第3次小泉改造内閣について諸々2

どうやら安倍ちゃんの(サヨクではない、反小泉官房長官就任について疑義を挟むと叩かれちゃうみたいで。しかも拉致問題を取り上げてきた保守系サイトやブログから。
 
昨日の日記で取り上げたけれども、これまでの経緯を辿ってみれば、拉致議連で活躍した議員が内閣入りして本当に問題解決へ前進したかどうか分かりそうなものだ。安倍晋三を初めとして、石破茂小池百合子中川昭一平沼赳夫・・・・・。どうしてみんな閣僚になると拉致議連から離れちゃうのかね。安倍ちゃんにしても、拉致議連の会長代行に就任したばかりだというのに。入閣の為に即辞めるのなら、初めから代行を引き受けなければ良かったのに。もしかして小泉からオファーが来るとは思ってなかった?まさかね。
 
もちろん、西村真悟を“同志”とまで呼ぶ安倍晋三という政治家を信じたい俺の気持ちは、人並み以上だと思うよ。でも官房副長官自民党NO.2と呼ばれる幹事長を務めても、首相に経済制裁を迫るところまではいってないわけだよね。個人プレーで、帰国した拉致被害者達やその家族をバックアップした活躍は見せてくれたわけだけど。でも拉致問題に関心を持っている人間なら、昨日の日記でも紹介した、福田康夫官房長官辞任の経緯も念頭に入れとかなきゃいかんじゃないの?
 
「自分は勉強不足ですけど、とにかく拉致被害者家族の方々の心境を慮って声を挙げていきます。小泉支持者様達のご機嫌を損ねぬ様、批判は止めて世論を形成していきましょう。でも拉致被害者の切り捨てだけは許せません!」って、拉致被害者を切り捨てをやろうとしているのは他ならぬ小泉ですから。小泉政権の支持率が50%を割り、国民のほとんどが経済制裁の実施に賛成する中でもやらなかった小泉が世論に耳を傾けるわけないじゃん。しかもその後の衆院選で大勝してるんだから。アホかっつーの。それで小泉が一気に正常化に突き進んだ際には、誰が止められるの?小泉支持の人々が見切りをつけて、それに反対の声を挙げてくれるの?それが失敗した際には、小泉政権の維持を主張していた事に関して責任が取れるの?
 
拉致議連の議員には、結果を勝ち取る為に内閣入りしてもらって影響力を行使してもらうしかない」と、馬鹿の一つ覚えのように言う人間もいるが、むしろ逆にその力を削られている現実をどう説明するのか。そりゃ家族会の方々は、今度こそは、と期待するに決まってるじゃないですか。期待したいに決まってるじゃないですか。だから彼らに対して、やたら現政権を批判するなという意見もある程度も理解は出来る。でもそれは無残に裏切られ続けている。だから少なくとも、家族会や救う会に属していない一般の支援者が、小泉政権の退陣を訴えようが何ら問題は無いはずです。「政治家の尻を叩いて、しっかりと仕事をしてもらう」などという牧歌的な言い方で誤魔化してはみても、当の政治家にとっては屁の河童。選挙で勝った者にそれは通用しない。これだけ同じような手法で何度も騙されれば、いい加減警戒心が芽生えるはずだと思うんですがね。「勉強不足」を言い訳にしないで、少しは学習しようよ。ホントに。
 
まあ唯一、安倍ちゃんの官房長官就任で得られるメリットは官房長官を「辞任」する脅しを小泉に掛けられる、という事ぐらいかな。どれだけ効くかは分からんけど。それも出来ないようなら、安倍ちゃんには拉致問題の解決より大事なものがあった、という事になるかな。でもね、北朝鮮との国交正常化が済んでから首相に就任したところで、意味は無い。何の興味も無いから。