Table Games 24 hrs. / hatena ed.

2011-03-26

フッガー・ヴェルザー・メディチ Fugger, Welser, Medici (Doris and Frank)

| 01:26

© Doris & Frank

Translated by me through the courtesy of Dr Frank Nestel.


2-6人用(推奨3-5人)、2-8時間(モードによって異なる)



内容物

・1 マップボード

・1 カレンダーボード

・1 貴族メーターボード

・6 倉庫カード

・1 カレンダーマーカー(赤く背高の円筒形の駒)

・18 商人駒(6人分×3個。人形駒)

・6 貴族メーターマーカー(6人分×1個。円筒形の駒)

・6 本拠地駒(6人分×1個。家)

・24 取引マーカー(円形の駒。8色×3個。メッセマーカーを含む)

・48 自由通行権マーカー(6人分。キューブ)

・2 ダイス

・1 スタートプレイヤーマーカー

・カードひとそろいと6枚の早見表(Spielablauf)。

・商品駒ひとそろい(金属、反物、香辛料)

・金銭(額面20,100,200,500,1000. 単位はギルダー、別名フローリン。略称FL)

・借用書いっぱい(額面500FL)

・取引シート

中世の新聞

※紙と鉛筆が人数分必要です。



ゲームの各モードについて

商社ゲーム

各プレイヤーは商社の長となり、利益の最大化を目指します。一定量の取引が行われるとゲーム終了、その時点で最も多くのお金を稼いだプレイヤーが勝利します。初プレーの時はこのモードで遊ぶのがお勧めです。ゲーム時間は4-5人ゲーム時で3時間程度です。

・貴族ゲーム

このモードでは稼いだお金で勝利が決まるのではなく、お金を使って貴族の称号を最初に獲得できたプレイヤーの勝利となります。このモードでは、他のモードより運の要素が強くなります。ゲーム時間は4-5人ゲーム時で2-4時間です。

・邸宅ゲーム

このモードでは、貴族になった後、最初に邸宅を購入したプレイヤーが勝利します。ゲーム時間は4-5人ゲーム時で5-6時間です。

・フルゲーム

このモードでは、貴族になって邸宅を購入したプレイヤーが2人出た時点でゲーム終了、邸宅購入者のうちお金をより稼いだほうのプレイヤーが勝者となります。ゲーム時間は4-5人ゲーム時で8時間程度です。

以降は、商社ゲームについて説明し、その他のモードにおける改変点については後述します。



商社ゲームの準備

マップとカレンダーをテーブルに広げます。

カレンダーマーカー(赤い背高の円筒形駒)を、7月(Juli)上旬の「Start Zeit」と書かれたマスに置きます。

プレイヤーはそれぞれ担当色を1つ決め、その色の本拠地駒(家)1個、商人駒3個、倉庫カード1枚を取って手元に置きます。お金は額面ごとに分けて脇に置き、銀行とします。プレイヤーの初期所持金は9000FLです。

さらにプレイヤーはそれぞれ、金属1、香辛料1、反物2を受け取り、これを全て、自分の倉庫カード上、「倉庫 Lager」のマスに置きます(倉庫カードには4つ欄があります。ひとつは前述の倉庫、残り3つは、ゲーム中に最大3人登場する自分の商人駒がそれぞれ持っている荷物を表すための欄です)。

取引シートと早見表も各プレイヤーに1枚ずつ配るべきでしょう。

取引マーカー、ダイス、プレイヤーに配らなかった商品駒はテーブルの脇に置いておきます。

なお、貴族メーター・貴族メーターマーカー・自由通行権マーカー・借用書、以上は商社ゲームでは使いません。



本拠地の決定

ダイスを振って、誰が最初のラウンドのスタートプレイヤーになるか決め、スタートプレイヤーマーカーを渡します。スタートプレイヤーから時計回りに、アウグスブルク Augsburg, ニュルンベルク Nurnberg, フィレンツェ Florenz の3都市から本拠地を1つずつ選び、そこに自分の本拠地駒を置きます。複数のプレイヤーが同じ都市を本拠地に選んでも構いません。本拠地には自分の商人駒を2つ(頭部が丸くなっている代表者駒1つと、そうなっていない普通の商人駒1つ)置きます。残り1つは手元(倉庫カード内の定められた位置)に置いておきます。



カード

商社ゲームでは、左下に[1]と書かれたカード(左下に番号が打たれていない「需要者」カードは、[1]のカードと同じものとして扱います)のみ使用します。

・24 需要者カード(Nachfragen : N)

・11 供給者カード(Angebote : A)

・6 イベントカード(Ereignisse)

・2 メッセカード(Messe)

なお、一部のカードには、使用後も補充用の山に戻す旨が書かれているものがありますが、商社ゲームではこれは関係ありません。処理されたカードは全てゲームから取り除かれます。

各種類のカードをすべて分けます。

・需要者カードをシャッフルし、8枚だけ伏せたまま取り分け、残りは伏せたまま箱に戻します。8枚のうち2枚をめくって場に置き、公開します(詳細は後述)。

・供給者カードをシャッフルし、「10 - ゲーム人数」枚だけ伏せたまま取り分け、残りは伏せたまま箱に戻します。取り分けたうち2枚をめくって場に置き、公開します(詳細は後述)。

・取り分けたうち、めくらなかった需要者カードと供給者カードを合わせ、さらにイベントカードもこれに加えて、ひとまとめにしてシャッフルし、山札を作ります。

メッセカードをシャッフルし、1枚だけめくって場に置き、公開します。めくらなかったほうのカードは箱に戻します。(詳細は後述)



需要者カードと供給者カード

ゲーム中、プレイヤーはそれぞれ、決められた期日に決められた都市へと自らの商人を派遣し、そこにいるのが供給者なら商品を購入し、需要者なら商品を売却します。この供給者と需要者はカードで表されます。

需要者カードと供給者カードは、(準備の時も含め)めくるたびに以下のようにセッティングを行います。

・同色の取引マーカーを3つ、テーブルの脇から取ります。めくったのが需要者カード Nachfragen であれば、取った3つの取引マーカーを全て「N」の面を上にします。供給者カード Angebote であれば、取った3つの取引マーカーを全て「A」の面を上にします。

・めくったカードはカレンダーボードの下に置いて公開します。取った取引マーカーのうち1つをこのカードの上に載せます。カードには「所在地」と「期日」が書かれていますので、取った取引マーカーのうちもう1つをマップ上の「所在地」の都市に、最後の1つは、カレンダー上、期日に対応するマスに置きます。

※ここで「期日」は、「+2」「+3」など、「+n」の形で書かれています。ゲーム開始時にめくったカードであれば、これは「Start Zeit」から何マス先が期日になるかを意味します。ゲーム開始時以外にめくったカードなら、カレンダー上にある【2個目の】取引マーカーを基準として、そこからnマス先が期日となります。ルールブックの5頁の図をご覧ください。



メッセカード

メッセ」は、商品の購入と売却が同時に発生する、つまり同じ町に同じ期日の需要者と供給者が一緒にいるようなものです。マーケットの表示のためには、特殊な取引マーカーであるメッセ(Messe)マーカー3個を(供給者・需要者のときと同様に)使用します。メッセの期日は必ず5月(May)上旬です。



ゲームの流れ

ゲームはラウンド単位で進行します。各ラウンドは以下の3つのフェーズで構成されます。

1. 取引・給料日・イベント

2. 移動

3. カレンダー



1. 取引・給料日・イベントフェーズ

・カレンダーマーカーが取引マーカーと同じマスに到達していたら、その取引(需要者でも供給者でもメッセでも)の処理を行います。

・ただし、緊急取引(Eilgeschafte)は、カレンダーマーカーが対応するマスに到達するより前であっても、その取引を実行できる商人駒(商品を売却するにはその商品を持っていないといけないので)が1つでもその取引の所在地にいるのであれば、この時点で処理を行います。

・1枚の取引カードの処理が終わったら、直ちに山札から次のカードをめくり、需要者と供給者のカードが常に合わせて4枚公開されるようにします。ここでめくったのがイベントカードだった場合は、直ちにそのイベントカードの処理を行ってから、続けて次の山札をめくります(処理済みのイベントカードは、商社ゲームでは必ずゲームから取り除かれます)。これを需要者か供給者が出てくるまで繰り返します。

・12月(December)には給料日(Zahltag)があり、給与の支払いを行います。

処理が複数発生する場合、処理の順番は以下の通りです。同種のカードについては、先にめくられたほうを先に処理します。

緊急取引 Eilauftrage

→ 需要者 Nachfrage

メッセ Messe 前半:需要者の処理

メッセ Messe 後半:供給者の処理

→ 供給者 Angebote

→ 給料日 Zahltag

このフェーズにおいて、ひとりのプレイヤーの商人駒が同じマスに複数いる場合、その商人駒同士で荷物のやり取りを行えます(倉庫カード上、荷物が置かれている欄が変わることになります)。商人駒が本拠地にいるなら、倉庫との間で出し入れができます。

また、他のプレイヤーの商人駒と同じマスにいる場合や、他のプレイヤーの本拠地にいる場合、そのプレイヤーと合意すれば、合意の価格で商品の売買を行えます(当然ながら、対応する商人や本拠地が抱えているものしか売買の対象にできません)。

同じマスに複数の駒が入る際、それが取引が発生する町である場合は、入る順番が重要になります。これを表すため、最初に入った商人駒は取引マーカーに隣接させて置き、この商人駒を「先頭」として、後に入った駒はその後ろに付いて並ぶような形で置きます。但し、既に自分の商人駒がいる町に、さらに商人駒を入れた場合、後に入った商品駒は、列の最後尾ではなく、先に入っている自分の商人駒と同じ順番として扱われるので、同じ位置に置きます(訳注:町に入った順番だけが重要なので、どの取引マーカーに隣接させるかは関係ありません。また、列から抜けて別の所に移動するのは自由です)。

取引と給料日の処理については後述します。



2. 移動フェーズ

スタートプレイヤーから時計回りに、自分の商人駒を動かします。

手番が回ってきたプレイヤーは、盤上にある自分の商人駒のそれぞれを、0-3マスずつ動かします。マップ上の船の絵は、海上の1マス分という意味です。商人駒の移動には下記のコストがかかります。

その商人駒が荷物を積んでいない場合

・0-2マス移動は無料

・3マス移動は20FL

その商人駒が荷物を積んでいる場合

・0-1マス移動は無料

・2マス移動は20FL

・3マス移動は60FL

加えて、荷物を積んだ商人駒の移動(1マス以上)を行う場合、アクシデントチェックを行います。サイコロを2個振り、目を合計して、以下に当てはまる場合はトラブルが発生します。

・1マス移動なら目の合計が2のとき

・2マス移動なら目の合計が2-3のとき

・3マス移動なら目の合計が2-4のとき

トラブルが発生した場合、まず、移動は1マスしか行えなくなります。さらに、移動を終えたマスが町以外の場所である場合、その商人が荷物を4個以上持っているのであれば、荷物を3個まで減らし、残りはストックに戻さなければいけません。


通行料

橋の絵が描かれたマス、あるいはケルン(Koln)を通過して移動する場合、通行料の支払いが発生します。荷物を積んでいない商人は20FL、荷物を積んでいれば40FLです。同様に、海を移動する場合も、荷物を積んでいなければ20FL、積んでいれば40FLの費用がかかります。(この部分、ルールの詳細不明)


11月(November)〜2月(January/February)は、海が荒れて航行不能になります。この時期、陸上にいる商人駒は海路を使えなくなります。海上にいる商人駒は、積んでいる荷物と共に消滅します。消滅した駒が代表者駒だった場合、ゲームから取り除かれ、二度と戻ってきません(訳注:ふつうの商人駒は手元に戻ってきて、お金を出せばマップ上に再登場します)



3. カレンダーフェーズ

・まず、カレンダーマーカーを1マス進めます。

・続いて、イベントカードとして盗賊/海賊が出ているのであれば、これを片づけます(商社ゲーム以外では「補充デッキ」に戻すだけで後に再登場しますが、商社ゲームではゲームから取り除きます)。

・最後に、スタートプレイヤーマーカーを時計回りの方向で、隣のプレイヤーに渡します。



取引

取引の処理が発生した(つまり期日が来たか、緊急取引なら所在地に駒が入った)時点で、指定の場所に商人駒を入れているか、あるいはそこが本拠地であるプレイヤーは、その取引に参加する権利を得ます(ただし、発生する取引が「需要者」の場合、その需要者が欲しがっている商品を対応する商人駒や本拠地の倉庫が抱えていないといけません)。

取引のカード(需要者・供給者・メッセ)に複数の種類の商品が記されている場合、書かれている各種類の商品の取引処理を、上に書かれている種類の商品から順々に行っていきます。複数種の商品の取引を一度に行うわけではありません。

・カードには、対象の種類の商品をいくつ[欲しがっている/売りたがっている]か記載されていますので、取引の参加者はそれを見ながら、「一個当たりいくらで」「いくつ[売る/買う]」か、秘密裏に記入します。需要者であれば上限価格(Hochstpreis)、供給者であれば最低価格(Mindestgebot)が記載されており、そこから外れた値をつけると無効となります。

・全員が記入を終えたら一斉に公開します。需要者なら安い値をつけたプレイヤーの商品から順々にその値段で購入していき、供給者なら高値をつけたプレイヤーから順々にその値段で売っていきます。指定の個数に到達したら、それ以上の売却/購入は行われません。

・同額の入札については、その町が本拠地であるプレイヤーがいればそのプレイヤーが最優先(複数いる場合はダイス勝負で優先度を決定)、以降はその町に先に入ったほうのプレイヤーが優先です。

・売却した商品はストックに行きます。購入した商品はストックから資源カードの対応する欄に置きます。対応する欄が複数ある(複数の商人駒を入れていたり、本拠地に商人駒がいたり)場合は、入れる欄を任意の組み合わせで選べます。代金は銀行とやり取りします(注:商品と異なり、お金については商人単位ではなく、プレイヤー単位で管理します。全商人と本拠地が共通の財布を持っているものとして扱います)。

以上を、書かれている全種類の商品について行ったら、そのカードの取引処理は終了となります。終了した取引のカードは、メッセカードであればそのままにしておきます(来年の5月に再び同じ町にメッセがやってきます)が、それ以外のカードは捨て札となります(商社ゲームでは常にゲームから除去)。

(前述の通り、毎回のメッセでは、先に需要者の処理が取引1枚分発生し、次に供給者の処理が取引1枚分発生します)

※商品を買うほうの入札において、落札者の所持金が入札額に満たない場合、後述する「強制売却」でお金を作らなければいけません。それでも足りない場合は、罰金として300FLを銀行に払う必要があります。その上で、そのプレイヤーを飛ばして入札の結果をもう一度カウントします。



給料日

12月(December)には、商人駒を新規雇用したり首にしたりできます。その後、給料と税金の支払いを行います。

・まず、普通の(代表者駒以外の)商人駒をマップ上に0-1個しか置いていないプレイヤーは、普通の商人駒を新規に雇うことができます。普通の商人駒がマップ上に1個ある場合は新規に雇えるのは1個だけ、マップ上に1個もない場合は最大2個まで新規に雇えます。新規に雇った商人駒は、荷物を持たずに本拠地から出発します。

・次に、行いたければ、自分の(代表者駒以外の)商人駒を首にできます。首にした商人駒は手元に戻します。首にした商人駒が持っていた荷物は失われます。

・最後に、この時点でマップ上にいる(代表者駒以外の)商人駒に対して給料を払います。代表者駒には給料はかかりません。普通の商人駒を1個雇っているなら100FL、2個雇っているなら100+400=500FL、銀行に支払います。

・さらに、税金の支払いが必要です。本拠地をニュルンベルクアウグスブルクに置いているプレイヤーは300FL、フィレンツェに置いているプレイヤーは400FLを銀行に支払います。



強制売却

給料日に支払うべきお金が足りない、あるいは商品を買うための入札で落札したけれども手持ちが入札額に足りない、というように、お金が足りない場合は、直ちに「強制売却」を行わなければいけません。あるいは、移動フェーズにおいて、自分の手番の開始時に、この「強制売却」を自ら行うことを選んでも構いません。

強制売却というのは、商品を以下の固定単価で売却することです。自分が担当するどの商人駒が持っている商品も、また自分の倉庫に入っている商品も、いくつでも売却できます。

・反物 500FL

・香辛料 800FL

・金属 1100FL



商社ゲームの終了

山札が尽き、最後の「需要者カード」の処理が終わったらゲーム終了となります。場に残っている「供給者カード」は無視します。商品を全て強制売却した後、所持金が最も多いプレイヤーが勝利します。



貴族ゲーム

貴族ゲームでは、最終目的はお金ではなく、貴族の位を手に入れることです。商社ゲームからの追加点・変更点は下記の通りです。


準備

商社ゲームに必要な準備は全て行います。さらに、貴族メーターをテーブルに置き、各プレイヤーの貴族メーターマーカーを、いったん横に置きます。各プレイヤーは本拠地を決めたら、自分の貴族メーターマーカーを適切なスタート位置に置きます(フィレンツェを選んだプレイヤーだけ、1マス先のところからスタートできます)。

自由通行権マーカーと借用書も、テーブルの脇に置きます。


カードの準備

貴族ゲームでは、[1]または[2]が書かれたカード(またはナンバリングなしのカード)だけを使用し、それ以外は予め片づけておきます。使用するカードを種類ごとに分けた上で、山札を作ります。基本的には商社ゲームと同様に作りますが、異なる点として、商社ゲームでは山札を1つしか作らなかったのに対し、貴族ゲームでは山札を2つ作ります。「初期デッキ Spielstapel」と「補充デッキ Vorrat」です。ゲーム中に山札として使用されるのは「初期デッキ」のほうです。初期デッキが尽きたら補充デッキのカードをシャッフルした後「初期デッキ」置き場に移し、新たな山札として使用します。使ったカードの一部は補充デッキ置き場に置かれることになるので、ゲーム中、初期デッキと補充デッキの両方が尽きるということはありません。

各種のカードを各デッキに何枚ずつ入れるかは、下記の表に従います。

各デッキの作り方は商社ゲームの時と同様です。カードをシャッフルし、それぞれのデッキに伏せたまま指定の枚数だけ入れて(初期デッキに含まれる「需要者カード」と「供給者カード」のうち2枚ずつは、商社ゲームと同様、実際には山札に入れる前にめくって場に公開する形になります)、どちらのデッキにも入らないカードは伏せたまま箱に戻します。


貴族の需要 (Nachfrage, Adlige Kunde)

この「貴族の需要」カードは、基本的には通常の需要者と同様に扱います。違うのは、落札が済み、どの商人の商品が売れるか決まったところで、本来支払われるはずのお金のうち500FLまたは1000FLをまけてあげることにより、貴族からの恩恵を受けられるかも知れないということです。

500FLまたは1000FLをまけてあげることにしたプレイヤーは、ダイスを2個振り、この出目の合計と、貴族メーター上の自分のマーカーの位置に書かれている情報を照らし合わせて、以下に挙げる4つの結果のうちどれが起こったか判定します。

・借用書 Schuldscheine : 500FLまけた場合は1枚、1000FLまけた場合は2枚、借用書をストックから獲得します。借用書を1枚獲得する毎に貴族メーターに+2されます。さらに、給料日において、商人への給料を払う前に、持っている借用書1枚につき利子200FLを獲得できます。なお、この借用書は、1枚300FLで強制売却の対象になりますし、プレイヤー間での自由売買の対象にもなります(これらの場合、貴族メーターの上下動はありません)。500FLか1000FLかで差が表れるのはこの結果になったときだけです。

・名誉 Ehre : 自分の貴族メーターが+3されます。

・海上通行権 Seegeleit : 4つの海域のうち好きなところを1つ選び、そこに、自分の色の自由通行権マーカー(キューブ)を1つ(ストックから取って)置きます。これにより、その海域を移動する際も、20FL/40FLの費用を払わなくてよくなります。加えて、自分の貴族メーターが+2されます。

・自由通行権 Freies Geleit : 陸上の地域のうち好きなところを1つ選び、そこに、自分の色の自由通行権マーカーを1つ(ストックから取って)置きます。加えて、自分の貴族メーターが+1されます。陸上の地域に置いた自由通行権マーカーには、その地域において、以下の4つの効力をプレイヤーにもたらします。

 *橋のマスを通過する際、お金を払わなくてよくなります。ただし、ケルンには適用されません。

 *荷物を持って移動する際、悪いダイス目を振っても、移動量が減るだけで荷物は没収されなくなります。

 *イベントカードで出てくる盗賊と戦う際、出目が+2されます。

 *その地域の自由通行権を持っていないプレイヤーがその地域に入る時、そのプレイヤーから100FLを徴収できます。

最後の1つについては、自由通行権を持っているプレイヤーが複数いる場合、支払うほうのプレイヤーが、どちらに100FLを払うか決めます(必ず1人だけ選んで全額払います)。


カードの使用後

カードには「補充デッキ戻し」か「使い切り」のいずれかが指定されています。「補充デッキ戻し」のカードは、処理が終わったら、補充用デッキ置き場に伏せて置きます。


貴族ゲームの終了

誰かが貴族メーターの終点までたどり着いたら、そのプレイヤーは貴族の位を手に入れ、勝者となります。同時に複数のプレイヤーが貴族の位を手に入れた場合は、その中でお金の多いほう(強制売却処理後)を優位とします。



邸宅ゲーム

邸宅ゲームのルールは、基本的には貴族ゲームと同様です。ゲームの準備と終了条件のところだけが異なります。邸宅ゲームでは、貴族の称号を手に入れた後、邸宅を購入することに成功したプレイヤーが1人出た時点で終了し、そのプレイヤーの勝利となります。


カードの準備

[1][2][3](およびナンバリング無し)全てのカードを使います。初期デッキと補充用デッキの2山に分けるところも同じです。邸宅ゲームで初めて出てくる「邸宅」カードは、全て補充用デッキのほうの山にいれます。


邸宅カード

邸宅カードは、通常の供給者カードと基本的に同様に扱います。売りにかけられるものは、商品ではなく邸宅となります。処理順は、メッセの直後、供給者カードの手前です。貴族の称号を手に入れているプレイヤーしか、邸宅の入札には参加できません。

邸宅カードをめくった場合、このカードはカレンダーの下に置いて公開し、取引マーカーを(邸宅と書かれているものを)通常の供給者カードのルールの通り(2枚目のカードの期日を基準として設定。メッセや邸宅カードはこの意味では枚数に含まない)にセットします。異なる点として、邸宅カードは場のカードの4枚制限には含まれませんので、取引マーカーをセットした後、もう一度山札からカードをめくることになります。

邸宅カードに対して入札者がいなかった場合、補充用デッキに戻されます。



フルゲーム

フルゲームは、終了条件と、「邸宅の効果」が存在する点を除いて、邸宅ゲームと同様です。フルゲームの終了は、邸宅の購入者が複数名になった時点です。邸宅の購入者のうち、(強制売却処理を行い、購入した邸宅の金銭価値を最低入札額で換算した後、)最も所持金の多いプレイヤーが勝者となります。


邸宅の効果

邸宅の最初の購入者には、以下の権利が与えられます。

・借用書の利子が1枚300FLに増えます。

・給料日に税金を支払わなくてよくなります。さらに、他のプレイヤーが支払った税金が、全て(銀行ではなく)自分の懐に入ります。

・7月(Juli)初旬に、邸宅の使用者から家賃を受け取ります。受け取る家賃の額(Verpachtung)は邸宅カードに示されています。




イベントカード(Ereignis)


Rauber/Piraten 盗賊/海賊 [補充デッキ戻し]

盗賊または海賊が、記された地域または海域に現れます。次のラウンド、その地域または海域にいるか、そこを通る商人はそれぞれ、襲撃を受けます。サイコロを2個振り、出目の合計を見ます。

 ・6以下:荷物を2個盗られる

 ・7-9:1個盗られる

 ・10以上:なにも起きない

何を盗られるかは盗られるプレイヤーが任意に選べます。

その地域または海域に「自由通行」マーカーを置いているプレイヤーは、出目に+2します。また、ダイスを振る前であれば、100FL支払う毎に出目+1を購入できます。

このカードは1ラウンドの間公開しておき、その後補充デッキに戻します。


Schwarzes Scharf やくざもの

このカードの所有者は取引の列に並ぶ際、到着順に関わらず一番後ろになります。また、既に貴族になっているか、あるいは貴族メーターが最低値になっているのでない限り、カードを引き取った時点で自分の貴族メーターが1下がります。

カードが現れた時点で、いったんスタートプレイヤーの手元に行きます。スタートプレイヤーはそのまま引き取るか、20FLを手元から出してカードに載せ、誰かのところに押し付けます。押し付けられたプレイヤーはそのままお金ごと引き取るか、あるいは、やくざものに今ついている(最初なら20FL)のと同額を手元から出してカードに載せ、また誰かのところに押し付けます(従って、だんだんレートが上がっていきます)。

なお、2人ゲームの場合に限り、最初のプレイヤーが引き取らずに20FL出した場合、相手のプレイヤーはこれを必ず引き取ります(訳注:←本当に?)


Hochkonjunktur 経済過熱 [補充デッキ戻し]

5枚目の取引カードをめくって公開します。期日設定は、カレンダー上の2個目の取引マーカーを基準に行います。取引が1つ片づいたら、新たに山札からめくることはせず、公開枚数が4枚に戻ります。すでに5枚公開となっている場合は適用されません。このカードは補充デッキに戻します。


Lotterie 富くじ [補充デッキ戻し]

スタートプレイヤーから時計回りに、サイコロの目1〜6のうち、好きな目に賭けるか、パスするか宣言します。1つに限らず、複数の目にベットしてもかまいません。払う額は、1つの目ごとに100FLです。

(訳注:おそらくは、前のプレイヤーがベットした目には、後のプレイヤーはベットできないものと思われます)

6つの目全てにだれかのベットがついたか、あるいはもう誰もベットしなくなったら、ベットは終了となります。サイコロを1つ振り、当たったプレイヤーは貴族メーターに+2されます。このカードは補充デッキに戻します。


Heeres Kosten 軍事費 [補充デッキ戻し]

「プレイヤー数マイナス1」枚分の借用書が入札に出ます。ビッドの最低額は500FLです。各プレイヤー、購入枚数(最大2枚)と1枚あたりの購入額を入札し、一斉に公開します。高値をつけたプレイヤーから順々に借用書を入手できます。同額の場合は、貴族メーターが低いほうを優位、それも一緒ならダイスで決めます。このカードは補充デッキに戻します。


Rechentrick 時蕎麦

このカードの所有者は、このカードを1回だけ、貴族への品物売却時に使用できます。貴族への支払いの負け分を600FL負担するだけで、1000FL負担したことにできます。使ったカードはゲームから取り除きます。

カードが出てきたら、入札で獲得者を決めます。最低額は20FLです。同額の場合は、貴族メーターが低いほうを優位、それも一緒ならダイスで決めます。このカードは補充デッキに戻します。


Entdeckung Americas 米大陸発見

通常の「供給者」と同様に扱います(ポルトガルスペイン Portugal/Spain に登場)。加えて、このカードの供給者から商品を1個でも購入できたプレイヤーはみな、自由通行マーカーを1つ獲得し、これを好きな地域に置けます。このカードは処理終了後、ゲームから取り除かれます。


Kaiser Krunung 戴冠式

「プレイヤー数の半分(端数切り捨て)」枚分の借用書が入札に出ます。ビッドの最低額は500FLです。各プレイヤー、購入枚数(最大2枚)と1枚あたりの購入額を入札し、一斉に公開します。高値をつけたプレイヤーから順々に借用書を入手できます。同額の場合は、貴族メーターが低いほうを優位、それも一緒ならダイスで決めます。このカードは処理終了後、ゲームから取り除かれます。


Fuggerei und Kunst mdzen 福祉住宅(フッゲライ)とパトロネージ

クールライン Kurrhein の自由通行権が入札にかけられます。最低額は20FLです。同額の場合は、貴族メーターが低いほうを優位、それも一緒ならダイスで決めます。落札したかしなかったかに関係なく、全員、入札額を銀行に払わなければいけません。このカードは処理終了後、ゲームから取り除かれます。


Korruption 賄賂

「貴族メーター+1、かつ、ゲーム終了まで税金支払い不要」の権利が入札にかけられます。最低額は20FL、落札できるのは1人だけです。落札者は、税金支払い不要の印としてこのカードを受け取ります。

同額入札があった場合はキャンセルがかかり、「単独で」最も高い入札額のプレイヤーが落札者となります。落札したかしなかったかに関係なく、全員、入札額を銀行に払わなければいけません。


Mittelmeerblockade 地中海封鎖

このカードは出したままにしておきます。このカードが出た後にはじめて山から出てきたヴェニス Venice または南イタリア Suditalien の「需要者」を、このカードと一緒にゲームから取り除きます。