「魔法少女まどか☆マギカ」第10話

関東ではTV放送が中止になっていたので、公式にニコニコ動画にアップされていたものを観た。
 
……うーん、ギミックに頼りすぎている事とエキセントリックさだけで突き進んでる感が強く、それが鼻に付いてしょうがない。やはり十何年前のエヴァブームを思い出す。これは前にも言ったか。
 
 
以下ネタバレ。
 
 
まあ、時間ループネタといえば、SF小説だと「リプレイ (新潮文庫)」を思い出すよね。でも、何度ループを繰り返しても、まどかを救い出す事が出来ないほむらの絶望をもうちょっと丁寧に描かないと、単なるコミュ力不足にしか見えない。ループをする度に知識や体力がアップしていくのに、魔法少女達を説得するディベート術は磨こうとしなかったのかよ、と思えてしまう。1万5497回ぐらい繰り返してダメだったのならともかく、諦めが良すぎる。契約のデメリットを説明しても理解出来ない程、さやかはDQNなのか。どうしても説得出来ないなら、まどかへの悪影響を恐れて予め始末しておくとか、色々やり方があったんじゃないの。悲劇を防ぐ為の対策を講じている様には全然思えないのよね。
 
もちろん尺の問題があるから、何から何までご丁寧に説明しろとは言わない。でも、それを臭わす描写ってのはいくらでも出来るんじゃないの。どうせK○Y信者みたいなのは「アンチは読解力が足りない!」とかアホな事言い出すんだろうけど。描写の足り無さを視聴者の脳内補完に頼るんじゃないっつーの!
 
 
ってかループものって、繰り返す度、設定がころころ変わっちゃいかんだろ。ループ当初は、病院のベッドで目覚めた時には既にまどかは魔法少女になっているが、いつの間にか時間軸がズレて、まどかの契約を阻む事が目的になってるし。だったらマミさんから杏子に至るまで、彼女らの契約を邪魔しに行けよ! とツッコミを入れたくなる。
 
要は、細かい考証よりも勢い重視で、もしくは愛する親友を救う為、無限ループを繰り返す少女の悲劇を描きたいだけなんだろう。しかしそれが成功しているから文句の付けようは無いわな。いや、さんざ文句付けてるけど。
 
 
以下、なんとなく作ってみたトレス疑惑画像。映画「ジェイコブス・ラダー [DVD]」を知っている人のみ分かるネタ。

オチまでこの映画みたいになりません様に……。
 

まどっち山と「ベルセルク 34 (ジェッツコミックス)」のガシュニカの樹。