kikidiary’s eye

2013-01-01

20年後の私へ。

20年後の私へ。

言葉を紡ぎ続ける、と言うのは案外難しい。BlogやらFacebookやらTwitterやらいろんなもので言葉を書き残し続けてきましたが、読み返していくと、自分に呆れることもあれば、感心することもあります。4年前に転職した時の記事を読むと私は選択と決断について書いていたことに気付くのですが、それはとても今の自分にも意味のある言葉だったり。ハッとさせられました。

そうかと思うと、くだらない話ではあるのですが、自分の残していた言葉に呆れることもあります。

うちの小学校でタイムカプセルを埋めるイベントがありました。かれこれ20年前の話です。当時小学校四年生だったのですが、学校全体で20年後の自分へ手紙を出す、という割とありきたりな行事を行うことになりました。

当時の私は、転校してきたばかりで友達と遊ぶよりも家でファミコンしてる方が楽しい、くらいの引きこもりボーイだったので(まあ、今もそんなに変わってないかもしれませんが…)将来の展望なんてものに思いを馳せるような大局観は持ち合わせてはおらず、夢を語ることにもあまり価値を見出せてはいなかったのだと思います。どちらかというと、現実的な子ども、とでも言いますか、そういう捻くれた人間だったのかもしれません。

そんな私が筆を取り、何かを書いて残していたわけですが、そのタイムカプセルを開けるイベントが今年の11月にあったそうで、私の友人たちが開けに行った様子はFacebookで知ることができました。懐かしい面々がタイムカプセルを開けた様子と集合写真を撮ってるのを見て、自分も行けば良かったなあ、だなんてベタな後悔を少しだけ感じたのでした。どうやら、近所の友人が私の実家に届けてくれていたそうで、私はこの年末年始に実家でその手紙を見ることができました。届けてくれてありがとう。

少し、期待していたのですが、あまりに内容の無い話と、夢の無い話に当時の自分への苛立ちを感じざるを得ませんでした。20年前の私ー!もうちょっとしっかりしろー!って。10年前の日記も現存してるので、それを読めばやっぱり同じように苛立つわけで、そう考えるとこればかりは仕方のないことなのかもしれません。

20年前の自分への戒めとして、手紙を全文書き写します笑。

テーマは二つあって、文集用の作文と密封して見られなくしてあった作文。

見られなくなっていた方の作文。何を言いたかったのか、私…。よほど、書くことがなかったのだろうな。

「20年後のぼくへ
こんにちは、20年後のぼく。この手紙が20年後まで、盗まれたり見られたりされたらいけないけど、ぜったい見られない。20年後のぼく、この手紙を読んで他の人に見せないでくれ。20年前のぼくより」

もうね、アホかと。小学校四年生時点でのこのくだらない文書を20年後、誰にも読ませないで欲しいという、自分の知性の低さへの危機感を感じないでもないです。でも、もっと書くことあったでしょうに、と失望感でいっぱいです。


文集用の作文は何を書いたかを大体覚えていました。

「はっきり言って予想がつかない。東京にいるかもしれないし、北海道にいるかもしれない。もしかして、畑仕事でもしているかも。どれなのか、ぜんぜん予想がつかない。お父さんの行っている会社へ行くかもしれない。20年も先のことなんか予想できない。どこかの会社に入社しようかな、と思う。」

これ、結構当たってるんですよ。実は。こっちは内容をうっすら覚えてただけに、苦笑いでした。人間は自分のイメージを具現化しようとする力を持っているんだな、逆に言うと、自分の想像もできない、知らないことはできないのだな、とハッとさせられる部分がありました。

さて、20年前にこんな手紙を書いたからには20年後の自分にも何かを残しておきたいと思うのが人情。何かの手紙に書いておいても、それがしっかりと開けられるかどうかの保証はないわけで、それならば、たまに見返すこの日記に書いておけば、Blogサービスが潰えるか、インターネットがなくならないか、私自身に災いが降りかかって読み返せなくなるまでは、きっと見返すことがあるだろうから、そういう願いを込めて一つ、文書を簡単に残しておきたい。これはたぶん、FacebookTwitterではダメで、ここがBlogの強いところ。

「20年後(2033年)の私へ。

どうもこんにちは。
この文書はきっと20年経つまでにも何度か読み返すだろうけど、それでも、20年後の自分にメッセージを残しておきたくなったので、嫌がらずに最後まで読んでください。
さて、20年前の私は2013年の年初にこの文書を書いてます。13年と言うとあの震災から2年が経ち、経済が回復の兆しを見せ始めた頃です。私は、転職してから5年目、年下の同僚もできて、少し今勤めてる会社でやっていこうと、思ってるところです。TOEICで765点取れて少し油断してるところでもあります。会社自体は昨年、売られちゃったりして結構大変な時期でもあります。本当はあんまり油断すべきではない時だとも思っていますがなかなか行動しても結果が伴わないので、機会を待つべき時だと認識しています。
プライベートはまさか、忘れてないと思うけど、ひどい目に遭って一年がたって、ようやく、いろんなことに決着がついて、自分なりの道を模索し始めたところだと思います。
そんな中、20年前の私からの文書を読んで、こうやって20年後の自分へ文書を残そうと思いました。
20年前の私は、母を亡くして二年が過ぎた頃で、小学校では母がいないことや転校生であることを理由に虐められていて、小学校へ行くのを嫌がっていた頃でもありました。父親に小学校へ行きたくない、と泣いて懇願して父親を困らせていました。子どもにとっては小学校での生活と、家族との生活がすべて、なわけで、そういう意味ではやっぱり、当時は当時でそんなに楽な状況ではなかったのだと思います。

さて、20年後だと2033年ということになります。90年代に2012年のことがあまり想像もできなかったように、やっぱり今から20年後、50歳になった自分を想像するのもまた、とても難しいと思います。敢えて厳しいことを言っておきたいと思います。

向上心を忘れないでください。
私は30歳になる年でも、自転車しまなみ海道往復したりフルマラソンに一ヶ月に二回出たり韓国出張に行ったり、新しいことに沢山果敢にチャレンジしてるつもりです。
2033年ならば、自動翻訳とか出てきてもう語学は不要になっているかもしれませんね。でも、きっと経営や仕事やいろんなことを学び続けることはできると思うのです。きっと40歳くらいの時に転機に迫られたりすることもあるでしょうし、私が今考えている以上に個々人に求められる役割は重く、難しくなってると思うのです。そんな中でも、決して中途半端に諦めないで、運動にも仕事にも、挑み続けて欲しいのです。家族がもうできているかもしれませんし、天涯孤独の身かもしれませんし、それはわかりませんが、もし家族ができていたとしても、保守的にならずに攻め続けることで、きっと家族にとってもプラスの活路が見出せると思います。決して守りに入らないでください。会社は本当の意味ではあなたを助けてはくれません。会社に頼るだけの人生を送れることはないと思います。ひょっとしたら、海外でこの文書を読んでるのかもしれませんけど。

家族、ですが、あなたの父は元気ですか?多分、父は不摂生なので、80歳までは生きてはいないと思うので、きっとあなたに大きな影響を与えた頼り甲斐のある父はこの世を去っているのでしょう。介護とか、そういうことで、苦労したりしたのでしょうか?その苦労は計り知れませんが、心折れずに居てくれることを祈ります。
妹は結婚できていますか?心配です。今の感じだとかなり難しいのでは、と、思っています。生活態度を改めて、きちんと自活していってくれていることを祈っています。財産のことで、兄妹で喧嘩になっていないことを祈ります。

あなたは結婚できていますか?笑。それも大きな心配事です。今となっては、結婚がゴールなどではない、と言うのは30歳の私もよくわかっているつもりですが、50歳になってまだ、1人で寂しく暮らしているのだとすればそれはあまりに悲しいなあ、と思う次第です。これはどちらかと言うと50歳ではどうしようもないでしょうから、今の私が頑張っておかなくてはなりませんね。子どもが居たら幸せでしょうし、頭を悩ませているかもしれませんね。奥さんと協力して、しっかりと育てていって素直な子になっているといいなあ、と思っています。奥さんがいるのだとしたら、20年前の自分や40年前の父をきちんと思い出して、毎日、感謝と好意を伝えてくださいね。大事にしてあげてください。料理もちゃんとして欲しいです。お味噌汁はこれからも練習し続けるので、サラリと家族の分も作れるようになっておかなくてはいけませんね。

文書が長くなってきてしまいました。この悪いくせは相変わらず治っていないでしょうか?

耳に痛い話もあったでしょうし、20年前のちゃらんぽらんなお前に何がわかるか、と思ったことと思います。でも、だからこそ、言えること、書けることがあると思っています。20年と言う月日は短いようで多分あっという間です。だから、これからもきちんと生きていって20年前の自分に呆れられず、怒られないように生きていきたいと思っています。

だから、20年後、この文書を読み返して、私のこの時の感情を思い出してもらえれば、と思います。大変だと思うけど、敢えて言います。頑張ってね。

20年前の私より。」

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