ハロウィーン

 今日はルームメイトのL嬢が滞在最後の日でした。実は数日前から彼女の双子の妹が来ていて、DCを観光していました。今日彼女たちが電車に乗るのに合わせて私も外出し、途中まで一緒に行きました。途中で彼女たちと別れた後、スミソニアンモール近くのニュージアムという博物館に行きました。ここはずっと前から気になっていたところでした。その名の通り、ニュースにかんする展示をしている博物館です。横浜に新聞博物館というのがありますが、ここは新聞に限らず、写真、テレビ、インターネットと、メディアを幅広く取り扱っています。みんながいいよと言っていて、なかなか評価の高い博物館です。行ってみると、確かに面白いは博物館でした。目玉はおそらく世界貿易センターのてっぺんにあったアンテナでしょう。ビルが崩れた時、思いっきりへしゃげてしまったものをそのまま展示しています。またここはベルリンの壁の一部も実物を展示しています。また、歴代のピュリッツァー賞に輝いてきた写真も一同に紹介していました。この賞をもらう写真のほとんどはショッキングな写真が多いですよね。私はここのミュージアムショップで日本の友達へのおみやげを買いました。気づいたら、ここには4時間もいました。
 そしてそのままジョージタウンに行きました。ここはハロウィーンには変装した人のパレードができると聞いていたので、それを見に行こうと思ったんです。着いたのは6時でした。まだ明るくて、どの通りでするのかよくわからなくて、うろうろと歩き回りました。沢山歩いて頭痛がしてきました。結局M通りであるらしく、数人の変な格好の人が歩いていました。警察が交通整備をしだしてから、だんだんと変装した人の数が増えていきました。私は通りに立って、パレードが始まるのを待っていました。でも、結局、私のイメージしていたパレードはありませんでした。私は、ある時間になったら車道の車を止めて、みんなが行進するのかと思っていました。でもそんなことはなく、夜が更けるにつれて、歩道を沢山の変装した人が歩くようになりました。ジョージタウンのM通りはそんなに長い道ではなく、したがって、人々は行ったり来たりして、自分のコスチュームをみんなに見せて歩いていました。たとえていうなら、秋葉原のコスプレといったところでしょか。メイドみたいな格好をした人が結構いましたよ。それからやっぱり定番のゾンビ。そして5レンジャーまでいました。日本のなんでしょうか?でも彼らは6人いました。私が傑作だと思ったのは、5人のインド人女性たちです。彼女たちはすごくお腹の出っ張ったビジネスマンのカッコをしていました。笑顔ではなかったんですが、音楽に合わせて踊ったりしていました。ユーモアがあるんだなと思いました。残念ながら写真には取り損ねましたが。時間がたつにつれ、身動きがとれないほど人が行列を作っていました。いつ始まるということもなく、人がそのとおりに集まってきたとういう状態です。自主的に集まって楽しんでいるんですね。日本にはあまりないですよね、こういうのって。私は頭痛がしていたので、9時にはそこをあとにしました。帰り道では、どこでも変装した人が歩いていました。信号待ちに、インディー・ジョーンズと消防隊と大司教マイケル・ジャクソンが立っていました。海兵隊の格好をしていようが陸軍の格好をしていようが、消防隊の格好をしていようが、警察以外はみんなにせものです。彼らは通りを練り歩いた後、ないとクラブへ行っていました。クラブの前は人だかりの山になっていました。そしてこどもたちは数人の保護者同伴で家々の玄関をノックして、ちゃんと「トリック オア トリック」と言って、お菓子をもらっていましたよ。みんなとても社交的なイベントなんだなと思いました。通りに自発的に集まってきて何かをしたり、慣例とはいえ、子供がお菓子をもらいに行くというのは、日本では逆ですよね。子供会で配るとかならありますけど。どちらにしろ、アメリカではこの日が一番、大人にとっても子供にとっても楽しい日なんだそうですよ。私は彼らのコスチュームを見ている分にはそれなりに楽しかったのですが、いかんせん彼らのテンションについていけませんでした。こういうときアメリカ人ってホントに楽しみますよね。楽しみ方をしっていますよね。誰もしていなくて目立つとわかっていても、ちゃんと自分を出して、相手を楽しませています。自分が楽しむためでもありますが、相手も楽しませることをよくしていると思います。だからみんなが集まって集団ができるんですね。自由でいいなと感じました。
写真をアップします。