木走日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2018-07-02 ひどくアンフェアなBBCドキュメンタリー「Japan’s Secret Shame」

[]ひどくアンフェアなBBCドキュメンタリー「Japan's Secret Shame(日本の秘められた恥)」〜本件は現在法廷で争われている最中、真実はいまだ確定していない 15:51



 28日夜、「日本の秘められた恥」と題する伊藤詩織氏のドキュメンタリーをBBCが放送いたしました。

 英国BBC公式サイトより。

f:id:kibashiri:20180702144642p:image

https://www.bbc.co.uk/programmes/b0b8cfcj

 ネット上でも大きく取り上げられていますのは、反響の大きさからなのでしょうか。

f:id:kibashiri:20180702150102p:image

http://www.bbc.co.uk/programmes/articles/3z44Njyr5wzm3wbVMGZ7tFr/shiori-ito-japan-s-attitudes-to-allegations-of-sexual-violence-are-locked-in-the-past

 BBCニュースJAPANでは、放送後の反響が大きく取り上げられています。

「日本の秘められた恥」  伊藤詩織氏のドキュメンタリーをBBCが放送

http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-44638987

 番組を見た一般視聴者からの反響。

番組が放送されると、ツイッター上ではハッシュタグ「#japanssecretshame」を使った感想が次々と書き込まれた。

英ウスタシャー在住のローナ・ハントさんは、「女性として、そして引退した警官として、ショックで呆然としている。詩織、あなたは本当の英雄 #JapansSecretShame」とツイートした。

ロンドン在住の「paulusthewoodgnome」さんは、「強姦に対する日本社会の態度は本当に気がかりだ。伊藤詩織のような人がほかにどれだけいるのか。自分と自分を襲った人間にしか知られていない状態で。ほぼ全方面から見下されながら、詩織は実に勇敢で品位にあふれている。素晴らしい」と書いた。

アイルランド・ダブリン在住のルーシー・ホワイトさんは、「私の『ぜったい行きたい』リストから、日本はいきなり外れてしまった。#JapansSecretShameを見ているけど、性的暴行を軽くあしらう態度にぞっとしている。警察に女性は8%しかいなくて、強姦被害者が訴え出ると、等身大の人形で事件を再現しなくてはならない」と書いた。

アイルランド在住のシネイド・スミスさんは、「#JapansSecretShameを見ている。ショックだし、ものすごく心が痛い。何がいやだって、女性が女性を攻撃してること。被害者を支えるんじゃなくて、女性が彼女を責めてる……。犯罪を犯した男を責めなさいよ!」と書いた。

 ガーディアンなど英国メディアの反応。

英無料夕刊紙イブニング・スタンダードも番組を取り上げ、「自分たちの居場所から、#MeTooは世界の先進国ならどこでも同じようなインパクトがあったと思い込むのは簡単だ。とんでもない。この番組によると日本では、昨年10月に暴露されたハービー・ワインスティーンの件への反応は『ひっそりとした』ものだった」と書いた。記事はさらに、無実を主張する山口氏が「詩織さんは酔っ払っていたと言う。まるでそれで十分、正当化されるとでもいうように」と書き、「負担も大きいが、声を上げることは沈黙させられるよりも良かったと(番組で伊藤氏は)結論する。彼女に耳を傾けよう」と結んでいる。

英紙ガーディアンも番組のレビューを掲載。「Japan's Secret Shameは、見るのがとても大変なドキュメンタリーだ。痛ましく、不愉快で、動揺させられる。このドキュメンタリーはそれに加えて、勇敢で必要な、極めて重要な作品だ。プロデューサー兼監督のエリカ・ジェンキン氏が、細心の注意と静かな怒りを込めて作ったもので、女性への暴力や構造的な不平等、差別といった大きな話題を、もっと小規模で個人的な物語に焦点を当てて描いている」と紹介した。

 ・・・

 当ブログとしてのこの番組についての所感を述べます。

 そもそも本件は、刑事事件としては二度の不起訴処分となり、特に2017年9月21日(公表は22日)、市民からなる東京第六検察審査会が「慎重に審査したが、検察官がした不起訴処分の裁定を覆すに足りる事由がなかった」とし、不起訴相当と議決しています。

 刑事事件として不起訴が確定したのを受けて、2017年9月28日、望まない性行為で精神的苦痛を受けたとして、伊藤氏が山口氏を相手に1100万円の損害賠償を求める民事訴訟を起こしました。

 2017年12月5日、民事訴訟第一回口頭弁論が行われています。

 本件は現在訴訟中であり、また伊藤氏と山口氏の主張には大きな隔たりがある中でのこのBBCの番組ですが、率直に言って公平性が担保されていない印象を強く持ちました。

 番組の構成は双方の主張を公平に取り上げてはいますが、一時間近くのそのドキュメンタリーの切り口は、あくまでも伊藤氏によりそうように密着して進行していきます。

 その映像は美しくかつときに涙する伊藤氏のその横顔は健気であり、視聴者は間違いなく伊藤氏の心情に同調してしまうような番組構成となっています。

 民事訴訟が現在進行中でいまだ結論が出ていない本件において、このようなドキュメンタリー番組が英国BBCで放映されたことは極めて遺憾です。

 BBCの影響力は無視しがたく、例えば英紙ガーディアンのレビューなど、「女性への暴力や構造的な不平等、差別といった大きな話題を、もっと小規模で個人的な物語に焦点を当てて描いている」と、本件ではすでに伊藤氏の言い分が正しい、女性への暴力があったとの前提で評されています。

 真実はどちらにあるのか。

 法的な決定がいまだ下されていない段階で一方的に片側に寄り添い密着してドキュメンタリー放映する・・・

 残念ながらこのBBCドキュメンタリーはひどくアンフェアであるといわざるを得ません。

 「Japan's Secret Shame(日本の秘められた恥)」タイトルからして理不尽な決め付けを含んでいます。

 繰り返しますが本件は現在法廷で争われている最中なのです。

 真実はいまだ確定していません。



(木走まさみず)

aa 2018/07/03 06:26 これだけ大騒ぎしてるものを「Secret 秘められた」ってどういう意味?
ジャップは遅れてるからレイプ被害を訴えても揉み消されるんだ、というニュアンスか。
即ち既に下った審判(刑事不起訴)に、メディアリンチで対抗してやるぜということか。

「民事が続いてるからアンフェアだ」はピンボケ。

bb 2018/07/03 06:39 ちゃんと山口の言い分も放送しているしもっと反論したければ山口もBBCの取材を受ければ良かっただけだろ。
なんだったらBBCの記者に仲立ちに入ってもらって伊藤さんと直接対談を申し出れば良かったのさ、
山口だって一応はジャーナリストの端くれだったこともあったんだから。
コソコソ逃げ続けるから怪しく見える、男らしくないんだよ山口は。

… 2018/07/03 20:09 裁判所が何らかの判断を下したら真実が確定した事になるとか酷いお上意識ですね…

Z座標値Z座標値 2018/07/04 10:15 一般の、また多くの日本人にとっては、人聞きの悪い番組ですね。
伊藤氏らのとトラブルの決着は大切ですが、BBCによる私的主張には日本人の名誉棄損という副作用的効果があるということは、彼らは無視しているのでしょう。
まあ、一言でいえば下品。

ひとことひとこと 2018/07/09 18:43 この問題をとりあげられたので、コメントを書くことにしました。
日本は男性上位社会というのは欧米社会での一つの共通認識です。
理解しやすいテーマなので、日本をたたく時の「決まり手」になっています。
アジアでの人権問題というのは、欧州社会での甘くて美味しいデザートです。
古くはミャンマーでの軍政、最近ではカンボジアの選挙などは格好のターゲットになり、落ち目の西ヨーロッパの人々にとって
興隆するアジアと叩くことは、何よりも楽しく、彼らの自尊心を満足させることなのです。
日本は、とりあえず民主主義を維持しているので、叩くとすると法制度では縛りにくい男女平等問題が挙げられることになります。
しかし、そこで取り上げられることは、国会議員の男女比だったりするのです。
国会議員は日本では憧れの職業ではないという社会的背景は無視され、医師、弁護士になる人の1/3は女性という数字は
決してとりあげられない。
例えば、強姦犯罪の事件件数は人口比を捨象した絶対数としてもG7七か国で圧倒的に少ないということは決して語られない。
(彼らは暗数が多いはずと言い張ると思うが、そもそも刑事犯全体の数字が相対的に少ないのでそれは成立しない)
従軍慰安婦問題が海外でなぜか説得力を持ってしまうことはこういうことにも原因があると思う。
社会的背景を含めて根気よく海外に日本の男女平等状況(私には女性上位社会に見えるが)を伝えて欲しいと思います。

Z座標値Z座標値 2018/07/10 06:03 ひとこと さん

SO DO I

あ 2018/07/10 08:06 「日本の旧弊な一側面」が、いつの時代も欧米人にとってソフィスティケートされた人種差別ポルノとして機能するのは間違いないが
何も連中はゼロから話を捏ね上げてるわけじゃなく、そこには他ならぬ日本人パヨパヨ活動家の跳梁がある。
どうかすると完パケで納入されたソレをアッチはただホイホイとたのしんでるだけ
いくら釈明してもあまり効果がないのは、日本人の内輪もめ・政治闘争にしか見えないからだ。