民数記味読・身読の手引き その29 民数記29

民数記味読・身読の手引き その29 民数記29

民数記29章

(1)28,29章,いけにえに関する規定
27章まで,人口調査,軍隊の編成,土地分割の準備,氏族に男子がいない場合の土地相続,モーセの後継者などについて備えがなされた.

 新しい世代のイスラエルの民が約束の地で,神の民としてどのように礼拝の生活をなすか,時の流れの中での実際的な勧め.参照レビ23章.

 私たちの礼拝の生活で、基本、詩篇31篇15節。

 枠の役割をしている最初(28章1節)と最後の節(29章39節)

2)29章の内容・構造
①1-6節、第7月の一日ささげ物
「聖なる会合」(1節)。
第7日が安息日であるように、第7月は安息月。
ラッパが吹き鳴らされる日」(1節)、参照10章3-7節、信号、連絡のため。

6節、「以外のもの」、特別に、「全焼のいけにえ」(2節)、「罪のためのいけに え」(5節)。

②7-11節、第7月の十日のささげ物
過越の祭と共に最も大切な「贖罪の日」、参照レビ記16章29,30節。
「聖なる会合」(7節)。

③12-40節、第7月の15日から7日間のささげ物
1日目(12節)、2日目(17節)、3日目(20節)、4日目(23節)、5日目(26節)、6日目(29節)、7日目(32節)、8日目(35節)、祭りの頂点。

 仮庵の祭りの祭り、参照レビ23章33-43節。

 二つの側面、収穫を感謝する喜びのとき。

 荒野の生活を思い出し、出エジプトの恵みを回顧。

(3)28,29章から礼拝について教えられること(『新聖書注解』旧約Ⅰ、550頁)
①礼拝、忠誠、栄光はただ主にのみ帰すべきこと。

②罪の赦しを受けて初めて真の礼拝をなし得ること。

③月ごと、年ごとの特別な祭りと毎日の神礼拝の密接な関係、安息日は恵みのとき、定め。礼拝の生活における、ときの大切さ。

④礼拝の大切な部分は、主なる神のみこころをいよいよ深く知り、主の約束を確認し、従い生きる。

⑤信仰の告白は、こころにかかわること。それは必ず目に見える形で表現される。