kikidiary’s eye

2018-04-14

娘のこと2

娘がプリスクールに3月から通い始めた。頑張ってるなあ、と感心する。朝早くに起きて朝ごはん食べさせて私が行ける時は私が送っていく。最初の数回は泣いていたそうだが、私が送っていくと楽しそうにプリスクールに入っていく。泣いたことは今のところない。彼女は結構、強いらしい。私よりも肝が座っている。

私ならちょっと躊躇するところだが…。
リュックサックを背負い、水筒を持ち、ニコニコしながら先生と手を繋いでプリスクールに入っていく。

彼女にとっては午前中のちょっとした時間なのだが、やはり刺激的なのだろうか。だんだんと娘の動きであるとか言葉も変わってきて、日本語ではない言葉でごにゃごにゃ言ってたりする。家の間取りとかおもちゃの置き方すら彼女に合わせて少し変えた。
子ども生活の中心になるのはわかっていたが、本当にまさにまさに、と言ったところである。

そんな彼女も過日、2歳になり、妻は頑張ってプリスクールでのお祝いと家での誕生日パーティーまで開いてあげていた。私は仕事で家でのお祝いに参加できなかったが、それでも家が綺麗に可愛く飾り付けされていて、とても誇らしく思った。妻には感謝しきり。本当にいつもありがとう。

出張すると妻と娘に会えないのが、本当に寂しいんだよね…。
仕事や出張自体は好きなんだけども…

3月に日本に出張した時のこと

3月は日本出張が久々にあった。
日記には書いてなかったが、サンノゼ→日本→香港深セン香港→日本→サンノゼとなかなかハードなスケジュールだった。

前の週は風邪をひいてたのに出張者が来ていたweekで体調最悪な中で無理を押してなんとかミーティングを繋いでいたために、体調が治りきらないうちに飛行機に乗ってアジアに飛ばなくてはいけなかった。

とにかく疲れていたが、なんとか月曜にサンノゼから飛び立ち、日本、香港深センのホテルまで火曜日中にたどり着いた。
その後は深センで打合せし、香港までバスなどを駆使して戻り、晩御飯後に深夜便で木曜日朝に羽田に戻り、早朝シャワールームを使い、自社の工場に向かった。

木曜日の予定をこなし、東京のホテルで宿泊、翌日金曜も顧客で打合せし、最大の目的をほぼ達成して、東京に戻り社内の飲み会に久々に合流した。3/16だったかな。

日本側のチームに中途入社の新人が参加したその日だったので歓迎会に私も混ざった。二次会は超久しぶりにカラオケだったのだが、酔っ払ってたのもあって全く声が出なかった。
Rikiさん、たるんでるんじゃないですか?と言われたが花粉症の時期だし、病み上がりだし声なんか出ないよなあと…もっと万全な時に酒飲む前に行きたいよね…

土曜は買い物しこたま買い込んで、成田から飛んで帰った。

久しぶりの日本出張だったが、今年はまた少し増えていくのかなあ、と感じている。

ミシガン出張2

ミシガン1週間の出張がそろそろ終わりそうです。ようやく帰途についています。

トランジット中のシカゴの空港でこの記事を書いてます。
ミシガンはまだ結構寒くて夜には氷点下になるくらい。暖かめのコートを着てやって来ました。

日曜日に着いて先週から先着していた同僚と一緒に晩御飯を食べて、月曜の打合せを臨みました。晩御飯はRoyalOakといういい感じの街のブルワリーで。コーヒー味のビールが新鮮な驚きを提供してくれました。

宿泊しているエリアは8mile rdからそう遠くないエリアだったのですが、落差に驚きました。Royal Oakなら誰かがジョギングしていても大丈夫だし、カフェには若い大学生もいたりして…。

月曜はZeelandというところへ。
ミシガンとはいえ、前回訪問したHollandのすぐ隣でした。かなり西の方でデトロイトからは車で3時間くらい離れた街。元々このミーティングのために今週はミシガンに来たわけですが、用意された場所がすっごく国際会議場みたいな場所で焦りました…。
結構沢山のテクニカルな質問があり苦慮しました。まだまだ、自分の臨機応援さであるとか、事前準備であるとか、improveが必要だなあ、と痛感しました。結局、後からフォローアップのメールをガシガシ書く羽目になりました…。

西海岸ミシガンは3時間の時差があるんですが、この3時間の時差がじわじわ堪えるんですよねえ。
またまた3時間かけてデトロイト近郊に戻り、夜はサンノゼにもあるレストランで、イタリアンを食べたように思います。

火曜日は某社で午前中打合せ。なかなか薄い反応で焦りました。この人たちには多分モノは売れないだろうなあ…

午後はこれまた某社で打合せでしたが、こちらは殆ど出番なし。火曜日は空振り感の強い一日でした。夜ご飯はこれまた時間が無くて一人でドーナツでした。健康に悪い!夜は延々とホテルで仕事してました。

そういえば、帰途にミシガンのやばーいエリアを車で走り抜けました。8mile road。過去にエミネム主演で話題をさらった映画8mileの舞台にもなった街。
ここを抜けると一気に治安が変わると言われましたが近年では10マイルあたりまで治安が悪化しつつあり、中古車屋などは場所を変えざるを得なかった…という話をローカルセールスのRobから聞きました。11mile rdというところで宿泊してたので、本当にすぐ近くの話ですけども。

前回記事でも触れましたが、白人が市街部から逃げ出していく様をホワイトフライトというそうですが、まさに道を歩く人たちも人種が違うし、屋根に穴の空いた民家がそこかしこに溢れ、buy your house by cashと書かれた看板がそこら中の電柱に貼ってありました。
車の中から街を眺めつつ…流石にここを歩く勇気は無いわ…と感じました。昔、インドのデリー旧市街を歩いたことがありますが、あの時とはまた違う雰囲気…犯罪のにおいがプンプンしました。ほんのちょっと車で走ればRoyal Oakがあるわけで、ほんの少しの違いでここまで住む人も街の雰囲気も変わるのか…と。

なぜ家がキャッシュで買えるわけ?とRobに聞いたら「家は1000ドルで買えるだろうけど治安が悪すぎて、翌朝にはRikiはドアをぶち破られて刺殺体になってるだろうね」と笑いながら彼が言うものだから若干辟易としてしまいました。ここまであからさまに一気に寂れたエリアはなかなか無いでしょう。

とはいえ、今回は彼がほぼ全てのミーティングをアレンジしてくれていて彼の世渡り力というかセールス力には感銘を受けています。いやー、彼はすごいわ。でも、たまたま立ち寄った彼の部屋に置いてあった本で「How to speak like as professional」という本があってなかなか面白いなあ、と思いました。彼は勉強熱心なんだなあ。


8mile roadを隔てて大きく世帯年収も変わるという昔の誰かの記事
http://d.hatena.ne.jp/bohemian_style/touch/20130719/p1


水曜日は午前中は某社で打合せ。
ミシガンで苦闘している日本人の方と打合せ。なんと大学が同じでビックリしました。

午後からは某北米自動車メーカーのR&Dセンターへ。ここがまた巨大なところで非常に印象的でした。まるで巨大ショッピングモールか、空港かかと思いました。それでいてまだ開発中の自動車が構内を右へ左へ走り回っていたりして、非常に感銘を受けました。夜に電話会議だったので、晩御飯は持ち帰りの中東料理。なかなかミシガン出張は過酷です。かなり味は良かったです。


木曜日はオハイオ州へ。
朝から3時間かけて車で南へ移動。某自動車メーカーのR&Dセンターへ。とんでもない田舎でびっくりしつつ。超大企業のR&Dセンターがなんでこんな田舎なんだ!と。道中には未だに畑を耕すのに馬4頭立てで耕している人たちがいたりして。非常に驚きました。21世紀にまだそういう農作業方法が北米にも残っていることに大変驚きました。そんな疑問はありましたが、R&Dセンター自体はなかなかいい雰囲気のオフィスでした。おそらくテストコースを確保するためにこんな田舎に作ったんだろうなあ。打合せは食堂でカジュアルに。果たしてこの案件が化けるのかどうか…それは時間が明らかにしてくれるでしょう…

夜は関連する日系メーカーの方と会食。素敵なステーキ屋へ。サンノゼと比べると安い!のが印象的でした。シーザーサラダを目の前で作ってくれるタイプのお店で、超美味しかったです。大満足。日系メーカーの方はみんな、孤軍奮闘してらっしゃるんだなあ、と感慨深かったです。勿論昔から拠点があるメーカーはもっと違うんでしょうけども。

金曜は朝から某社で打合せ。今回は結構ランチだとかコーヒーだとかを持参して打合せするパターンが多かったです。金曜もコーヒーマフィンを持参で。相手は三人とも屈強な白人男性たちで、朝からガシガシマフィン食べてました。

ローカルいはく、忙しいエンジニアに打合せに来てもらうのに一番良いのがランチミーティングだとのこと実際結構ウケが良かったので、なるほど…と納得しました。

ミシガンにはまた来ると思います。毎度毎度感じることとしては出来れば直行便で来たい、くらいでしょうか、コネクションフライトだと本当に疲れます…。予算節約だから仕方ないのですが。

2018-02-19

ミシガン出張

東海岸ミシガンに行ってきた。
火曜から金曜までガッツリ仕事で出張だ。
なんだかんだで昨年から既に3回目か4回目になるミシガンだが、徐々に仕事の種まきをしている段階だ。新しい顧客と会ったり、関係を構築したり、こういう新規開拓の仕事は根気もいるが楽しい仕事でもある。
ミシガンにはホームオフィスのローカルマネージャーがおり、彼と一緒に顧客を回った。

ミシガン州デトロイトのある州で、自動車の街だと言って差し支えない。米国の大手自動車メーカーが三社も本社を構え、日本企業も工場を構えて多くの部品メーカーも点在するまさに自動車の街、モーターシティ
豊田市であってもトヨタ一社なのに、ミシガン州にはグローバルレベルの会社が3つもある。
(愛知三河まで広げれば、トヨタ三菱ヤマハスズキがあることになるから、中部地区もそれはそれで自動車の街なのだが)

しかし、そんなデトロイトが栄華を誇ったのはもう随分昔の話であり、もはや10年前だが、08-09年にはGM、Ford、クライスラーが破綻してオバマ政権時に国による救済がなされ、デトロイトの街やオフィス、民家は半分くらいは廃墟となり、人々は郊外に飛び出して行った。白人の裕福な層が郊外に出て行きドーナツ現象が起こる「ホワイトフライト」なる現象も起きていったそうで、今でもデトロイト市内は治安が悪いことこの上ない状態になっている。Uberにも何度か乗ったが自動車メーカーのFordやGMで働いていた技術者が食い扶持が無くなり、泣く泣く?Uberドライバーをやってるケースも少なくない。

ミシガンを担当してくれているローカルのセールスマネージャーのRobは非常に前向きで押しの強いまさに「アメリカのセールスガイ」といった趣で、彼の不屈の精神というかガッツや明るさには周りを楽しくさせる雰囲気がある。またアイデアマンでもあり、展示会での見せ方の工夫などが上手く、どうやって売るのが難しい製品を売るか、すごく考えてくれている。大学では指に怪我をするまでは電気工学を学んでおり電気関係にも強い。ミーティングでは電気関係の話も結構出るのだが、私がバシバシ話していたら、「お前の大学出の選考は電気工学だったのか?」と聞かれたが、私は法学部だった…、日本の大学とアメリカの大学の差とか色々考えることが多い。面倒なのであまりきちんと説明はしなかった。日本とアメリカのセールススタイルとか物事の進め方は相当に違うことを感じることが多い。アメリカの典型的なセールスマンは砕けた話し方をするし、楽しい話をして電話をガンガンかけてなんぼ、といった趣がある。日本のセールスマンは業種にもよるが、エンジニア相手のBtoBの場合は落ち着いてることも多い。あんまりガンガン話しかけるような感じではないことも多い。

GMの本社は今も湖の近くにあり、デトロイト市内中心部にあるが、私の扱う製品は電子材料でありGM, Ford、クライスラーのようなOEM(カーブランドメーカー)に行くことはほとんど無く、実際にはデトロイト市から出てしばらくしたところにあるいくつかの郊外の街NoviやファーミントンヒルズなどにあるTier1(1次下請けと書くほど小さい会社ではないが)を訪問することになる。

自動車は30,000点を越す部品から作られており、非常に多くの部品メーカーがこれらを供給している。その中で勤務する人も星の数ほどに多く、正しいコンタクトパーソンを探すのはまさに「砂漠の中で砂つぶを探す」こととそう変わらない。地道に展示会に出展したり、展示会にいる人に声をかけてつかまえたりしてなんとかかんとか製品を紹介しようとする。そうやって始まったプロジェクトもいくつかある。

プロジェクトを前進させるためにあれやこれやとネットワーキングしたり、客に会って関係を深め、製品を理解してもらい使ってもらおうとする。これまでたくさん使われてきた分野でもないので、最初は産みの苦しみがある。お客様からも様々な質問があり、結構タイムリーかつスピーディーな回答は大変だ。西海岸ほど英語もゆっくりではなかったりもするし、先方も日本人に慣れてないケースも散見される。英語のイントネーションなども微妙に異なる。
移動時間の間もワイワイRobと話してるので、1日が終わるとヘトヘトになる。やっぱり英語で話してる時はちょっと別の脳を使ってる気はする。レストランで食事してからホテルでぐったりだ。時差の影響もある。(デトロイトサンノゼは3時間の時差。デトロイトの方が3時間早い。時差ぼけはなかなか直らない。)

シカゴの近くにあるHollandという街に行く時は車で3時間ほどかかるため、Robとあれこれと車で話をした。
・ホワイトフライトの話
・いかにイギリス人がネイティブアメリカンを駆逐したか(ちょっと、毛布による伝染病の話はひどいなあ、と思ったが…)
・また、アメリカ大陸で一万年前までは馬が沢山いたが一旦、ネイティブアメリカンの乱獲によりアメリカ大陸では絶滅した話とか…西部劇観てたらなかなかピンと来ない話だ。
・日本に研修で行った時にお酒を飲みすぎた人の話とか、ホテルが死ぬほど狭くて驚いた話とか…アメリカのホテルはバストイレ式だが、日本のビジネスホテルのユニットバスに比べるとそこまで狭くはない。

私もあれこれと日本の話をした。坂本龍馬の話とか…アメリカ人は知らないよねえ。明治維新の話とかちょんまげの話とか。あと、WW2の時に韓国人日本軍が酷いことをしたのは本当か?という話も。日本政府韓国政府の最近のやりとりとかを中心に話したり。案外、韓国側のプロパガンダ、ということはすぐにわかってもらえるものですね。

彼自身がバイクに乗るのが趣味だったとか車を5台、ボートを二台持ってるだとか、湖のほとりに家があるだとか、場所によっても家の値段が違うとか。Robの家にもたまたま行った。娘さんが可愛かった。

そんな中で印象に残ったのは「なぜ、ミシガンでは殆ど、テスラを見かけないのか?」という私の素朴な疑問に対する答えだった。

彼は「テスラの車のデザイン自体は好きだよ」と前置きした後で語ったことは、こうだ。

1. ミシガンやその隣のオハイオインディアナ州まで含めたエリアでは3つのOEMの本社や工場、日系自動車メーカー、Tier1の多くが製造工場をこのエリアで構えておりここに働く従業員やこの産業で働く人たちが非常に多い。
2. 自分の親もOEMの工場に勤めているし、兄弟もそうだ。
3. だから、ビッグ3のクルマを買うことで自分の家族や友人、仲間や親戚を結果的に助けることになる。テスラを買ってもミシガン友達や家族の助けにならない。

たしかにテスラは台湾系サプライヤーや日系サプライヤー存在感が強く、ミシガンの会社にはあまりお世話になっていないかもしれない。電池パナソニックだしね。テスラ自身のカリフォルニア州フリーモントの工場はGMトヨタの合弁だった工場を買い受けたものだが…。
こうした情緒的な判断で車が買われることもあるのだなあ、と感慨深くもなった。それは豊田市トヨタ車が多い理由と同じだろう。そう考えれば、ミシガンテスラ車を殆ど見ない理由も頷ける。カリフォルニアとは大違いだ。ZEV規制があったとしても、ミシガンの人たちはモデル3ではなくVoltを買うだろう。それはそれで納得だ。そういう意味では北米にがっちり進出して工場運営に成功しているトヨタ日産はつくづく凄いなあと思わされる。


出張は金曜で終わり、夕方にサウスウェストのフライトに乗りシカゴ経由でサンノゼに戻った。帰宅したらデトロイト時間では既に夜中の1時になっていた。次は四月くらいだろうか…。ミシガン出張は結構ハードだ…。

2018-02-12

娘のこと、妻のこと、母のこと。

日曜日の夕方、娘と2人で近所の公園に行った。最近の娘は1週間ですごく成長してる。平日、あまり一緒に遊べなくなってきたので週末は一緒にいられる時間そのものが結構貴重だ。奥さんは家で晩御飯を作ってくれてる。
娘は最近、少し遊具でぶら下がれるようになった。腕の筋肉がついてきたってことなのだろう。昨日は出来なかったこと、言えなかったことが今日は突然出来るようになっていたりする。まだ2歳になる前だが日々の成長に目を細めてしまうことが多い。家族っていいなあ、とつくづく感じる。
ちょっと前は話しかけても返事らしい返事は無かったけど、最近はちゃんと返事してきたりもする。
ひとしきり遊具で遊んで、日没になるとまだ肌寒い。去年も今年もサンノゼの冬は比較的しっかり冬だ。少し油断をすると風邪をひく。年始には既に娘と奥さんは風邪をひいて、旅行をキャンセルしてる。(それが原因でデスバレー旅行がザイオン旅行になってしまいました)
http://d.hatena.ne.jp/kikidiary/touch/20180124/1516760567

また風邪をひいてもつまらないので、早々に退散する。
娘に声をかける。

「ママがご飯作って待ってるから一緒に帰ろうね」

自分がそんな何気ない言葉を娘に話しかけつつ、こんな日常の尊さを思う。ふと思い返せば、自分にとっては母親がご飯を作って待ってる日常は8歳までだった。

※詳しくは4年前のこの記事にも記載があります。
http://d.hatena.ne.jp/kikidiary/touch/20141026/1414311471

14年前の映画ブログの記事にもそういう話を書きました。
http://blog.goo.ne.jp/kikidiary/e/ee8eee8b9480de453ab4843a576b9e66

最近、自分が親になってから、親の責任の重さだとかそういうことをふと考えることがある。生まれる前もそうしたことを考えたことはあった。出生前診断のことを考えた時もそうだった。娘は元気に産まれてきたが、それでも出生前診断でもしも娘に重い障害があるとわかって産むのをやめようとかそういう話をするのか?という議論になった。結局、出生前診断の中でも簡単なものだけを行い、特別に検査が必要なことはしないでおこうと2人で決めた。もしも、何か違ったことがあってもだからといって産まないという決断は出来ないししたくない、事前に知る必要は無い、と考えた。他の誰かの判断を批判したりするつもりで書いてるわけではなくて、うちはそうしたかったからそうした、という話。

産まれてきた娘は奥さんがきっちり育ててくれていることもあって、すくすく成長し、日々元気に走り回ってご飯を食べてよく眠り、笑顔で日々を懸命に生きている。自分も子育てには関与しているが、やはり平日の殆どは奥さんに任せてるわけで、そこはやっぱり密度も違う。だから1週間経つと娘は別人のように成長してると感じるのだ。

娘をプリスクールに入れようという話は奥さんがし始めてくれた。まだ2歳になる前だし、日本だと普通は幼稚園は3歳から、なのだろうが、早めに娘に他者との集団生活であるとか、規則正しい生活を身につけてほしい、という奥さんの希望だった。正直、私はこの件については情けないことにぼーっとしていたが、奥さんは日々の暮らしの中で娘がどう生きるべきか、どう生きていって欲しいかをあれこれと考えての結論だということだった。モンテッソーリ教育についてよく調べて本も買ってそうした教育が行き届いているところに行かせてみたいとのことだった。
奥さんは本当に沢山のシリコンバレーモンテッソーリ教育の受けられるプリスクールを調べてくれた。料金を比較して、わかりやすくまとめてくれて相談してくれた。
数多くのプリスクールの中でもそれなりにしっかりしたところに入れたい、義務教育ではないからそれなりにお金もかかる。また、人気校は早くから予約しておかないと席が埋まる。送り迎えもあるし、朝早くなるから生活リズムも変えていかなくてはならない。
プリスクールを選ぶために、下見に何度か行ったが、各校それぞれに特色があり、送り迎えの簡便さなども考えた。甲乙つけ難かったが、最後に下見に行ったところだけ生徒の動きがまるで違った。説明を聴き始めた時から、「ここは他とは違うな」と感じていた。
かかるお金も他と比べて一番高いが、どうせ行かせるならきちんとしたところで、と思っていたので即決だった。幸い、一人分は席が空いていたので、入れてもらえることになった。3月から通い始める。

娘が健やかに産まれてきてくれたこと、元気にしていてくれること、そのことそのものが私たちへのかけがえのない贈り物だと思っているが、娘への贈り物はこれからしてあげられるだけしてあげたいと思っている。でも、きっとこれが贈り物だと感じるのは彼女が親になって、その子の人生を考えているときかもしれないし、もっとずっと後かもしれないし、もしかしたら気付かないままかもしれない。

よく考えたら私も小さい頃、母が亡くなるまでは早くからスイミングスクールに通ったり、硬筆に通ったり、公文式に通っていた。夏にはサマーキャンプみたいなのも行った。大変だなあ、とも思っていたが、当時の写真を見ると、それなりに楽しんでいたようだった。(自信に溢れてる顔にも見える)
母が亡くなってからはそういう習い事は行かなかった。父親に文句が言いたいわけではないが、母亡き後、引越したり生活を立て直すのに精一杯だったのだと思う。私自身も転校した後の生活や地域性の違いによるカルチャーショックやら転校生という身分の窮屈さやら母親がいないことによる謂れのないあれこれ、など相当屈折した。つらくて学校に行きたくないこともあったし、ズル休みしたこともある。

ともあれ、母はどういう気持ちで、何を考えて私にあれこれやらせたかったのか、今となっては聞くすべも無い。もしかしたら近所の奥様方に感化されたのか、それとも息子の躍進を願ったのか…期待していたことは間違いないのだろう。母は末期癌でもう生きることが出来ない、と確信した時、そして幼い子どもを2人残して亡くなる前にどれだけ無念だっただろうか。そんなことにもまた夕焼けを見ながら思いを巡らせた。

もう私は母の真意を本人に確かめることは出来ないのだ。でも、たぶん、生来倹約家な父を説得して私に習い事をさせていたのは私に贈り物をしたかったからなのだろうなあ、とふと思う。

私もまたそんなことを娘に対して考える歳になったこと、そんなことで悩める立場にあることそのものを嬉しく思いたい。


こんな何気ない日常がずーっとずーっと続けばいいのに、と本当に思う。
晩御飯の唐揚げはいつも以上に美味しかったです。

2018-02-11

土曜日の朝

土曜の朝、お客さんからSMSで至急回答せよとのお達しが入った。

中国での旧正月前の駆け込み試作のための質問だった。今も中国のお客側では実験のために休日出勤している人たちがいるという。日本は月曜祝日で休みだ。つまり、日本からの連絡を待っていたのでは米国が月曜になっても朝に満足な回答は出来ない。

案外と米国にいるとこの手のシチュエーションは多い。つまり、回答は今した方が良いが、頼れるエンジニアはお休みでそもそも私も休みというシチュエーション。相手は重要顧客だし、ほったらかしにして月曜まで待たせるわけにもいかない。

よく考えたら相手も今週はずっと育児休暇で休みだったはずだ。相手の会社の激務具合から想像するに育児休暇を取るのも大変だろうし、正直、彼らは日本のサラリーマンより忙しいと思うが、日本のサラリーマンよりしっかりとバケーションや育児休暇は取る。あと、無駄な残業はしないが、仕事は家に持って帰ってることが多い。夜な夜なSMSがバシバシ飛んでくる。

メールが来たのは土曜日の朝ジョグ、朝食済ませた後だった。とりあえず電話が欲しいとのことだったので、電話して10分ほど話す。ふむふむ。一旦電話を切って皿洗いしながら考える。

もし自分がエンジニアであれば、即答できる内容だったが、残念ながらそうではないし、自分の専門ではない商材の質問、自信が無い部分もあったので…PC開いて過去の履歴から回答を捻り出す。昔の研修資料とか少し過去の文献とか調べたりして引っ張り出してあれこれ思い悩ませる。

昔の研修、というのはかれこれ10年前に研修後に作ったまとめ資料だった。当時、先輩にビシビシ言われて作っておいた資料は今でもきちんと保管してあるわけだが、基礎的な知識、principleは案外と10年経っても使えるものも多い。そこから回答を導き出す。結構明確な解は忘れていることも多い。それでも当時、必死でメモをしてまとめておいた内容が自分を救ってくれた。

聞かれるであろう内容を想像してそれも含めたメールを書いてSMSをやりとりし、回答は一旦は完了。

そこから娘のホットケーキを焼いて、家を出て家族と楽しいお出かけに繰り出した。

昔の自分や当時の先輩に感謝したくなる週末の一コマだった。

追記
結局、先輩もフォロー入れてくれたおかげでなんとかなってた…やはり技術的な質問は基本は技術者にお任せしたいところだ…

2018-01-24

CES2018 Impression

毎年1月にアメリカ  ネバダ州 ラスベガスで開催される世界最大の家電見本市、コンシューマエレクトロニクスショーCES。今年も各社の展示を見て回ってきました。今年も大盛況でした。

今回はAIを活用した音声認識が会場中を埋め尽くしました。Googleは1年の遅れをものともせず、Alexaに負けるとも劣らないほど提携メーカーを増やしIoT化時代のUIの1丁目1番地を取るべく勝負をかけてきたように感じました。Hey Googleの説明員がそこかしこにいました。

勿論、昨年同様、EV、LiDARや画像認識を活用した自動運転、Haptics、5G、8K、AR、VR、OLED、QD、ロボティクス、IoTドローン、3Dプリンティング、スマートホーム、ウェアラブルも数多く出展されていました。

ディスプレイ分野に限って言えば、下記が挙げられます。
・画像エンジンによる各社のOLED TV高画質化競争
AIマーケティングワード化し、TVデバイス音声認識操作の本格化
・QLED vs. OLEDの本格化。高色域競争と薄型化競争。
AR/VRの浸透とARデバイスの増加と進化


三星電子
名実ともに世界最大の家電メーカー、三星電子はThe Wallと銘打ってマイクロLEDディスプレイ出展していました。細かいSpecの記載は無く、また、LEDチップの展示もあったのですが至近距離での撮影はNGでした。展示品のインチサイズは報道によると、146インチで、解像度は4K(3,840×2,160ドット)、輝度が2,000nits。画素密度は過去、ソニーが展示していたCLEDISを下回るという記事もあり、また、民生で発売する上ではコストに直結するマイクロLEDチップの搭載の問題が解決されているのかどうかは気になるところ。カラーフィルターやバックライトが不要なことをアピール。2018年下期にTV向けに発売を検討しているという話もありました。(参考URLhttps://www.phileweb.com/news/d-av/201801/13/43060.html

LEDディスプレイでは三星の他にLumensという台湾LEDメーカーもマイクロLEDディスプレイを展示していました。画素ピッチは0.8mm、LEDチップ自体は8um。もし、三星のチップが15umなら三星よりも小さいことになります。こちらも140インチ近くのLEDディスプレイを展示していました。
(参考URL :https://www.ledinside.com/news/2018/1/photos_large_sized_lumens_micro_led_displays_at_ces_2018 
参考URLhttps://www.ledinside.com/news/2017/12/lumens_begins_producing_both_small_and_large_sized_micro_led_samples 上記記事によれば、ルーメンスはHUD向けと大型サイネージ向けで具体的にディスプレイを量産する計画

三星が展示していたTV用のディスプレイは依然、液晶でしたが、8Kパネルも展示。QLEDについては昨年ほど大々的なアピールはありませんでした。これまであまりアピールしてこなかったようにも思う映像エンジンについてアピールしていました。

ブース全体としてはむしろディスプレイやTV、スマホは奥の方にある脇役になっていました。ここ数年の中でも最もこうしたディスプレイやAV製品が脇役に追いやられてしまったように思います。これまで、毎回あった自社のパネルの比較などもほとんどなくなってしまいました。

三星はほとんどブースを使ってAIと家電の連携をアピールしていました。三星自体がAIエージェントBixbyを開発して家電を音声認識で操作できるようにしていくことを積極的にアピール。他社はAmazonGoogleとの連携を打ち出していましたが、三星とLGは自社でも音声認識に取り組んでいく構えです。このAI関連の話題については、展示ブースを細かくパーテーションで区切って説明員が詳細を説明出来るようにしてありました。冷蔵庫、洗濯機、TV、スマホSpecのアピールではなく、これらの家電をどう使うのか、AIがどうやって人々の生活で役立つのかをアピールしており、三星電子が会社を挙げてこの方向に向かっていくメッセージは打ち出せていたように思います。
(参考URLhttps://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dg/1101020.html )
スマホは昨年のNote7の痛手からは既に十分復帰しており、今後の開発として折りたたみスマホがどの程度実現性があるかは重要なポイント。7.3インチの折りたたみスマホをプライベートブースで見せたという話もある。
(参考URLhttp://www.moneycontrol.com/news/technology/ces-2018-samsung-privately-unveils-foldable-smartphone-expected-to-launch-this-year-2483173.html )
その他、電子黒板の展示もありました。

LG電子
今年もLG電子ブースから回りました。ディスプレイ業界的にLG電子の子会社、世界最大のディスプレイメーカーの1社であるLG DisplayがOLEDLCDの両方で頑張り続けているからこそ、CESブースを見て回る価値があります。逆にLGがこれらのディスプレイをあまり展示しなくなってしまったら、CESの魅力は(少なくとも私にとっては)半減してしまうかもしれません。

今年は65インチのローラブルOLEDを展示、88インチ8k OLEDが発表という話もありましたが、どちらも結局一般ブースには展示されませんでした。下記URLの動画でローラブルOLEDは確認できますが、ガラスOLEDとのこと。また、88インチ8kはWRGB、ボトムエミッションでこれまでの有機ELパネルと同じ方式になっており、Pajuで量産を見据えている模様で案外発売は近いのでは、という推測もあります。最大ピーク輝度は800cd/m2、色再現性指標であるDCIP3のカバー率は99%。

以下、関係記事からの抜粋。
「技術的なポイントは、光の取り出し方向である。有機ELパネルの光の取り出し方には、有機層の「上」方向と「下」方向の2種類があり、それぞれ「トップエミッション方式」「ボトムエミッション方式」。ピクセルサイズが小さくなり、開口率が低下する可能性が高い8Kでは、トップエミッションの採用が常識とされている。
 しかし、LG Display社の開発グループはあえて、困難なボトムエミッションで8K有機ELを開発する道を選んだ。それはコストを考えてのことである。これまでの2Kと4Kはボトムエミッションなのだから、画素サイズは小さくなるが、頑張れば、同じ生産ライン、同じドライバーICが使える。これまでの延長線上での製造が可能だ。しかし、ボトムエミッションのまま4Kから8Kにすると確実に、透過率が約半分に下がる。いかに対策するかが求められる。
 商品化の方向は2つ。1つは、2Kおよび4K信号をアップコンバートして楽しむ中国市場向けである。しかし、本命は別にある。2018年12月1日に日本で始まる4K/8K放送がターゲットだ。現在、日本でLG Display社の4Kパネルを搭載している有機ELテレビのメーカー(ソニーパナソニック東芝、LGエレクトロニクス・ジャパン)には、当然採用を持ちかけているはずである。どこが実際に商品化するのか、楽しみに待とう。」
(参考URL: http://www.stereosound.co.jp/review/article/2018/01/11/64291.html 
(参考URL: http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/event/15/121400163/011700045/ 

液晶ディスプレイでは昨年同様にナノセルディスプレイを展示していました。
OLED TVでは77”インチ壁掛けOLED TVや65“のOLED TVを展示。壁掛けはやはりインパクトがあります。
ブース入口はほぼセントラルホールの入り口なので、LGから回り始める人も多かったと思いますが、LGDのお家芸である有機ELパネルによる全長28メートルのOLEDキャニオンがお出迎え。通った人から思わず拍手が起こるほど美麗な映像でした。FHD解像度の55インチ有機ELパネルを246枚並べて構築したものだといいます。昨年までのOLEDパネルによるアーチも素晴らしかったですが、キャニオンの凄みはやはり凸面にも凹面にも曲げられるということをさりげなく表現していた点でしょうか。ガラス基板かつバックライトと金型のある液晶ディスプレイではこの細かい曲げは実現出来ないでしょう。ただ、カーブド自体は既に民生用ではゲーミング以外ではほとんど必要とされていないわけですが。

LGはスマホではV30を展示。カメラ機能やレンズ機構そのものをアピールしていました。

PC用のディスプレイも展示されていたました。34”5k 5120×2160、12月に発売されたばかりの31.5”UHD 4k2k(3840×2160)、この2機種はナノセル搭載。
WQHD37.5”カーブドディスプレイなど超高解像度ディスプレイを多数展示。


家電に関してはThinQという名目でAI x 家電をアピール。音声コントロールなど今旬の技術をアピールしていました。ロボットも警備用やコミュニケーション用、ショッピングカート用など複数を展示していました。


ソニー
ディスプレイ領域ではソニーは今年も昨年同様にOLED TVをブースの入り口で大きくフィーチャー。77 / 65 / 55の3サイズ展開。
暗所では画像エンジンのX1 Ultimateを使った有機ELディスプレイの自社比較もやっていたのですが、この比較でかなり画質が違っていたので、大変驚きました。自社モデル比較とのことで映像エンジンが画質に果たす役割の大きさを痛感しました。(有機ELパネルはLGD製なのでしょうけども)

有機EL TVは2017年発売でLGを除けば最も売れているのがソニーということになります。以下は有機ELパネルとTVの市場規模感ですが、
2017年170万枚(うち、向け先はLGE120万枚、ソニー25万枚)
2018年280万枚(LGが170-180万枚、ソニーが50-80万枚)。

LCD TVでは85“の4K TVの展示もありました。
今年は昨年ソニーブースで場所を大きくとっていた大型LEDディスプレイの展示はありませんでした。
この画像エンジン搭載の液晶TVも展示されていました。ラインナップは85 / 77 / 65 / 55 / 49型の5サイズで、アメリカには3月から順次投入される予定。
(参考URLhttps://av.watch.impress.co.jp/docs/series/rt/1100729.html )

ソニースマホではXperiaを2機種展示。6インチ1080x 1920ドットのXperia XA2 Ultraと5.2インチ、1080x1920ドットのXperia XA2の2機種。どちらも液晶パネルを搭載。XA2 Ultraはフロントカメラがデュアルカメラになっており、スペックは16MPと8MPの組み合わせ。セルフィーを撮るのに最適、と。デザインは旧来のXperiaのデザインの流れを汲んでおり、新規性は感じませんでした。ソニー平井社長のインタビューでもスマホに関しては今後の展開のために継続している事業という少し寂しいコメントがありました。モバイルの新機種はMWCに照準を合わせているという話もあったので、そちらに期待というところでしょうか。(以下参考記事:https://av.watch.impress.co.jp/docs/series/rt/1100418.html )

今回の平井社長のキーノートスピーチでも一番ウケていたのはaibo自動車向けのセンサーのアピールでした。aibo復活はソニー復活のイメージを与えるのにはうってつけのニュースであり、日本ではついに出荷も始まりましたから話題性も十分でしょう。aiboにはセンサーが多数搭載されており、目の部分に有機ELパネルが使われていたりもします。ロボティクスとAIの組み合わせ、擦り合せの未来をソニーがこれから描くことが出来るのかどうか、それともやっぱりまた挫折するのか、よく注視していきたいところです。

もう1つの話題のトピックスである車載イメージセンサー2014年からの懸案だったわけですが、開発や営業活動も進んでいる証拠なのでしょう、OEMトヨタ日産、KIA、ヒュンダイ、Tier1ではボッシュデンソー、MobileyeにNVIDIAへの供給もアピールされていました。CESでは暗部でも見えるセンサーのアピールがなされていました。また、Tier1やOEMとのコミュニケーションの中でソニー自身も車載に求められているイメージセンサーがどういうものかを学んでいっている最中という印象を受けました。(それをCESで展示する、というのもまた面白いトレンドとは思います。)
また、買収したベルギーの会社SoftKinecticsの社名変更及びToFセンサー製品ローンチの話も注目しています。 
(参考URL: https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1099987.html
(参考URL: https://av.watch.impress.co.jp/docs/series/rt/1101473.html
その他ではここ数年、ソニー推してきた短焦点プロジェクターや、デジタルカメラが面白いと感じました。

単焦点プロジェクターSonyがここ数年来、アピールを続けてきましたが、ここにきて他のTVメーカーも追随を始めており100インチ以上の領域では一部プロジェクターが再起する流れが少し出てきているように感じました。(LGも例年通り、プロジェクターをアピールしていましたが、中国メーカーも追随し始めています。)
デジタルカメラの新作はRXシリーズの名前を冠するコンデジで1台700ドルクラス、1インチセンサー、レンズはツァイス、と安くないカメラRX-0。本体サイズは幅59×奥行き約29.8×高さ40.5mm、アクションカメラ的にも使えるし、自由な角度での撮影をユーザーが編み出せる点などこれまでのレンズスタイルカメラなどにも通ずる部分があったように思いましたが、やや突拍子の無かったレンズスタイルカメラと違って、衝撃耐久性が高そうな点も好感が持たれたのではないでしょうか。

スポーツ向けのノイズキャンセルイヤフォンや音声認識ピーカーも展示されていました。今年はそこまでSAPのプロダクトはフィーチャーされていませんでした。

パナソニック
パナソニックはAV/IT製品を全くブースに展示しておらず、アメリカン航空とのコラボによるシートディスプレイの展示やテスラのモデルXの展示、テスラのソーラールーフに採用される太陽電池電池スクーターのGogoroの展示、車載ディスプレイRFIDソリューションの展示、顔認証などBtoBがメインであることが明白に。特に売上の30%を車載にしようとしているため、車載事業については力が入っていました)
(以下参考URL https://car.watch.impress.co.jp/docs/event_repo/ces2018/1101489.html )


また、大きなブースを作って別途、創業100周年をアピールする松下幸之助関連の展示やHome Xをアピールするブースもありましたが、コンセプト色がまだまだ強いがそれも含めて今回の展示だった模様。 参考URL: https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1101309.html 

AV/IT製品の展示は別途プレスや関係者向けの場所があったそうで一般人には入れないエリアにあったそうです。引き続き、OLED TVをハイエンドに据えて映像エンジンの改良にリソースを割いていく方向性に変わりは無さそうです。2018年パナソニックのTV販売目標年間600万台のうち、20万台をOLED TVにしたいと考えていると言います。
参考URL :https://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dg/1100726.html 
参考URL: https://av.watch.impress.co.jp/docs/series/ce/1101024.html 
参考URLhttp://www.sankei.com/west/news/180109/wst1801090075-n1.html 

ASUS
JOLEDの印刷有機ELパネルを使ったというPC用の21.6インチ4kディスプレイはプライベートブースでの展示だったそうです。コントラスト100万:1、応答速度は0.1ms、最大輝度350cd/平方m。
(以下参考URLhttps://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1100656.html

その他
・チャンホン
大画面プロジェクター液晶ディスプレイのサイネージなどを展示。あと家電も。

・Hisense  
ハイセンスは液晶推しでした。ULEDというまた、ちょっと変わったネーミング。


・TCL
TCLはOLEDではなく、QLED推し。前部にスピーカーを搭載したTVをアピールしていました。QLEDは一般名詞・・?とTCLは主張しているようです。面の皮が厚い。

・KONKA
KONKAはOLED推しでした。アコースティックスクリーンもちゃっかり搭載していました。

・ZTE
Axon Mを展示していました。ディスプレイ2枚遣いでしたが、手に取ってみると2枚重ね時の分厚さはそれほどでもなく、案外ありだと感じました。しかし開いて使うときの真ん中のベゼルはやはり気になりました。折りたたみスマホはいつかやってくるかもしれない未来ではありますが、やはりベゼルがあるうちには本格普及は難しいですね。

Huawei
既に世界3位のスマホメーカーとして2016年は1.5億台ものスマホを世界に販売しているHuaweiもVRを出展していました。まだ発売時期は未定。
またMate 10 Proなど米国AT&Tらが取り扱わないと決まってしまったものの自社の自慢のハイエンド機種を並べていました。キーノートでもAT&Tでの取り扱い中止については触れられていました。
(参考URL:  http://ascii.jp/elem/000/001/615/1615810/ )

・Xiaomi
Xiaomiは今年はOculusと提携というニュース(http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1801/09/news065.html )も出ていましたが、ブーススマホ関連などはあまり展示せず、スマート家電を中心に展示していました。

・Haier
ハイアールは今年もGEの家電部門の展示をしている一方で少しだけ新しいコンセプトの製品も出ていました。ディスプレイ付き冷蔵庫は以前から出ていましたが、今回はスマートミラー的な製品も出展。この手の製品はいろんなブースで見かけました。TVは液晶TVを中心に展示していましたが、奇をてらった技術展示は特に無く。86”78”,65”55”などのラインナップを展示していました。

・Skyworth
SkyworthはOLED TVを展示していました。昨年のLGと全く同じフレキシブルOLED 壁掛けディスプレイを展示していました。使いまわし?とすら思うほど同じギミックでした。
また、Skyworthのブースには小型のフレキシブルOLEDディスプレイも展示されていました。どうやらIFA2017でも展示があったそうですが、Skyworthも量産予定は未定としつつもデバイスの研究開発をしているようです。

また、LGやソニーなどと同様に77”のOLED TVも展示。

・Royole
カリフォルニア州フリーモントにもオフィスを構える会社ですが、毎年多数のVRデバイスを設置しておりゲーミングを中心に展示しています。フレキシブルOLEDは今年はそれほど大々的には展示しておらず、その代わりにWriting Deviceや透明フレキシブルキーボードなどを展示していました。

カシオ
カシオはいつものウェアラブルやG Shockなども展示していましたが、2年前のCESレポートでも結構詳しく書いた2.5Dプリンターが前面に出ていて非常に面白かったです。既にBtoBでは展開も始まっているそうですが、お値段がなんと5万ドルもするそうで、なかなか普及への道筋はついていないのかもしれません。方向性は文教用途からBtoBの産業用途に舵を切っています。
昨年出ていたカーテンでもきれいにプロジェクションできるプロジェクターは今年は出ておらず残念。(https://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dg/1038503.html

デンソー
ブースでカーブドOLEDが展示されていたのは気になりました。どこのメーカーのものかは非開示でした。

アイシン出展していました。パーソナルモビリティなどを出展
ニコンキヤノンはほぼ割愛します、例年と同じく、デジカメの展示やプリンターの展示。
BoschIoTやインダストリー4.0を意識させる展示が多かったです。スマートコックピットも展示。

GoProは大きいブースを出していましたが、折からの撤退報道もありドローンの展示は昨年と打って変わって無し。
Cerevoは今年もオトナ向け高級玩具や足のHapticsなど様々なデバイスを展示していました。

パイオニア 
車載向けインフォメーションディスプレイを展示。昨年と変わらず、6.2”、7”のWVGAクラスの解像度。また、パイオニアコニカミノルタの合弁による有機EL照明の会社が手掛けたプラスチック有機EL製の車載テールライトが展示されていました。ガラスよりも更に曲げられるのが特徴とのことで、既に先行しているオスラムの有機ELテールライトに追随してました。パイオニアの場合はこれまでの有機EL事業で培った技術やノウハウも詰め込まれているので、パネルの性能自体はしっかりしているものと推測されますが、ターゲットが日本の車載メーカーとのことなので、搭載までの道のりは長いのではないかと感じました。3年―5年では量産したいと言っていました。


JVC ケンウッド 
同じく車載向けインフォメーションディスプレイを展示。

・ADAYO 
車載関係のディスプレイを多数展示。中国メーカー。電子ミラーとカメラを組み合わせた製品を展示していました。ミラーは本格的に自動運転社会になった場合には不要になる部品の一つではあるため、テールライトと同様、高付加価値化を図るのにADAS用カメラを一緒にしてしまう、というのはある種過渡期的な技術でありながら、生き残りのためには必要なトライなのかな、と感じました。アメリカのTier1、Gentexはミラーの会社ですが、9”クラスのLTPSディスプレイを採用した全画面電子ミラーを展示していました。


・SunnyOpt 
同じく中国の大手電子部品メーカー。カメラモジュールを製造。デュアルカメラも展示。

・3M 
ウェアラブルデバイス医療用、また、VRデバイスで使える両面テープを展示。

・ヒロセ電機 
ウェアラブルデバイスや車載用途で使えるようなBtoBコネクターなどを展示。

・SMK 
フォースタッチや静電容量プラスチックタッチパネルを展示。ダブルITOのタッチパネルも展示。ブースはLVCCとサンズの2か所に出展していました。

タニタ 
体重計や血圧計などヘルスケア関連機器が中心。

TDK 
VR関連も一部展示。

太陽誘電 
Piezo素子を使ったイヤホンやPiezoデバイスなども展示。

オムロン 
卓球ロボが印象的でした。車載関連での眼球を追い続けるカメラも面白いと感じました。(参考URL http://www.omron.co.jp/press/2018/01/c0122.html

日本電産
Haptics関連や3軸センサー、6軸センサーなども展示。

小糸製作所 
OLEDテールライトを展示していました。オスラム対抗と思われます。今後Tier1やOEMに売り込んでいくとのことでした。


テックウェスト(サンズエキスポ)&サウスホールなど
今年もテックウェストの1Fでは様々なスタートアップや大学、ベンチャー企業や、既に三星などの大企業の傘下となった会社が多数展示を繰り広げていました。サンズ1Fでは毎年数百社の展示を見ることが出来ます。ここ数年の楽しみではありますが、昨年も記載したように消費者生活を根底から変えるような革新的なデバイスの提案はそれほど無かったように思います。
ただ、新しいアイデアは次から次へと出てきており、展示ブースの雰囲気も各国の強力な推進があり、テックウェストの1階は特に昨年とはかなり違った雰囲気になっていました。日本ブースでもJETROが支援して5社ほどが軒を連ねていました。
VR・ARは徐々にARへの移行が進んでいるように思いました。ハコスコタイプでは解像度も低く、臨場感を出しきれないのは各社理解したうえで、ゲーミングではVR、それ以外ではARという切り分けが進んでいるように感じました。(ハコスコタイプはいまだに手軽さという意味では存在感はあるもののやはり質的には長時間の使用には耐えられない)今年も昨年同様、ブースでの説明でVRデバイスを使うことは多かったですが、より意味のある使い方を追求しているように感じました。昨年ほど猫も杓子もという感じではなかったです。ARでは各社、デバイスの進化はそこまで進んでおらずQDレーザーのような網膜投射タイプか、Google GlassやHololensのように反射で見せるタイプの2種類がARデバイスの潮流。
InfolinkerとPicolinkerを展示している大阪のウェストユニティスという会社(http://www.westunitis.co.jp/)がありましたが、非常に興味深いな、と思ったのが、BtoBを想定しているInfolinkerでは無線を実現した代わりにメガネの上に重たいデバイスが乗っかっていた一方、BtoCを想定して開発したPicolinkerではメガネブのデバイスを小さくすべく有線で別のデバイスと繋がっているというある種、矛盾した状態でした。他のARデバイスでもやはり映像の伝送系では光ケーブルなどを活用しており、まだレイテンシーなく、高精細画像を送受信しようとすると課題があることがうかがい知れました。ARデバイスの更なる進化のためには今後の高速通信の普及が待たれるように思います。

東大発のQD Laserは網膜投射タイプですが、こちらも光ファイバーの有線がつながっていました。画素が見えず、この辺りは有機ELや液晶を使ったタイプよりもはるかに高い画質の映像を見ることができます。面白いな、と感じたのはカメラで撮影した画像をそのまま映すことも出来る点。そして、カメラ内蔵型も検討している点でしょうか。弱視の方や視力が優れない人でも網膜に投射することでハイクオリティな映像を楽しめるのが網膜投射タイプのメリットでそれを活かしてMedicalに近い用途で使えないか、と検討しているとのことでした。視野角は25度程度ですのでまだそこまで視力補助で使えるレベルではないかとは思いますが、今後、視野角を広げていく計画もあるとのことですので、今後の展開が楽しみだと感じました。

Kopinというシリコンディスプレイの会社は昨年は2k x 2kの超高解像度のディスプレイを展示していましたが、今年はSolosというブランドで自社でセット製品を出展していました。こちらは既にアメリカ五輪自転車チームでも正式採用されたデバイスとのことで、実際に体験してみましたが、画素が見えず、非常に美しい映像を見ることができました。自転車競技に特化していることもあり、「つる」のホールド感は高く、ディスプレイの表示面積は他のARデバイスと同じく比較的小さめでした。こういうスポーツやBtoBの用途でまずは普及が進むということでしょう。

Rokidという会社もARグラスを展示していました。視野角は35度程度は確保されているようです。また、ボイスコントロールに加えてジェスチャーコントロールも実現しようとしているとのことで、デザインも含めて段々使えそうなデバイスが出てきたことを感じさせました。ただ、下記記事でも指摘がありますが、OSソフトウェアキラーアプリが無ければ、こういうデバイス単独で出来ることは限られており、人々の生活を変えるハードウェアになるためにはどうしてもOSアプリ、そしてハードウェアの3つがきちんと伴った製品を完成品としてローンチする必要があるように思います。
(参考記事:https://www.theverge.com/circuitbreaker/2018/1/8/16865534/rokid-glass-ar-glasses-augmented-reality-ces-2018

Hapticsで面白かったのはUltraHapticsというPalo Altoにある会社(https://www.ultrahaptics.com/)が出していた超音波による空中でのHapticsでしょうか。同様のコンセプトは昨年、DensoBoschも車載向けで出していたようにも思いますが、ATMやゲームなどの限定された空間ないしは場所であれば、こうした方式の空中でのHapticsは効果があるように思いました。健康面で少し心配にはなりましたが。HapticsではNidec太陽誘電もそれぞれモーターやPiezoを使ったHapticsを展示しており、非常に面白い用途事例を複数展示していました。

また、村田製作所は様々なデバイスを展示していましたが、その中で面白かったのはフィルムタイプのフォースタッチセンサーでした。透過率は93%程度とのことで、まだスマホ向けへの展開ではもう少し高い必要はあると感じましたが、今後、スマホへの展開を企図して展示していたそうです。

Nokiaウェアラブルデバイスやヘルスケアデバイスを多数展示していたのも印象的でした。
ウェアラブルデバイスの中ではヒアラブルや従来の時計型、メガネ型が主流を占める一方で、着るタイプのメーカーが3社ほど出揃っていたのが興味深かったです。既にZOZOTOWNと提携を発表したニュージーランドの会社Stretch Senseも小さいながらブースを出していましたが、それ以外にも昨年同様、Xenomaも出展していましたし、Hamonというウェアラブルデバイス出展されていました。
Xenomaの人とは立ち話することが出来ましたが、来年ローンチを目指してゴルフウェア製品についてHugo BOSSと取り組んでるとのことでした。システムから開発してIntelインサイドみたいにやりたい、というのが彼らの目標とのこと。特に最近では比較されることの多いZOZOスーツのストレッチセンスは単に衣類に歪みセンサーを加えただけだけれども、Xenomaが開発しているスーツには加速度センサーなども搭載し様々なデータを取れるセンサー、それを送信するデバイス、そしてデータ分析ツールまで一手に手掛けたいと言います。服については洗濯耐性を持たせているとのことで、デバイスのみ取り外して服を洗えるようにしているとのことでした。

 Hamonを展示していたのはMitsufujiという会社(https://www.mitsufuji.co.jp/)でした。こちらは銀繊維や銅繊維を撚り合わせたウェアラブルデバイスで心臓の固有のペースを使って医療であるとか個人認証にも使えるようにしたい、という野心的なウェアラブルデバイスでした。カジグループという会社(http://www.kajigroup.co.jp/ )が導電繊維は提供しているとのことでそこの担当者さんにもお話を伺いましたが、伸縮するゴムのように導電布を作ることでウェアラブルを完成させていました。イヤホンケーブルなどへの横展開も考えているとのことでしたが、抵抗値はまだ高いそうですので、高音質を目指すメーカーからはあまりウケは良くないものの、製品自体は作れそうとのことでした。銅などの素材を使うことで抵抗値を下げることに成功しており、また、腐食自体は導電布自体をコーティングすることで防いでいるとのことで、洗濯耐性も200回洗濯しても抵抗値の面では問題無いのでOK、という形である程度担保しているとのことでした。

エレクトロニクス分野での日本企業プレゼンス低下が叫ばれて久しいですが、そんな中でも果敢に国際市場に挑戦しようと出展している日本企業が各所にある一方で、JETROの支援でCES出展しているのがたったの5社、だというのはいかにも寂しかったです。その5社は頑張っていましたが・・・。ユカイ工学が出展していたQooboというデバイスがなかなか面白かったです。なでるとしっぽが動くという単純な機能しかないのになぜか癒されるという。販売価格が100ドル程度、夏頃販売したいとのことでしたが、価格がネックでしょうか。

CESは展示会の性格をここ数年大きく変えていっている最中なので、段々何の展示会とも呼びづらくはなってきているというのはありますし、出展することが全てではないでしょう。ただ、他国からは欧米、アジア先進国新興国問わず様々な企業が競って出展しているのを見るにつけ、やはり日本の中小企業プレゼンスは低下しています。フランスなどは相当な企業が出展していました。ユニークな会社の数は相当多いはずなので、これまで国内をフォーカスしてきた企業であっても、売り先をもっと海外に移していく必要があるのではないか、と感じます。
大手ではソニーパナソニック東芝カシオキヤノンニコンあたりが有名どころではありますが、東芝は既になぜ出展しているかもよくわからないブース。スピーカーがごろごろ置いてあるだけでした。パナソニックはBtoBへ突っ走る姿勢を鮮明に示しており、CESという展示会の性格とますます乖離していっているようにも見え、エレクトロニクス企業としてきちんと出展しているのは日本の大手電機ではソニーだけ、ともいえます。

今回の記事では大幅に割愛していますが、LVCCのノースホールを中心に自動車メーカーやTier1の台頭はすさまじいものがあります。OEMでもトヨタ日産、現代、Kia、Ford、クライスラーメルセデス、BYTON。Tier1ではDelphi、ZF、Gentex、Magna、Densoアイシン、など錚々たる面子が軒を連ねていました。OEM関連ではEV、自動運転、そしてその先のソリューションをどう考えるか?という視点の展示が目立ち、特にトヨタのe-palletは相当注目を浴びていました。Fordのブース自動車メーカーらしくなくて面白かったですね。FordはLiDARを搭載した自動運転カーも展示。Fordは基調講演の中でクアルコムとの提携をアピールしていました。
(以下参考URLhttps://iotnews.jp/archives/81486 


昨年、Farady Futureが花火を打ち上げて、その後2017年10月にはネバダでの工場建設を取りやめてしまいましたが、今年の花火枠はBYTONでした。(以下参考URLhttp://toyokeizai.net/articles/-/205228 )こうしたEVメーカーは第二のテスラを狙うべく雨後の筍のごとく勢いで出てきますが、どこも大成しておらず残念ながら、大きな勢力にはなっていないと言ってよいでしょう。BYTONもFaraday Futureと同じく中国系のEVメーカーですが、今後もあまり期待は出来ないでしょう。(そういえば、Farady Futureの関連会社LeECOも昨年はすごい大きなブースで耳目を引き、EVまで出展していましたが、今年はそもそもブースもありませんでした。)記事によると、大量の自動車メーカーエンジニアデザイナーを引き抜いてEVを立ち上げようとしていることは明白ですし、アプローチはFaradyと似ているのですが、やはりテスラのように生産体制を立ち上げるのが最も困難なのでしょう。当時、NUMMIを安く手に入れられたテスラはやはり時の運を味方に付けていたと言わざるを得ず、そういったところにイーロン・マスクの商才はあるように感じます。
その他、ベロダイン、モービルアイ、NVIDIAなどのLiDARセンサーや画像処理に関わる企業も多数出展しており、各社技術的なアピールを展開していました。NVIDIAVWとの提携を発表していました。(以下参考URLhttps://japan.cnet.com/article/35113184/) 
モービルアイもアピールを続けています。(参考URLhttps://car.watch.impress.co.jp/docs/event_repo/ces2018/1101040.html
また、フォードが出資しているベロダインは低コストLiDARを打ち出しており、1000ドル以下を目指しているといいます。(参考URLhttps://response.jp/article/2018/01/15/304733.html )
自動運転関連ではAptivとLyftが今回、8台のみ自動運転タクシーを展開して長蛇の列が出来ていました。実際の乗車体験レポートもメディアから上がっていますが、それほど驚きが無い、というのが自動運転の新しい発見かもしれない、とは感じました。便利さであったり、人々の生活に与える影響と言う意味ではむしろ、この驚きの少なさこそが、急速な普及のポイントかもしれません。(参考URLhttps://www.businessinsider.jp/post-159975 ) 

ザイオン国立公園1泊2日

諸事情でザイオン国立公園に一泊二日のハードスケジュールで1人で行って来ました。
本来であれば家族で行きたかったのですが、叶わず…

宿はすんなり取れましたが国立公園前のスプリングデールという街はすっかりシーズンオフで多くのお土産物屋やレストランは休業中、ザイオンは春もしくは夏に行くべき国立公園だとはつくづく痛感したものの、天気が良かったこともあり公園内では楽しく観光出来ました。

宿泊国立公園前のスプリングデールの中でも公園の入り口の眼前にあるホテルにしました。ロッジタイプでしたが、非常にきれいな宿で、Flanigan's innというところでした。

国立公園はそれぞれに違った特色を持っており、ザイオンの場合はかなりトレッキング好きな人向けな国立公園だと感じました。今のところ、家族フレンドリー具合で言うと、イエローストーン>ヨセミテ>ザイオンという感じでしょうか。小さな子ども連れての訪問はあまりオススメはしません。

ザイオンは山間にありながら険しい巨大な岩山に囲まれ、岩好きや地層好きにはたまらない数多くの風景を拝むことが出来ますが、車から降りて簡単に回れる場所だけではザイオンの魅力を堪能したとは言いがたく、はっきり言えば不十分です。

主な観光&絶景ポイントであるオブザベーションポイントへは登山で4-5時間、エンジェルフォールランディングへは登山で3-4時間、ナローズへは防水シューズを履いた上で川を遡ること4-5時間を要します。トレッキングシューズは必須であり、水分やサンドイッチなど必要な装備をきちんと整えてから行くべき場所でした。
ナローズに至ってはパーク内のビレッジに装備の貸し出しもあり、挑戦自体はやろうと思えば出来たのですがあまりに寒いので見送りました。冬にやるものではないでしょう。それでもやってる人はいましたが…。(ただ、ナローズは断崖の岩と岩の隙間を流れる川の中を歩いて遡るコースでして、数百m級の崖と崖に挟まれてしかも一番狭いエリアでは両手で崖を触れるくらいに狭くなるエリアもあるそうで、これはこれでどこでも体験できない気はしますが)

本来はトレイルするつもりも無く、下調べも不足しており装備が貧弱だったため、相当迷いましたが天気が良かったこともあり恐る恐るロウアーエメラルドプールの後にエンジェルフォールランディングにはチャレンジしました。寒いのではないか、と思っていましたが、快晴だったこともあり、登っていると途中から暑くて仕方が無くなりました。むしろ上着が邪魔になるほどでした。

これも下から仰ぎ見ると信じれない高さの険しい岩山の頂上を目指すトレイルなわけですが、つづら折り(スイッチバック)の続く山道をどんどん上がって、途中で岩山の上まで出るものの、そこから鎖に掴まりながらなんとか岩山の舳先を目指す恐怖のコースでした。(実際鎖から手を離すと数百メートルの崖を真っ逆様というポイントがいくつもありました、毎年何人か亡くなっているそうです。シャレになりませんが)

ヨセミテのハーフドームも相当困難で険しかったですし、トータルでの難易度や危険度は(ハーフドームに着くまでにかかる時間と距離と体力の面で)ハーフドームに譲りますが、ザイオンも負けず劣らずの険しいコースでした。冗談抜きでリポビタンDのCMみたいな崖でした。
途中、嘘でしょ、本当にこんな崖を登るの?と何回も思いましたし、何度も声に出てましたが、なんとか登頂に成功し、2時間半で往復し駆け下りてくることができました。登頂したら驚いたのは肩車で5歳の娘を乗せて登頂した人が居たことでしょうか。我が目を信じられませんでした。パワフルなお父さんもいるものだなあ。

頂上では見渡す限り美しい景色が楽しめ、なんとか登りきった人たちはみんなおもいおもいの過ごし方をしていました。隣にいたお兄さんたちがコカコーラを飲んでるのを見て、「あんなに美味しそうなコーラは見たことがない!」と思いました。実際、登り始めると事前の心配をよそに冬にもかかわらず汗ばむ陽気でしたから登頂時には喉はカラカラでした。

それにしてもアメリカ人の感性というのは面白いな、とつくづく思います。日本なら危なくて絶対に行かせないであろう場所にも大した安全措置も無く行けますし、崖から落ちても自己責任でしょう。ただ、見られる景色は絶対に日本では見られない、世界でも稀に見る絶景が比較的簡単に見られるわけです。この絶妙なバランスは慣れてくるとなんとも言えないものになるのかもしれません。
ザイオン、もしも体力に自信があり、未体験のことがやってみたい!と思う人には是非是非オススメな国立公園です。ただ、うちは娘と妻を連れて行くのはちょっとしばらくは無理そうだなあと感じました…