悲しみを乗り越えて

先日、大切な友人が病気で亡くなってしまった。彼女とは7、8年来の仲で、途中連絡を取らない時期もあったけどここ数年はかなり密な仲だった。暇さえあれば連絡を取り合って、彼女の職場から私の家が近いからたまに泊まりに来たり、月1は必ず会って色んな話をした。洋服の話、恋愛の話、テレビの話、美容の話、共通の人の話、昔の話…何でも話せたし、彼女は経験豊富だったから色々相談していた。彼女の病気が発見されてからは、連絡も取れなくなり(取ってはいたけど、返事がかなり遅くきたりして徐々に取らなくなった)、月1で会いに行ってたけど最後に会った時、本当に辛そうで可哀想で苦しくなった。たまに連絡がきては「つらいよ」と弱音を吐いてきて、何も言ってあげられなかった。励ましの言葉は安っぽいしただの偽善だし、彼女の気持ちがわかるわけないから、とにかく信じるしかなかった。「お前は負けず嫌いだから治るよ。治すでしょ。今までもそうだったでしょ?」と、言うしかなかった。一時は回復に向かってたけど、また振り出しに戻ってしまい、もう疲れちゃったのかな。頑張りすぎたのかな。最後に会いに行った3日後に亡くなってしまった。よく頑張ったと思う。そしてなぜ彼女なんだろう。なぜこのタイミングなんだろう。なぜこの病気なんだろう。疑問とどこにも当てられない悔しさが込み上げてきた。
私は彼女に依存してたんだと思う。連絡が取れなくなってから、ものすごく寂しかったし自分は1人だって再認識するしかなかった。告別式に行くのが怖かった。でもいざ行くと涙が引いちゃって全然泣けなかった。実感ゼロ。毎日彼女の事を考えるし、連絡したら普通に返事が来そうな気がして不思議。私を呼ぶ彼女の声もふと思い出す。一緒に行きたい場所、たくさんあったけど、行けなくなっちゃったね。8月は彼女の誕生日だから、お祝いしに行ってきます。生きてれば、29歳の誕生日。