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日日平安

2017-01-07 漫画:岩本ナオ「金の国 水の国」/西炯子「姉の結婚」

結婚にまつわる2つの物語。


岩本ナオ「金の国 水の国」

おとぎ話のような可愛らしい物語で癒される。

ハイライトは結婚相手をどのように選ぶか尋ねられたB国の若者が答えるシーン。心を打たれるいいシーンだと思う。でもそれは難しい、と思ってしまう人もいるのでは。

とりあえず、この物語のヒロイン・サーラのように、いつも機嫌良くニコニコしてくれる人がいいのではないかと。この話の最後に、残ったビスケットをサーラが遠慮なくいただいてしまうところが好きだ。

軽やかに、染み込んでくる優しいマンガでした。おすすめ。

ストーリーと絵のバランスが絶妙。他の作品も読んでみたいです。



西炯子「姉の結婚」

対して、こちらはすげー重い(笑)。

地味かっこい美女・ヨリさんとクレバーな変態イケメン医師・真木のアラフォー不倫物語(なんだこれ)。

姉の結婚(8) (フラワーコミックスα)

姉の結婚(8) (フラワーコミックスα)

あらすじだけ書けば本当にうんざりする内容なのだが、そこは西炯子。読ませるなあと思う。リアルな部分をアンリアルな筆致で描くので、ついつい引き込まれてしまう。

妻帯者から好きと言われることは、やはり傷つくことなのだが、男の方はその辺よくわかっていないというのもリアルだと思う。真木は一途でクレバーな性格にも関わらず、中盤まで何がヨリを傷つけているのか気づいていないようだった。ヨリの方も自分を選べと言えないことで、自分で自分を傷つけている。

少し考えてしまうのは、ヨリのように結婚とか家族に幸せなイメージを持てない人が、じゃあ一体何を拠り所にすればいいのかと言えば、彼女の出した結論のよりに、もう愛しかない、と。前向きな意味ではなく、悲壮感漂う彼女の想いは、なんかわかる。そしてそれは確かに打ちのめされるな、と。ある種の人間にとって、愛されることも愛することも途方もなく難しいことなのだ。

でもヨリは、良くも悪くも弱い人だから、依存対象がそこにあれば結構うまくやれるのではないかと思った。マンガとはいえ、流されっぷりが凄まじくて最終的には少し引いた・・・。