外湯めぐり(1)一番湯・初湯

 まあ、最初に入るのはここでいいだろうと結構安易な気持ちで入ってみた。胃腸に利くお湯らしく、確かにお湯をちょっと口に含んでみると体中に染み渡るようなすっきりとした様子。浴槽も床も木造で非常に雰囲気があり、お湯はほぼ無色透明だがやや白濁しているような印象。66度の源泉がそのままかけ流されていて、最初からこれはなんて素晴らしいところに来てしまったんだと感動した。しかし、そう簡単に厄除け・大願成就ができるほど人生甘くない。ここの源泉温度は66度であることを強調しておこう。この後、九つの外湯を回る旅には数々の困難が待ち受けているのだ。