怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

朝から元気に京都へ。
初めての「えき」KYOTOでアニエスベー フォトコレクション展。売り場の声が聞こえてこないのはいいが、思ったより狭いところでやっぱり催し場なのねと納得。美術を期待する場所じゃないのはハルカス美術館と同じか。物販は充実してて展覧会のトートバックが普通にアニエス価格なのは常人には理解できない。でもまあブランドのファンだったら全部買っちゃったりするんだろうな。展示作品はagnès b.ならこうだろうなというのが並んでて納得。僕が好きだったのはフランスのリセ風の写真だったけど作家の名前は忘れてしまったな。
二条に移動しここからKYOTOGRAPHIE。期待してないけど金を出すからには期待は少しはする。KCUAで山城知佳子「土の唄」 。行って初めて気がついたが、「土の人」だけを上映するのではなく、旧作も含めて3展示室での展示。「土の人」は山城知佳子の作品としてはやや弱い方だし、それよりも2009年の「あなたの声は私の喉を通った」が鮮か。語り手の強烈な体験を口パクする山城がやがて語り手の心に重なってゆく映像は小泉明郎とも共通する感性で、目を離せない。
空腹なのでSOTOで昼食。落ち着かないのはいいとして、味が濃すぎて困る。こういうものなのか。
京都文化博物館。ルネ・グローブリが妻との親密な空間を閉じ込めた素晴らしい写真が十数点。KYOTOGRAPHIEらしからぬ優れた展示で、こういうのが無料なのがKYOTOGRAPHIEなんだよなあ。ネスレエスプレッソカクテルも美味だったし黒船のラスクもほっとした。ここは◎。
新風館に行ってみると元というだけあって廃墟。なんか悲しいなあ。出店もあったのでここで昼食にすればよかった。
誉田屋源兵衛にてMEMENTO MORI ロバートメイプルソープ 写真展 ピーターマリーノコレクション。東京ではシャネルネクサスホールでやった展示で、足並み揃えてこちらも無料。そりゃそうだ。ただしこちらは町屋を使った展示で、靴を脱ぎカサカサ音を立てる袋を全員が持っているという状況で、こんなの展示じゃないだろ、っていう。まあメイプルソープの存在は僕にとって昔ほど特別なものではなくなっているにせよ、この環境で鑑賞しろと言われても。ふざけんなという気持ちでいっぱいだ。
京都芸術センターに立ち寄り、展示はまあまあか。KYOTOGRAPHIEに比べればずいぶんましなのでほっとする。旧小学校の中でのサウンドインスタレーションはいつ味わってもいいものだけど、作品として優れているのかどうかはなんともいえない。
建仁寺両足院にて荒木経惟「机上の愛」。
作品数の少なさにびっくりしたが、まあKYOTOGRAPHIEってのは美術をダシに雰囲気を楽しむ一般人が狙いだから、僕みたいなのはお呼びじゃないんだよね、そもそも。普段は一般公開してない寺院だそうなので、そういうつもりで鑑賞。
最後にArt Rock No.1が1割引しているので当然立ち寄り、mugison「little trip」540円APHEX TWIN「COMPUTER CONTROLLED ACOUSTIC INSTRUMENTS PT2」630円celer「Engaged Touches」900円Good Weather For An Airstrike「Lights」1350円Andrew Thomas「fearsome jewel」1350円。ああ散財してしまった。
予定より遅く帰宅。夕食はペンネなど。
明日の支度して寝る。