怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

工藤哲巳展、ゑでゐ鼓雨磨ライブ

朝から国立近代美術館に行くつもりだったが、夜更かしの影響で寝坊。考えた結果、予定を変更してお昼を早めに食べて出かけることに。
妻が焼きそばを僕の分まで作ってくれたのでそれがお昼ご飯。
九段下のあたりは春爛漫でやけに人が多い。花見なのかな。少し早いようにも思うけど。花見はいいが、一眼レフをもった老若男女がとてもうざいです。
「あなたの肖像 工藤哲巳回顧展」。大阪の国立国際美術館で見ているので二度目になる。というわけで繰り返しの感想は必要ないだろう。ただ見比べて思うのは、東京国立近代美術館の展示室があまりよくないなということだ。天井が低いし広いスペースが少ない。小さめの絵画などを順を追って見ていくにはいいが、それにしても見栄えがするとは言い難い。大阪で見ておいてよかったなというのが正直な感想だ。今回も初期作品の若々しさ、全盛期の肉体的なパワフルさ、晩年の寂寥さそれぞれに魅せられ、いい余韻を抱えて出口に向かえた。
常設展は何度も見たものもあってだんだん新鮮味も薄れてきたのだが、意外なことに東山魁夷加山又造などのビッグネームに魅かれることが多い。まさか自分が、と思うとともに、やはり大家となるにはそれなりの理由があるのだと思う。
2階の現代美術ゾーンでは奈良美智などが出ていた。
最後に工藤哲巳展の図録を購入。特設売り場も何もなく、ひっそりと売られている図録だが、これは本当に労作だし素晴らしい展覧会だったと思う。たしかにとっつきにくいかもしれないが、もっともっと売れてほしい。
帰りに新宿で途中下車したところ、伊藤ハムアルトバイエルンが試食をしていたのでありがたく食べる。焼き方にもよるのかもしれないが、なるほどおいしいような気がした。
帰宅して少し休んでから夕食に炒飯を作り、妻の分を残してお出かけ。
吉祥寺でゑでゐ鼓雨磨のライブ。
久しぶりの吉祥寺。駅の工事はほぼ終わっているようで、あの迷宮感がなくなってがっかりですよ。
まずはブックオフを視察。Blue King Brown「Stand Up」赤い公園「透明なのか黒なのか」各500円、THE HIGH LLAMAS「SNOWBUG」250円。相変わらずここはいいものがあるし値段も高くない。
バウスシアターでチケットを受け取ってからディスクユニオンへ。決算セールだそうで、小売業で三月決算は珍しいのだが、それはさておきセール品でめぼしいものがあまりなく、恩恵は90円しか受けられなかった。ムスキ・アルバボ・リー「28歳の記憶」210円、波多野敦子「13の水」600円、Zoobombs「Metamorythm」1300円。どれもそれなりに収穫だが、特にズボンズは発売当時僕が知った時には売り切れになっていたものだし、そもそもアメリカツアーで販売するために作った音源なので日本ではかなりのレア。入手できてよかった。
バウスに引き返すともう十人ほどの客がいて物販に群がっている。
中に入るとまずまずの位置に席をゲット。ただ本来映画館なのでステージは少々見にくい。
まずは「怪奇!ケダマン」の上映から。主演はほりゆうじさんで、もうそれだけでなんだかもう。脱力するような作品だけど、まあこれはこれでいいのか。
続いてゑでゐ鼓雨磨さんのライブ。一部ゲストを迎えたけどほとんどが弾き語り。これが滅法いい。そして背後のスクリーンにはホームムービーがずっと流されて、この映像がまた相性抜群。なんてことのない、だらだらとした映像なのだけれど、それがこれほどまぶしく見えるとは不思議で仕方ない。ゑでゐさんよりも映像のほうを見て、BGMのように音楽を聴くのがぴったりだった気がする。
ライブは1時間ほど。あっという間だったが、現時点では今年一番満足できたライブだった。
楽しい気分で帰宅。遅くなったが、その価値は十二分にあった。