御堂筋はある種のベルリンの壁なのだ

朝に1限の授業に出たあと学校を出て尼崎へ。尼崎というと某事件で物騒な感じになっているが、阪急園田近辺はいたって静かである。尼崎市内において園田近辺はかなりハイソな地域であるという話を前職のときに先輩から聞いたが、それはその通りだという実感はある。西成区でも天下茶屋は高級住宅街だ!という主張もしかり。

しかしぼくが記憶しているアマというのは例えば車谷長吉の「赤目四十八瀧心中未遂」で主人公がモツを刺していたようなあのアマであり、あんなアマというのがどこにあるのだろうか、という気にもなる。もういちど読んでみたらわかるのかもしれないが、あれは塚口とかそのへんの風景なのだろうか。

赤目四十八瀧心中未遂

赤目四十八瀧心中未遂

なんか相変わらず右ひざが痛い。痛くないときもあるのだが、どうやら長時間歩くと再発するようで、明日整形外科でどういう診断が出るかによって奈良マラソンの運命も決まる。決してドクターストップがかかってほしいと思っているわけではなく、ここまで来たら走りたいという気持ちのほうが強いのだが、さてどうなることか。

今夜はこのあと天満で友人と飲むことになっており、梅田でスタバを探して放浪するも、行き場所を失ってボートピア梅田へ。新鋭リーグの江崎くんは優勝ならずだったが、5年後ぐらいにこいつはSGを勝つ気がする。恐ろしい。結局nu茶屋町のスタバが空いていたので現在そこにいる。

なんだか奈良に引っ越してたった半年なのに、梅田にいるとものすごいアウェー感があってこれは何なのかと思うのだが、基本的に梅田に出たときは妻と買い物とかそんなのばっかりだったので、ひとりだともともとアウェー感満載だったのだろう。30間近になっても自意識というのはそんなもんです、はい。

しかし、福島区に2年ほど住んでいたけど天満で飲んだことはほとんどない。ちょうどお世話になっていたお客さんが南森町に住んでいてよく話していたのだが、福島住民は福島に飲み屋があるので福島で完結し、天満や天神橋の人々はそっちに飲み屋があるのでそっちで完結する、という構造なのだと思う。つまり御堂筋というのはある種のベルリンの壁であり、そこを越えるいや超えるということは福島民や天満民にとっては本当にたいへんな事態なのだ。どちらが東ドイツであるかは知らない。