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2013-08-09 国産養殖エビの挑戦〜妙高雪エビの事例

[]国産養殖エビの挑戦〜妙高雪エビの事例 15:28



 食品のトレーサビリティ(traceability)すなわち追跡可能性(ついせきかのうせい)をキーワードに「日本の食の安全」について考察するシリーズの第三回です。

■「日本の食の安全」について考察するシリーズ

第一回 食の安全が守られていない重大な事実を報道できないこの国のマスメディアのチキン(臆病)な体質

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20130723

第二回 輸入養殖エビが「薬付け」と揶揄される理由〜化学物質や抗生物質まみれで育てられ最後に合成添加物で着飾って日本に輸出される養殖エビ

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20130731

 お時間が許す読者は上記記事をお読みいただきたいですが、当記事だけでも読み物としてお楽しみいただけます。

 さて、日本の食の安心・安全を考える上で、特に重要と思われるものに食品のトレーサビリティ(traceability)がしっかり担保されているのかという問題があります。

 トレーサビリティとは日本語では追跡可能性(ついせきかのうせい)ともいいます、つまり特に食品分野で物品の流通経路を生産段階から最終消費段階までしっかり追跡が可能なことです。

 原料や産地が明確になっており、どこでどのような加工がほどこされてどのような添加物が含まれているのか、すべてが消費者に明確になっているか、またその情報の信頼度も高いか、偽装表示、産地偽装問題などがないかも含まれます。

 日本の場合、食料品や食料加工品の原料の大半が輸入に頼っていますので、食品によっては原産国の栽培現場や養殖現場にまで遡ってしっかりトレーサビリティを担保しなければ、安全は守ることができないわけです。

 さて第一回では、「日本の食の安心・安全」の目を覆いたくなる悲惨な現状を、それをまったく報道することが出来ない、この国のマスメディアのチキン(臆病)な体質について、ファストフードの雄「日本マクドナルド」の中国産鶏肉問題と某100円寿司の寿司ネタ問題のふたつの事例を示して取り上げてみました。

 第二回では、寿司ネタの中で日本が世界最大の輸入国となっている日本人の大好きなエビについて、そのほとんどが東南アジアを主とする輸入養殖エビですが、その食の安全・安心、トレーサビリティはまったく担保されていないこと、多くの養殖エビが高度集約養殖という過度のストレス環境の中で、大量の化学飼料や抗生物質を投与され続けて生産、そして日本に輸出するさいに、長期の輸送でも黒付くことなく色があせないために合成添加物にたっぷり付けられている事実、つまり、化学物質や抗生物質まみれで育てられた養殖エビが最後に合成添加物で着飾って日本に輸出されていることを取り上げて来ました。

 さて今回は「日本の食の安心・安全」についてさらに一歩踏み込みたいと思います。

 ・・・



■「都市に住む消費者」ができるふたつのこと

 8月9日付け読売新聞紙面にて、「日本の食の安心・安全」に関する記事が掲載されています、環境・農業・衛生工学が専門の松井三郎京都大学名誉教授のたいへん興味深い論考です、ネット上リンクがないので、論考の後半部分を抜粋してご紹介します。

 (前略)

 安全管理には、もっと自信を持って良い。汚染された水や土壌、農薬のずさんな管理など中国の食品問題は常に指摘されている。中国食品の安全性に関しては、当の中国人ですら疑っている。安全対策は、輸入時の食品検査の徹底などで対応すべきだが、産業政策的には、これを活用して日本の競争力を高められる。

 高付加価値を実現する一つの方策として、安全性を高めた高品質な農産物作りがある。農薬と化学肥料を徹底して減らし、安全な有機肥料を活用する。つまり「プロバイオティクス環境農法(人体に良い影響を与える乳酸菌、納豆菌など微生物を利用する農法)」の開発をもっと進めることだ。畜産や魚の養殖では微生物を使って、抗生物質の使用を中止すべきだ。欧州やシンガポールではすでに中止している。

 農産物や加工食品を高度に安全管理してブランド力を高めることが、競争力強化に必要だ。ところで都市に住む消費者は日本農業強化に何ができるだろう?

 安全な農産物を生産している農家を確認して、商品を購入することだ。安い輸入商品の品質をもう一度確認する習慣を持つことである。日本の食と農業、環境は国民が一体となって守らなければならない。

 13年8月9日付け読売新聞紙面13面記事 農業競争力の強化策「減反やめ品質で勝負」より 抜粋

※松井三郎氏

京都大学名誉教授。北海道大学大学院客員教授芝浦工業大学客員教授。専門は環境・農業・衛生工学。69歳

 「日本の食の安心・安全」に関する松井教授のたいへんに示唆に富む論考でありますが、「都市に住む消費者」ができること、トレーサビリティをキーワードに読み解けば教授は主に2つのことを指摘しています。

 1.「安全な農産物を生産している農家を確認して、商品を購入することだ」

 トレーサビリテイがしっかりと担保されている、つまり生産者や生産方法(農薬使用の有無など)や加工方法を消費者がさかのぼって知ることができる食品を選ぶべきと述べています。

 2.「安い輸入商品の品質をもう一度確認する習慣を持つことである」

 輸入商品がなぜ安いのか、その品質をしっかり確認する習慣を消費者は持つべきである、という指摘です。

 例えば前回取り上げた輸入養殖エビに関すれば、教授は「畜産や魚の養殖では微生物を使って、抗生物質の使用を中止すべきだ。欧州やシンガポールではすでに中止している」と、できれば欧州やシンガポールのように「抗生物質の使用を中止すべき」と指摘しています。



■「安い輸入商品の品質をもう一度確認する習慣を持つこと」は不可能な業者の隠ぺい体質

 さて「安い輸入商品の品質をもう一度確認する」、これはすなわち消費者への情報開示なのでありますが、食の安心・安全の観点で言えばこれは消費者が商品を選択する上で必要な情報です。

 輸入養殖エビであっても良心的で安全な生産を行っているところもたくさんあります。

 しかし例えば回転寿司チェーンの寿司ネタには、このトレーサビリテイが消費者に全く担保されていません。

 ここが問題なのです。

 前回も指摘しましたが、「その食品が安い理由を理解した上で、それでもその食品を消費者が選択するとなれば、それは消費者の自由」なのですが、回転寿司の寿司ネタがどこでどのような抗生物質が投与される養殖技術で育てられ、どのような加工が施され残留食品添加物は何種類どのようなものがあるのか、これらの情報が消費者にはまったく与えられていないのです。

 これでは「安い輸入商品の品質をもう一度確認する習慣を持つこと」は不可能です。

 食の安全を守る食品衛生法の精神を尊べば、すくなくとも業者はこれらの情報を消費者側が求めるのならば、積極的に情報を開示すべきです。

 ここに週刊文春の記事があります。

実名調査!

スシロー、かっぱ寿司、くら寿司、元気寿司、銚子丸…

「激安ニセモノ食品」が危ない

(2)回転寿司チェーン編

▼サーモンは人工着色剤できれいなオレンジに ▼ウニは身崩れ防止のため添加物 ▼甘えびは保水剤でプリプリに ▼穴子は中国産や南米産のウミヘビが代用魚

http://shukan.bunshun.jp/articles/-/2924

 記事の内容はともかく、週刊文春取材班は主な回転寿司チェーン12社にアンケート調査を実施しているのです。

 代用魚の使用や寿司ネタの原産地、カット加工されている寿司ネタの種類、残留添加物の内訳など、食のトレーサビリテイの開示を求めたのです。

 だが、アンケートに回答したのは、「海鮮三崎港」、「元気寿司・すしおんど」、「すし銚子丸」の3社のみでした。

 回転寿司市場の約6割を占めるトップスリーの「スシロー」、「かっぱ寿司」、「くら寿司」は、揃って回答を拒否しています。

 食材のトレーサービリティが消費者側に隠ぺいされてしまう、ここにこの問題の本質があります。

 ・・・



■国産養殖エビの挑戦〜妙高雪エビの事例 

 最後に健全な取り組みの一例を取り上げておきます。

 ここに日本初の屋内型生産システムとしてエビの国内養殖にチャレンジしている試みがあります。

妙高ゆきエビ

http://yukiebi.sakura.ne.jp/

 うたい文句は「妙高の雪解け水と富山の海洋深層水が生むエビ」だそうです。

 「世界初の養殖施設」にて「日本初の屋内型生産システム」で農林水産大臣賞受賞の実績を誇っています。

日本初の屋内型生産システム

養殖施設は農林水産大臣賞受賞の実績を誇る「屋内型エビ生産システム」を採用。 特定病原菌を持たない稚エビを屋内で外部からの病原体侵入を防ぎながら大切に育てます。育成に必要な水はミネラル分豊富な海洋深層水と妙高山の清涼な雪解け水を使用。

妙高ゆきエビは最先端の技術を導入し、徹底管理のもと育成しています。

 驚くことに数々の試行錯誤のうえで、「薬品、抗生物質、保存剤、保水剤等は一切使用しておりません」と言い切ってくれています。

美味しさの追求

| 抜群の鮮度 |

活〆されたエビは隣接する加工場で迅速に滅菌洗浄・真空包装・瞬間凍結の工程を経て商品化されます。

品質重視の妙高ゆきエビは冷凍品でも一度の解凍であれば生食も可能です。

| 豊富な旨味成分と良質な食感 |

エビを泳がせながら栄養価の高い餌を与えることで、豊富な旨味成分を形成すると同時に食感を良質にします。

また、育成環境をより自然に近い形にすることで、エビに与えるストレスを軽減させ、旨味の損失を防ぎます。

| 殻まで食べられる |

加熱することにより頭から尻尾まで殻ごと全て食べることができます。 理由は淡水での養殖とこのエビのサイズならではによるもの。

厚すぎず、薄すぎないエビの殻は調理した時、絶妙な食感と旨味を演出します。

| 独自のエサ開発 |

独自に開発した栄養価の高い国産の餌を使用しています。

エビが泳いで育つという特徴を踏まえ開発された餌は、エビの旨味成分を高める大きな理由となります。

| エビ本来の味 |

妙高ゆきエビは水産物特有の「臭み」がありません。これは、育成水槽内を毎日清掃し、常に良質な環境を保つ為です。

これにより、雑味の無いエビ本来の味を楽しんでいただけます。

| 薬品の不使用 |

薬品、抗生物質、保存剤、保水剤等は一切使用しておりませんので、安心してお召し上がりいただけます。

また、これら薬品が与える「味」への影響も一切ございません。

http://yukiebi.sakura.ne.jp/about_us/index.html

 すばらしい試みです、「日本の食の安全・安心」対する日本の高い技術をもって実に建設的にチャレンジしている、これは好事例でありましょう。

 山国である新潟の妙高の地で世界初の技術で「薬品の不使用」の安心のエビを養殖する、トレーサービリティが完全に担保された純国産養殖エビなのであります。

 当然ながら単価は輸入養殖エビよりも高価ですので、ビジネスとしては苦戦しているようです、私が取材して教えていただいた情報によれば、高級食材として一部から評価いただいているが知名度がまだまだで黒字化にはいたってないようです。

 このような有益な取り組みは応援したいですね、以下でネット販売されています、、興味のある読者は是非ご試食あれ。

(別に当ブログは「妙高ゆきエビ」さんからお金をいただいてはいません(苦笑)ので、念のため誤解のなきよう)。

寿産業

http://item.rakuten.co.jp/kotobukis/c/0000000173/

 ・・・

 今回のまとめです。

 この国の食の安心・安全を保つために私達消費者ができること、それは松井三郎京都大学名誉教授が指摘するように、ひとつには、トレーサビリティをしっかり担保してくれる良心的な国内の生産者を応援すること、だと思います。

 そしてもちろん、日本は多くの食品を輸入に頼っていますから、安い輸入品を食さないことは不可能です、そこで「安い輸入商品の品質をもう一度確認する習慣を持つこと」が、生活文化として今後必要になるわけです。

 そのためにはしっかりとした情報開示に努める、そのような食品業者の積極的な協力が必要になることでしょう。


■「日本の食の安全」について考察するシリーズ

第一回 食の安全が守られていない重大な事実を報道できないこの国のマスメディアのチキン(臆病)な体質

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20130723

第二回 輸入養殖エビが「薬付け」と揶揄される理由〜化学物質や抗生物質まみれで育てられ最後に合成添加物で着飾って日本に輸出される養殖エビ

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20130731

第三回 国産養殖エビの挑戦〜妙高雪エビの事例

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20130809

(了)



(木走まさみず)

うなぎうなぎ 2013/08/11 18:24 東京ディズニーランドは危ない中国製の食べ物を販売している。

sakimisakimi 2013/08/14 08:26 妙高だけではないんですけどね
そもそも、土建屋さんが別の収入を求めての話なので
別の所から技術導入してますから

sakimisakimi 2013/09/11 20:55 http://agri-ga.com/?p=674
こんな情報があったので貼っておきます

2013-07-31 輸入養殖エビが「薬付け」と揶揄されている理由

[] 輸入養殖エビが「薬付け」と揶揄されている理由〜化学物質や抗生物質まみれで育てられ最後に合成添加物で着飾って日本に輸出される養殖エビ 12:12



 食品のトレーサビリティ(traceability)すなわち追跡可能性(ついせきかのうせい)をキーワードに「日本の食の安全」について考察するシリーズの第二回です。

■「日本の食の安全」について考察するシリーズ

第一回 食の安全が守られていない重大な事実を報道できないこの国のマスメディアのチキン(臆病)な体質

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20130723

 お時間が許す読者は上記記事をお読みいただきたいですが、当記事だけでも読み物としてお楽しみいただけます。

 さて、日本の食の安心・安全を考える上で、特に重要と思われるものに食品のトレーサビリティ(traceability)がしっかり担保されているのかという問題があります。

 トレーサビリティとは日本語では追跡可能性(ついせきかのうせい)ともいいます、つまり特に食品分野で物品の流通経路を生産段階から最終消費段階までしっかり追跡が可能なことです。

 原料や産地が明確になっており、どこでどのような加工がほどこされてどのような添加物が含まれているのか、すべてが消費者に明確になっているか、またその情報の信頼度も高いか、偽装表示、産地偽装問題などがないかも含まれます。

 日本の場合、食料品や食料加工品の原料の大半が輸入に頼っていますので、食品によっては原産国の栽培現場や養殖現場にまで遡ってしっかりトレーサビリティを担保しなければ、安全は守ることができないわけです。

 さて前回では、「日本の食の安心・安全」の目を覆いたくなる悲惨な現状を、それをまったく報道することが出来ない、この国のマスメディアのチキン(臆病)な体質について、ファストフードの雄「日本マクドナルド」の中国産鶏肉問題と某100円寿司の寿司ネタ問題のふたつの事例を示して取り上げてみました。

 今回はその中で日本が世界最大の輸入国となっている日本人の大好きなエビについて、その食の安全について集中的に検証していきたいと思います、どうか最後までお付き合いください。




■養殖エビの世界最大の輸入国ニッポン

 お寿司やてんぷらなどの和食料理に、エビチリやエビ塩そばなど中華料理に、ピザやグラタンやパスタなどイタリアンなど西洋料理にと、日本人は本当にエビ料理が大好きなわけですが、その大きな需要を満たすために消費の92%を輸入に頼っています。

f:id:kibashiri:20130728110034p:image

統計地図 食料品

エビの漁獲量トップ10と日本の輸入先 より作図

http://www.teikokushoin.co.jp/statistics/map/index06.html

 ご存知の通り日本は世界最大の水産物輸入国ですが、年間1兆3700億の総輸入額の中でエビおよびエビ調製品が17%を占め輸入品目のトップとなっています。

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水産庁資料より 作図

http://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/wpaper/h22_h/trend/1/t1_2_1_2.html

 ご覧のとおり毎年2300億円ものエビを輸入している日本なのですが、さてそのエビの輸入国の内訳ですが、東南アジアと南アジアに集中しています、特にベトナム、インドネシア、タイ、インド、中国の5カ国からの輸入で七割を占めています。

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水産庁資料より 作図

http://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/wpaper/h22_h/trend/1/t1_2_1_2.html

 天然物も中国などからはわずかに含まれますが、この輸入エビの大半は養殖エビであります、そしてご覧のとおり近年ではベトナム産、インドネシア産のおされて三番目に落ちましたが、かつては養殖エビといえばタイ産でありました。

 タイにおけるエビ養殖を歴史的にしっかり検証すれば、東南アジアにおけるエビ養殖の実態とその問題点が理解できることでしょう。

 ・・・



■タイにおけるエビ養殖を歴史的に検証しておく

 70年代までのタイのエビ養殖は、他のアジア各国と同様、ほとんどがトロール漁による天然物の漁獲でありました。

 しかし、過度の漁獲の結果漁獲量は激減し、タイだけではないのですが、いくつかの海域でエビのトロール漁は全面的に禁止されてしまいます。

 その後、80年代において、円高をきっかけとした日本のエビ需要の急増とエビ養殖技術の進歩によって、日本への供給は増大に転じます。

 タイにおけるエビ養殖業の発展は、日本の技術が台湾のエビ養殖業者を経由してタイに伝播しました。

 というのも台湾は一時日本にとって最大のエビの輸入国となるほどの生産力を持っていたのですが、後で詳細を触れますが高濃度養殖による養殖池の汚染が原因となり、廃れてしまったのです(これも後で触れますが現在ではタイがまさに養殖地汚染により生産高を急落させています)。

 台湾から養殖技術と資本がタイに持ち込まれたその結果、多くの農民がエビ養殖業に転じ、96年には養殖エビはタイにおける全生産量の69%を占めるまでの急成長を遂げました。

 最初はバンコク市内とその周辺から起こったエビ養殖業ですが、その後、南部の沿岸地域を中心に大きな発達を見せます。

 エビの養殖には淡水と海水が混在した汽水域が適しているために、養殖池の建設のために多くのマングローブ林が伐採された結果、南部沿岸地域では、様々な問題が深刻化しました。マングローブ林は養殖池を作ることになるとその場所は鉄条網で囲いこまれ、自給のための魚介類を採っていた住民や、そこから漁に出る漁民は海岸に出られなくなるという経済的問題が生じました。

 同時に自然環境問題が発生しました、マングローブは防風林・土留めとしての働きを担っていたため、それが失われることで熱帯の台風がもたらす高潮や海岸侵食の進行による洪水など、地域住民は大きな自然の脅威にさらされることとなりました。また、養殖池から塩分と化学肥料や抗生物質が混ざった排水が輩出されることから、周辺の水田や果樹園で深刻な被害(塩害)が発生し、海水の水質汚染も深刻化しました。さらに、マングローブ林が急激に減少することにより、海洋生物の生息地の減少や産卵地の減少など、漁業資源を含む沿岸生態系にも大きな影響が出るようになりました。

 こうした被害を憂慮したタイ政府は、ついに91年以降、マングローブ林内でのエビ養殖の規制を強化することになります。

 この動きに加え、実はひとつの養殖池は生産寿命が平均5年と短いので、沿岸部において適切な場所が残り少なくなったこともあり、90年代半ばより、養殖池は沿岸から内陸へと移って行くことになります。

 しかし、やがて内陸部でも同様に周辺の水田や果樹園の土壌がくみ上げた海水による塩や化学物質・抗生物質で汚染され、大きな被害をもたらす結果となってしまいます。

 エビの養殖は粗放養殖と集約養殖の2種類があります。

 伝統的な粗放養殖はほとんど環境負荷が掛からない原始的な養殖手法です、養殖するエビの単位面積当たりの密度は自然に近く、したがって合成飼料なども与える必要なく、ストレスも無くエビは育ちますので抗生物質も投与されません、ほとんど放置されている状態でエビは成長します。

 しかし粗放養殖では生産量は一定せずビジネスとしては成立しにくいということから、タイのエビ養殖は主に集約養殖が行われています。

 これは単位面積当たり高密度のエビを大量に養殖しますので、成長を促すために大量の合成飼料を投与します、またエビのストレスを緩和し病気の発生を食い止めるためにやはり大量の抗生物質をエサにまぜて投与します。

 これらのエサや化学物質や抗生物質は大量に食べ残されて池の底にエビの糞とともに蓄積されて有害なヘドロとなって蓄積されていきます。

 先ほどタイではひとつの養殖池の生産寿命が平均5年と短いと述べましたが、その理由がこれら有害物質の蓄積と拡散にあります。

 5年ほどで養殖池は放置されます、しかもその汚染された跡地では農作も不可能です、文字通り半永久的に放置されているのです。

 ここに実際にタイでエビ養殖事業に関わった日本人のブログサイトがあります。

 彼は養殖エビの安全性について「人体に悪影響を及ぼさないはずがない」と言い切っています。

 失礼して該当箇所を抜粋してご紹介。

(前略)

 最後に、実際にこの事業に携わった経験者として、輸入エビの安全性について話したい。

 事業者の誰もが大きく育て、高く売りたいと考えており、水揚げする時というのは、ウイルス汚染や病気でエビが死にかけ始めた時である場合が多い。また、詳しいことはよく分からないが、エサ小屋を覗いてみると、いかにも怪しげな除草剤、抗生物質、栄養剤、抗菌剤などの化学薬品の袋が置かれ、状況に応じ投与されているということであった。これが人体に悪影響を及ぼさないはずがない。

 今、ブラックタイガーはインドとインドネシアからの輸入が大半となっているが、昔日の勢いはなく、?ウイルスの蔓延?ホワイトスポット病?エビのストレスなどの理由により、ブラックタイガーの養殖自体が崩壊危機に直面しているらしい。代わりに、小型だが病気に強いバナメイ(白えび)がエビ養殖の主役に躍り出たらしい。地元民がマングローブを伐採しエビ養殖事業に転用したことによる水害、土砂流出、海洋資源枯渇などの自然環境破壊の問題を含め、エビ最大輸入国の日本はそろそろ飽食の文化を見直す時期が来ていると思う。

(後略)

東南アジアのおもしろ話12-ブラックタイガー-

http://www.daiichi-fk.co.jp/jinji/entry/42586.html

 かつて台湾のエビ養殖が環境汚染により衰退したように、今タイのエビ養殖がおもに環境汚染等の理由から衰退して、ベトナムにとってかわっています。

 私達日本人が輸入しまくっている養殖エビは、今検証したように生産地の環境に致命的な汚染を残しています。

 そして一つの国のエビ養殖が衰退したら違う国から輸入するという、何の継続性も担保されていないやがて破綻するであろう愚かな経済効率だけ優先の消費国日本の商社主導のでたらめな輸入が繰り返されているのです。

 食のトレーサビリティの観点で言えば、生産国の養殖池で、化学飼料と抗生物質によりすでに「薬品付け」の状態である、これが輸入養殖エビの実態です。

 ・・・



■その食品が安い理由を理解した上で、それでもその食品を消費者が選択するとなれば、それは消費者の自由

 私達が安い100円寿司で食べている寿司ネタのエビは、そのほとんどが東南アジアを主とする輸入養殖エビですが、その食の安全・安心、トレーサビリティはまったく担保されていません。

 前回、このエビのことを「溶液に浸ってる期間が長いというか添加物の巣窟」と表現しましたが、これは決して過言ではないのです。

 多くの養殖エビが高度集約養殖という過度のストレス環境の中で、大量の化学飼料や抗生物質を投与され続けて生産されています。

 そして日本に輸出するさいに、長期の輸送でも黒付くことなく色があせないために、今度は合成漂白剤である次亜硫酸Naや合成発色剤である亜硝酸Naなどの合成添加物にたっぷり付けられます。

 つまり、化学物質や抗生物質まみれで育てられた養殖エビが最後に合成添加物で着飾って日本に輸出されるわけです。

 食の安全・安心を考える上で、食のトレーサビリティが担保されることは極めて重要なことです。

 100円寿司のエビがなぜ安いのか、それには安全・安心を犠牲にしている、というしっかりとした理由があります。

 どこで生産されどのように育てられ、またどこでどのように加工され、どのような添加物が付加されているのか、それらがしっかりと消費者に開示される、食のトレーサビリティをしっかり担保すること、この国の食の安心・安全にとり、今後トレーサビリティを担保することは、極めて重要な事項になるであろうと私は確信しています。

 その食品が安い理由を理解した上で、それでもその食品を消費者が選択するとなれば、それは消費者の自由です。



■「日本の食の安全」について考察するシリーズ

第一回 食の安全が守られていない重大な事実を報道できないこの国のマスメディアのチキン(臆病)な体質

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20130723

第二回 輸入養殖エビが「薬付け」と揶揄される理由〜化学物質や抗生物質まみれで育てられ最後に合成添加物で着飾って日本に輸出される養殖エビ

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20130731

(了)



(木走まさみず)

sakimisakimi 2013/07/31 22:13 何を主張したいのか判らないのですが?

クルマエビは国内での養殖がほとんどですけど?
ブラックタイガーは同じ施設で同じレベルで成長可能ですが、日本国内では値段の差で収支が合わないってだけで

養殖での事を言えば、陸上フグとか五島のサバとか、近畿大のマグロとかと比べるのが普通ではないんでしょうか?

まあ、密養殖でのマイナス点は当然考えるべきですが、それを考えてやっている商社も多いのですけどね
知っているけども言わないってのが、あなたの職業に対する敬意です

dokendoken 2013/08/01 09:50 ⬆この方こそ、何をおっしゃりたいのか、、、

tueda_wolftueda_wolf 2013/08/03 22:24 一昔前の農薬を推測だけで危険と見るタイプの人ですね。
○○は危険だ、○○に違いないとかばっかりで説得力がないです。
輸入したエビから人体に悪影響がある物質が残っているかを測定しないと意味ないです。
そしてそういう成分が検出されたというニュースは聞いたことがないです。
韓国からの輸入物で人糞が検出されたニュースは最近聞きましたが。

sakimisakimi 2013/08/05 23:13 追記しときます
dokenさんが意味不明なので

マラカイトグリーンで汚染されている、死体処理のためにさえ使われている中国産ウナギを食いたいと思うのですか?
その辺の情報を知って、食ってもいいと思う人間が食うのは構いません
今回のこの記事は、エビ養殖の密養殖で対処された事例もあるのに、そっちを取り上げないのは何で?
それだけです
http://www.newcaledonia.jp/eat/stuff.html
http://www.tfm.co.jp/fr/index.php?itemid=50083&catid=485
http://www.j-techno.co.jp/infos/view/6265
http://www.twinpeaksjapan.jp/plant.html
http://www.inh.co.jp/~penaeusj/Culture2001.html
さくっと検索するとこんなのが出るのに
無駄知識は連結するといろいろ連鎖するってだけ

2013-07-23 事実を報道できないこの国のマスメディアのチキン(臆病)な体質

[]食の安全が守られていない重大な事実を報道できないこの国のマスメディアのチキン(臆病)な体質 14:51



 さて参議院選挙も終わり、23日には、日本がいよいよTPPに正式参加することになります。

 この機会に当ブログとして一度しっかり取り上げたいと思っていた重要なテーマ「日本の食の安全」について、今回から何回かに分けて角度をいろいろと変えてエントリー、読者のみなさんとともにしっかりと考察してみたいと思います。

 日本の食の安心・安全を考える上で、特に重要と思われるものに食品のトレーサビリティ(traceability)がしっかり担保されているのかという問題があります。

 トレーサビリティとは日本語では追跡可能性(ついせきかのうせい)ともいいます、つまり特に食品分野で物品の流通経路を生産段階から最終消費段階までしっかり追跡が可能なことです。

 原料や産地が明確になっており、どこでどのような加工がほどこされてどのような添加物が含まれているのか、すべてが消費者に明確になっているか、またその情報の信頼度も高いか、偽装表示、産地偽装問題などがないかも含まれます。

 日本の場合、食料品や食料加工品の原料の大半が輸入に頼っていますので、食品によっては原産国の栽培現場や養殖現場にまで遡ってしっかりトレーサビリティを担保しなければ、安全は守ることができないわけです。

 第一回目の今回は、「日本の食の安心・安全」の目を覆いたくなる悲惨な現状と、それをまったく報道することが出来ない、この国のマスメディアのチキン(臆病)な体質について、ファストフードの雄「日本マクドナルド」の中国産鶏肉問題と某100円寿司の寿司ネタ問題のふたつの事例を示して取り上げてみたいです。



■日本マクドナルドが、病死した鶏肉を長期にわたって加工していた中国の「河南大用グループ」から調達〜『週刊文春』

  今春、『週刊文春』は何週にもわたる連続キャンペーンをしました、テーマは中国から輸入される「毒食品」についてで、とくに我々が普段からよく利用する外食産業やスーパーの加工食品・PB商品で、多くの中国産食材が使われていることに関してその危険性を含めて取り上げていました。

 『週刊文春』記事によれば、中国の養鶏場で起きていることは「食の安全」に関しては脅威そのものです。

 今年の1月、中国のネットに「河南大用食品グループが、病気で死んだ鶏を長期にわたって加工販売し有名ファストフード店で売っていた」という情報が流れます。

 「有名ファストフード店とは、中国のマクドナルドとケンタッキー・フライド・チキン(KFC)」であり、情報が流れたのは中国KFCが「『成長ホルモンと抗生物質を過剰に投与した鶏』を使用していた事実を認めて謝罪した」直後でありました。

 同グループは、「年間4億羽を出荷し、世界中に輸出」する、鶏に関する「日本や中国のファストフードチェーンの調達基地」であり、取材陣は、同グループの本拠地である中国・河南省で取材を進めます。

 そこで彼らが知ったのは「抗生物質なしでブロイラー産業が成り立たない」ことや、養鶏場で生産される鶏が「仲介業者に買い叩かれている」という実状であります。

 また、さらに、鶏のエサとして使われるトウモロコシには、人間の神経を侵す「有機塩素」を含む農薬が使われている可能性も出てきます。

 そして、日本マクドナルドが文春の取材に対して、「鶏肉原料の一部に河南大用グループの鶏肉を扱っている」とようやく認めたのです。

 今回は、たまたまマクドナルドの死肉がヤリ玉にあがっているものの、「中国産鶏肉調整品の代表例は、唐揚げ、焼き鳥、フライドチキン、チキンナゲット、ミートボール、竜田揚げ」であり、中国から「輸入された22.2万トンのうち、半分は外食産業で消費されている」という現実があります。

 ことはファストフード全体の問題なのです。

 さて、今回の日本マクドナルドは、文春のしつこい取材攻勢でようやく「中国産鶏肉」が原料であることを認めましたが、現在でもHPでチキンナゲットが「中国産鶏肉」が原料の一部であることを明示していません。

 つまり日本マクドナルドでさえ食のトレーサビリティ・追跡可能性を隠ぺい・隠匿(いんとく)しているのです、消費者に真実を伝えていません。

 さらに恐ろしい事実としてこの、日本マクドナルドが病死した鶏肉を中国から輸入していた事実を、日本のマスメディアはどこもこの文春記事の追従報道をすることを避けているのです、完全に無視しています。

 今に至るもTVや新聞はまったくこの日本マクドナルドの問題を取り上げていません。

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■回転寿司のネタの正体〜影武者達への鎮魂歌〜

 さて100円寿司の寿司ネタも「食の安全・安心」の観点からは悲惨な状況なのですが、これもマスメディアが取り上げることは絶対にありません。

 回転寿司のネタの正体については、こちらのブログサイトがたいへん詳しく取り上げられていて参考になります。

回転寿司のネタの正体〜影武者達への鎮魂歌〜

http://blogs.yahoo.co.jp/r34gtrskysky/10300946.html

 関心ある読者は是非上記ブログで直接お読みいただくとして、興味深かった点を3箇所ほど失礼して引用してご紹介。

 まずはエビ。

甘エビはアルゼンチンアカエビが正体です。

こいつがウニと並んで、溶液に浸ってる期間が長いというか添加物の巣窟のような気がします。

甘エビに限らず、ボタンエビやシマエビの正体もこれ。

大きさで仕分けされます。

北米やロシアで獲れたエビが中国に運ばれ溶液処理され日本に送られます。

 「中国に運ばれ溶液処理」とありますが防腐剤等の処理のことですね、筆者によればエビは「こいつがウニと並んで、溶液に浸ってる期間が長いというか添加物の巣窟」なのだそうです。

 で、ウニ。

実は100円回転寿司ネタの中で偽装でないネタもあります。

それはウニ、特殊な食感なんでやはり代替品が見つからないようです。

とにかくコストの安いところから大量に仕入れてます。

それも安い時期に極端な話、1年分の消費量を一度に仕入れることもあります。

問題は、鮮度が少しでも落ちればウニは溶けてきます。

それを防ぐために、まずは防腐処理のため酸化防止剤を散布、その後、ミョウバン(水酸化アルミニウム系化合物)を塗布。これが凝固剤になりウニが溶けるのを防ぎます。

安物のウニが総じて苦みがあるのはこのミョウバンの苦みです。

記事に出てきた溶液、痛みの激しいネタには殺菌剤としてカビキラーやワイドハイターでもお馴染みの次亜鉛酸ナトリウムが入っています。

 ウニは数少ない「偽装でないネタ」なのだそうですが、その代わり「防腐処理のため酸化防止剤を散布、その後、ミョウバン(水酸化アルミニウム系化合物)を塗布。これが凝固剤になりウニが溶けるのを防ぎ」、「痛みの激しいネタには殺菌剤としてカビキラーやワイドハイターでもお馴染みの次亜鉛酸ナトリウムが入って」いるのだとか。

 最後にイクラ。

子供大好きのイクラの正体はマス子、あるいは人工イクラ。

人工イクラって実は、食材のために開発されたものでなくカプセル錠剤の開発中にできた偶然の産物らしいです。

人工イクラ、実は下手な放射性物質よりも発がん性、催奇形性の高いカラギーナンていう粘度安定剤使うんです。

書籍の中には今でも「超危険な寿司ネタ」として紹介されていますが、私、いまこの人工イクラってほとんど流通してないような気がするんです。

そう思う理由は簡単、マス子のほうがコストが全然安いし作るまでの期間が短いから。

 「ほとんど流通してないような気がする」そうですが、「下手な放射性物質よりも発がん性、催奇形性の高いカラギーナンていう粘度安定剤使う」のが人工イクラなのだそうです。

 この100円寿司の寿司ネタ問題、ここでも食のトレーサビリティはまったく担保されていません、それどころか看板に偽りがありとまではいえませんが、詐欺行為ギリギリのかなり危ない状態です。

 低価格の回転寿司には小さなお子さんを連れた若い家族がたくさん利用しているわけですが、大多数のお父さん・お母さんはこれらの深刻な事実を知りません。 

 なぜならマスメディアが絶対報道しないからです。

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■「食の安全」が守られていない重大な事実を報道できないこの国のマスメディアのチキン(臆病)な体質

 日本マクドナルドの問題も100円寿司の寿司ネタの深刻な問題も、日本のマスメディア、テレビや新聞は絶対報道しません、いやできません。

 日刊SPAの記事からテレビ局関係者の発言を紹介。

(前略)

 しかし、別の“重大”な問題もある。某局の情報バラエティ番組の製作を手がける制作会社のディレクターは言う。

「いま週刊誌などで報じられている中国産食品の多くは、原産地表示の必要のない加工食品や、レストランの食材など外食産業や流通大手で使用されているでしょう。ファストフード、居酒屋チェーン、牛丼チェーン、回転寿司チェーン、弁当チェーン、そして大手スーパーやコンビニ……。みんなテレビ局の優良スポンサーだから、できるはずないじゃないですか。とくに最近では、低予算でそこそこの視聴率をとるとあって、食品会社や外食産業とのタイアップ番組が各局とも花盛りです。いままで以上に、スポンサーには気を遣わざるをえないので、自分の首を締めるような企画をするわけないじゃない。会議では何度もネタとして提案はされるんですが、現状ではすべて却下されている状況です」

 日本マクドナルドが鶏肉の原料の一部を、病死した鶏肉を長期にわたって加工していた中国の「河南大用グループ」から調達していたことが『週刊文春』の報道で明らかになったが、テレビではまったくといっていいほど報道されなかった。これもディレクター氏によると「スポンサータブーだから」だと証言する。

(後略)

中国毒食品をテレビが報じない理由はスポンサータブー!?

http://news.livedoor.com/article/detail/7728622/

 つまりです、この一言ですべてです。

ファストフード、居酒屋チェーン、牛丼チェーン、回転寿司チェーン、弁当チェーン、そして大手スーパーやコンビニ……。みんなテレビ局の優良スポンサーだから、できるはずないじゃないですか

 「スポンサータブーだから」、日本マクドナルドが鶏肉の原料の一部を、病死した鶏肉を長期にわたって加工していた中国の「河南大用グループ」から調達していた事実も、回転寿司チェーンの寿司ネタがとんでもないことになっている事実も、この国では一切報道されないから、多くの消費者はその事実を知ることができないでいるのです。

 これがこの国の「食の安全」の悲しい現状です。

 まず、「食の安全」が守られていない重大な事実を報道できないこの国のマスメディアのチキン(臆病)な体質こそ糾弾されるべきでしょう。

 TPP参加もけっこうですが、現状でも残念ながら「食の安全」が正しくチェックされていないこの国において、安全基準のグローバル化などと称して食料輸入のさらなる「規制緩和」が施されるとしたら、この国の食の安心・安全にとり深刻な状況を招くことになりかねません。

 「食の安全」の確保、食料品のトレーサビリティの消費者への正確な開示、くれぐれもこれらの慎重な議論が求められるところです。



■「日本の食の安全」について考察するシリーズ

第一回 食の安全が守られていない重大な事実を報道できないこの国のマスメディアのチキン(臆病)な体質

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20130723

第二回 輸入養殖エビが「薬付け」と揶揄される理由〜化学物質や抗生物質まみれで育てられ最後に合成添加物で着飾って日本に輸出される養殖エビ

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20130731

(了)



(木走まさみず)

yosameyosame 2013/07/24 23:07 カラギナンがちょっと気になったので調べてみました。
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20130326#p21
「下手な放射性物質よりも発がん性、催奇形性の高いカラギーナン」という程恐ろしいものではなさそうです。幼児に対して気をつけようくらいみたいです。

食の安全に対する報道に対しては仰るとおりマスコミは甘いですし、日本の行政のチェック機構も甘く感じます。

sakimisakimi 2013/07/27 01:04 これって、
ローソンのPB食品は添加物まみれ!? セブンのプレミアムも健康害する危険も…
http://blog.livedoor.jp/diet2channel/archives/30853978.html
これより危険ですけどね
生協の餃子が中国産だった以上に

naotominaotomi 2013/08/01 21:00 食品添加物=悪の様に思ってる人多いですが、
訳のわからない天然物よりよっぽど安全だと思いますがね。
どこぞの天然成分の石けんとか、天然着色料でアナフィラキシーとかも有りましたよね。
塩でも水でも過剰摂取は死にますから。

無農薬、オーガニック、化学薬品無添加なんてほうが、よっぽど危険性が高いと思うわけですよ。
食中毒で死ぬリスクは想定しないんでしょうか?