101番目の物語2

変態王子」とはうって変わって王道といって差し支えなきハーレムものラノベ
101番目の百物語の主人公として、美少女のロア(都市伝説)を従えることになったモンジこと一文字疾風。

<「弱いから強がるんだ。弱いから負けないように頑張るんだ。あいつは…弱いから。だからきっと、どんな真実にも立ち向かおうとしてくれる。もし、倒れそうになったら、いつだって俺が助けてやるつもりもある。俺の仲間達だって助けるだろう。だから、絶対に大丈夫にしてみせる!そしてお前も助ける!こんなクソッタレな空間じゃなくて、外に……出してやる!!」>

……これぞ王道。禁書目録上条さんに通ずる「全部助ける」現象。廚二病といって、馬鹿にしつつも「一度は言ってみたい」と思ったりしちゃったり……。
今回は、憧れの詩穂先輩に頼まれて地元の寂びれた遊園地「ワンダーパーク」に潜む百物語を調査することになったモンジ。相棒の一之江だけでなく、お目付役として友人の六実音央とともに向かうことになった。「何も無かった」ことを確認するだけだったのに、なんと!
とまあ、そんな風に物語が進む。

ホラー、ラブコメ、バトル、そしてちょいエロ。それぞれがバランスよく入っててうまい具合にエンタメしてるのが素晴らしい。バランス良く色んな要素が入って楽しめる作品って有りそうでなかなかないだけに、お手本として代表作に挙げたい。そのほかだと、「ほうかご百物語」とかでしょうか。うーん、百物語がお手本として使いやすいのか、自分の好みなだけなのか…。多分、後者かな。

安定感のある作品なので、次回以降も楽しみ。とりあえず、既刊一気読みでもしたいところ。

101番目の百物語 2 (MF文庫J)

101番目の百物語 2 (MF文庫J)