怠惰な日々

2018-04-01

妻の発案でお昼に靱公園へ。木曜の花見は寒くて楽しめなかったらしい。今日はうららかで寒くはないが、なにしろ人が多くて騒がしい。桜の名所のように扱われる割に、そう木並みがいいわけでもない。まあでもレジャーシートの上で歓談するのはいものだ。妻も楽しそう。帰りにドーナツスコーンを買って帰宅スコーンは妻が好きそうだと思っていたが、意外とそうでもなく、嫌いそうなチャイドーナツは美味しいと言っていた。

京都へ。またしても爆睡出町柳へ到着。ふたば行列が異常なレベル。昔はこれほどではなかったと思うが。

新しくできた古本屋El caminoで「プライベートユートピア ここだけの場所」500円「東と西の写真家がとらえたアウトサイダー・アート写真展」200円を購入。それだけのはずが、なぜかその近くに古本市とかいうのをやっており、パーマネントにやってるのかゲリラ的なのかよくわからないが雑多な本が大量にあり、掘ると面白そうだったのだが何しろ時間がない。予定外だし。上っ面だけ眺めて、一応澁澤龍彦ホモエロティクス現代思潮社初版を600円で。

そんなわけで予定時間を過ぎてしまったため、急ぎ気味に西部講堂へ。今日はANTIBODIES企画によるアルヴィン・ルシエ公演。17時開演で音止めは21時だからまさか4時間もやるのかと思っていたら、まさに4時間弱のライブだった。

中に入ると鉄パイプで組まれた威容を誇る客席がそびえる。高さも天井近くまであり、この鉄パイプのおかげで多くの観客が着席して公演を見ることができる。もしかしたら立ち見もあるのではと思っていたので安心した。しかしこの客席、どれだけの手間と時間がかかったのか。西部講堂からこそのもので、普通営利スペースではこんなことは出来ない。この時ばかりは西部講堂感謝した。

公演はまず東野祥子さんらによる舞踏から。遠目に見ても一番キレがあるのが東野さんだろうと察しがつく。この舞踏だけを見に行くというところまでは至ってないが、しかし楽しみにはしていた。それだけに、舞踏最中ペチャクチャおしゃべりしている連中の神経を疑う。興味の有る無しは仕方ないとしても、それが公演の一部であることは承知しているだろう。自分が思っているような形のものが始まってなければ客席で騒いでてもいいのか。そもそも、この舞踏がALVIN LUCIER & Ever Present Orchestraのライブパフォーマンスと地続きであることを感じ取れない感性の持ち主は、ここに居る資格がない。

舞踏ステージの高さを生かしている部分もあり、また高い客席から視点も踏まえている。東京ではスーパーデラックスで2日間の公演が予定されているようだが、あのスペースでは同じようなものはできないだろう。その代わりの趣向もあるだろうけど。

そうこうしてるうちに音楽が始まる。音響が非常に重要演奏が続く。眼前で演奏している人たちだけでなく、PAもこの公演で重要位置を占めていることがはっきりとわかる。

休憩のあとは後半。フィナーレを飾る曲はルシエの音読を延々とフィードバック加工し、最終的にメタリックな音の波に揺られるもので、心地よくそして魅惑的なものだった。途中、音響トラブルでやり直しになったのが惜しまれる。あれはきれいに終わりたかった。

終演後はダッシュ帰宅ボックスセットの販売をしていたので興味はあったが、1万5千円なんて普段持ち合わせてないし、仮に持っていてもさすがに躊躇する。でもたぶん、あれはきっと買うべきだったのだろう。なんとなくそう思う。