市來健吾の日記

プログラマ、(元)物理屋(ナノテク、流体)

ALF project


  • 符合問題、その2 (最後の悪あがき(か?))

    • acoustic standing wave がやっぱり分からないので、 文献蒐集

      • 流体力学ハンドブック」 (amazon) を覗いて見ると 「14.流れと音」なんて章がきちんとある

      • その他いろいろ検索

      • single-bubble sonoluminescence は大事かも (所詮一つの bubble を standing wave で levitate させる話なので)


  • 自宅にて、取って来た論文に目を通す

    • SBSL 関係:


      • Rayleigh-Plesset の SBSL 領域での詳細な議論。 残念ながら圧力勾配は考慮されていない

      • M.Dan et al. (1999) Phys.Rev.Lett. Vol.83 pp.1870-1873:
        SBSL のパラメータサーチで p0を探る

      • T.J.Matula (2000) Ultrasonics Vol.38 pp.559-565:
        こいつはパラメータ空間で g (浮力) を振ったらって話

        • 検索で引っかかって download した以下の論文、 今の topics と関係ないけど、 スペースシャトルの microgravity labo mission の Drop Physics Module の結果:
          R.Glynn Holt et al, (1997) J.Acoust.Soc.Am. Vol.102 pp.3802-3805.

      • T.J.Matula et al. (1997) J.Acoust.Soc.Am. Vol.102 pp.1522-1527:
        SBSL で buoyancy と primary Bjerknes force のバランスを議論。 bubble があると波長が延びるって結果(実験)は興味深い。 解析はない(彼らはしていない)と言ってよい

    • acoustic streaming 関連:

      • E.H.Trinh and J.L.Robey (1994) Phys. Fluids Vol.6 pp.3567-3579:
        ultrasonic levitator で浮かせた drop 周りの流れ。 気体中の liquid drop って点が違うが、 やっぱり streaming はあるし、大事なのか?

      • A.Rednikov and N.Riley (2002) Phys. Fluids Vol.14 pp.1502-1510:
        上の実験に対応する数値、理論解析

      • M.S.Longuet-Higgings (1997), Proc. R. Soc. London A. Vol.453, pp.1551-1568:
        動径、並進共に振動する bubble の potential flow の(lagrangian)流れ。 何が point か、理解できず

      • J.E.Ffowcs Williams and W.F.Hunter (1970), Proc. R. Soc. London A. Vol.314, pp.363-385:
        音波の bubble での散乱を議論。 音の世界に馴染んでないので頭に入ってこない

先日(28-2-2002) 久しぶりに 定義集 を見てて、


  • 折も折 acoustic streaming 関連を勉強していて、 「ほぉ萱沼さんは(ああ見えて)流体力学にも詳しいのだなぁ」 と感心した

  • がしかし、(「そんなこともないか」と思って) "Longuet-Higgins" さん がそっちの世界にもいるのかな、と調べて見た

  • どうも Hugh Christopherさんかな? Longuet-Higgins phase ってのがあるらしい

  • そういえば、昨日の coffee time に、 Batchelor は自分でも他人でも物理現象に人の名前の付けることは 嫌っていた、と leen が言っていた