畏友順天堂大学樋野興夫先生よりの便り

昨日沖縄に。今月末まで、宣教と交わり。
⒑数年前、沖縄での樋野興夫との出会い、その後の主にある交わりを改めて感謝します。

宮村先生
感謝申し上げます。
樋野興夫

第96回「がん哲学学校」
がん哲学外来の遺物〜『水の辺りに植えたる樹』〜

先週は、厚労省の『B型肝炎創薬実用化等研究事業』と『肝炎等克服緊急対策研究事業』の、両方の評価委員会に出席する機会が与えられた。レベルの高い、日進月歩の研究成果を聞き、日々勉強である。まさに、『肝炎研究10カ年戦略』である。
 今後は、政策的な研究(厚労省)と研究開発{「日本医療開発推進機構(AMED)」}に、再編成されることであろう。『アスベスト中皮腫』対策も、国家戦略(読売新聞『論点』、2013年2月21日付け)で、国の責任を認定した2014年10月9日の最高裁判決に基づいて、国の政策として研究『診断・治療法の確立』を推進・支援して頂きたいものである(日本経済新聞 2014年10月11日付け)。これこそが、日本国の次世代のアジア貢献『環境発がん予防・治療』となろう。

筆者は、『THINK NOW ハンセン病〜グローバル・アピール 2015〜』の世界大会『〜ハンセン病患者と回復者に対する社会的差別の撤廃に向けて〜』(東京)に参加する機会が与えられた。
来月、国立療養所長島愛生園での、『神谷美恵子生誕100年/神谷美恵子記念 がん哲学外来カフェ 発足2周年 読書感想文コンクール』の表彰式を兼ねて、『神谷美恵子記念 がん哲学学校 in 長島:愛カフェ』が企画されている。不登校児5人と行った『愛カフェ』も、3年目となる。

週末の午後、『がん哲学外来&メディカル・カフェ in リブドゥコーポレーション TOKYO』(中野坂上に於いて)が開催された。
筆者は、『特別地域公開講座:なすべきことを成そうとする愛〜いい覚悟で生きる〜』で講演する機会が与えられた。快晴の東京のビル16 F からの眺めは、最高であり、患者も、さぞ心が癒されたことであろう。今後、定期的に開催されることが、決定された。
これこそ、『オムツ』の会社の社会貢献であり、寝たきりの患者にとって、『オムツ』が、如何に大切かは、今から 45年前、5年間寝たきりの祖父を、自宅で介護した母(92歳)の姿を見て育った筆者にとっては、身に迫るものがある。「Svenson(カツラ)・資生堂(化粧)・Livedo(オムツ)」は、まさに、『美容哲学』の実践の場である。日曜日の午後は、定例の『読書会』である、
今回は、『後世への最大遺物』(内村鑑三 著)である。『利益ばかりあって害のない遺物=勇ましき高尚なる生涯』は、『がん哲学外来=水の辺りに植えたる樹』で具現化されよう。