白雉日報社公式ブログ

日本第一党東北地方の何でも屋さん。

外国人の店員に教わったコミュニケーション術

最近、さまざまなところで外国人を見かけることが多くなった。
特に多くなったと思うのがコンビニである。
ここ仙台でも、コンビニに入れば「シャッセー」とたどたどしい日本語。
名札を見れば外国人。日本人はコンビニで働くことがないのだろうかと
いささか寂しい気持ちになったりするわけだが。


そんな思いを心のうちに抱えたある日。
夜遅くまで仕事をしていた僕は
あまりの寒さに耐えられなくなり、会社近くのコンビニまで走った。
そこで懐中カイロを買ったのだが、そこの店員は若い女性の外国人であった。
見た感じ、支那か韓国の人であろう。
この光景も慣れたものだと、早いところ会計を済ませて会社に戻ろうとした際
店員が何やら笑顔で話しかけてきた。
最初聞き取れずに、聞き返したのだが
「これ、自分で?」と身振り手振りを交えながら聞いてきた。
カイロを自分で使うのか、と聞いてきたのだと理解した僕は
「そうですよ、寒いからね」と返した。
すると「私もこれ使うよ。日本は頭良いね」とまるで友だちのように話している。
僕は少し呆気にとられながらも
「どこの人?」と訊ねてみた。すると
「私、ベトナム」と答え、続いて「ベトナムはこれほど寒くないから」と言い添えた。
ベトナムならさもありなん、と納得した僕は
ベトナムなら、これから発展する国だね。頑張ってね」と後ろに並んだ客を気にしながら会話を終わらせた。


正直、僕は驚きを隠せないでいた。今まで、コンビニでは外国人はおろか日本人の店員でさえ
客と気軽な会話をすることは聞いたことがない。
(と思ったが、実はうちの近くのローソンにガルパンクラスタの店員がいることを思い出した)
だが店員にとってしてみれば、日本語の勉強にもなるだろうし
頻繁に通う客は知っているだろう。そこから客のニーズを知ることができるかもしれない。
客にとって見れば、急ぎでない限り嫌なことではないはずだし
外国人の店員との雑談は珍しいこともあって、悪い気持ちにはなるまい。
「あそこのコンビニには変わった店員がいて・・・」となればマイナス効果ではない。
むしろ差別化により店舗の売り上げにもつながるかもしれず、win-winの関係ができあがる。
そういえば、客と店員とはあまり会話をしないが
客商売はなおのこと、コミュニケーションをとるべきではないだろうか。
いつもぶつぶつと聞き取りづらい接客をされるより
元気で笑顔な接客をされたほうがうれしいのは当たり前である。
店員もそのほうが仕事も楽しいのではないだろうか。


「そんなこと当たり前だろアホ」と言われるかもしれないが
実際、今コンビニに行って愛想良くされる人は少数派であろう。
そんな当たり前のことを、何を隠そう外国人の店員に改めて思い知らされた形となった僕は
会社帰りの道で、ショックを受けていた。
その一方で、ベトナムは間違いなく、伸びる―。
期待のような気持ちが、僕の中では芽生え続けている。