kikidiary’s eye

2017-01-13

【CES 2017】Impression

 毎年1月にアメリカ  ネバダ州 ラスベガスで開催される世界最大の家電見本市、コンシューマエレクトロニクスショーCES。今年も各社の展示を見て回ってきました。CES2017年で開催50周年だそうです。CESは世界最大…と銘打っているだけあり、大きく分けて3つのエリアで展示会が開催されており、テックイースト(LVCC/ラスベガスコンベンションセンター)、テックウェスト(サンズエキスポ)、テックサウスに会場が分かれています。今回、私はテックサウスは回っていませんがイースト/ウェストを3日間かけて回りました。今回展示されていた内容からエッセンスを抽出すると、EV、LiDARや画像認識を活用した自動運転AIAIを活用した感情/音声認識、Haptics、5G、8K、AR、VR、OLED、QD、ロボティクス、IoTドローン、3Dプリンティング、スマートホーム、ウェアラブル(ヒアラブル)あたりでしょうか。

昨年との違いという意味では
ドローンや3Dプリンティングなどが実際に実用化を企図され始めた点、AI、特に音声認識を活用したAIAmazon Alexaの台頭とスマートホームの実現に向けたホームOS覇権争い (参考URL http://scrum.vc/ja/2017/01/09/ces-2017/ )、ウェアラブル市場の飽和とヒアラブルなどの別分野への緩やかな移行
などが挙げられるでしょうか。

ディスプレイ分野に限って言えば、下記が挙げられます。
AR/VR、特にVRデバイスの急速な普及に伴い、各社での試行錯誤の開始と小型ディスプレイテクノロジードライバーとなる可能性拡大
OLED の普及によるTVの薄型化とQD技術を搭載した液晶TVとの高色域化競争
デバイスとしての8K/4Kの標準化と3D, カーブドディスプレイの用途限定化(特にゲーミングへの特化)
スマホ向けディスプレイではカーブドOLED中国スマホメーカーへの普及

では、各メーカーごとにImpressionを書いておきたいと思います。
大手家電メーカーである、三星電子、LG、ソニーパナソニックについては重点的に記載しています。
残念ながら写真はありませんが、ご了承ください。

三星電子
いまや世界最大の家電メーカーである三星の今年の展示物は色々ありました。
・QLED TV / 壁掛けも可能とアピール
・QD カーブドゲーミングモニター27”
・1500Rを実現した34” QDモニター
SSD ポータブルSSD
・ダブル洗濯槽、ダブルドライヤー(乾燥機)
ディスプレイ付き冷蔵庫, 二段式オーブン
・Galaxy S7, S7edge, Galaxy Gear S3, Galaxy Gear VR
・13.3”モバイルノート 799g http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1037878.html

おおよそ、年間で2.3億台の市場であるテレビ市場で5000万台弱もの薄型テレビを全世界で販売しているトップメーカーである三星が「QLED」というブランディングOLED開発の遅れをマーケティング的に取り繕っているように私には感じられました。確かにQD(量子ドット)を採用したディスプレイは広色域で色鮮やかに見え、見映えはしますが、テレビの筐体としての分厚さはOLEDに見劣りするほど分厚かったです。壁掛けTVというトレンドになってくると、やはり、消費者への設置における負担が大きいと感じました。簡単取り付けセットによって、壁際との間が狭くなることも三星ブース内で宣伝していたのは薄型テレビでの開発の遅れを取り戻せていない忸怩たる思いの裏返しなのでは、と邪推してしまいました。
3D TVのアピールは最早ブースでは確認出来ませんでした。ゲーム向けのディスプレイではカーブドはありましたが。 

年間3億台以上を販売する三星スマートフォンGalaxy Note7の爆発は未だに尾を引いており、いまだに北米でも飛行機の機内や空港でもまだアナウンスが流れており持ち込み禁止措置が続いています。既に持ち込み禁止の影響よりも、ネガティブキャンペーン様相すらあると感じるほどです。(リコールがかかってから時間も経っているため。)そのため、展示されていた最新のスマートフォンはS7であり、1年前の機種でCESプロモーションを頑張らなくてはいけない、という意味では三星にとっては辛い2016年だったことが伺えます。2017年はなんとしてもS8を形にして上半期に成功させなくてはならず、そういう意味でモバイルの展示はウェアラブルも含め、少し小粒には感じてしまいました。ウェアラブルはGear を高級付加価値品として売ろうとしており、Apple Watchと同じハイエンドのセグメントを狙っていると言えます。ディスプレイの分厚さが目立ち、こちらもApple Watchと比較するとごつごつした印象を受けてしまいます。スマートフォンをはめ込むハコスコタイプのVRであるGear VRも体験できましたが、まだOLEDの画素が目に見えてしまいます。有機ELの解像度がFHD/WQHDクラスでも目にかなり近付けて更にレンズを使ってしまえば、画素が見えてしまいます。三星有機ELは画素の開口率も低く、これもまた画素が見えてしまう要因になっているように感じました。また、視野の端っこには画面が無いので、没入感もそれほどなく、課題が多いと感じました。ハコスコタイプ(モバイルタイプ)は確かにお手軽さがありますが、映像技術面でのブレークスルーはしばらく無理だと感じました。現在のスマホサイズのディスプレイの製造難易度などを考えると、小型LCOSやシリコン基板を使ったOLEDなど高精細化しやすいディスプレイとレンズを使って専用機に取り組むのが正解だと感じました。もしくは東京大学が取り組んでいるQDレーザーのような網膜投射タイプのようなものもAR/VRデバイスにはいいかもしれません。網膜投射ならFHDやHD720でもかなり精細な映像を見ることが出来ました。

家電ではディスプレイ付冷蔵庫が出ていましたが、使う側の立場に立った時、本当に主婦が冷蔵庫のディスプレイを使いこなすのか?という点はずっと気になっています。却って面倒なのでは、と感じます。(LG電子の項で詳述)。また、二層洗濯機(上層と下層で異なる洗濯物を一度にできるドラム式)は他の家電メーカーも展示していましたが、主婦は日々水道代をケチったりするわけで、そういう生活者目線ではないところでどれだけ工夫してもマスには響かないように感じました。ハイエンド向けでのアピールではあるのでしょうけども。

LG電子
今年もディスプレイを使ったデバイス、という意味ではやはり大型OLEDを供給しているLGの独壇場かと思いきや、外販先の中国や日本の家電メーカーが次々とOLED TVを展示し始めたので、今年以降もLGがOLEDパネルのリーディングカンパニーではあり続けるものの、去年ほどの圧勝感は感じませんでした。(LGはOLEDを採用していない三星には完勝していると感じますが)。OLEDは今年も暗がりでも発色の良さを存分にアピールするようなデモでした。2.57mmという世界最薄の75” OLED TV はガラスに貼り付けてありましたが、非常に薄く、驚きでした。NHK技研ソニーが何年も前からずーっと実現を目指していた壁貼りテレビに関して、今のところもっとも近い位置にいるのは皮肉にもLG電子ということになります。

スマホコーナーでは
・Stylus 3 5.7” HD インセルタッチ。 カメラは13/8MP
・K10 5.3” HD インセルタッチ。カメラは13/8MP
・V20は広視野角の写真が撮れる。5.7” QHD で2つめのスクリーンを筐体上部に付けて額縁近くまで持っていってる。額縁レスとまではいかないが。カメラは16/8/5MP。リアカメラがデュアル。
・冷蔵庫は画面付きプラス音声認識 http://wedge.ismedia.jp/articles/-/8633 
・洗濯機は上下洗濯槽分離
・34” ウルトラワイドカーブドディスプレイ。FHD IPS。ゲーミング向け
・ノートPC gram 950gくらい。13.3 FHD IPS タッチディスプレイ。 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1037575.html 
・27” 5Kモニター。5120×2880 サンダーボルト対応
・小型シネマプロジェクター出展。FHD 2000ルーメン
液晶テレビの一環でNano cell display。どんな角度から見ても同じように広色域というアピール。QDシートを使った技術。
・自動アイロンがけ機。シャツ5着くらいかけられる
ロボット。掃除、ガイド、コミュニケーションなど分野に応じてサイズも展開

 様々なものが展示されていましたが、ガイドロボットコミュニケーションロボット分野への積極的な進出や映像分野でもプロジェクターなどで磨きをかけてくるなど、三星との対比では見せ方もうまく、力が入っていたと感じました。三星よりも分野によっては洗練されていました。

 TVではOLEDパネルも取り組みつつ自社のテレビには液晶テレビもラインナップし、そちらでも「Nano Cell Display」と銘打ってQDシートを使ったQuantum DotディスプレイにTV用途向けやゲーミング向けで取り組むなど、全方位戦略だと感じました。(そういう意味ではTV戦略で見れば、昔のソニーにも近い)全世界で年間3000万台以上のテレビを売りつつ、液晶パネルメーカーとしても最大手であることの矜持でしょうか。。
 冷蔵庫も最新のフィーチャーを取り入れており、AmazonのAlaexaを使った音声認識は今後のハイエンド向けのデファクトスタンダードになる可能性もあるように思いました。(自動車メーカー各社もAmazon Alexa音声認識技術として取り入れていた。韓国で言うと現代自動車も。)。Haierなども昨年から展示しているディスプレイ付冷蔵庫を実際に自分で触って操作してみると感じるのですが、やはりキッチンにいる人はわざわざ冷蔵庫の画面なんて操作したくないと思うんですよね。画面が垂直で操作しづらい。この辺りは街角に立っているインフォメーションディスプレイでも感じることですが、立っている人が触りやすい角度は少し斜めである必要があるんですよね。なので、タッチディスプレイを搭載するよりも音声操作した結果を表示するようなインフォメーションディスプレイということで良いと思います。ノックを2回すると、中が透けて見えるという特徴も非常に利用シーンが考えられていると感じました。
 スマホのV20はトレンドであるデュアルカメラも搭載しており、かなり良い製品なのでは?と思うものの、あまり市場では受け入れられてないないようですね。スマホシフトに失敗した過去のLGのスマホブランドOptimusの失敗がまだ尾を引いていますね。携帯電話時代は世界市場をけん引するメーカーだっただけにこの停滞は悲しいでしょう。しばらくは立ち直れないだろうし、中国スマホメーカーの台頭もあるため、ずーっと復活は無理かもしれない。

ソニー

 ソニーはようやく、家電メーカーとしての立ち位置を回復しつつあるように感じました。全体的に小粒な展示が多いのはSAP(Sony Accelaration Program)で出てくるプロジェクトが元々、USのスタートアップみたいな事業や製品なので、仕方が無いのかもしれません。ブースは昨年までとは違い、スクリーンに囲まれたブースではなくなり、木のぬくもりを強調するようなデザインに変わっていました。

 今回、特筆すべきはやはりLG DisplayのOLEDパネルを使ったOLED TVでしょう。「アコースティックサーフェス」というアクチュエータを使ったスピーカーレスの技術も含め、非常に注目を集めたと思います。会場でも人だかりが出来ていました。実際には各社インタビュー記事 http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dg/1038097.html でも明らかなように昨年のCESで発表したバックライトマスタードライブを搭載した液晶テレビが最上位ブランドであることは変わらないようですが、シャワー効果を狙い、液晶でもOLEDでもBRAVIAの絵作りとデザインをアピールしていくということなのでしょう。会場では音がうるさすぎて、残念ながら、アコースティックサーフェスの実力のほどをわかりませんでした。77“と65”などサイズラインナップもそろえているようですが、大型パネルが中心なのでやはりハイエンド向けと理解しました。

 CLEDISディスプレイは大きなオーロラビジョン(ジャンボトロン)みたいなサイズのディスプレイが展示されており、非常に高精細な映像が映っていました。微細なマイクロLED素子を1個ずつPick and Placeしていると話題のディスプレイですが、大型パネルを作る技術はまだ無いようで463.6mmx403.2mmが1枚のサイズでそれを組み合わせて大型パネルにしていました。ただ、映像が映っている間は画面と画面の継ぎ目は全く見えず、この辺りの細部にこだわった作りこみがソニーならでは、と感じました。コンシューマ向けではないのが残念です。

 また今回はノイズキャンセリングヘッドホンのブースを作り、飛行機の機内と同じ音を出して体験できるブースや30万円以上するウォークマンの音質を体験できるエリア、最高級ウォークマンの分解図を見せたり、と音へのこだわりもまたフィーチャーされたブースづくりになっていました。Xperia Earというイヤホンなども少し気になりました。カメラ関係もαシリーズの展示もありました。今年もLife Space UXやSAPから出てきた各プロジェクトの展示などもあり、こちらでは昨年と同様の体験コーナーとなっていました。スマートリモコンは電子ペーパーを使った省電力の非常に面白いマルチスマートリモコンだと感じるのですが、Smart remoteというところが似たアイデアで液晶を使ってスマートリモコンを出しているようで、更にかなりたくさんの会社と提携を進めているようです。ソニーはもし、このマルチリモコンでデファクトを取りたいなら早く、いろんな会社と協業していかなくてはいけないのではないでしょうか。

人気が出ていたのが昨年発売され全世界で150万台程度既に販売されたという、PS VR体験コーナーでしょう。今年のCESではPS VR、Gear VR、HTC Vive、など各社のVRが様々な企業のブースで設置されており、VR体験するのには事欠きませんでしたが。。。ソニーはノースホールにはカーエレクトロニクス向けブースも出しており、デジタルマルチメディアプレイヤーを車載向けに展示していました。
関連記事 http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/event/15/121500094/010600037/ 
http://japan.cnet.com/news/business/35094687/ 
http://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/event/ces2017/1037997.html 
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/rt/1038117.html 

パナソニック

テスラとの提携、ギガファクトリー、テスラのモデルXの展示、太陽電池工場をニューヨークバッファローにつくる件もパネルでアピール。モデル3搭載予定の2170電池も展示。
電池関係ではスマートスクーターのGogoro。電池が簡単に入れ替え出来て便利、とアピール。
・透過型有機EL。さりげなく高精細でした。
・65” 有機EL TV TX-65EZ1000 http://newswitch.jp/p/7461 
デジタルカメラ Lumix GH-5
・多言語同時通訳技術
・薄型リチウムイオン二次電池(開発品)。今後スマートカードなどへ展開。
・スマートテーブル
デスクトップタイプのコンパニオンロボット(プロジェクター付)
・220度の視界のVR/HMD(Head Mount Display)

パナソニックの展示はやはり車載のアピールが非常に強く、OLED TVに至ってはOLEDとすら大きな表記は無く、本気で売る気はあまりなさそうとすら感じるほどでした。(デジタルカメラキッチンのブースの方が大きいほどでした。)
OLED TVやVRに関しては下記記事が非常に詳しいので割愛します。http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dg/1038014.html

 VRに関しては”日本のディスプレイ”メーカー製とのことで3.5インチのディスプレイを4枚使用しているとのこと。解像度は1,600×1,440ドットとのことですが、それでも没入感を得るのにはあとひとつ、と言ったところ。4枚のレンズとディスプレイのおかげで視界は広がったものの、まだレンズとレンズの継ぎ目が感じられました。
 薄型リチウムイオン電池ウェアラブルデバイス向けに開発しました、とのことで二次電池仕様となっていました。ICカードなどでも引き合いはある、とのことで、今後の展開が期待されます。

 多言語同時通訳技術やプロジェクションマッピング技術など2020年東京五輪を意識した開発品も多数展示されていました。

そのほかにも様々なメーカーが展示していました。
トルコの家電メーカーVESTELはテレビを展示。(VESTELは欧州では三星に次いでシェア2位、詳しくは下記記事参考。) http://techon.nikkeibp.co.jp/article/EVENT/20140430/349326/ )

■チャンホン
テレビを始め、スマートホーム関係や4K OLED TV65” 98” 8K TVも展示。北米では知名度が低いためか、VRもガラガラだったので体験できましたが、映像ソースがイマイチで、映像カクカクで臨場感が全くありませんでした。没入感も無く、画面の端部が見えて興ざめ。取り敢えずやってみたという感じでした。

■Hisense  
8K TV 98” を展示。ディスプレイサプライヤーBOE?それともCEC?テレビのブランドはULED。
A2というスマホは裏表デュアルスクリーンA2というデュアルスクリーンのスマホ。裏は電子ペーパー搭載で、普通に裏面でも使える、と。表はAMOLED FHDで裏面は960×540 。裏面を見る機会がどれくらいあるか?とは感じました。

■TCL
テレビではQDやカーブドテレビを展示。

■KONKA
8K 98”, 65” LCD TV カーブド、77” OLED、65” OLED TV、など展示。

CECパンダ
シャープとの提携でIGZO技術が使え、世界で初めて98インチの8K TVを販売し始めたぜ、とありました。また、スマホタブレット向けにIGZOディスプレイを多数展示していました。(ブース自体は広かったのですが、あまり客はいませんでした。知名度が低い?)

Huawei
CESの基調講演ではAmazon AlexaAPIAmazonが公開し、Huaweiスマホに搭載することやGoogleとの協業についても触れられました。 また、Mate9がついに北米市場に599ドルで投入されるとのこと。http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1037866.html
今後の展開が非常に注目されます。
Huawei honor8 dual 12MP camera, 5.5” FHD LTPS display.裏面もガラスボディ。噂されるiPhone8の特徴とも言える部分を既に取り込んでいた。
Huawei honor magicOLEDを使ったエッジディスプレイ
Huawei mate 9 pro Leicaと頑張りましたというモデル。 5.5” QHD display これもデュアルカメラですね。
Huawei honor 6X 5.5” FHD。これもデュアルカメラ。パノラマセルフィーも撮れる。

■Xiaomi
ついにCES出展したXiaomi。非常に大きなブースを用意し、展開している商品全てを展示。空気清浄機、PC、浄水器炊飯器、Mi TVやMi Bandなどなど。また、紙のパンフレットを配るなど、CESでのアピールを頑張っていました。超狭額縁デザインで話題になったMi Mixも展示。フロントカメラは右下に付いていました。

■LeEco
資金調達難で2016年末に悪い意味で非常に話題になったLeEco。しかし、無事にCESにも出展しており、EV、スマホドローン、VRなど多数の展示物を出展スマホではハイエンド-ミドルエンドを狙ったラインナップ。EVはコンセプトカーの展示でした。VRは三星OLEDを使っており、デバイスとしては付け心地にこだわったものを出しており、ディスプレイや映像ソースの発展とともに使い勝手も良くなりそうな印象は受けました。また、クールパッドを傘下にした関係でクールパッドのスマホも展示されていました。スマホアメリカへの進出もある、とコメントしており、今後の展開が気になるところです。120”の4K TVを展示していたり、85”のTVではQD対応していたり、とトレンドもしっかりおさえており、昨年よりもブースのセンスは良くなっていました。

■Haier
Haier 75” UHD、86” UHD、55” UHDも展示。あと39”カーブド FHD、32”HDも。こういう時にローエンドを展示してしまうところがまだ中国メーカーなのかもしれません。LGあたりは販売の多数を占めるだろうローエンドやミドルは展示すらしてなかったですが。Haierは昨年、GEアプライアンスを6000億円で買収しており、GEアプライアンスのブースもありました。しかし、説明員がおらず展示もあまり力が入っておらず、あくまで買収したことをアピールするためにブースを設置したような印象を受けました。北米ではGEブランドでHaier製品を展開していくのかもしれません。
・2層の洗濯機。
ディスプレイ付冷蔵庫

カシオ
スマートウォッチを大々的に展示。
・昨年インプレッションでも取り上げた2.5Dプリンターはデザイン用途向けへ方向転換の様子。
カシオは今年も非常に興味深い製品があり、どんなフラットでない表面でもフラットな映像を出せるプロジェクター出展されていました。カーテンとかでガタガタな表面でもそのパターンを読み取って映像を修正して平面に見える映像を投影できる。この技術はプロジェクター市場でデファクトになるのでは、と感じました。投影する前にある一定の間、投影面を読み取る時間がかかっていました。

ニコンキヤノンはほぼ割愛します、例年と同じく、デジカメの展示やプリンターの展示。
セブンドリーマーズ Laundroid 洗濯物折りたたみ機、2017年に発売予定。具体的なデモも。
GoProドローンを開始しており、展示。
さくらインターネットスタートアップを支援。 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1037554.html 

Cerevoは声に反応して電源On OffできるようなLED スタンドなど非常に面白い製品が多数展示されていました。大人向けの高級AR玩具/コミュニケーションロボットなども出展されていました。また日本電産からHapticモーターを調達して、靴の代わりにHapticデバイスを足に装着してVR体験できるコーナーが非常に盛況でした。実際に体験してみましたが、VRデバイスを付けた状態だと、どこまでも歩いて行ってしまいそうでかなり室内でないと危ないかも、とは感じました。日産志賀会長なども体験したとか。足の裏でも砂の感触を感じたりも出来て非常に面白かったです。私の足のサイズが大きいせいで、やや感触はいまいちではあったのですが。。。

■ヒロセ電機 ウェアラブルデバイスで使えるようなBtoBコネクターなどを展示。

東京大学 染谷研究室 ウェアラブルデバイス用伸縮可能な導電インクが配線された布を展示。

■Xenoma 染谷研究室からスピンオフして導電布を事業化しようとしているスタートアップ

住友電工 様々なウェアラブル向けにワイヤレスチャージコイルやFPCを展示。

■Kopin 2K x 2Kを実現したシリコン基板のOLEDを展示。1枚50ドルと少し高い。 http://www.moguravr.com/kopin-lightning-microdisplay/ 今後解像度も上がる予定。

■SMK フォースタッチや静電容量プラスチックタッチパネルを展示。ダブルITOのタッチパネルも展示していた。

日本電産 いろいろなモーターを展示していましたが、Hapticには昨年同様力を入れていました。昨年同様、ミライセンスとの提携によってHapticsを使ったナビゲーションなども展示していました。

■車載関連

■Faraday Future 1台のEV FF91を置くためだけにかなり場所を確保。テスラモデルSがベンチマークのようです。ネバダ州に建設中の工場で果たしてうまく生産が始まるのか。

NVIDIA 
今回最も自動運転関連でZFやアウディダイムラークライスラーとの共同開発も発表され注目を浴びている。テスラとも提携。元々はゲーム用のGPUで有名な会社でしたが。
http://car.watch.impress.co.jp/docs/event_repo/ces2017/1038137.html
http://www.4gamer.net/games/209/G020984/20170105102/ 
http://forbesjapan.com/articles/detail/14357 

■ZF ドイツの自動車部品大手。Nvidiaとの提携をアピール。

■Ford LiDARを使った完全自動運転への挑戦。

日産自動車 EVや自動運転への取組みを紹介。

VW Amazon Alexaとの提携も発表。

トヨタ AIを活用し感情を読み取るというコンセプトカー、愛iを展示・発表。

ホンダ 自立するバイクやEVなども展示。デモは見られなかったが動画で説明

■現代 自動運転のブースを別に作って熱心にプレゼンしていました。

クライスラー Android Autoなど

■コンチネンタル LiDar センサー。http://response.jp/article/2017/01/09/288022.html 

Boschは今年もロボットアームを展示していたり、IoTやインダストリー4.0を意識させる展示が多かったです。
GM向けインフォメーションディスプレイも展示。長城汽車向けなども。

■コーニングは車載向けゴリラガラスをアピール。

パイオニア 車載向けインフォメーションディスプレイを展示。6.2”、7”のWVGAクラスの解像度。また、ホンダCR-V向け、トヨタカムリ向け、レクサス向け、など社名を大きく書いて実績アピールしていました。

JVC ケンウッド 同じく車載向けインフォメーションディスプレイを展示。マクラーレンとの提携もアピールしていました。バックカメラなども展示されていました。またプロユース向け4Kカメラなども展示。

■ADAYO 車載関係のディスプレイを多数展示。中国メーカー。電子ミラーなども展示。ディスプレイ関連。

■TOMTOM スクーター用のディスプレイを開発・展示。旧来のナビも展示。Nvidiaとも提携して自動運転でも役割を担おうとしています。

モービルアイ テスラとの提携が無くなったものの、19年もの歴史があり、自動運転での実績をアピール。ただブースはタブレットが置いてあるだけと寂しい感じでした。わざわざ出す意味あったのか?

■オスラム OLED照明を使ったテールライトアウディBMWに納入。実機を展示していました。

デンソー ホログラムをHapticsコントロール。超音波を当てて手の位置を検出する技術やタッチレスジェスチャーコントロールでHUDをコントロールする技術を展示。このあたりはかなり難しい技術に感じました。コーヒーを入れてくれるロボットアームも出ていましたが、こちらは元になったモデルは電王手という将棋指しロボットとのことでした。Boschも同様のコーヒーを注いでくれるロボットを出していましたが、Boschのものよりも精緻かつ丁寧な動きでした。
また、面白かったのは社内での研究発表コンテストのネタとして、あるくたびに靴がモーターで発電してつま先に搭載された掃除機が動く、という靴やお肌に優しい傘、とか冗談のような展示品も出ていたことです。思わず笑ってしまいました。車載関連ではBoschデンソーが非常に見応えあったと思います。


■テックウェスト(サンズエキスポ)&サウスホールなど

今年もテックウェストの1Fでは様々なスタートアップや大学、ベンチャー企業や、既に三星などの大企業の傘下となった会社が多数展示を繰り広げていました。サンズ1Fでは毎年数百社の展示を見ることが出来ます。昨年訪れた際と同様の熱気を感じることが出来ました。しかし、各社の取組みの底の深さ、という意味では本当に消費者の生活を革命的に変えるようなスタートアップが多いわけでもなく、モノ系のスタートアップでも小粒なものが多かった印象を受けました。既に他社が手掛けたものの細部を変更したもの、ないしは部位を変更したもので世界初を名乗っているものが非常に多いように感じました。スマートフォンの爆発的な普及に伴い、センサーやカメラの価格も下がり、スマホアプリを活用することで様々な機能を実現する製品を各社が提案していましたが、スマホ市場の飽和に伴い、アイデアの枯渇も感じられました。たとえば、ペット用のアプリだけでも似たようなコンセプトを提示している会社が少なくとも5-6社いました。鍵を無くさないためのビーコン的なセンサー内蔵したキーホルダーなども数社確認しました。タブレットと連動して気候を検知できる雨量計や天候計などもありましたが、本当にコンシューマがそれを求めているのか?充電ができるスマートスーツケースだけでなく、ビーコンのついたスマートスーツケースカバーまで出展されていましたが、わざわざカバーにしなくてもタグで良いのでは?など。ウェアラブル、ヒアラブル、あとは音声認識ジェスチャー認識、顔認識、ハプティック、など。Hapticsは技術的に難しいからか大手以外では本気でやってるところはあまり多くありませんでした。

Payment系のスマートカードやスマートウォレットのスタートアップは昨年までの盛況とは裏腹に殆ど出展を確認できませんでした。各社資金集めからマネタイズにフェーズが移り、事業化で苦心しているのだと推察されます。

ウェアラブルも機能面では電池容量やディスプレイの制約もあり、出来ることが限られていることからどこも似たり寄ったり、各社既にデザインで差異化しようとしており、市場は飽和し、ビッグプレーヤーしか生き残れないような状況になっているのでは、と感じられました。フィットネス分野では最大手のFitbitですら苦しんでいる状況であり、こちらも最大手や資本力のあるメーカーが有利である状況が続くものと感じられました。(XiaomiのMi Bandのような安価デバイスであれば爆発的な普及が期待できるのだとは思いますが。)

VRは昨年2016年が「VR元年」と騒がれただけあって、VRは関係ない会社もVRをブースに持ち込み、プレゼンや機能説明、コンセプトをVRで説明するような仕掛けを提示している会社も目立ちました。物珍しさからどのブースも人だかりが出来ていましたが、3Dと同様、充実したコンテンツが作られなければ、早晩飽きられてしまうのではないでしょうか。また、PS VR、Oculus、HTC三星以外の各社もHMDを提案していましたが、各社試行錯誤の段階であり、先行している3-4社が有利な状況は続くように感じました。

ドローンもDJIをはじめとして大手から中小まで各社が展示していました。既にドローンが指示した通り、コントローラーでもしくはプログラムで音楽に合わせて飛ぶことは珍しいことでもなんでもなく、ドローンで何をするか、また、ドローンに何をさせるか、というところで各社が検討を進め始めているように感じました。たとえば、コンシューマ向け/プロ向け問わず、写真/動画撮影は基本としてBtoBでの活用(配達や地形測定)などが期待されていると思われます。

また、セブンドリーマーズのLaundroidのような難しいモノは敬遠されるように感じました。洗濯物自動折りたたみ機すらも模倣が出てきていました。(Folidmate http://www.gizmodo.jp/2016/06/post_664705.html )しかし、Foldimateの場合、一番難しい部分であるしわしわの衣服を洗濯物の山から取り出す工程は消費者がする必要があり面倒です。ここもセブンドリーマーズAIによる洗濯物判別とロボティクスにより洗濯物を広げたりするところにお金と時間をかけています。こうした消費者目線に立って苦心して開発し、達成できる会社だけが生き残れるのでは、と思いました。そういう意味では大手を巻き込んで量産化・事業化・Biz化、サプライチェーンの整備をするという意味でも大手との提携や買収は今後も増えていくでしょうし、大手各社のCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)が過去のR&D的な役割を果たしていく構図が今後は加速していくのだと推測します。

2017-01-09

2017年 最初の記事

2017年が始まった。あけましておめでとうございます。

2017年って!とふと感慨に耽る。
映画タイタニックを劇場で観たのはもう20年も前なのか!と驚くわけですよ。当時、私は中学生で、たしか、親戚と一緒に電車に乗って宇多津まで観に行ったんですよ、タイタニック
実際、20年前って、2017年を具体的にはイメージ出来ていなかったし、そんなことを考えもしなかった。オークランドからサウスウエスト航空の便に乗ってラスベガスのCES2017を観に行くために飛ぶ飛行機の機内で書いている。こんな未来もまた想像していなかった。
2016年の年末は結構休みも長かった。クリスマスイブにはロスアンゼルスディズニーランドにも行った。娘はまだ乗り物に乗れる年齢ではないので、楽しくないかなあとも思ったが意外と色んな乗り物に乗れた。カリブの海賊とか、一歳にも満たない子どもでも一応、乗れるんですね。

2016年は前半は娘のことで頭がいっぱい、後半、仕事で日々反省の多い1年だった。本当の意味での「自分の時間」はあんまり無かったが、それはそれで思い出の残る1年だったとも言えるのかもしれない。終わってみると割とあっという間だった。自分が子どもの頃とはまるで違う時間の流れだと思う。早い。

2017年をどうするのか?というと、やはり仕事に集中していく1年になるのだと思う。理想を言えば、充実感にあふれた日々にしたいものの、置かれている現実からすればそれもまたなかなかかなわないかもしれない。

そもそも、2008年に比べれば自分が出来ることや知識は格段に増えたが、求められる役割、レベルの高さ、難しさ、量、質、早さ、全てにおいて、要求の度合いの方が度を越して増している。もはや、自分だけでどうにかなるような話ではなく、組織としてどう根本的なところから見直して、戦うのか?みたいなそういう話になってる。昔からそうだったのかもしれないが、日本にいた頃はまだチームというよりはエンジニアとコンビで攻略出来るような課題が多かったし、それほど「解けない課題」も多くはなかった。客のことを割と冷静に考えられていたし、様々な角度から自分で分析して次の手を打てていた。今もそもそも基本は変わらないはずだが、難しさは増していっているように感じる。ハッキリ言ってしまえば、情報は沢山あるのだが、技術力が追い付いかずに負けるケースが目に付く。技術力をどうやって追い付かせるのか?もまた大事なのだが、日々の活動に追われている営業がそこまで考えて技術者に腕を磨く時間を与えるために楽をさせることもまた難しい。

しかし、難しい難しいと言っていては何も成長が無い。

常に顧客に張り付いて、情報の見落としも許されないが、情報を見やすく咀嚼しやすいように、されど削り過ぎず過不足無く提供し、顧客からの無茶な要求はmake senseではないものは断り、ある程度、技術のための時間を稼ぎながら、本当に大事で必要な要求プライオリティ付けて、応えていく作業が必要。自分にとって不必要なアクションを出来るだけ削り、創造的な営業提案活動に集中出来るような環境作りもまた自分でやっていく必要がある。(こういう話を考えてると、ふと、自分がやっている営業活動のうちで本当の意味での顧客を向いた営業、価値提案活動ってどの程度出来てるんだろうか、と不安になる。) 忙しいエンジニアを顧客の前に引っ張り出して時には顧客のことを知ってもらう作業も必要だし、更にはそろそろ「後進の育成」のことも考えていかなくてはいけないだろう。

はっきり言って簡単ではない2017年だが、楽しみもいくつかある。娘の成長を日々見守るのは本当に嬉しいし、楽しいし、ドキドキするし、ヒヤヒヤもする。親としてのあるべき振る舞い、言動とは何か?というのもまたきちんと学ばなくてはならないだろう。

こうして考えていると35歳になろうとしている今でもまだまだ日々是勉強であり、凝り固まった価値観を常に更新していかなくてらいけない、と本当に痛感する。

2017年独りよがりにならないよう、気を付けながら、奮闘していく一年になりそうだ。

2016-12-31

2016年の振り返り

2016年の振り返り。
早いもので、あっという間に2016年も終わろうとしている。2014年10月にアメリカに来てから2年と少しが経過したが、その中でも今年は自分の人生の中でも特別な1年だったと言えそうだ。
やはりまとめると娘の誕生によって、ガラッと生活も人生も変わった。と思う。いろんなことを後回しにして、妻と娘を優先しているように思う。
でも、それを理由にしすぎて、自分のことがおろそかになってはいけないなあ、とも感じる。
体重管理だとか、仕事のタスク管理だとか、顧客との難しい交渉を成功させるための交渉力や会話力とか、案件を引っ張る力だとか、足りていない部分を引き上げていく必要がある。
2017年はそういう年にしていかなくてはいけない。

1月
・元旦はやることがなかったのでハーフムーンベイに行った。夜はお雑煮
CESを見るためにラスベガスへ。某証券のNさんとお食事2015年には某電子ペーパーの会社のトップの方とお会いするハプニングもあったが、今年は特にそういうのはなかった。CESはほぼ全ての会場を回ったが2017年も回りたいと思っている。1日休日もあったので、マイケルジャクソンのショーを見たりもした。ただ、ストリップを歩くだけでも結構楽しいもんだ。
・年末にオフィス移転があったため、新しいオフィスで勤務開始。広い、綺麗、でも寒い。
・仕事では新しい引き合いその1が入り始める。これはなんとか死守できそう。
・某VCのオフィスに遊びに行ってスタートアップピッチを見たのもこのころ。
イケアでベビーベッドを買う。あと、オムツ替え台も買った。組み立てに四苦八苦。

2月
・西サンノゼ菜の花畑をバックに写真撮影。
スーパーボウルは家から観戦。サンノゼにあるリーバイススタジアムだったので、開会式でジェット戦闘機が飛んでいくのを家のベランダから見る。
・新しい引き合いその2が入り始める。この件で2016年後半は相当苦しむことになる。毎回各案件で担当者が異なるのが非常に大変。なんでも説明する羽目に。
バレンタインデーはカーメルへ。
・大学同期のリサがやって来て、ブライアンとみんなでご飯食べに行った。お誕生日祝ってもらった。ロスガトスの美味しいステーキハウスだったが、値段もえらいことになっていた。やはり一流のステーキハウスの値段は1流。
・80年代会に参加。妻のお友達が着々と増えていく

3月
・Palo Altoのやよい軒にいく。美味しかった。
・お家にトレーナーの方に来ていただき、赤ちゃんのお世話クラスを開講してもらう。結構勉強になった。特にお風呂の入れ方とか、オムツの替え方とか。
・病院にも定期的に行っていて、病院主催のお世話クラスも受けたが、英語で長時間のクラスは結構辛かった。途中居眠りして妻に怒られた。いや、私が悪い。
・仕事でシアトルに行く。日帰り。
・家で久しぶりにたこ焼きを焼く。
・カーシートの取り付けクラスを受けにスタンフォード大学の近くまで行く。
AMCに映画を観に行ったり。
・ようやく娘の名前が決まる。
・娘誕生!妻は本当に大変だったと思います。感謝してもしきれません。

4月
・現地子会社の社長が交代。新社長はサンノゼ勤務。
・妻のお母さんも到着。
・妻のお母さんも到着して、速攻で妻も娘も別々の理由で再入院。本当に面食らいました。都合、1週間弱、病院の堅いソファで寝ていたように思います。
・仕事も結構色々追加要求多くて四苦八苦。
・会社の上司達からもたくさん祝福の言葉やらお祝いの品をいただく。ありがとうございました!!!
・娘の初お風呂。しばらくはダイニングテーブルでお風呂に入れていた。
・妻のお母さんには本当によくしていただく。朝ごはんを作っていただいたり、晩御飯を作っていただいたり。。。。娘の夜泣き対応も途中までは私が担当していたものの、途中で限界を迎えたため、妻のお母さんにはかなり助けていただいた。
・4月中旬ようやく妻と娘が外出できるようになって、ファーマーズマーケットに行ったり。
・妻のおじさんおばさんがお家に来たり。
NP匿名非表示に合わせてイニシャル運用を始める。

5月
・妻のお父さんもゴールデンウィークを利用して訪米。一緒にクパチーノのピチェッティワイナリーに行ったりしました。
・会社の先輩のお家で牡蠣パーティにお呼ばれする。
SAPのPalo Altoオフィスへお邪魔する。その後も再度お邪魔したり、最終的には11月に自社の本社で講演会までやっていただくことに。記事も書いたが、その後諸事情で取り下げ。
・妻と娘にオフィスまで来てもらって娘披露。同僚のジェニーに娘の前抱っこの仕方を教えてもらう。
・病院の支払い料金の高さに恐れおののく。保険でカバーされていなければ到底支払えない金額でした。
・仕事では案件その2が一筋縄ではいかない感じ。案件その3は謎がだんだん解明されて行くフェーズでした。
・何気に帰国時に恵比寿のユーザベースへお邪魔させていただいた。あの赤い椅子に座れたのは嬉しかったです。その後にオフ会参加。オフ会にはたくさんの方が来ていただいて、嬉しかったものの、会場選びに難儀したのと、もっと快適な場所を自分で設定すべきだったと反省。また、不特定多数の人がたくさん来る場所へはあまりむやみやたらにいかない方が良いなあ、と非常に反省。このころが自分的にはNP熱の最盛期だったかもしれない。この後、様々な意味でブレーキをかけた運用が始まる。
・SID2016がサンフランシスコで開催。毎日、サンフランシスコサンノゼの往復に辟易としました。
オバマ大統領からの手紙が届く。これは、お願いしておくと生まれた子供に手紙が届くシステム。オバマ大統領からの手紙だから嬉しいのであって、これがトランプ大統領後に喜ばれるかどうかは不明。
・会社からの出張者と一緒にナパのワイナリーへ。初めてオーパスワンを飲むことができました。美味しかったが・・・やはりテイスティング1杯40ドルは高すぎる!ボッテガでランチ、ロバートモンダビシルベラードなどに行きました。

6月
・妻の妊婦友達改、ママ友が開催してくれたベイビーシャワーに参加。旦那さんもたくさん来ていて面白かったです。
・某ニックさんが主宰する懇親会にも参加。毎回いろんなかたをお見かけする機会を得る。
サンノゼで開催されていたセンサーエキスポを見に行くもあまり面白い展示企業を発見できず。
・娘のパスポート取得で写真撮影に四苦八苦。郵便局から申し込むんですね、面白い。

7月
・100日経過して娘のお食い初め。ママ友たちとまたもや開催。
独立記念日は近所の公園までお出かけ。結局夜の花火は今年も見られず。
・昔ヨーロッパ法人の社長していた方が出張で来られたのでお食事設定。活躍されているようで何より。
・既存案件で危なげな話が勃発。毎週思い悩む羽目に。牛歩作戦などを展開するも効果が出ず、結局解決するのは年末なので解決に半年くらいかかった。
・無事娘はパスポートゲット!
・近所にホールフーズ開店。

8月
案件その2が佳境を迎えておりこの辺りでの活動がスローになったのが後に苦戦する決定打となってしまう。
・出張でミネアポリスへ。正直、ミネアポリスへ行っている場合ではなかったというのがのちの反省。
・80年代会のBBQへ参加。今年は自分だけ参加した。非常にたくさんの参加者で150人くらいいたものと思われる。
・日本がお盆休み中の間にサンディエゴへ車で旅行。3時起きでなんとかたどり着く。非常に楽しかった。動物園がやはり楽しかった。
・娘が徐々に腹ばいで飛行機のような姿勢を取れるようになって来た
・日本出張。客先のシニアマネージャーが来訪。あれこれと打ち合わせ。自分が見たことがなかった工程見学もできて、非常に有意義だった。

9月
・会社のブライアンが退職。結構ショックだった。やはり人事は適材適所だなあ、と思う。新しく入って来た若いポーラは明るいがこの子も4ヶ月で退職。代わりにことこさんという日系2世が入社するのは11月の話。
・日本一時帰国に向けて買い物開始。あれこれとお土産やらカバンやらを買い揃える。
免許更新DMVへ。事の顛末は別記事にて。
・知り合った方と楽しい飲み会に参加。ここから動き始めた案件もあって、やはり出会いは大切だなあ、と痛感。
・日本へ一時帰国案件その2が非常に重要なタイミングだったのにも関わらずあまり動けず。言い訳したくないが、帰国した時期も悪かったなあ、と反省。。。来年はお盆の時期に帰りたいと思ってる。
案件その2はほぼアウトかも、というメールも日本にいる間に知る。
・日本では香川にも帰り、母方のおじさん、おばさんとも会う。まさか、その後、おじさんが亡くなるとは予想外だったが・・・。父方の伯父さんのお家へも行く。紫雲出山高知県に行ったり、結構たのしい帰省だった。久しぶりに高校時代の友人たちとも会うことができた。親父が娘と会えたのも嬉しかった。東京では妻の実家でお世話になった。電車に乗ってみると、いかに東京子育てをするのが、大変かを痛感した。娘は同い年のいとこにも会えた。大学時代の友人たちとも会えた。
アメリカに戻った翌週にはある展示会兼学会シカゴへ。ゴルフの打ちっ放しイベントがあったりと結構緩かった。その後にデトロイトにも行った。デトロイトは意外と良いところだった。会社でジムさんと一緒に行動したが、結局ジムさんも年末で退職してしまった。人材の流動性の高さを痛感すると同時に、自社の様々な弊害は何なのか、非常に興味がある。

10月
サンノゼハーフマラソンに出場。楽しかったが、久しぶりすぎてタイムは伸びず。全く練習もできていなかった。反省。
・友人のアリとパリ夫妻のパーティに出席。アリの誕生日だった。アマゾンらしい面白いプレゼントをもらっていた。
・娘はバンボという椅子に座れるようになって来た。自分でお座りもできるようになって来て、お散歩のたびにブランコに乗ったり。ズリバイも徐々に始めるようになって来た。
ハロウィン。会社でもハロウィン。ジャックスパロウの格好をした。娘はかぼちゃの服を着たり、てんとう虫の服を着たり。わざわざギルロイまで足を伸ばしたが、イベント会場には入れず。今年のサンノゼの秋は雨が多かった。

11月
・出張でアトランタフレッチャーへ。トランプ当選をデンバーの空港かどこかと飛行機機内のCNNで観て驚いた。
案件その2がダメすぎたことにより、壮絶なダメ出しを食らう。ダメ出しを食らうことは良いことだが、それにしても非常に凹んだ。今までのやり方をさらに見直さなければいけない契機となって行く。
・リバモアのアウトレットの近くのワイナリーへ。非常に良い気晴らしになった。
・お好み焼き屋ができたので風月に行ってみた。美味しかった!
サンタクララで開催された展示会に出席。ここでも面白い出会いがあった。出張者を連れて打ち合わせにも行ったが、そこでも少し重要案件が進み始めたかのように見えていた。
・新人がオフィスに入ってくる。非常に仕事を進めるのが早い。。当たりだ。
サンクスギビングはナパバレーワイナリーへ。
・楽しかったワイナリーだが、寒かったのか、その後、娘は風邪をひき、なかなか治らなかった。

12月
・母方のおじさんが亡くなる。
・日本出張。少しずつ新しい仕事の進め方を始めつつある。もっと深く、もっと顧客目線で進める。小手先ではなく本質的な議論をできるように進める。
NP関係の方ともこっそりオフ会。非常に楽しかった。
・日本出張のついでになってしまったが、母方のおじさんの霊前にお線香をあげる。その後様々な遺産の件などでやや揉める。
・出張者対応もありつつ。
・忘年会。
・クリスマスパーティを妻の友達夫婦とも開催。家で妻が初めて鳥の丸焼きに挑戦。美味しかった!
・結婚2周年記念ディナーでロスガトスのレストランへ。
ジンジャーブレッドハウスを作ったり。
・クリスマスイブはディズニーランドへ。

2016-12-19

カリフォルニアDMVでの免許の更新について

早いもので赴任してから2年が経った。ということは現地のカリフォルニア州の免許の更新もしなくてはならない。更新期限は09/30だったのだが、慌てて前の週にサンタテレサDMVに駆け込んだ。

そしてI-94と更新通知と今の免許とビザ(パスポート)を携えて窓口に早朝から並んだ。無事に手続きは終わり、新免許が届くまでの仮初めの免許である2ヶ月のエクステンションを受け取り2週間以内には届くと言われて首を長くして待っていた。

こんなに簡単に更新が終わるのであればわざわざ日記に書いたりもしない。

問題はこの後だ。

免許は待てど暮らせど届かなかった。

そして、そろそろエクステンションが切れる直前の11月末に慌ててDMVに駆け込んだ。

結論から言うと、I-94を持ってこい、と言われて翌日再度出直す羽目になった。カリフォルニア州州都であるサクラメントで手続きが止まっているという。
I-94が最新のものになっていないのが問題だと言う。

翌日出直して手続きしてもらってるときに、気になって聞いてみるとI-94は出入国するたびに番号が変わるので、もしこれからすぐにどこかに旅行する予定があるのであれば、この更新手続きもまたサクラメントでI-94の不一致ということでストップする可能性があるという。

その手続きをしている日の週末からまた日本に出張する予定だったので、それは困る!と窓口で訴えたが、では、また日本から戻って来てから、I-94を持って来いと言う。
そんなあ…と窓口で途方に暮れていると、窓口の隣にいた別の窓口の人が、「サクラメントに電話してすぐに止まっている手続きを進めさせれば、今日中に発行処理は済ませられるはずだ、」という。電話はもちろんDMVの人がかけなくてはならない。

そこで、私の担当窓口の人は「そんな必要はないわよ、また彼が来ればいいのよ」と言ったが、隣の窓口の方は「じゃあ、私が電話するから書類よこしなさい」と言ってくれてそこから10分くらいずっと電話してサクラメントの手続きを進めてくれました。

捨てる神あれば拾う神あり、とはまさにこのことです。


なんとか、処理は終わったそうで、その後2週間後に無事に免許は届きました。

今回の教訓はDMVから免許が届かないという人の大半は免許更新手続きした後に海外出張してI-94の番号が変わってしまってサクラメントで不一致になってしまうことで、更新手続きが滞ってしまうのでは?ということです。
免許が待てど暮らせど届かなかった、という人の話は非常に多く、ブログで調べると沢山出てくるのですが、多分これが原因の大半なのではないかなあ、と。

免許の更新手続きがある人はなるべくなら出張は控えるか、出張した後に再度DMVに電話するか窓口に行って確認してみるとよいでしょう。

なかなか面倒でしたが、優しい人もDMVにはいるのだなあ、と痛感した日でした。

追記
その後、14-5日後に無事に免許は届きました。

2016-12-04

冬の話。

「おじさん、さっき、夜中の12時20分に亡くなったわ」

電話口で話す父の声を聴きながら、私はとても悲しい気持ちになった。だが、電話を切って妻にその旨、SMSを送って実際に文字にしてみると、より一層悲しさが増してしまった。

今朝は寝坊してしまった。久しぶりの日本への出張のためにサンフランシスコ空港で朝9:30までにはゲートにいなくてはいけないのに目が覚めたら7:30である。うちからサンフランシスコ空港まで早くて40分、混んでると1時間半かかる。自分の車で飛ばしてもよかったが、オフエアポートパーキングに車を停めてシャトルバスに乗ってる時間が惜しかったので、Uberを慌てて呼んで、荷物を持ってアパートから外に出た。
もう、冬になったということなのだろう、コートを着て待つ間、少し冷たい風が身体と服の隙間に入り込んできた。今年のサンノゼの冬は少し冷える。2014年2015年は暖冬だったのだな、と感じている。久しぶりに着た日本で着ていたスタンドコートの襟を立てた。

慌てて呼んだUberがアパートの入り口に到着して陽気なメキシコ人のおじさんドライバーが車から降りてきた。Good morning, my friend. It's cold, isn't it? Wintdr comes.と言いながらテキパキと私のスーツケースを白の日産アルティマのトランクに入れる。年式はちょっと古そうだが、よく綺麗にしてある。クルマに乗り込んで、ドライバーがSFO(サンフランシスコ空港)ね?Which airline?と聞いてくるのでインターナショナル / Unitedだと答える。
Uberを呼んでからほんの3-4分でピックアップしてもらえたのはラッキーだったし、土曜日だからUS101というフリーウェイは渋滞ひとつない。”You're lucky!もしフットボールの試合とかあったらこうはいかないぜ”、と言われつつ、スマホの画面には父にすぐに電話しろという妹からのFBメッセージが届いていた。きっとおじさんのことに違いない、と思いつつ、日本は夜中だろうが、車中から父に電話した。窓からはUS101の景色が流れていくように見える。今日も寒いけど、いい天気だ。

父からの電話の用件はわかっていた。
母方のおじさん、つまり、私の母の兄は私の地元の隣町に独りで暮らしていた。細かい話はプライベートなことなので省くが、離れて暮らす子どももいる。
こないだ、日本に帰省した時、うちの娘と妻をおじさんにも紹介することができた。
が、実はあまりおじさんとは話せず、その場にいた母の姉とよく話した。

おじさんは元々、口数が少なく、あまり自分から積極的に話す人ではなかった。話しかければもちろん、口は開くし、実はジャズが好きで、経済新聞もよく読んでたりする。言葉少なに、でも、あれこれと聞いてくる内容は鋭かったりした。見た目は結構強面なのに驚くほど下戸で私が中学生の頃の親戚の結婚式ではおじさんはちょっとビールを飲んだだけでぐったりしていた。頼まれもしなくても自分からペラペラ喋る私のような感じではない。
日本にいるときはたまの連休に私が実家に帰る時におじさんの家にもは立ち寄るようにしていた。おじさんは独り身で、母の姉が家業をたまに手伝いに来ていた。おじさんは私が転職した時や数年前に離婚した時も黙って話を聞いてくれた。そして、訥々と遠くを見ながら、たまに私の目を見据えながら話してくれた。祖父母のお仏壇に手を合わせて線香をあげながら。
そんなことを思い出す。

そんなおじさんの調子は私が立ち寄った頃、既によくなかったそうだ。確かに昔に比べて少し痩せたように見えていた。心なしか元気も無いように見えた。だが、元々寡黙な人だから口数も少ないのだろうか、とくらいに思っていた。だが、おじさんの身体は既に癌に深く冒されていたということになる。数週間ほど前に父から電話があり、おじさんが既に末期の癌で入院していることを知った。手術をするにはもはや遅く、ステージ4の胃癌であり、治る見込みは無く、おじさんは更には抗がん剤による治療も断ったそうだ。最初に父からの電話を私が受けたのは出張先のアトランタのホテルだった。「大事な話があるので、静かなところから電話してください」と連絡があった時、まさか父が?と思ったが、おじさんの話だった。父も元々それほど胃が丈夫ではなく、胃潰瘍2014年夏には吐いたりしていたので、ちょっと心配だったが、妹が口うるさく病院に行かせたおかげで、今はかなり良くなったという。「大事な話があります」という前振りは本当に心臓によろしくないと思った。しかし、おじさんの話はそれはそれで私の心に切なさを感じさせるには十分だった。「おっちゃん、辛いなあ」と、思わず声が涙ぐんでしまったのを覚えている。

その後も父や妹から何度かメールや電話でおじさんの状況は聞いていた。日に日にあまりよろしくない、という状況は刻一刻と続いていた。胃癌は既に食道や大腸などへも転移していたのではないか、という。腫瘍が肥大化し過ぎて胃を塞ぎ、食べ物は食べられない状態になっていたそうだ。癌も末期になると横隔膜転移してしゃっくりが止まらなくなる、という話は初めて知った。また、財産の話とか色々ゴタゴタしてる話も望むと望まざるに関わらず聞こえて来た。

そんな中で私は日本に仕事での出張の機会が出来たので、無理矢理一泊だけ実家に自腹で帰る算段を整えたところの訃報だった。正直まだあんまり実感は湧かない。

「(お見舞い)間に合わんかったなあ…」

「そうやなあ。帰ってきた時にゆっくり話そう」

父からも「無理して帰って来なくてもいい」、とは言われていたが、しかしこれは辛い。私の母の姉はもっと辛いだろう。

私の母は30代で亡くなった。私はまだ8歳だった。その前後に私の母方の父母もまた70代に至らずに亡くなった。私がまだ幼かった頃だ。おじさんは独身だった。もはや、母方の実家を守る人はいなくなってしまった。おじさんの娘は離れていた時間が長かったこともあり戻っては来ないという。

母方の実家は道の拡張の影響でつい近年建て直したばかり。おじさんは建て替えの間、住み替えなくてはならず随分と大変だったはずだ。しかし、おじさんはもともと独り暮らし。せっかく新しくなった素敵なお家も住む人がいなくなってしまったということになる。お家をどうするのかはまだ聞いていない。
お葬式は多分ひっそりと家族葬にすると言っていた。

最近の田舎ではこういう話でも「よくある話」なのだとは思う。
でも、やっぱりやりきれない気持ちにはなる。しかして、よく考えると、私も長男であり、置かれている立場は似たようなものだろう。本当なら家を継いで欲しいと父は思っているだろうし、香川にずーっといて欲しいと思っていたと思うのだ。しかし、私は香川が本社の前職を辞し、東京本社の会社に転職してしまった。そして、今は転勤して海外赴任でカリフォルニアにいる。いつかは実家に…と考えてもそう簡単ではなくなりつつある。高校時代のある友人は結婚と出産を機に東京での仕事を辞めて香川に帰ることにしたという。こないだ実家に帰った時に会ったら今ではすっかり香川に馴染んでいた。年齢的にもギリギリのタイミングだったとも言えるかもしれない。歳を取りすぎると転職もUターン就職もなかなか難しい。そもそも、今の仕事を投げ捨てる気には今の所はなれない。毎日辛いこともあるけれど、それでも下手くそな英語でも、営業としての英語での会話術が下手くそでも、がむしゃらにやってるつもりだ。本音を言えば、まだきちんとした結果を出すまでは帰りたくはない。

おじさんのところへは行く。しかし、残念だけども、お葬式には間に合わないし、お見舞いも出来なかった。もし、これが自分の父だったら、と思うと胸が締め付けられる、というか、どうしたら良いのだろう、と途方に暮れる。まだそんなことは考えたくもないが、それでも人は日に日に歳を重ね、自分の娘がどんどん大きくなるのと同じように自分の親も自分も老いからは逃げられない。父は先日の帰省で会ったとき、だいぶ老けたなあ、と感じさせた。
私の妻の父母はうちの父と大して歳も変わらないのにとても元気そうであまりそんな心配は当分は必要なさそうで、ちょっと羨ましい。

そうこうしてる間に、車はサンフランシスコ空港に8:17に到着し、搭乗手続きを済ませてなんとか9:00にはゲートまでたどり着けた。搭乗時刻は9:20だったので、猶予は20分しか無かった。自分の車では時間が足らなかっただろう。寝坊したのは心底間抜けだったが、臨機応変な判断が出来てよかった。Uberはとても便利だ。様々な批判や問題もあるが、渋滞さえ無ければとっても快適だ。また使いたい。

羽田への飛行機は11時間のフライトだ。ユナイテッドだったので、やっぱり機内食のチキンはあんまり美味しくはなかった。ワインを飲みながら、映画もシン・ゴジラスタートレックインデペンデンスデイ リサージェンス、ジェイソン・ボーンを観た。どの映画も面白かったが、自分がそうやって楽しんでるのは少し不謹慎にも思えてしまった。何度も病室にお見舞いに行っていた父や妹は今ごろ、もっと寂しい気持ちになっているだろう。

よく考えるとここ数年の間で、アメリカから羽田へ飛ぶのは初めてだ。いつもはサンノゼもしくはサンフランシスコから成田に降り立っていた。着いたら日曜日の夕方。私の週末は殆ど無くなってしまった。明日からの仕事は勿論きちんと、こなしていくのだが、亡くなったおじさんのことを折に触れては思い出すだろう。いや、思い出したい。

それが今の私に出来る、ちっぽけだけど、精一杯のお弔いだから。