憧れの一人

月館の殺人 上 IKKI COMICS

月館の殺人 上 IKKI COMICS

さて、我が家は朝日新聞を購読していますが、新聞小説「こころ」の連載も終わり、次からは「三四郎」が始まるようです。またまた専用スクラップノートが用意されてあるようです。今度は無料ではなく、1冊100円で販売するみたいですね。切って貼って、をまた次もやるかどうしようかまだ考え中です。と、それはいいんですが(笑)、そうじゃなくて、この間の朝日新聞の土曜日版に、本の装丁デザイナーの祖父江慎さんが登場していたんですよ!ご覧になった方もいると思います。私はあの人は「まだ見ぬ憧れの人」の一人でした。「まだ見ぬ」とか言ってないで、今の時代、どんどんネットで調べればいいようなものですが、どうもそういうクセがついてないというか(笑)・・・。彼の名前を初めて見たのは、岡野怜子陰陽師のコミックスの奥付でした。あのコミックはとても装丁が凝っていて、私も隅々まで眺めていて見つけたのでした。(祖父江慎という人がこのコミックの装丁を・・・)と、印象深く心に刻んでいた、と。それから何年か過ぎ、たまたま綾辻行人原作・佐々木倫子画のコミックを見つけて買いました。一言で言うと鉄道オタクの話しですが。いや、一言で言い過ぎたかもしれません(笑)。ミステリーの中に感動と笑いまであるすばらしい内容です。で、それがまた非常に凝った印象深い装丁でした。(これは!)と、奥付を見たらやはり「祖父江慎」の文字が!やっぱり!そうだと思ったよ私!と、心の中で盛り上がり、やっぱりこの人は素敵、と思いを強くしました。
そうこうしてるうちにですね、この頃私、「伝染るんです。」ブームが来てたでしょ?でしょ?と言われても困るかもしれませんが、きてたんです。そして私の一部として定着しましたが(笑)、それはいいんですが、その「伝染るんです。」がまた祖父江慎さん装丁なんですよね〜。これはほんとに豪華なんで、もしこれから「伝染るんです。」を購入する方は、是非もともとの大判のコミックを求められたほうがいいです。なんといいますかね・・・本自体がまるで生き物のような気がしてくるんですよ(笑)。本の形の中に納まりきらないなにかが沁み出してくるような、妙な息づかいを感じる本です(笑)。いったいこの祖父江さんという人は・・・と、興味を持っていましたが、ついにそういうわけで朝日の土曜日be版で出会えました。感動!(笑)。いや〜・・・やっぱりほんとに魅力的な方ですね。「意図的に落丁に見せかける装丁(「伝染るんです。1巻」)は、さすがにやりすぎ 笑。信用してるけど」みたいな吉田戦車のコメントが載っていました。うむ、たしかにアレはびっくりな演出なんですよ。「あとがき」の文章が途中から始まって途中で終わってるからね。びっくりするけどおもしろいので興味のある方は是非!(笑)。