリスクヘッジしなければいけないはずなのに、「現在は、「チキンマックナゲット」は他のサプライヤーの製品に切り替えて販売しております。お客様には、ご不便、ご心配をおかけし、大変申し訳ございません」との爽やかな報告はいかがなものでしょうか。

 ホームページを参照したついでに”ホーム > メニュー > おいしさと安全のために > 品質管理 > 主要原材料の原産地”と足跡をたどれば、鶏肉の輸入国ボタンを押すと、中国とタイが世界地図上反転、そしてご覧の通り表示されるのであります。

品質管理

主要原材料の原産地

f:id:kibashiri:20140722144419p:image:w640

http://www.mcdonalds.co.jp/safety/quality/point.html

 ちょっと解像度が悪くて恐縮ですが、かわいいひよこの写真とともに堂々と次のように詠われておるのであります。

 厳しい衛生管理と監視のもとに飼育された鶏を使用しています。衛生環境に細かく配慮し、健康状態に注意を払っています。

 すばらしいユーザビリティなのですが、なんかシステム運用的には違和感が否めないのでありますね。

 利用者視点がごっそり欠落しているのであります。

 ちなみに日本KFCのホームページでも同様の情報を確認できます。

ケンタッキーフライドチキン

商品主要原産地情報

http://www.kfc.co.jp/menu/OR_native.html

 マクドナルドに比べたら圧倒的に地味なユーザービリティとなっていますですね。

 このページからPDFファイルをダウンロードすれば、日本KFCでは主要原料の鶏肉は「国産」にこだわっていることが見て取れます。

ケンタッキーフライドチキン商品 原産地情報

http://www.kfc.co.jp/menu/pdf/OR_native_140624.pdf

 ・・・

 ふう。

 当ブログは経済専門家ではありませんので、マクドナルドの売上げ凋落の原因分析は大西宏先生におまかせいたします。

FIFAワールドカップでブレて失速したマクドナルド

http://ohnishi.livedoor.biz/archives/51428014.html 

 しかしながら、お金のかけ方はカッコ悪いなあ、ずれているよなあと思わずにはいられないわけです。

 原材料をケチって中国から輸入していながら立派なユーザビリティのサイトを構築して品質管理を自慢げに表示、でその輸入食材に衛生上の深刻な問題が発生して販売一時中止のお詫びを表示するはめになっても、文章が妙に人ごとのようにズレていて、違和感を感じさせつつ、食品管理のページでは「衛生環境に細かく配慮し、健康状態に注意を払っています」との自慢を放置しっぱなしなのであります。

 素人の当ブログはもちろんこれからのマクドナルドの戦略を知る由もないわけですが、今回の騒動でひとつだけ言えることは、現在の日本マクドナルドの悲しき庶民感覚とのズレのようなものが醸し出されており、もののあわれといいますか、しみじみとした情趣、無常観的な哀愁が感じられていとおかし、興味深いのであります。

 おそらくご自身がそれに気が付いていないところが事態の深刻さを示しているように、当ブログは思えてなりません。

 売上凋落に歯止めがかからない日本マクドナルドは、味で勝負するのか、価格で勝負するのか、安全性で勝負するのか、どのような戦略で現状を打開するつもりなのでしょうか?

 マクドナルドは何処に行こうとしているのでしょうか?



(木走まさみず)

2014-07-21 早稲田調査のアクロバティックな非科学的な論理

[]早稲田調査のアクロバティックな非科学的な論理〜「過失」による剽窃(ひょうせつ,Plagiarism)行為など有り得ない 12:17



 当ブログでは過去数回に渡り小保方晴子さん及び理研の対応を厳しく批判してまいりました。

2014-03-12 学生時代からの剽窃常習犯である小保方晴子さんは完全にアウト

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20140312

2014-03-16 深刻なモラルハザードを招きかねない理研の記者会見

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20140316

2014-04-10 小保方論文は”全否定”しなければならない

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20140410

2014-04-17 笹井氏に反論する〜現段階でSTAP細胞は「科学的信ぴょう性ゼロ仮説」である

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20140417

2014-07-01 これでは科学の名を借りた前時代的な「公開裁判」となってしまう

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20140701

 この問題が騒がれ出した3月12日の時点で「学生時代からの剽窃常習犯である小保方晴子さんは完全にアウト」であり、「早稲田大学の調査を待たなければなりませんが、STAP細胞論文の取り消しどころか博士号の取り消しも視野に入っていることでしょう」と結論づけています。

 早稲田大学は博士論文に引用剽窃チェッカーをかけなかったのでしょうか、初歩的な疑問なのです。

 いずれにしても私の経験上の印象では、小保方晴子さんは学生時代からの剽窃常習犯であると思われます。

 学生時代からの剽窃手法を今回のSTAP細胞論文でも犯していたのならば、完全にアウトです。

 技術的内容の正誤の以前の哲学・マナーの問題で、科学者としてアウトです。

 早稲田大学の調査を待たなければなりませんが、STAP細胞論文の取り消しどころか博士号の取り消しも視野に入っていることでしょう。

 7月17日早大調査委は問題の小保方さんの博士論文を「不正あったが学位取消に該当せず」と結論を出しました。

<小保方博士論文>「不正あったが学位取消に該当せず」早大調査委・配布資料(全文)

http://blogos.com/article/90730/

 ポイントは、「本件博士論文は公聴会時論文以前の博士論文の草稿である」と推認したことです。

 つまり問題の論文は「本物」ではなかったとしたのです。

 その上で、むしろ責任は「主査としての義務違反があり、非常に重い責任がある。」、「「副査としての義務違反があり、重い責任がある。」と大学側の指導過程に認定しています。

 結論部分。

・転載元を表示せずに他人作成の文書を自己が作成した文書のようにして利用する行為は、研究に携わる者が作成する論文等において、決して許されない。小保方氏について、学位取り消し要件に該当しないと判断したことは、この問題点の重大性を一切低減するものではない。

早稲田大学がひとたび学位を授与したら、それを取り消すことは容易ではない。それほど学位の授与は重みのあるものである。早稲田大学において学位審査に関与する者は、その重さを十分に認識すべきである。

 うむ、小保方論文自体は科学的には博士論文としては全く認められないがそれは草稿であって本物ではなかった、本人に「故意の作為」はなく「過失」によるものだから学位取消には該当ぜず」、そのような論文に学位を与えてしまった大学側の指導過程にこそ責任がある、との結論です。

 実にアクロバティックな非科学的な論理です。

 ・・・

 私は非常勤講師の立場で工学系大学で学生のレポートや論文のチェックを長年してきましたが、私の経験から判断して、学生時代からの剽窃常習犯である小保方晴子さんは科学者として完全にアウトです。

 小保方晴子さんの、博士号を得るため早稲田大に提出した英語の博士論文の冒頭部分が、米国立衛生研究所(NIH)のサイトの文章とほぼ同じだったことが判明したのは3月11日のことです。

 20ページがほぼ同じ記述ということは、これは完全に剽窃(ひょうせつ,Plagiarism)であります、他人の技術的成果物をクレジット表示することなく論文に取り込むという、学術論文では絶対にあってはならない禁じ手であります。

 この冒頭部分以外でも論文本体や写真、background(引用論文一覧)など多数の箇所に剽窃やデータ偽造が発覚しています。

 下のまとめサイトが技術的にもよくまとめられていますのでご紹介。

小保方晴子の博士論文の疑惑まとめ

http://stapcells.blogspot.jp/2014/02/blog-post_2064.html

 はっきりいって「過失」による剽窃(ひょうせつ,Plagiarism)行為など有り得ません。

 いわゆるコピペによる他人の技術的成果物をクレジット表示することなく論文に取り込む剽窃(ひょうせつ,Plagiarism)行為というものは、ほぼ100%悪意ある意志をもった不正行為です。

 剽窃(ひょうせつ,Plagiarism)行為は本人に強い悪意がなければ絶対発生しません、とくに「過失」を認める交通事故とはまったく異なります。

 おそらくこの科学的単純な事実は、今回の早大調査委のメンバー自身が一番認識していたのでしょう。

 だからこそ今回の論文は草稿であって本物ではなかった、その間違い自体に本人に「故意の作為」はないと推測できる、したがって「過失」によるものではない、というアクロバティックな「非科学的」論理展開をするしかなかったのでしょう。

 長年、大学・大学院の理工系教育に関わるものの一員として、強く主張いたします。

 「過失」による剽窃(ひょうせつ,Plagiarism)行為など有り得ません。

 そして何箇所も剽窃や改竄箇所が指摘されている科学的には全く認められない「論文」を、「草稿と推認」と問題視すること自体を放棄した早大調査委の判断は、まったく非科学的であり極めて「政治的」意図を感じます

 一歩譲って「草稿」段階だったとしてもあれだけ悪意ある剽窃や改竄箇所があった論文が「本物」になるまでに短期間に一気にすべて浄化されることなど、私の経験からいって絶対にありえません。

 科学論文における剽窃(ひょうせつ,Plagiarism)行為はすべて悪意ある不正行為です。 

 誤って剽窃(ひょうせつ,Plagiarism)を含む「草稿」を製本してしまったとしても、そのミスも含めてすべて悪意ある不正行為です。

 「過失」による剽窃(ひょうせつ,Plagiarism)行為など有り得ないのです

 早稲田大学の最終結論を待ちたいと思います。



(木走まさみず)

2014-07-16 ゴジラが皇居を襲わなかった本当の理由(再掲)

[]祝ゴジラ生誕60年〜ゴジラが皇居を襲わなかった本当の理由(再掲) 15:51



 ゴジラ生誕60年を記念して公開されているハリウッド版「GODZILLA」が世界各地で興業一位の大ヒットだそうであります、中国では初日の売上が歴代一位を記録したのだそうです。

(参考記事)

ゴジラ生誕60年 ハリウッド版「GODZILLA」全米で公開、順調な滑り出し

http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140517/ent14051710240015-n1.htm

中国で「ゴジラ」大ヒット 初日売り上げ歴代1位の42億円…ただしハリウッド版ですが

http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140618/ent14061816340011-n1.htm

「GODZILLA」 週末興行収入、世界1位 ゴジラの「伝説引き継いでいる」

http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140519/ent14051910160004-n1.htm

 APによれば今回の映画は、「1954年に日本で初公開された本多猪四郎監督の「ゴジラ」の「伝説を引き継いでいる」」のだそうです。

 GODZILLAは米国で16日に公開されたほか、欧州やアジア、中東の60以上の国・地域で公開されている。日本での公開は7月25日。米国では、専門家による批評や実際に映画を見た人たちの反応も好意的なものが多いという。

 APはGODZILLAが1954年に日本で初公開された本多猪四郎監督の「ゴジラ」の「伝説を引き継いでいる」とした。東日本大震災を念頭に置いたとみられる原発事故などの場面もある。アーロン・テイラー・ジョンソンさんが主演。科学者役で渡辺謙さんも出演している。

 祝ゴジラ生誕60年、祝ハリウッド版「GODZILLA」世界大ヒットであります。

 実は普段時事問題ばかり取り上げている当ブログですが、怪獣映画フリークでもありまして、過去にゴジラを取り上げたエントリーが今でも人気があり来訪者が絶えないのであります。

 8年前、ゴジラのテーマの作曲者である伊福部昭さんが死去されたときのエントリーであります。

 ゴジラ60周年を祝し、ここに再掲いたします。

 産経コラムの間違いを正したものですが、未読の読者のみなさんが楽しんでいただければ幸いです。

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<ゴジラが皇居を襲わなかった本当の理由>(2006年2月10日)

 今日の産経コラムは不肖・木走の怪獣オタク魂に火をつけたのでした。



●破壊王ゴジラでさえ、タブーを守っている〜だからどうした産経抄

 本日(10日)の産経新聞コラム産経抄から・・・

九十一歳で亡くなった作曲家の伊福部昭さんは、ゴジラ映画の音楽を担当したことで“おたく族”にも熱烈な信奉者がいるが、テーマ音楽のみならず、ゴジラの鳴き声も「発明」したそうだ。

 ▼封切りが迫るなか、ゴジラの鳴き声が決まらない。録音部が動物園で猛獣の咆哮(ほうこう)をとり、回転速度を変えたり、複数の動物の声を混ぜたりしたが、しっくりこない。そこで音楽担当の伊福部さんがコントラバスの弦を、松ヤニを塗った革の手袋でしごくアイデアを思いついた。空想の怪物に命が吹きこまれた瞬間だ。

 ▼北海道生まれの伊福部さんは幼いころアイヌの歌や踊りに触れ、独学で作曲を始めた。大学も北大農学部に進み、音楽家としては異端の道を歩んだ。だからこそ型にはまらない発想による情念の旋律が生まれた。これまた独学で日本の特殊撮影を世界標準に押し上げた円谷英二氏の映像とあいまって、ゴジラは不朽の名作となった。

 ▼第一作は戦争の記憶も生々しい昭和二十九年に封切られたが、そのときの「東京襲来ルート」が興味深い。一度目は品川周辺だけ。二度目は芝浦に上陸して新橋、銀座を経て永田町の国会議事堂を壊し、平河町から遠回りして上野、浅草と都心を時計回りに隅田川へ消えた。

 ▼平成十六年まで二十八作つくられたゴジラは新宿副都心をはじめ、ニューヨークまで遠征して暴れ回ったが、第一作同様、皇居の付近に足を踏み入れたことはない。「ゴジラ=戦死した兵士の霊」との怪説を唱えた評論家もいるほどだ。

 ▼だからどうした、といわれそうだが、破壊王ゴジラでさえ、タブーを守っている。小泉純一郎首相も皇室典範改正を「政争の具にしない」と繰り返し始めた。その言葉を信じてしばし、見守りたい。

平成18(2006)年2月10日[金] 産経抄 産経新聞

http://www.sankei.co.jp/news/column.htm

 ・・・

 コラムの結語

平成十六年まで二十八作つくられたゴジラは新宿副都心をはじめ、ニューヨークまで遠征して暴れ回ったが、第一作同様、皇居の付近に足を踏み入れたことはない。「ゴジラ=戦死した兵士の霊」との怪説を唱えた評論家もいるほどだ。

だからどうした、といわれそうだが、破壊王ゴジラでさえ、タブーを守っている。小泉純一郎首相も皇室典範改正を「政争の具にしない」と繰り返し始めた。その言葉を信じてしばし、見守りたい。

 そうですか、平成十六年まで二十八作つくられたゴジラはタダの一度も皇居を襲っていないですか。

 ほほう「ゴジラ=戦死した兵士の霊」との怪説を唱えた評論家もいるほどですか。

 そうですか、ゴジラが皇居を襲わないのは「破壊王ゴジラでさえ、タブーを守っている」ですか?

 ふーん。

 だからどうした産経抄!

 ・・・

 「平成十六年まで二十八作つくられたゴジラ」作品ってこれですよね(読者へのサービスとして封切り日と観客動員数付きにしてみました(苦笑))

【ゴジラ全作品】

No作品名公開年月観客動員数
01ゴジラ昭和29年(1954)11月3日961万人
02ゴジラの逆襲昭和30年(1955)4月24日834万人
03キングコング対ゴジラ昭和37年(1962)8月11日1255万人
04モスラ対ゴジラ昭和39年(1964)4月29日720万人
05三大怪獣 地球最大の決戦昭和39年(1964)12月20日541万人
06怪獣大戦争昭和40年(1965)12月19日513万人
07ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘昭和41年(1966)12月17日421万人
08怪獣島の決戦 ゴジラの息子昭和42年(1967)12月16日309万人
09怪獣総進撃昭和43年(1968)12月20日258万人
10ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃昭和44年(1969)12月29日148万人
11ゴジラ対ヘドラ昭和46年(1971)7月24日174万人
12地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン昭和47年(1972)3月12日178万人
13ゴジラ対メガロ昭和48年(1973)3月17日98万人
14ゴジラ対メカゴジラ昭和49年(1974)3月21日133万人
15メカゴジラの逆襲昭和50年(1975)3月15日97万人
16ゴジラ昭和59年(1984)12月15日320万人
17ゴジラVSビオランテ平成元年(1989)12月16日200万人
18ゴジラVSキングギドラ平成3年(1991)12月14日270万人
19ゴジラVSモスラ平成4年(1992)12月12日420万人
20ゴジラVSメカゴジラ平成5年(1993)12月11日380万人
21ゴジラVSスペースゴジラ平成6年(1994)12月10日340万人
22ゴジラVSデストロイア平成7年(1995)12月9日400万人
23ゴジラ2000 ミレニアム平成11年(1999)12月11日200万人
24ゴジラ×メガギラス G消滅作戦平成12年(2000)12月16日135万人
25ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃平成13年(2001)12月15日240万人
26ゴジラ×メカゴジラ平成14年(2002)12月14日170万人
27ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS平成15年(2003)12月13日110万人
28ゴジラ ファイナル ウォーズ平成16年(2004)12月4日100万人

 悪いけど、不肖・木走は全作品鑑賞してますから。(←誰にえばってんだ、誰に)

 ・・・

 「「ゴジラ=戦死した兵士の霊」との怪説を唱えた評論家もいる」って、名著『怪獣学・入門!』(JICC出版局[現:宝島社]発行)に掲載された赤坂憲雄氏の論考「ゴジラは、なぜ皇居を踏めないか?」のことですね。

「ゴジラは太平洋戦争で命を散らした兵士たちの化身であり、祖国への恨みを背に東京を蹂躙する。だが皇居だけは踏むことはできず、その霊を鎮める存在であるべき天皇も人間宣言の下に力を失い、報われぬ魂は徘徊と来襲をくり返す」

 悪いけど、『怪獣学・入門!』は不肖・木走の秘蔵の愛読書ですから。(←だから、誰にえばってんだってば(苦笑))

 そんなこといったら同じ本では、長山靖生氏の「ゴジラは、何故『南』から来るのか?」で、『ゴジラ西郷隆盛仮説』だってありますから。

「文明破壊者として生まれながら英雄像を担わされる怪獣ゴジラに、近代破壊者でありながら、死後は大衆に英雄として崇められた西郷隆盛と同じ構造を見い出すことができる」

 ・・・

 一部の読者はご存知と思いますが、不肖・木走はちょっと怪獣映画にはうるさいのです。

 北朝鮮の怪獣映画までよく存じております。

 以前エントリーもしましたが『ゴジラが見た北朝鮮』は私の愛読書です。

■[朝鮮][書籍][キャラ]ゴジラが見た北朝鮮

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20050227/1109466610

 ゴジラが皇居を襲わないのは「破壊王ゴジラでさえ、タブーを守っている」・・・

 ・・・

 産経さん、ちょっといわせてもらっていいですか。



●初代ゴジラが皇居を襲わなかったのは「タブーを守る」からじゃ断じてない〜そこには時代の必然があったのだ!!

 確かに昨年まで続いたゴジラシリーズ全28作で、ゴジラは一度も皇居を襲うことはありませんでした。

 正直第二作以降は、第一作の大ヒットに気をよくした制作側東宝の商業主義的打算の産物でもありますから、国会議事堂とか東京タワーとかははでに壊しても、もちろん常識的に皇居を壊すことは避けてきたのでしょう。

 それをタブーと呼ぶのなら呼んでもいいでしょう。しかし、そんなものは、産経コラムが声を大にする「破壊王ゴジラでさえ、タブーを守っている」って誇れるような御立派なものではありません。

 そんなタブーなど、日本の大新聞が商業的にかかえている、絶対踏み込まない報道のタブー(特定宗教団体や政治家と暴力団関係の報道)と同じぐらいのもんでしょう。

 ・・・

 しかしです。

 第一作の初代ゴジラが皇居を襲わなかったのは、だんじてそんなやわなタブーが理由ではありません。

 そこには時代の必然があったのであります。

 不肖・木走から言わせていただければ、産経コラムは何もわかっちゃいないのであります。


●ゴジラが皇居を襲わなかった本当の理由〜ゴジラの侵入ルートには、とても深い時代的必然性があったのだ

 昭和29年(1954年)に封切られたモノクロ作品「ゴジラ」なのでありますが、アメリカのビキニ環礁核実験によりよみがえった怪物「ゴジラ」が、東京を壊滅するというストーリーなのであります。

 で、真夜中に東京に上陸して暴れ回るゴジラの進路ですが、もう一度産経抄から・・・

 ▼第一作は戦争の記憶も生々しい昭和二十九年に封切られたが、そのときの「東京襲来ルート」が興味深い。一度目は品川周辺だけ。二度目は芝浦に上陸して新橋、銀座を経て永田町の国会議事堂を壊し、平河町から遠回りして上野、浅草と都心を時計回りに隅田川へ消えた。

 ふう。

 あのですね、これは、東京大空襲のときのアメリカの爆撃機B29の大編隊の侵入ルートそのままの再現なのです。

 文藝別冊「円谷英二」(河出書房新社刊)に掲載された「特撮のカリスマ」という文章のなかで。ゴジラの特技監督である円谷英二自身が「ゴジラとは要するに荒ぶる神の話である」と語っています。

 で、同じ本の中で木原浩勝という人が「東京湾岸に姿をみせたゴジラが芝浦、大崎方面から品川、新橋、銀座、国会議事堂など経由しつつ、隅田川からまた東京湾へと至るというゴジラのルートは、要は東京大空襲におけるB29の爆撃ルートの再現だった」と、当時の制作意図を語っているのです。

 ・・・

 つまり、初代ゴジラは、「荒ぶる神の話」だったのであり、昭和29年という戦後10年もたっていない日本にとり、最も近い絶望的に「荒ぶる」悪夢の再現といえば、昭和20年3月の東京大空襲なのでありました。

 当時のアメリカが能力的には十分可能でありながら、戦後処理も睨んで戦略的に意図して皇居を空襲の対象にしていなかったのは有名な話であります。

 東京大空襲のときも皇居は空襲をまぬがれています。

 ですから、映画の中でB29の進路を忠実にたどって東京を破壊していったゴジラが皇居を襲わなかったのは、当然なのであります。

 ・・・

 初代映画を鑑賞したことのある読者ならご存知でありますが、この「荒ぶる神ゴジラ」が登場して荒れ狂う様はまさに大空襲時のB29の大編隊さながらに描かれています。

 映画の中では、ゴジラはなかなか登場しません。

 「ドーン、ドーン」という足音だけが暗闇の中、遠くから不気味に近づいてきます。

 夜中に警戒警報のサイレンが鳴り、やがて空襲警報となり、防空壕に逃げ込み家族共々空からのヒュウーという爆弾投下音がいつくるか震えながら耳をそば立てていた庶民にしてみればこの上のない恐怖でありましょう。

 また、ゴジラが初めてスクリーン上にはっきりと顔を出すのは山の峰ごしに、首を覗かせるようにふいに登場いたします。

 これも山の峰から突如艦載機の編隊が現れ、急降下して無差別に機銃掃射を浴びさせられた庶民の記憶を思い出させるシーンでしょう。

 極めつけはゴジラの東京上陸後の逃げ場を失った母子の会話です。

 ゴジラに追いつめられ母親は上空を見上げます。ゴジラは身長50Mですから当然見上げるわけですが、それはあたかも空襲時にB29の大編隊を見上げつつ絶望する母親の姿とだぶります。

 そして、母親が幼い子供たちを抱きかかえて「大丈夫、もうすぐお父さんのところに行けるのよ」と、死を覚悟して叫ぶのです。

 これはもう空襲のシーン以外のなにものでもないでしょう。

 ・・・

 B29が皇居を襲わなかったのはタブーでも何でもなかったように、ゴジラが皇居を襲わなかったのはタブーでも何でもありません。

 産経コラムこそ、ゴジラをへんな「政争の具」にしてはいけません。



(木走まさみず)

それでそれで 2014/07/19 09:30 「だからどうした」!

sakimisakimi 2014/07/19 09:43 >つまり、初代ゴジラは、「荒ぶる神の話」だったのであり、昭和29年という戦後10年もたっていない日本にとり、最も近い絶望的に「荒ぶる」悪夢の再現といえば、昭和20年3月の東京大空襲なのでありました。

荒御霊と和御霊を調べることをお勧めします

それと、地下鉄が何で皇居の下とおっていないかも調べてください

wawawawawawa 2014/07/27 01:56 所詮は産経だもの...それにしても国士様はどこにでも湧くw

ゴヅイラゴヅイラ 2015/05/25 22:41 645年難波宮 難波京(大阪市)(日本初の首都 仁徳天皇などの皇居 天皇制の始まり 元号の始まり)

2014-07-15 「偏向」していることをもはや隠さなくなった朝日新聞

[]「偏向」していることをもはや隠さなくなった朝日新聞〜露骨な刷り込み(Imprinting)手法(集団的自衛権を問う)シリーズ徹底検証 16:43

 日本のマスメディアはクロスオーナーシップの弊害で、新聞はTVを、TVは新聞を批判しません、できません。

 マスメディア自身の自己批判もタブーですのでメディア批判の論説をメディアで見ることはほとんど絶望的です。

 例えば悪名高い日本の新聞の「押し紙」問題をTVが取り上げることは皆無ですし、逆に免許制にあぐらをかいたTV電波利権の大問題を新聞が積極的に取り上げることもありません。

 これらメディア批判はTVに出演する、あるいは新聞に論説を載せる、コメンテーターや評論家にとってもタブーとなります。

 『木走日記』としての一つのテーマがマスメディア評論です。

 朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、産経新聞、日経新聞、当ブログでは系列テレビ局も含めてマスメディアは全て批判対象としてきました。

 ネット上の個人ブログでマスメディア批評をする理由は、個人的に当ブログはマスメディアと利害関係が全くないので遠慮なくタブー無しで批判的に対峙できることからです。

 この辺りの当ブログのスタンスについては以前エントリーしましたので、お時間のある読者はご一読ください。

2013-06-04■田原総一朗氏とファフィントン・ポストの限界性について〜『木走日記』が朝日新聞批判を止めない理由

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20130604/1370321225

 さて、ブログというツールはマスメディア批評しやすい利点を有しています。

 インターネットという媒体の特性を最大限に生かせるのです、すなわち紙媒体なら量的制約、TVやラジオならば時間的制約を受けるのですが、情報ソースをリンクで示しながらネットでは量的制約無しに徹底的に検証できることです。

 ・・・

 本日は朝日新聞が6月18日より紙面で連日連載している(集団的自衛権を問う)シリーズを取り上げてメディアリテラシー的に徹底検証いたしたいのです。

 本日(7月15日)まで27人のインタビューが記事になっています、ネット上のリンクを全てご紹介。

(集団的自衛権を問う)「殺す側」の覚悟あるのか 南丘喜八郎さん

2014年6月18日05時00分

http://www.asahi.com/articles/DA3S11195476.html

(集団的自衛権を問う)「普通の国」失敗の歴史 茂木健一郎さん

2014年6月19日05時00分

http://www.asahi.com/articles/DA3S11197550.html

(集団的自衛権を問う)「国益のため」一番危険 石川文洋さん

2014年6月20日05時00分

http://www.asahi.com/articles/DA3S11199482.html

(集団的自衛権を問う)身内で決めるのはダメ 山本晋也さん

2014年6月21日05時00分

http://www.asahi.com/articles/DA3S11201385.html

(集団的自衛権を問う)借金1000兆円、戦争できる? 高村薫さん

2014年6月22日05時00分

http://www.asahi.com/articles/DA3S11203173.html

(集団的自衛権を問う)急ぐ真意、はっきり言えば UAさん

2014年6月23日05時00分

http://www.asahi.com/articles/DA3S11204545.html

(集団的自衛権を問う)平和憲法、台無しになる ジャン・ユンカーマンさん

2014年6月24日05時00分

http://www.asahi.com/articles/DA3S11205909.html

(集団的自衛権を問う)拡大防げず徴兵制招く 小池清彦さん

2014年6月25日05時00分

http://www.asahi.com/articles/DA3S11207782.html

(集団的自衛権を問う)手出せば倍返しされる 蛭子能収さん

2014年6月26日05時00分

http://www.asahi.com/articles/DA3S11209678.html

(集団的自衛権を問う)言葉にごまかされるな アーサー・ビナードさん

2014年6月27日05時00分

http://www.asahi.com/articles/DA3S11211691.html

(集団的自衛権を問う)安倍ちゃん、なぜ急ぐんだ 内田裕也さん

2014年6月28日05時00分

http://www.asahi.com/articles/DA3S11213667.html

(集団的自衛権を問う)戦後が水泡に、今が岐路 永井愛さん

2014年6月29日05時00分

http://www.asahi.com/articles/DA3S11215496.html

(集団的自衛権を問う)不戦の価値、示す政治を 平野啓一郎さん

2014年6月30日05時00分

http://www.asahi.com/articles/DA3S11216985.html

(集団的自衛権を問う)聞いて、戦場行く世代の声 木梨夏菜さん

2014年7月1日05時00分

http://www.asahi.com/articles/DA3S11218400.html

(集団的自衛権を問う)米と一緒に戦争、許されぬ むのたけじさん

2014年7月1日05時00分

http://www.asahi.com/articles/DA3S11218411.html

(集団的自衛権を問う)戦争知らぬ政権、危うい 清水信次さん

2014年7月3日05時00分

http://www.asahi.com/articles/DA3S11222047.html

(集団的自衛権を問う)戦争を防ぐ堤、一つずつ 加藤登紀子さん

2014年7月4日05時00分

http://www.asahi.com/articles/DA3S11224107.html

(集団的自衛権を問う)苦渋なき保守に危機感 山崎行太郎さん

2014年7月5日05時00分

http://www.asahi.com/articles/DA3S11225949.html

(集団的自衛権を問う)あきらめが一番怖い 湯山玲子さん

2014年7月6日05時00分

http://www.asahi.com/articles/DA3S11227900.html

(集団的自衛権を問う)「自衛」信じられない 市原悦子さん

2014年7月8日05時00分

(集団的自衛権を問う)言論封じられる不安 山本雄二郎さん

2014年7月9日05時00分

http://www.asahi.com/articles/DA3S11231525.html

(集団的自衛権を問う)痛み知る人の声こそ 中村里美さん

2014年7月10日05時00分

http://www.asahi.com/articles/DA3S11233635.html

(集団的自衛権を問う)引き返す機会、まだある 半藤一利さん

2014年7月11日05時00分

http://www.asahi.com/articles/DA3S11235682.html

(集団的自衛権を問う)戦争はつくられる 藤本幸久さん

2014年7月12日05時00分

http://www.asahi.com/articles/DA3S11237674.html

(集団的自衛権を問う)行使、むしろ遠のいた 佐藤優さん

2014年7月13日05時00分

http://www.asahi.com/articles/DA3S11239632.html

(集団的自衛権を問う)米軍基地の固定化進む 大田昌秀さん

2014年7月14日05時00分

http://www.asahi.com/articles/DA3S11241523.html

(集団的自衛権を問う)二度と加害者になるな もず唱平さん

2014年7月15日05時00分

http://www.asahi.com/articles/DA3S11243327.html

 それぞれの記事冒頭部分を全てご紹介。

(興味のあるインタビューがあれば是非上記リンクで記事全文をご確認ください)

 ■「月刊日本」主幹・南丘喜八郎さん(68歳)

 私たちの雑誌の巻頭言で、「同盟国に使嗾(しそう)(指図しそそのかす)され戦争に参加することがあっては断じてならない」と書いた。集団的自衛権の行使容認が「国益」にかなうと安倍政権は言うが、詭弁(きべん)だ。米国追従の強化にほかならず、私は絶対反対だ。

 ■脳科学者・茂木健一郎さん(51歳)

 明治維新以来、日本は周回遅れの「普通の国」をめざして、失敗してきた。植民地にされるとおびえ、西洋文化を輸入して富国強兵に突き進んだ。周回遅れの植民地獲得競争に参加したあげく、中韓との歴史問題という負の遺産を抱え込んでしまった。

 集団的自衛権の行使を認めよう…

 ■報道写真家・石川文洋さん(76歳)

 安倍晋三首相は、国民の安全を守るのが政府の義務と言っている。それが国益につながると。ただ、この国益というのが一番危険なのです。日中戦争や真珠湾攻撃も、すべて国益という名の下で行われた。4年間取材したベトナム戦争では200万人もの民間人が殺されました。これも米…

 ■映画監督・山本晋也さん(75歳)

 安倍さんは、自分の賛同者で固めた諮問機関の意見を聞き、閣議決定で集団的自衛権の行使を認めるという。そんな身内だけで決めるやり方は非常に問題だ。内閣総理大臣とは思えない。「権力を持った私人」がやることだよ。「国権の最高機関」の国会で1年も2年も時間をかけて、議論…

 ■作家・高村薫さん(61歳)

 戦後69年間、日本は戦争で人を殺していないし、殺されていない。集団的自衛権を使う国になれば、その誇りを失う。私には耐え難いし、全ての日本人に覚悟があるとは思えません。

 私の育った時代は戦争が身近でした。3、4歳のころに親と行った大阪駅前。手足を失った軍人が座ってい…

 ■歌手・UAさん(42歳)

 福島の原発事故後、一家で関東から沖縄北部に移り住みました。国は原発の危険性や、事故後の放射能の影響についてきちんと説明してこなかった。だれも責任を取らず、国民に本当の情報が与えられないまま、再稼働へ向け、ぬるっと進んでいるように見えます。

 集団的自衛権の問題も同じよ…

 ■映画監督、ジャン・ユンカーマンさん(61歳)

 他国のために自衛隊が海外で戦う集団的自衛権。聞こえは良いが、実際は交戦権と同じ。憲法9条は「国の交戦権を認めない」と明記している。憲法解釈の変更だけで、使えるようにすることはできないのです。

 2004年に「映画 日本国憲法」を撮りました。イラク派…

 ■元防衛官僚・加茂市長 小池清彦さん(77歳)

 集団的自衛権の行使にひとたび道を開いたら、拡大を防ぐ手立てを失うことを自覚すべきです。日本に海外派兵を求める米国の声は次第にエスカレートし、近い将来、日本人が血を流す時代が来ます。自衛隊の志願者は激減しますから、徴兵制を敷かざるを得ないでしょう。

 ■漫画家 蛭子能収さん(66歳)

 集団的自衛権って、自衛隊が同盟国のために海外で戦うことなんですか。正直、難しいことはよく分かりませんが、報復されるだけなんじゃないですか。

 「集団」っていう響きも嫌ですね。集団では個人の自由がなくなり、リーダーの命令を聞かないとたたかれる。自分で正しい判断がで…

 ■詩人 アーサー・ビナードさん(46歳)

 言葉は何かを伝えたり、世界をおもしろく見つめたりするもの。日本語で詩を書いていて、僕はそう思っています。でも、「人をだます」ためにも使われることを忘れてはいけない。

 米国は朝鮮戦争(1950〜53年)で宣戦布告していません。ずっと「警察行動」と言ってい…

 ■ロックンローラー 内田裕也さん(74歳)

 大学生のアニキが、戦時中に学徒出陣で戦地へ行ったんだ。男前で運動もできて、大学は今の一橋大だった。戦地に行く前、3歳くらいの俺をだっこして、姉とみんなで写真を撮った。笑ってるでしょ、アニキ。

 集団的自衛権のことを考えたら、アニキのことを思った。生還し…

 ■劇作家・演出家 永井愛さん(62歳)

 画家だった私の父は、後に張鼓峰(ちょうこほう)事件と呼ばれた戦闘で、急病の上官に代わり小隊を率いました。

 恐怖でパニックの兵士らは命令を待たず銃撃を始めた。「まだだ」と制止した父はソ連兵に胸を撃たれ、死線をさまよいました。92歳で亡くなるまで、父の胸には…

 ■作家 平野啓一郎さん(39歳)

 安倍首相は憲法を蹂躙(じゅうりん)し、多くの国民の批判を無視することで、自分は信念を貫く立派な政治家だとでも勘違いしているのでしょう。

 湾岸戦争の時に金しか出さなかったと批判されたトラウマから、国家として一人前であるためには、集団的自衛権を行使できるようにする…

 ■アイドルグループ 木梨夏菜さん(15歳)

 「しゅうだんてき じえいけん」。その単語を初めて聞いたのは、中学の社会科の授業だったかな。「国民みんなで国を守ろう、という意味?」。でも、本や新聞で調べたらびっくり。よその国の戦争に首を突っ込む権利のことでした。

 「集団的自衛権を認めたからって、どん…

 ■ジャーナリスト むのたけじさん(99歳)

 戦後間もなくできた、自衛隊の前身となる保安隊は、戦車のことを「特車」と言っていました。戦争放棄の国に武器は必要ないから、そんな名前にした。でも実態は戦車です。武器のことを「防衛装備」と言っても実態は変わらない。

 集団的自衛権の実態だって「アメリカと一…

 ■ライフコーポレーション会長 清水信次さん(88歳)

 岸信介元首相、安倍晋太郎元外相と親しくさせてもらった縁で、安倍晋三首相とも若いころから交流がある。ずけずけ意見する私は煙たい存在のようだが、集団的自衛権の行使に向けた動きも「優先順位が違う」と言わざるをえない。

 いま一番大切なことは近隣諸国…

 ■歌手 加藤登紀子さん(70歳)

 終戦を迎えたのは、旧満州(中国東北部)のハルビン。2歳になる前でした。のちに母に聞いたところでは、終戦直後の1945年8月23日、当時のソ連軍が戦車で街にやってきて、私たちは収容所に連れて行かれました。

 直後からソ連兵が収容所にやってきて、身の回りの貴重品を略…

 ■文芸評論家 山崎行太郎さん(67歳)

 集団的自衛権の行使を認めるにあたって安倍さんに「苦渋の決断」はあっただろうか。戦争に加わる恐れがある大転換なのに、軽すぎないか。戦後の保守政治家たちが多くの国民の命を戦争で失った歴史をわきまえ、国家の生き残りを考え抜いて、腹におさめてきたことだ。それを意気…

 ■著述家 湯山玲子さん(53歳)

 3・11を機に多くの人が「政治の季節」を迎えた。私自身もそうです。原発事故を経て、国が国民を守ってくれるなんて大間違いだと身にしみてわかった。私たちの政治意識は、ここ数年で急速に育ってきていると感じます。

 その一方で、無関心層はまだまだ多い。実生活をこうしたい…

 ■俳優・市原悦子さん(78歳)

 千葉市で暮らしていた戦時中、家の近くに爆弾が落ちました。四つ上の兄が見に行くと建物の壁に人の肉片が飛び散っていました。

 親戚を頼り、家族で今の千葉県四街道市へ疎開。桑の実、ノビル、ザリガニ。なんであれ食べられるものをあさりました。大空襲で東京の空が真っ赤になるの…

 ■経済ジャーナリスト・山本雄二郎さん(83歳)

 解釈改憲によって集団的自衛権の行使を認めることに反対している自民・村上誠一郎衆院議員に、雑誌の対談で会った。人事を握られて物言えない議員の実態を聞いて、戦中の言論弾圧の時代ですら、反軍演説をした斎藤隆夫衆院議員のような人物がいたのに、と嘆かずにはい…

 ■映画プロデューサー・中村里美さん(50歳)

 ――戦争は愛、正義、平和の名のもとで始まり、人々はかーっとなって踊らされる。国は罪なき人が犠牲になっても面倒をみず、戦争を繰り返す――。

 広島での被爆体験を語り続けた沼田鈴子さん(2011年、87歳で死去)から教わった「戦争」です。原爆で左足を失い…

 ■作家・半藤一利さん(84歳)

 「日本が戦争に巻き込まれる恐れは一層なくなっていく」。安倍晋三首相の言葉です。集団的自衛権の行使を認めることは、敵国から日本を守る「抑止力」につながるという。だが、14歳の時に東京大空襲に遭った私には、政治家の甘言としか思えない。

 110年ほど前、日本はロシアを…

 ■映画監督・藤本幸久さん(60歳)

 現代の戦争をテーマに、米国や沖縄でドキュメンタリー映画を撮影してきました。米国は第2次世界大戦後も、朝鮮、ベトナム、アフガニスタン、イラクと戦争を続けています。取材を通じて感じたことですが、戦争は国益や国際秩序を守る手段の一つだと、一貫して考えてきたのが米国で…

 ■作家・佐藤優さん(54歳)

 安倍政権がこのタイミングで憲法解釈を変更して集団的自衛権の行使容認に踏み込む理由がわからない。あえてロシア、中国、韓国を刺激することによる領土交渉などへの悪影響を軽視すべきではない。

 公明党の山口那津男代表の記者会見と照らして閣議決定の内容を読み直すと、むしろ、集…

 ■元沖縄県知事・大田昌秀さん(89歳)

 沖縄ほど憲法を大事に思っているところはない。私は皇民化教育を受けた学徒の一人として、沖縄戦の時、鉄血勤皇隊に動員された。戦地で見たのは、住民を迫害し、水や食料をめぐって互いを殺し合う日本兵の姿だった。

 生き残ったが、何も信じられず、生きる意味を見失った…

 ■作詞家・もず唱平さん(75歳)

 私は詞で「庶民」を描いてきました。戦争は、その庶民に害をおよぼす。戦争の時代を生きた父から受け継いだ「記憶のDNA」がそう教えてくれています。

 鉄道省に勤めていた父。旧満州(中国東北部)の南満州鉄道に出向中に赤紙が届き、中国北部で戦ったそうです。腕に銃弾を受け…

 ・・・

 27人の有名人がそれぞれの言葉で集団的自衛権について語っているわけです。

 不思議なことに27人全員が集団的自衛権の行使容認に反対です、安倍政権を批判しています。

 メディアリテラシー的に批評すればこの(集団的自衛権を問う)シリーズは、有名人のインタビューという体裁(ていさい)をととのえてはいますが、その実態は安倍政権の集団的自衛権の行使容認に強硬に反対している朝日新聞の主張そのものです、朝日の主張を補強している偏向報道記事シリーズです。

 人気のある有名人たちに連日「集団的自衛権の行使容認に反対」をそれぞれの言葉で語らせる朝日新聞の狙いはただひとつです。

 この偏向記事シリーズで、読者にこれだけ多くの有名人が一人の例外もなく「集団的自衛権の行使容認に反対」していることを連日読ませ、「反対」が国民の多数派であることを読者の脳に印象操作しているのです。

 メディア論でいえば、いわゆる刷り込み(Imprinting)という手法であります。

 ここでさらに踏み込んで分析すれば、朝日新聞にメディアとしての編集幅の余裕がなくなって来ているとも評価できそうです。

 どんな主張を展開してもマスメディアでは主要な政治テーマでは賛成・反対の両論併記の体裁(ていさい)をとるのが一般的です。

 マスメディアとして公正な客観的報道のポーズを取るためです。

 テーマに対して賛否両論を、政治評論家や大学教授などの専門家に語らせるのです。

 ところがこの朝日の(集団的自衛権を問う)シリーズでは、作家やタレント、15才のアイドルの女の子にまで、全員に「集団的自衛権の行使容認に反対」させています、賛成の意見は一人もありません。

 政治素人を大量に活用している朝日の「偏向」手法はメディアとして正攻法ではなくたいへん嫌らしい報道姿勢で決して褒められたものではありませんが、ここまで露骨な「偏向」インタビューシリーズはとても珍しいです。

 朝日新聞は「偏向」していることをもはや隠さなくなった、編集幅の余裕がなくなって賛成・反対の両論併記の体裁(ていさい)をとることを捨ててしまったのだと思われます。

 朝日新聞が開き直ったとすれば、大変興味深いことです。



(木走まさみず)

五月雨祭五月雨祭 2014/07/17 22:12 ‥本当の事になるかヨタ話になるか判りませんが半島有事の時にどうするんでしょうね。
多分平気で偏向()するのは予想付きます。
やっぱり別の問題が生じるのは承知で言論に責任縛り要りますねこれでは。
それが駄目なら記事という名のボケを書いた次の日にツッコム権利を。
言い返され撹拌されないから水は澱むのです。

2014-07-14 地方選挙において義務投票制度を導入してはいかが

[]地方選挙において義務投票制度を導入してはいかが〜ひとごとな朝日社説に成り代わり地方議会選挙改革について具体的に提言してみる 17:42



●「号泣県議 ひとごとではないです」〜具体策が明示されていないひとごとな朝日社説

 14日付けの朝日新聞社説が地方議員の問題を取り上げています。

(社説)号泣県議 ひとごとではないです

2014年7月14日05時00分

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11241473.html

 社説は冒頭、「住民の身近な代表であるはずの地方議会が、なぜこれほど世間とずれているのか」と問題提起いたします。

 地方議員が全国的な注目を集めている。

 兵庫県では、公金で不明朗な出張を繰り返したと指摘された県議が筋道の通らぬ釈明を繰り返して号泣。会見映像はネットで瞬時に拡散した。東京都議会では少子化対策を質問した女性議員にセクハラヤジがとび、やはりネットで批判が集中。議場の出来事なのに「犯人」の全容はいまだ闇の中だ。

 これほど話題になったのは、いずれも常識からかけ離れた行為だったからだろう。目的の説明できない出張で領収書もなく経費を請求する会社員がいるだろうか。都議会のセクハラも、いまどき公の場でこんな発言をする社会人はいない。

 だが地方議会では珍しくないことだ。兵庫県議が使った政務調査費は、議員活動と関係あるとは思えぬ小説や備品を買う悪弊が後を絶たない。セクハラも、各地の女性議員が同様の侮辱を受けたと声を上げている。

 住民の身近な代表であるはずの地方議会が、なぜこれほど世間とずれているのか。

 「地方議会の役割は重みを増す一方」なのに、「だが地方選の投票率は下がる一方だ」と現状を嘆いています。

 地方議会の役割は重みを増す一方だ。今後は都市、地方にかかわらず人口も税収も減る。身近な行政サービスも削らねばならない。介護も全国一律のサービスが受けられる時代から、自治体で差がつく時代になる。

 予算をどこに使い、どこを削るのか。決定権を持っているのは、地方議会である。

 だが地方選の投票率は下がる一方だ。国の調査では、多くの人が「活動の内容が伝わらない」と不満を訴えた。わからないから無関心になる。関心を持たれないからサボったり不正を働いたりする議員が現れる。ますます住民の不信が募る。この悪循環を絶たねばならない。

 社説は「人口急減時代、議会を使いこなせぬ地域からは人が逃げていくかもしれない。他議会の惨状を笑っている場合ではない。」と結ばれています。

 改革に取り組む議会もある。議会をネットで公開する。議案ごとに個々の議員の賛否を明確にする。首長が反問したり議員同士が議論したりして会議を活性化する。請願した住民が議会で意見を言えるようにする。

 「住民の意見を反映する」という原点に返れば、いずれも当然の取り組みだ。議会が機能しなくても皆がパイの配分にあずかれた右肩上がりの時代が続き、当たり前が当たり前でない状態が放置されてきただけだ。

 厳しい財政事情を反映し、議員の数は減り続けている。今後は、地域で活動するNPOなどのアイデアをもっと組み入れる仕組みも重要になろう。

 人口急減時代、議会を使いこなせぬ地域からは人が逃げていくかもしれない。他議会の惨状を笑っている場合ではない。

 ・・・

 うーん、確かに「地方議会の役割は重みを増す一方」でしょう、「今後は都市、地方にかかわらず人口も税収も減る」わけで「身近な行政サービスも削らねばならない」し、「介護も全国一律のサービスが受けられる時代から、自治体で差がつく時代になる」ことでしょう。

 しかしこの社説には、残念ながら「住民の身近な代表であるはずの地方議会が、なぜこれほど世間とずれているのか」という問題提起にも、「地方選の投票率は下がる一方」な深刻な問題にも、具体的対策はなく、ただ「改革に取り組む議会もある」とのいくつかの例示と、「今後は、地域で活動するNPOなどのアイデアをもっと組み入れる仕組みも重要になろう」とのあいまいな意見のみで、最後は「他議会の惨状を笑っている場合ではない」との有権者への説教で終わっています。

 これではただ話題の時事問題を安直に取り上げているだけで責任ある対案などを示すことができていません、有権者に説教をするだけの自己満足社説と申せましょう。

 読者を考えさせるような、あるいは啓蒙するような具体策が明示されていないのです。

 今回は当ブログとして、この地方議会の問題について具体的改善策を読者とともに考えてみたいです。

 ・・・



●財政力指数で確認する地方自治体の現状

 確かに少子高齢化による人口減少時代に突入した日本において、朝日社説が指摘するとおり地方議会の役割は重みを増す一方でしょう。

 地方議会の役割は重みを増す一方だ。今後は都市、地方にかかわらず人口も税収も減る。身近な行政サービスも削らねばならない。介護も全国一律のサービスが受けられる時代から、自治体で差がつく時代になる。

 まず地方自治体の財政の現状を数字的に裏付ける資料を押えておきます。

 ここに「財政力指数」という自治体の財政力を示すひとつの指標があります。

財政力指数

財政力指数(ざいせいりょくしすう)とは地方公共団体の財政力を示す指標として用いられるもので、基準財政収入額を基準財政需要額で除した数値の、通常は過去3カ年の平均値を指す。

財政力指数が1.0を上回れば地方交付税交付金が支給されない不交付団体となり、下回れば地方交付税交付金が支給される交付団体となる。したがって、地方交付税交付金が地方公共団体間の財政力の格差を調整するために支給されるものであることからすると、その性質上必ずしも全ての地方公共団体に地方交付税交付金が支給されるわけではないことになる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%A1%E6%94%BF%E5%8A%9B%E6%8C%87%E6%95%B0

 つまり、財政力指数とは財政収入額を財政支出額で除した数値でありますから、1以上ならば黒字、1未満ならば赤字自治体という単純な指標なのであります。

 そして1未満ならば赤字自治体として、地方交付税交付金が支給される交付団体となるのです。

 各都道府県の決算内容は総務省のサイトを調べれば「財政力指数」も含めて詳細を押さえることができます。

 47都道府県の2010年の財政力指数をランキングしてみましょう。

■表1:都道府県別財政力指数(2010年)

順位都道府県財政力指数
1東京都1.16
2愛知県1.00
3神奈川県0.94
4千葉県0.77
5大阪府0.76
6埼玉県0.76
7静岡県0.71
8茨城県0.64
9京都府0.61
10兵庫県0.61
11福岡県0.60
12栃木県0.59
13広島県0.58
14群馬県0.58
15滋賀県0.58
16三重県0.57
17宮城県0.52
18岐阜県0.52
19岡山県0.51
20石川県0.47
21香川県0.47
22長野県0.46
23富山県0.46
24福島県0.45
25山口県0.44
26奈良県0.42
27福井県0.41
28愛媛県0.41
29新潟県0.40
30山梨県0.40
31北海道0.39
32熊本県0.37
33大分県0.35
34和歌山県0.33
35佐賀県0.32
36山形県0.32
37青森県0.32
38岩手県0.31
39宮崎県0.31
40徳島県0.30
41長崎県0.30
42鹿児島県0.29
43沖縄県0.29
44秋田県0.29
45鳥取県0.26
46高知県0.24
47島根県0.24

データソース:総務省 平成24年度都道府県財政指数表

http://www.soumu.go.jp/iken/ruiji/todohuken24.html

 ご覧のとおり東京都と愛知県を除く45道府県が財政力指数が1.0未満、つまり赤字自治体として、地方交付税交付金が支給される交付団体に成り下がっています。

 話題の野々村元議員が県会議員だった兵庫県を見れば10位と健闘していますが、それでも財政力指数は0.61です、この数字の持つ意味は深刻です。

 単純に言えば100万円の自治体サービスを実現するのに、61万円しか自主財源は用意されていない、39万円は赤字という厳しい状況を意味しているのです。

 ・・・



●下げ止まらない地方選挙の投票率

 次に「地方選の投票率は下がる一方」について現状を確認しましょう。

 まず、野々村氏が兵庫県で県会議員に当選した2011年の統一地方選の結果を確認しましょう。

■表2:西宮市 定数7 - 候補10(選管確定)

当落得票数(得票率)氏名年齢党派(推薦・支持)新旧当選回数代表的肩書
当選21,207(15.3%)野口 裕60公 明6党県幹事長
当選20,109(14.5%)大前 春代27無所属2(元)衆議員秘書
当選16,652(12.0%)礒見 恵子54共 産3党地区役員
当選16,601(11.9%)北川 泰寿41自 民4党県役員
当選13,445(9.7%)栗山 雅史36民 主1(元)市議
当選11,491(8.3%)掛水 須美枝65民 主(社)6労務協会長
当選11,291(8.1%)野々村 竜太郎44諸 派1西宮維新役員
10,882(7.8%)筒井 信雄45自 民 党県役員
9,503(6.8%)田中 章博74自 民 党西宮支部長
7,832(5.6%)岩崎 龍夫47民 主 電力会社員

読売新聞

統一地方選2011

http://www.yomiuri.co.jp/election/local/2011/kaihyou/yh28.htm

 定数7の7位当選得票数10,882得票率(7.8%)であります。

 この時の兵庫県議会選挙の投票率は41.43%であります。

 総務省資料より戦後の地方選挙の投票率推移を確認しておきます。

■図1:統一地方選挙の投票率推移

f:id:kibashiri:20140714165058j:image:w640

目で見る投票率(平成24年3月) - 総務省

http://www.soumu.go.jp/main_content/000153570.pdf

 ご確認いただけますように、統一地方選において都道府県議会選挙の投票率は、昭和26年82.99%から平成23年48.15%と、知事選などの他の地方選挙と同様ほぼ右肩下がりで落ち込んでおります。

 ・・・



●まとめ〜地方選挙において義務投票制度を導入してはいかが

 当ブログでは6年前より地方選挙において義務投票制度を導入すべきと提言しております。

2008-01-24 日本人の地方参政権の行使の惨状も議論すべきでしょ

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20080124

 50%を割りつつある下げ止まらない地方選挙の投票率を劇的に上げて、もって有権者の地方議会への関心を高め、結果として有権者の選択能力があがることにより当選議員の質が向上する、合わせて結果的に地方の赤字財政にもささやかに貢献する、それには「義務投票制度を導入」こそ具体的に検討すべきときだと考えます。

義務投票制

義務投票制(ぎむとうひょうせい)は、選挙において投票すること(または投票所へ行くこと)を有権者に対して法律上義務付ける制度。義務投票制度または強制投票制(度)ともよばれる。対義語は任意投票制(にんいとうひょうせい)。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%A9%E5%8B%99%E6%8A%95%E7%A5%A8%E5%88%B6

 義務投票制度は世界30カ国以上で導入されている決して珍しくはない制度なのです。

 例えばルクセンブルグでは、選挙を投票しないと、その罰則は、罰金(99-991ユーロ。初回の棄権から6年以内に再度棄権すると、重い罰金が課せられる。)という重い罰金です、日本円で1万円〜10万円の罰金です、交通違反と同程度と申して良いでしょうか。

 ただし、71歳以上の者と投票日に海外にいる者との投票は任意です。

 罰則適用は、極めて厳格(初回の棄権に対しては通常は警告文書が送られるだけだが、棄権が重なると裁判所での判決を受けることになる可能性がある)でして、これも日本の道路交通法の罰則適用とほぼ同等でありましょう。

 もちろん、「義務投票制」には賛否両論あるわけですが、日本の地方議会の問題を改善する実現可能な具体策としてすくなくとも検討に値するのではないでしょうか。

 日本も地方参政権を行使しない選挙民に罰金を施し、それを厳しい地方行政の貴重な財源とするのはどうでしょうか。

 罰金が用意されれば自と投票率は高くなるでしょう、それは結果的に地方議会の活性化に繋がり、しいては議員の質の向上に結びつくことでしょう。

 棄権が今より減ればそれもよし、今同様大量の棄権者が出れば地方自治体の財源が潤いそれもまたけっこうなことじゃないでしょうか。

 国民の義務を果たさなければ、権利を享受できないというシステムは、民主主義の維持の上では良いシステムだと考えます。



(木走まさみず)

五郎五郎 2014/07/14 19:43 投票すればいい、というものではないと思いますが。
つまり、投票率が100%なら、すばらしい、理想的な地方自治が実現するんですか?

そうではないでしょう。
昨日市長選と合わせて市議会議員の補欠選挙がありましたが、名前も知らず、関心もなく、白票を投じました。
はっきり言って、地方議会なんか廃止したらどうかと思います。首長が思い通りの行政を行い、行き過ぎや腐敗を監視する第三者機関を設置すれば十分ではないでしょうか。議員歳費を全国規模で節約すれば、かなりの金額になるでしょう。それをミサイル防衛予算にまわしてほしいです。
中国の脅威が半端でないですから。

kibashirikibashiri 2014/07/14 19:56 五郎様

>投票率が100%なら、すばらしい、理想的な地方自治が実現するんですか?

北朝鮮じゃあるまいし、ですよね(苦笑) 同意いたします。

>議員歳費を全国規模で節約すれば、かなりの金額になるでしょう。それをミサイル防衛予算にまわしてほしいです。

確かに。

本エントリーは、地方議員の質の劣化を正すためにどうすればいいか、具体策を明示することのない朝日社説への反論として提言させていただきましたですが、暴論気味(苦笑)であることは、私自身自覚しておるところでございます。

五月雨祭五月雨祭 2014/07/14 20:24 それでも議会があった方がマシなのがアメリカや一昔前の日本の参院で証明済みな訳で‥ふるさと納税みたいに土地ごとに消費する物語を作る方が良いんじゃないですか。
要は金が廻らないのが問題なのですから。
>義務投票制
未だに周囲の環境次第で決める国民自身が民主主義内の国の中心として義務と責任持たない限り票が増えて政治家が煩雑になるだけじゃないですかね。
要望の出し方と内容が地方と国の区別がまるでないですので。

kibashirikibashiri 2014/07/15 10:07 五月雨祭様

>要は金が廻らないのが問題なのですから

 正論ですな。

>未だに周囲の環境次第で決める国民自身が民主主義内の国の中心として義務と責任持たない限り

 国民の意識を変えないとダメという点は全く同感です。野々村さんのような輩を選んでしまうのは、選んだ側にもその責任がありますものね。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20140714

2014-07-10 これは素晴らしい素材が提供されたと考えるべき

[]「韓国軍によりフィリピンで日の丸が太極旗に塗り替えられる」事件発生〜これは素晴らしい素材が提供されたと考えるべき 13:26



 6月26日付け韓国のウェブサイトnews1.KOREAの写真付きニュース記事から。

フィリピンの小学校に描かれた日の丸

フィリピンレイアレンテージョトロサ時サンタエレナ、小学校の建物の外壁(写真上)に、数年前、日本の国際協力団であるジェイカーが地域の学校の環境改善事業の一環としてリモデル工事をした後、フィリピンの国旗と日の丸を描いた。しかし、最近、韓国のアウラ部隊員たちが台風被害地域を回復しながら日の丸は消えて代わりに太極旗が描かれている。26日(現地時間)バラス小学生たちが太極旗が描かれた学校の建物の前で飛び跳ねている。アラウ部隊員たちは現在までトロサ、タナワン、腕など3市14校の学校の屋根と壊れた窓を修理して、外観にフィリピン国旗と太極旗を一緒に描いて入れた。アウラの軍隊は、最近学校をはじめ、病院や老人ホームなどの公共施設25を改修し、今年12月までに復旧作業を行う予定である。2014.6.27 /ニュース1

http://news1.kr/photos/915096

 ん?

 「日の丸は消えて代わりに太極旗が描かれている」って、どういうことでしょうか?

 9日付け産経新聞記事から。

日本支援で建設の比校舎、日の丸が韓国国旗に 台風支援の韓国軍が塗り替える?

2014.7.9 08:15 [日韓関係]

 日本政府の支援によってフィリピン・レイテ島に建設された小学校で、「日比協力」の印として校舎の壁面にフィリピン国旗と並んで描かれていた日章旗が消され、韓国国旗に塗り替えられていたことが8日までにわかった。日本政府も確認しており、フィリピン教育省に経緯を問い合わせている。

 塗り替えがあったのは、1997年度の円借款で建設されたレイテ州パロ市のバラス小学校。複数の韓国メディアは、昨年11月に現地を直撃した台風30号の被災地に入った韓国軍の復旧支援部隊が6月下旬、「3市で復旧作業を行い、14の学校の屋根や窓を修理した後、太極旗(韓国国旗)を描いた」と伝えている。

 日本外務省は韓国の報道で事態を把握し、塗り替えを確認。通常、日章旗が描かれた看板などを取り除く場合はフィリピン側から相談があるが、今回はなかった。ほかの学校でも塗り替えがないか確認している。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/140709/asi14070908150003-n1.htm

 うーん。

 ふう。

 早い話、そもそも日本の援助で建てられたバラス小学校壁面には「日比協力」の印である文章や日の丸がありましたと。

f:id:kibashiri:20140710120507j:image

http://sankei.jp.msn.com/world/photos/140709/asi14070908150003-p2.htm

 で、去年台風被害の復旧作業にやってきた韓国軍によって、

f:id:kibashiri:20140710120558j:image

http://sankei.jp.msn.com/world/photos/140709/asi14070908150003-p1.htm

 に、書き換えられたと。

 ・・・

 ふう。

 これは誠に興味深い事例であります。

 韓国軍が公式に行っている行為ですから、これは素晴らしい素材が提供されたと考えるべきでしょう。

 一般の国ならば、国際常識からいって、日本の援助で立った小学校の壁面にある「日比協力」の証のフィリピン国旗と並んで描かれていた日章旗とその文章を、台風被害の復旧支援とはいえ、国際マナーとして礼節を持って、復旧作業の対象とはせず、その部分だけはできるだけそのまま手をつけずにおくことを考えるでしょう。

 よしんば、自分たちの台風被害の復旧支援作業を称えたいならば、原文はそのままで、例えばひかえめに追記する形をとることでしょう、あるいは別の場所を選択するでしょう。

 しかし韓国軍はそうはしなかったのです。

 日章旗ともとの文章を完全に消去し、太極旗と韓国軍による復旧支援作業を称える文章に、塗り替えたわけです。

 日本による援助で立った小学校である史実を完全に消去し、韓国軍により台風被害から復旧支援された事実だけを残したわけです。

 文字通り韓国軍により「歴史」が塗り替えられたのであります。 

 韓国は、歴史的事実を尊重する姿勢があまりなく、自分たちに都合の良いパーツだけで歴史を構成しようとする傾向にあります。

 従って平気で他国が描いた援助の証を消去してその上に太極旗を堂々と描くのでありましょう。

 こうして躊躇なく「歴史」は塗り替えられていくわけです。  

 本件は、韓国が歴史・史実に対してこれまでどのように対峙してきたのかを真摯に考察するうえで素晴らしい素材となることでしょう。



(木走まさみず)

iireiiirei 2014/07/11 05:43 そもそもその太極旗自体、中国の「易経」のパクリだというのを、韓国の連中は知っているのか、疑問です。

kibashirikibashiri 2014/07/11 09:50 iirei様
御意。旗が考案された時代、李氏朝鮮は清王朝の冊封体制に服属していたわけで、いわゆる属国だったわけですからね。
国旗自体が他国のパクリってどうなんでしょうね(苦笑)

2014-07-08 朝日新聞世論調査の見事な誘導テクニック

[]朝日新聞世論調査の見事な誘導テクニック〜読み手が恥ずかしくなるようなこの威風堂々さはなんだ!? 15:09



 一年前の以下のエントリーのPART2であります、参考までに。

2013-05-02 教科書に載せたい朝日新聞世論調査の見事な誘導テクニック 編集

■[メディア]教科書に載せたい朝日新聞世論調査の見事な誘導テクニック〜「このような憲法に戻ってはならないと思いますか。戻ってよいと思いますか。」

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20130502

 さて7月5日に実施された集団的自衛権に関する朝日新聞の世論調査の質問と解答が載っています。

世論調査―質問と回答(7月4、5日実施)

2014年7月5日22時30分

http://www.asahi.com/articles/ASG7541YTG75UZPS006.html

 全部で11の質問が列挙されています。

(数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は6月21、22日の調査結果)

◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。

 支持する44(43)

 支持しない33(33)

◇(「支持する」と答えた44%の人に)これからも安倍内閣への支持を続けると思いますか。それとも、安倍内閣への支持を続けるとは限らないと思いますか。

 これからも安倍内閣への支持を続ける42〈18〉

 安倍内閣への支持を続けるとは限らない45〈20〉

◇(「支持しない」と答えた33%の人に)これからも安倍内閣を支持しないと思いますか。それとも、安倍内閣を支持するかもしれないと思いますか。

 これからも安倍内閣を支持しない45〈15〉

 安倍内閣を支持するかもしれない43〈14〉

◆今、どの政党を支持していますか。

自民35(33)▽民主4(4)▽維新1(1)▽公明3(2)▽みんな0(1)▽結いの党0(0)▽共産2(3)▽生活0(0)▽社民1(0)▽新党大地0(0)▽新党改革0(0)▽その他の政党0(1)▽支持政党なし46(46)▽答えない・分からない8(9)

◆集団的自衛権についてうかがいます。集団的自衛権とは、アメリカなど日本と密接な関係にある国が攻撃された時に、日本が攻撃されていなくても、日本への攻撃とみなして一緒に戦う権利のことです。これまで政府は憲法上、集団的自衛権を使うことはできないと解釈してきましたが、安倍政権は集団的自衛権を使えるようにしました。集団的自衛権を使えるようにしたことはよかったと思いますか。よくなかったと思いますか。

 よかった 30よくなかった 50

◆安倍首相は、国会の議論や国民の賛成を経て、憲法を改正するのではなく、内閣の判断で、政府の憲法の解釈を変えて、集団的自衛権を使えるようにしました。こうした安倍首相の進め方は適切だと思いますか。適切ではないと思いますか。

 適切だ18

 適切ではない63

◆安倍政権での集団的自衛権をめぐる議論は十分だと思いますか。十分ではないと思いますか。

 十分だ 14十分ではない 72

◆安倍政権は、集団的自衛権を使うのは、必要最小限度にとどめるとしています。集団的自衛権を使う範囲に歯止めがかかると思いますか。歯止めはかからないと思いますか。

 歯止めがかかる26

 歯止めはかからない51

◆日本は集団的自衛権を使えるようにしましたが、日本が憲法で掲げている平和主義は維持されると思いますか。維持されないと思いますか。

 維持される 37維持されない 40

◆日本と北朝鮮の協議が行われ、北朝鮮が拉致問題について再び調査する代わりに日本が制裁の一部を解除することを決めました。日本政府の決定を評価しますか。評価しませんか。

 評価する 48評価しない 29

◆今後、拉致問題が解決に向けて進むと期待できますか。期待できませんか。

 期待できる 40期待できない 39

     ◇

 〈調査方法〉4、5の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、全国の有権者を対象に調査した(福島県の一部を除く)。世帯用と判明した番号は2227件、有効回答は1020人。回答率46%。

 説明は要りますまい。

 うーむ、相変わらずの朝日新聞の見事な誘導テクニックです。

 メディアリテラシーの教科書に載せたいです。

 特に「安倍首相は、国会の議論や国民の賛成を経て、憲法を改正するのではなく、内閣の判断で、政府の憲法の解釈を変えて、集団的自衛権を使えるようにしました。こうした安倍首相の進め方は適切だと思いますか。適切ではないと思いますか。」って設問、「国会の議論や国民の賛成を経て、憲法を改正するのではなく、内閣の判断で、政府の憲法の解釈を変えて、集団的自衛権を使えるようにしました」って前振りはいかがでしょうか?

 読んでいるこちらがなんか恥ずかしいぐらいの威風堂々さを感じますですね。

 なんだかなあ。

 ふう。



<お知らせ>

 事後報告で恐縮ですが、7月7日(月)の東京FMの一時間番組「タイムライン」に出演いたしました。

 メディア批判に徹している場末のブロガーとして基本的にはマスメディアや雑誌へのの出稿依頼や出演依頼にはすべてお断りしておりましたが、方針転換でございます、今回は熱心なお誘いを頂いたのと、「平和教育」伝承の難しさと題して、報道ステーションなどテレビでもお馴染みの朝日新聞オピニオン編集長の星浩氏との対談という興味深い内容だったので、出演させていただきました。

7月7日(月)星浩 ●戦後69年、「平和教育」伝承の難しさ

(月) 星 浩・島田 雅彦

長崎原爆で被爆し、語り部として活動している男性が5月、修学旅行で同市を訪れた横浜市の公立中学校3年生の男子生徒5人から、「死に損ない」などと暴言を吐かれていたという問題がありました。この問題について、長崎原爆被災者協議会は修学旅行生らに年間600回ほど証言活動をしていますが、集中しない生徒はいても、邪魔されたことはないといいます。

この問題について、ブロガーの木走正水さんは、『旧態依然とした日本の「平和教育」の在り方について、そろそろ再考すべき時なのではないか』と指摘。

今の時代に合った「平和教育」とはどのようなものなのか?

ブロガーの木走正水さんをお迎えし、被爆者への暴言事件を通して「平和教育」の在り方を考えます。

http://www.tfm.co.jp/timeline/?itemid=82560&catid=1164

 うむ、普段から朝日新聞をはじめとする既存メディアに対し批判的に対峙してきた当ブログを朝日新聞論説を代表する星浩氏にぶつけるという東京FMの蛮行(苦笑)にこの場をかりて敬意を表します。

 「朝日新聞星浩編集長VS場末ブロガー木走まさみず」の対談内容は近日書きおこしてエントリーする予定です。

 お楽しみに。



(木走まさみず)

2014-07-03 『子ども・若者白書』徹底検証

[]『子ども・若者白書』徹底検証〜内閣府分析「自己評価が低く、将来を悲観している」は暗すぎないか? 15:28



 先頃内閣府が公表した『子ども・若者白書』の一部内容がたいへん興味深いのです。

 2013年11〜12月に日本、韓国、米国、英国、ドイツ、フランス、スウェーデンでインターネット調査を実施し、各千人程度から回答を得ています、日本では1175人が回答したそうです。

 この日本を含めた7カ国の満13〜29歳の若者を対象とした意識調査の結果が、本当に日本の若者たちの意識が他国と全然違うのに驚き、そしていろいろ考えさせられました。

 今回はこの『子ども・若者白書』の内容を読者とともに徹底検証していきたいです。

 少し長いエントリーになりますが、グラフ中心に構成してみました。

 お時間の許す範囲でお付き合いください。

 ・・・

 さて、内閣府の「子ども・若者白書について」の公式サイトはこちら。

子ども・若者白書について

(旧青少年白書)

http://www8.cao.go.jp/youth/suisin/hakusho.html

 で「特集 今を生きる若者の意識〜国際比較からみえてくるもの〜」はこちらでレポートが確認できます。

特集 今を生きる若者の意識〜国際比較からみえてくるもの〜

はじめに

日本の将来を担う子どもたちは,我が国の一番の宝である。子どもたちの命と未来を守り,無限の可能性に満ちたチャレンジ精神にあふれる若者が活躍する活力にみちた社会を創り上げていかなければならない。

かけがえのない「今」を生きている子ども・若者が,自分や家族,社会に対してどのような思いを抱いているのかを的確に把握することが重要。

日本を含めた7カ国の満13〜29歳の若者を対象とした意識調査(我が国と諸外国の若者の意識に関する調査(平成25年度))の結果からみえる,日本の若者の意識の特徴を,自己認識,家庭,学校,友人関係,職場,結婚・育児の6つの項目から分析し,子ども・若者育成支援施策に対する示唆を考察。

http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26gaiyou/tokushu.html

 以下調査項目別に国際比較結果をグラフで示しますが、日本が最上位の場合赤で、最下位の場合青で見やすくしてみました、レポートの公式説明と当ブログの寸評を付けて、まずは調査結果をすべて確認していきましょう。

 なお公式説明は全体的に日本の若者に否定的な厳しい評価が下されている傾向が強いので、当ブログの寸評は日本の若者たちを励ます意味も込めてつとめて明るく(苦笑)前向きに肯定的にまとめてみます。

■1.自己認識(1)自己肯定感

諸外国と比べて,自己を肯定的に捉えている者の割合が低い。

f:id:kibashiri:20140628183050p:image

f:id:kibashiri:20140628183818p:image

【木走寸評】

 「自分自身に満足している」「自分には長所がある」ともに最下位の日本なのであります。

 うむ、謙虚でよろしい、冷静に自分を見つめておりうぬぼれてはいないのであります、まだまだ自分は発展途上であると、向上心を持っていると評価できます。

■1.自己認識(2)意欲

諸外国と比べて,うまくいくかわからないことに対し意欲的に取り組むという意識が低く,つまらない,やる気が出ないと感じる若者が多い。

f:id:kibashiri:20140628184430p:image

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【木走寸評】

 「うまくいくかわからないことにも意欲的に取り組む」が最下位、「つまらない、やる気が出ないと感じたこと」があるのが最上位の日本なのであります。

 成功する可能性の低い事項には関わらない、若いうちからしっかりリスクヘッジする癖がついております、そして「つまらない」ことには正しくクールに状況を分析・評価ができているのであります。

■1.自己認識(3)心の状態

諸外国と比べて,悲しい,ゆううつだと感じている者の割合が高い。

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【木走寸評】

 「ゆううつだと感じた」割合がダントツ最上位の日本であります。

 真面目な日本の若者たちは正しく、自身を憂い、友を憂い、社会を憂い、国を憂いているのでしょう。

■1.自己認識(4)社会規範

諸外国の若者と同程度かそれ以上に,規範意識を持っている。

f:id:kibashiri:20140629000529p:image

【木走寸評】

 ここだけ表形式が変わっているのですが、注目すべきは「他人に迷惑をかけなければ、何をしようと個人の自由だ」の割合です、他国平均に比べて日本は半分なのですね、これこそ世界トップの治安が維持されている日本の国民性の証でありましょう。

■1.自己認識(5)社会形成・社会参加

社会問題への関与や自身の社会参加について,日本の若者の意識は諸外国と比べて,相対的に低い。

f:id:kibashiri:20140628190552p:image

【木走寸評】

 「社会現象が変えられるかも知れない」も日本が最下位であります。

 正しく現実的なのです、自分一人で社会を動かせるなどと空想的妄想はしないのであります。

■1.自己認識(6)自らの将来に対するイメージ

諸外国と比べて,自分の将来に明るい希望を持っていない。

f:id:kibashiri:20140628191239p:image

f:id:kibashiri:20140628192204p:image

【木走寸評】

「将来への希望」「40歳のとき幸せになっている」ともに最下位です。

 うーん、日本の若者はリアリストが多いのですね、冷静な分析力を保持していると言えましょう。

■2.家族・家庭生活

親からの愛情に対する意識は,日本の若者と諸外国とで大きな差はない。

f:id:kibashiri:20140628192935p:image

一方で,家族といるときの充実感や家庭生活の満足度は,相対的に低い。

f:id:kibashiri:20140628193611p:image

【木走寸評】

 同じ最下位でも親からの愛情はまあ他国と大差ないですが、「充実感」は群を抜いての最下位であります。

 これも自己認識と同じですね、己を厳しく評価するのと同様の物差しで家族を評価しているのでしょう。

■3.友人

友人関係への満足度,安心感は,いずれも諸外国と比べると相対的にやや低い。

f:id:kibashiri:20140628194053p:image

【木走寸評】

 うむ、友人への視線も冷静ですね、厳しいのです(ちょっとほめ続けるのがつらくなって来ました(苦笑))

■4.自国に対する認識

自国人であることに誇りを持っている割合は,諸外国と同程度。

f:id:kibashiri:20140628194653p:image

自国のために役立つことをしたいと思っている割合は,諸外国と比べて相対的に高い。

f:id:kibashiri:20140628195412p:image

【木走寸評】

 素晴らしいですね、自国人であることに誇りを持っている割合もまあまあですし、自国のために役立つことをしたいと思っている割合は最上位です。

 ちなみに参考までに日本のどんな点に誇りを持っているのか、詳細はこちら。

f:id:kibashiri:20140703141435p:image

 うむ「治安」に「歴史」「文化」「芸術」「科学技術」「自然」と並んでいます。

■5.学校

学校生活への満足度は,諸外国と比べると相対的にやや低い。

f:id:kibashiri:20140628195810p:image

【木走寸評】

 現実を正しく見つめているのです、これも向上心のあらわれでしょう。

■6.職場

職場への満足度は,諸外国と比べて低い。

f:id:kibashiri:20140628200242p:image

【木走寸評】

 これも当然ですね。

■7.結婚・育児

早く結婚して自分の家庭を持ちたいと思っている意識が,欧米諸国と比較して相対的に高い。

f:id:kibashiri:20140628200822p:image

一方で,40歳になったときに,結婚している,子どもを育てている,というイメージを持っている者の割合は,諸外国と比較して相対的にやや低い。

f:id:kibashiri:20140628201637p:image

【木走寸評】

 結婚はしたいけど自分が結婚できるかは自信がないってことですね、謙虚です。

 以上であります。

 ・・・

 まとめです。

 「日本の若者は自己評価が低く、将来を悲観している」

 内閣府は「若者の自己肯定感を育むため、家庭・学校・地域が一体となって子どもや若者を見守り支える環境づくりを進めるべきだ。役に立ちたい若者には、具体的な社会参加に関する教育も必要」と分析しています。

 いかにもお役所的なまとめ方ですが、今回の調査結果の否定的な側面ばかり強調されている感じがしてしまいます、肯定的要素も含めてもう少し掘り下げた分析はできないのでしょうか?

 こういう日本にとって暗い分析をするとすぐに社説にて飛びつくメディアがいるので困ったものです。

 17日付け朝日新聞社説から。

(社説)若者の意識 「どうせ」のその先へ

2014年6月17日05時00分

 「『自虐史観』を植えつけられて、若者が自国に誇りを持てなくなっている」

 「行き過ぎた個人主義がはびこり規範意識が低下している」

 こう熱心に主張される向きには、まずは安心して頂きたい。

 閣議決定された今年の「子ども・若者白書」は、日本、韓国、米国、英国、ドイツ、フランス、スウェーデンの計7カ国で、13〜29歳の男女約千人ずつを対象に昨年実施したインターネット調査の結果を掲載した。

 「自国人であることに誇りを持っている」と答えた人の割合は、日本が70%。米国、スウェーデン、英国に次いで高く、「自国のために役立つと思うようなことをしたい」は55%でトップだった。一方「他人に迷惑をかけなければ、何をしようと個人の自由だ」は42%。他国平均は約8割なので極端に低い。

 調査で若者意識すべてをつかめるわけではないが、気になるのは「自分自身に満足している」と回答した人の割合が日本は46%で最下位だったことだ。他の6カ国は7割を超える。

 日本人であることの誇りが、自分自身への満足を大きく上回るという日本だけのこの傾向をさて、どう考えたらいいのか。

 いまを生きる子どもや若者の意識からは、目に見えない、この社会の「気分」を感じ取ることができる。正解はない。ただ、基調には「どうせ」が漂っているように思えてならない。

 「自分の将来に明るい希望を持っている」(62%)、「うまくいくかわからないことにも意欲的に取り組む」(52%)、「社会をよりよくするため、社会における問題に関与したい」(44%)、「私の参加により、変えてほしい社会現象が少し変えられるかもしれない」(30%)。すべて日本が最下位だ。

 「どうせ」は便利だ。高望みしなければ、失望せずに済む。低成長時代に適合した、「幸せ」な生き方だとも言える。

 だが、「どうせ」が広がると、本来は自分たちの手でかたちづくっていくはずの社会が、変わりようのない所与のものとして受けいれられてしまう。

 人は社会のなかで役割を担い、そのことを通じて人に認められたいという欲求を満たし、生きている実感を手にできる。「どうせ」な社会はおそらく、その機能を持ち得ないだろう。

 「どうせ」なんかじゃない。

 彼らよりも長く生きている「大人」がそれを示せるかどうかが、まずは問われている。「そんなキレイゴトじゃ、どうせ何も変わらないんだよ」で、片付けてしまわずに。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11193493.html

 なんで子供白書への論説の切り口が『自虐史観』なんだか、よくわかりませんが。

 朝日の論説室では若者意識のキーワードを「どうせ」とみたようです。

 「どうせ」ねえ。

 ・・・

 ふう。

 例えば現状に満足していないことは「自己評価が低い」と否定的に捉えることは可能ですが、「向上心のあらわれ」と肯定的に解釈することも可能です。

 私はこの日本の若者たちの意識には、日本人特有の美徳である謙虚さと「被統治能力」の高さが現れているのだと分析します。

 東日本大震災のとき、被災された東北の人々が略奪や暴動もほとんどなく、互いに力を合わせて寄り添い助け合っている姿が、欧米メディアで称賛されたことを思い出してください。

 アメリカメディアなどはハリケーン「カトリーナ」のときに起きた自国の略奪や暴行と自虐的に比較する論調が多かったです。

 ネットでも海外掲示板サイトで「日本人は誠実で忍耐強い誇り高き人々」といった称賛の言葉で溢れていました。

 中でも一番は、東日本大震災で、津波で流された5700個もの金庫が警察に届けられ、23億円近い現金が持ち主に返されたことには、欧米のメディアがこぞって驚いていました。

 例えばイギリスの新聞「デイリーメール」は、「イギリスが略奪に頭を抱えているなか、日本人の誠実さが証明された」と自己批判を交えながら絶賛しています。アメリカのオンラインニュースサイトも「災害の後は略奪がつきものだが、日本ではその逆のことが起きている」と報じていました。

Honest Japanese return $78million in cash found in earthquake rubble

By DAVID GARDNER

UPDATED: 17:54 GMT, 17 August 2011

http://www.dailymail.co.uk/news/article-2027129/Honest-Japanese-return-78million-cash-earthquake-rubble.html#ixzz1VJRn7Twr

Japan Earthquake: Ethical Residents Return $78 Million From Rubble

http://www.huffingtonpost.com/2011/08/18/japan-earthquake-ethical-_n_930808.html?ncid=webmail1

 「やはり日本人のガバナビリティは、ずば抜けて高いのだ」といったコメントもありました。

ガバナビリティー【governability】

国民が自主的に統治されうる能力。被統治能力。

http://kotobank.jp/word/%E3%82%AC%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%93%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC

 ガバナビリティは日本では「統治能力」と誤った使い方をされることが少なくないのですが、その正確な意味は逆で「統治されうる能力」すなわち「被統治能力」のことです。

 「被統治能力」つまり支配される能力であり、日本では「従順さ」のようなイメージから「社畜」などの負のイメージが連想されがちですが、欧米での使われ方はかなり肯定的な正のイメージです。

 海外では、日本人のガバナビリティの高さは、3.11での被災された人々への称賛という形で再認識されましたが、それ以前から日本の治安の良さ、人々の礼儀正しさなど、が議論される際にこの言葉がしばしば使われていました。

 一方で日本人は「統治能力」、リーダーシップを取ることは苦手と指摘されています。

 考えてみれば被災地でも誰かがリーダーシップを発揮するというわけでもなく、みなが互いに助け合うことがごく自然に発生していたと思われます。

 海外から尊敬の念を集めている日本国民のこの謙虚さとガバナビリティの高さは美徳といっていいでしょう。

 「他人に迷惑をかけること」を認めない社会規範意識の高さや「自国のために役立つことをしたいと思っている」人の割合の高さは、日本の治安の良さにも通じる美徳なのであり、そのあたりをもう少し肯定的に捉えたいです。

 読者のみなさんはどのような感想を持たれましたでしょうか?



(木走まさみず)

五月雨祭五月雨祭 2014/07/05 19:40 >肯定的な側面
自分の地元は田舎ですが自分が知っている限りカップルが隠れなくなりました(むしろ誇示しているぐらい
こういう前を向いているグループ立ち止まっているグループ右往左往しているグループ‥と区分するとより明確なデータと対策が取れると思います。
>被統治能力
民族意識と一年のサイクルの違いがこの結果を生んでいるんですよねぇこれ。
農耕民族で1年完結型の国の意識と狩猟民族で通年型の国は一緒ではないのでこの場合は歴史的に息付く日本人独特の感覚といえます。

ひろひろ 2014/07/06 18:11 まさしく自虐史観に染まった今の日本教育ではこの様な調査結果に至ってしまいます。一見、謙虚な日本人と言えると思いますが確実に本来日本人が大切にしてきた精神を失いつつあります。一刻も早く教育の見直しをしていかなくてはならないとおもいます。

T 2014/07/14 23:34 全くの私見で根拠はありませんが

日本の社会では「上司は使うもの」という言葉がありますね
これは被統治能力とイコールなのかなと思ってしまいます

T 2014/07/14 23:34 全くの私見で根拠はありませんが

日本の社会では「上司は使うもの」という言葉がありますね
これは被統治能力とイコールなのかなと思ってしまいます

T 2014/07/14 23:34 全くの私見で根拠はありませんが

日本の社会では「上司は使うもの」という言葉がありますね
これは被統治能力とイコールなのかなと思ってしまいます

2014-07-01 これでは科学の名を借りた前時代的な「公開裁判」となってしまう

[]「小保方氏STAP検証実験参加」理研の決定に強く反対する〜これでは科学の名を借りた前時代的な「公開裁判」となってしまう 14:14



 30日付け読売新聞記事から。

小保方氏、STAP検証実験参加へ…理研発表

2014年06月30日 22時50分

 理化学研究所は30日、STAPスタップ細胞の2本の論文に関し、追加調査を始めたと発表した。

 4月までの調査で、画像データの捏造ねつぞうなど2件の研究不正が判明したが、その後も新たな疑問が相次ぎ、外部有識者による理研改革委員会は、追加調査を求めていた。理研は、追加調査は不要とする方針の転換に追い込まれた。

 追加調査で研究不正がさらに明らかになる可能性があることから、理研は小保方晴子ユニットリーダーら論文著者に対する懲戒処分の審査を中断した。

 一方、STAP細胞の有無を確かめる検証実験に、小保方氏が参加することも正式に発表した。期間は7月1日〜11月30日で、小保方氏の体調が許す範囲での参加になる。理研は4月から検証実験を始めたが、難航しており、小保方氏に参加を求めた。今夏に中間報告、来春に最終報告という予定は変更しない。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20140630-OYT1T50143.html

 うむ、理化学研究所は30日、STAP細胞の有無を確かめる検証実験に、小保方氏が参加することも正式に発表いたしました。

 当ブログはこの理研の決定、「小保方晴子ユニットリーダーら論文著者に対する懲戒処分の審査を中断」と、「STAP検証実験および小保方氏の実験参加」に強く反対するものであります。

 ・・・

 理由を述べます。

 この問題に対する当ブログのスタンスは一貫しています。

 明らかな剽窃や捏造・改竄常習者である小保方氏は科学者として完全にアウトであり、今回のSTAP論文は”全否定”しなければならない、というものです。

 3月12日の時点で当ブログとして、小保方晴子さんは科学者として完全にアウトであるとエントリーにて指摘しています。

2014-03-12 学生時代からの剽窃常習犯である小保方晴子さんは完全にアウト

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20140312

 小保方晴子さんの、博士号を得るため早稲田大に提出した英語の博士論文に、剽窃(ひょうせつ,Plagiarism)、他人の技術的成果物をクレジット表示することなく論文に取り込むことですが、学術論文では絶対にあってはならない禁じ手が認められたのです。

 エントリーより抜粋。

 うむ、小保方晴子さんの、博士号を得るため早稲田大に提出した英語の博士論文の冒頭部分が、米国立衛生研究所(NIH)のサイトの文章とほぼ同じだったことが11日判明しました。

 20ページがほぼ同じ記述ということは、これは完全に剽窃(ひょうせつ,Plagiarism)であります、他人の技術的成果物をクレジット表示することなく論文に取り込むという、学術論文では絶対にあってはならない禁じ手であります。

 ネット上ではこの冒頭部分以外でも論文本体や写真、background(引用論文一覧)など多数の箇所に剽窃やデータ偽造が疑われています。

 下のまとめサイトが技術的にもよくまとめられていますのでご紹介。

小保方晴子の博士論文の疑惑まとめ

http://stapcells.blogspot.jp/2014/02/blog-post_2064.html

 続けて、理系の学生レポートを日頃チェックしている私自身の経験から、剽窃チェッカーなどのソフトを使用していることを説明してます。

 私は工学系大学などで講師をしている関係で主に工学系ですが学生の論文を読む機会が多いのですが、剽窃チェッカーでコピペはチェックしています。

 ほっとくと課題レポートなどコピペの巣窟(そうくつ)になってしまうので、最初にしっかりとチェックし学生に突き返し、コピペはバレることを知らしめるのです。

 たとえばこのようなのです。

剽窃チェッカー:レポートなどの文がコピペかどうかチェックします

http://plagiarism.strud.net/

 不正な写真捏造や他者論文の剽窃が指摘されている今回のSTAP細胞論文だけでなく、学生時代の博士論文ですでに剽窃が指摘を受けていることから、「小保方晴子さんは学生時代からの剽窃常習犯である」とし、「STAP細胞論文の取り消しどころか博士号の取り消しも視野に入っている」との推測で結んでいます。

 早稲田大学は博士論文に引用剽窃チェッカーをかけなかったのでしょうか、初歩的な疑問なのです。

 いずれにしても私の経験上の印象では、小保方晴子さんは学生時代からの剽窃常習犯であると思われます。

 学生時代からの剽窃手法を今回のSTAP細胞論文でも犯していたのならば、完全にアウトです。

 技術的内容の正誤の以前の哲学・マナーの問題で、科学者としてアウトです。

 早稲田大学の調査を待たなければなりませんが、STAP細胞論文の取り消しどころか博士号の取り消しも視野に入っていることでしょう。

 ・・・

 さらに3月16日に理研の中間報告記者会見を受けて、「この不正な論文に対して誰も責任を取らない、ペナルティが課されないとすれば、学生たちに示しが付きません、深刻なモラルハザードになります」と警告いたしました。

2014-03-16 深刻なモラルハザードを招きかねない理研の記者会見

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20140316

 エントリーより抜粋。

 このように論文に悪意ある剽窃や改ざんが複数認められているにもかかわらず、「現時点では研究不正に当たる点はないと判断した」とは、科学実験における学術論文のステータス・権威を著しく冒涜するものです。

 一般論で言えばここまで論文に不正があれば、実験そのものに「不正」がなかったとしても、科学的信ぴょう性はゼロです。 

 私は、日頃学生の剽窃行為には厳しくペナルティを課しています、科学レポートを学生に指導する立場から今回の理研の判断は甘すぎると言わざるを得ません。

 学術論文における剽窃は場合によっては、それだけでその実験全体の価値を無くしてしまうほどの「不正」行為なのです。 

 野依理事長は記者会見で次のように話しています。

 処分とは関係ないが、今回のように未熟な研究者が膨大なデータを集積し、ずさんに無責任に扱ってきたことはあってはならない。徹底的に教育し直さないといけない。こういうことが出たのは氷山の一角かもしれない。川合理事が言うように倫理教育をもう一度徹底してやり直し指導していきたい。

 「未熟な研究者が膨大なデータを集積し、ずさんに無責任に扱ってきた」と小保方晴子さん一人に責任を集約しているような発言をしていますが、これも理事長の立場としてまったくナンセンスな発言です。

 もちろん最終的には小保方晴子さんに説明責任はありますが、野依理事長は小保方晴子さんの属する組織のトップの立場です、最高責任者です。

 これでは昔、賞味期限の不正表示が発覚した際に記者会見で最初社員のせいにして顰蹙を買った社長と同じです。

 この不正な論文に対して誰も責任を取らない、ペナルティが課されないとすれば、学生たちに示しが付きません、深刻なモラルハザードになります。

 工学系大学の教育現場に携わるものの一人として、今回の理研の判断は酷過ぎると思います。

 ・・・

 さら4月10日の時点で小保方氏が理研に不服申立書を提出したのを受けて、当ブログとして「小保方論文は"全否定"しなければなりません」と主張しました。

2014-04-10 小保方論文は”全否定”しなければならない

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20140410

 エントリーより抜粋。

 さて4月9日、小保方氏は理研に不服申立書を提出、合わせて弁護士立会のもと記者会見を開きました。

 そのとき配布したコメント全文と20頁に及ぶ不服申立書全文が毎日新聞のサイトで確認できます。

STAP細胞:小保方氏が配布したコメント全文

http://mainichi.jp/select/news/m20140409k0000e040180000c.html

<写真特集>小保方氏が理研に提出した不服申立書

http://mainichi.jp/graph/obokata/20140408stap/001.html

 一言で言えば会見で小保方氏は論点のすり換えを行っている印象を受けました。

 問題になっているのはこの論文に剽窃や改ざんがあったのかどうかという点であり、STAP細胞が確かに作製されたのかどうか実験の成否ではありません。

 もちろん実験の成否はたいへん重要なポイントですが、小保方氏が問われているのは、実験の成否以前の、科学者としてのモラル・誠実さの欠落です。

 科学者としての基礎的倫理観が身に付いていないと断じざるを得ません。

 会見では不注意を謝罪したが、不正と認定されるような論文を発表すること自体、知的誠実さに欠けているのです。

 一般論で言えばここまで論文に不正があれば、実験そのものに「不正」がなかったとしても、科学的信ぴょう性はゼロです。 

 私は、日頃学生の剽窃行為やデータや画像の改ざんには厳しくペナルティを課しています、科学レポートを学生に指導する立場から、小保方氏の反論は認めるわけにはいきません、学術論文に対する甘すぎるその姿勢を認めれば、理研のみならず日本の科学論文全般の信用問題になりかねません。

 私は多くの学生の不正論文にこれまで厳しいペナルティを課してきました。

 私のペナルティにより単位を落としたり卒業できなかった学生もおります。

 STAP細胞が存在するかしないかはたいへん重要なテーマですが、小保方氏の論文に不正があった事実にとっては、二次的なことです。

 小保方論文は"全否定"しなければなりません。

 4月17日には、笹井氏が記者会見にて、STAP細胞について「合理性の高い仮説」と述べたことに対し反論エントリーを掲載しました。

笹井氏に反論する〜現段階でSTAP細胞は「科学的信ぴょう性ゼロ仮説」である

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20140417

 このエントリーで「今回の論文に関わった科学者たちは本件からひとり残らず排除すべき」と主張しています。

 笹井氏も含めて理化学研究所の対応は非常におかしいのです。

 理研の管理責任が厳しく問われなくてはいけません。

 理研は、共著者の1人を実施責任者としてSTAP細胞再現の検証作業を行うと言っていますが、これもまったく非常識です。

 不正が認められたなら、元の論文は存在しないと同じ。「再現」というべきではないし、理研の当事者たちはこの研究から手を引くべきです。

 今回の論文に関わった科学者たちは本件からひとり残らず排除すべきです、追再実験を行うというなら、理研に関わらない第三者的立場の科学者によって行われるべきなのは最低条件です。

 そもそも不正論文に関わった主たる責任者たちがその管理責任が問われることなく追再実験を行うべきではない、というのが当ブログの理研による検証実験に強く反対する理由のひとつです。

 ましてや小保方氏を参加させるのは絶対反対です。

 本来なら不正論文の当事者である小保方氏は免職されるべきです。

 科学者としてペナルティーが課せられるべき対象者です。

 この時点でそのような小保方氏を参加させる理研の決定には、強い疑念が浮上します。

 それは理研が組織防衛といいますか組織の保身を最優先に考えているのではないか、という疑念です。

 つまり、理研はこの検証実験で小保方氏を参加させることで、STAP細胞再現の検証作業が失敗に終わった場合、小保方氏に責任を集中させることを、画しているのではないのか、ということです。

 ならばこの小保方氏参加の検証実験は、科学の名を借りた前時代的な「公開裁判」となってしまいます。

 小保方氏参加のSTAP細胞再現の検証作業が失敗に終わった場合、それが大きく報じられれば、小保方氏は否が応でも強く社会から責められることになるでしょう。

 彼女はスケープゴート(scapegoat)として社会から抹殺されかねません。

 これは人道上の大問題です。

 当ブログでは小保方氏を科学者として強く批判してきました。

 そして小保方氏の科学の世界で起した不正行為には、あくまでも科学の世界でペナルティーが課せられるべきであると主張してきました。

 しかし理研が企てている小保方氏参加の検証実験は、結果が否定された場合、科学者としてのみならず、小保方氏の市民としての社会的ポジションにも悪影響を与えかねない可能性があります、本来彼女に課さられるべきペナルティーを大きく越えた社会的罰が与えられかねない、これでは科学の名を借りた前時代的な「公開裁判」となってしまいます。

 当ブログは、小保方氏のSTAP検証実験参加という理研の決定に強く反対いたします。



(木走まさみず)