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夜明け前

2016-09-20 君の名は

久々の更新。

ていうか、久々すぎて2年半。

仕事に追われて書く暇が無くなって、そのまま放置し続けて現在に至る。

だが、今回は余りにもこの思いをどこかに綴りたくなって、

思わず筆を取り?もとい、キーボードを叩く。

で、「君の名は」を鑑賞。

これはずるい!と思わず叫びたくなるくらい、溜息の出るような映像美に

心奪われ、そこから間髪入れず始まるradWinpsの曲。

鑑賞後にこれほど心が洗われたような気分になるのはいつ以来だろうか。

最近観た作品でいうと、「シン・ゴジラ」のように心に深く響き、

考えさせられるラストではなく、本当にスッキリと晴れ晴れした気持ちにさせられた。

例えるなら「ほしのこえ」以来の新海誠作品の全てを鍋に突っ込んで

それを三日三晩、ぐつぐつと煮込んでアクを取り続けて、綺麗になった上澄み部分だけを

すくった極上のスープのような。

そして作品の内容を一つ一つ自分なりに挙げていったら

キリが無いほどの美しい場面の数々を誰かと語りたくなるが、話しているうちに

その感動が消えてしまうのではないかと不安に思うほどの儚い味わい。

プラネタリウムを観終った後、突然現実に引き戻される感覚に似たものが胸の中を渦巻いており、

いつまでもその中に身をたゆたわせ、心地よさを感じていたいふわふわした何かがそこにはあった。

誰かと行って絆を確かめ合うのもいい、一人(笑)でじっくりと快い爽快感を感じるのもいい、

どんな楽しみ方でも最高の時間が過ごせるはず。

ちなみに知人曰く「観たらradwimpsが好きになりますよ」と。

その言葉は嘘ではなかった…。


2010-01-14

人類は衰退しました1〜4

22:13

図書館に返却しなきゃいけないので、一気に読みました。

ええ、働きもせず一日中、家に籠って読んでましたとも。

「お隣の魔法使い」のように、とくに敵が出てきたりするわけでもなく、

日常の「ちょっと不思議」を追いかける「私」

「私」のユーモアあふれる語り口調に、

緊張感ゼロでいつもふわふわつかみどころのない妖精さんの天衣無縫さに

ほんわか和んでしまい、読後はしばらく夢想。

ああ、こんなのんびりした場所で生活したい。

自給自足は大変厳しいだろうけども、妖精さんがいるこんな世界なら、たまにしか出会えなくても楽しい生活だろうな。

その為には調停官にならなければ。でも現実世界だと、今からでは遅いかな。

ていうかこの作品って、いわゆる滅びの美学を体現しているんだよね。

なにしろタイトルが「人類は衰退しました」なんだから。

自分が生きている間に人類の終末が起きるのならば、せめてゆるやかに起きてほしい。


人類は衰退しました (ガガガ文庫)

人類は衰退しました (ガガガ文庫)

人類は衰退しました 2 (ガガガ文庫)

人類は衰退しました 2 (ガガガ文庫)

人類は衰退しました 3 (ガガガ文庫)

人類は衰退しました 3 (ガガガ文庫)

人類は衰退しました 4 (ガガガ文庫)

人類は衰退しました 4 (ガガガ文庫)

2009-10-06

神様のメモ帳1

22:29

最近はなかなかまとめて読む機会がない。

で、ようやく読んだ感想は一言で言うなら「魂の平穏を求めてさまよう者たちの物語」だ。

引きこもり気味の高校生ナルミの出会ったニート達は、一見すると社会のつまはじき者に思われる。

しかし、一度目的意識を持てば、たちまち誰よりも勇猛果敢に真実へと突き進む。

その凄まじさは、ダムの決壊を感じさせる勢いだ。

「君は僕の道具だ」

アリスのこの一言がナルミの心にも推進力をもたらし、悩んだ末に行き着いた場所は、天国でも地獄でもなく……虚無の世界だった。

そこに何を見出すのか……読んだ自分にもよくわからなかった。いつもふわふわと不安定で落ち着きのない世界。何が正しくて、何が間違っているのか。生きていく上で本当に必要なものは何なのか。

正解のない物語。読み終えた後に残るものはない。だが、その答えは自らの日常に隠されている。

神様のメモ帳 (電撃文庫)

神様のメモ帳 (電撃文庫)

2009-02-16

お隣の魔法使い2 レジンキャストミルク3 4

| 23:18

ほんわかふわふわ、地に足のついてないあなたへ。これを読むと、何気ない一日が少し嬉しくなるような、「お隣の魔法使い」はそんな作品です。

ある日突然、少女メアリーのお隣に引っ越してきたのは、少々変わった青年トウックトウィック。(どこがどう変わっているのかは、読んでみてのお楽しみ)彼が引っ越してきてから、メアリーの毎日に楽しみが一つ増えます。普段彼女が何気なく見過ごしている四季の移ろいをツクツクさん(メアリーはこう呼ぶ)は手を変え品を変え、様々な方法で我々を楽しませてくれます。

春夏秋冬を描いた連作短編なんですが、今回も劇的な展開は何も起こらず、誰も傷つかず、ゆったりとした毎日を過ごしています。

例えば、春の話を読んでみると、友人から送られた缶詰を開けるだけの話なんです。しかも、ただの缶詰じゃなく、アルプスの空気が入ったものだったり、雲の絵が描かれた缶詰には部屋一杯の綿が詰め込まれたものだったり。遊び心の詰まった缶詰に、メアリー嬢ならずとも心躍ることでしょう。

他の季節もこれに劣らず、うきうきわくわくすること間違いなし!

陽だまりでぽかぽかと日向ぼっこしているような、気持ちいい気分にさせてくれる、そんな作品

です。

[rakuten:book:11961567:detail]


そして、上の「お隣〜」とは正反対のダークネス満開作品「レジンキャストミルク」3,4は上下巻構成。主要キャラの一人。ツン属性の舞鶴蜜にスポットが当たります。毎回、読む度にへこみ気味になってしまうんですが、今回はヒロイン木島硝子の友人直川君子こと、きみちゃんのDVが主軸になります。

やっぱりしょんぼり。別に作品が悪いわけじゃなくて、むしろ作品世界があまりにも救いようのないことに落ち込んじゃうんですね。どう考えても「みんなはっぴー」みたいなラストは期待できないわけでして。自分は、上記のような日常のさりげない変化を扱った作品が好みなんですが、たまにはこんなのも読みたくなることがたまにあります。

でも、いいですよ。設定に振り回されるのではなく、ウマく使っているのが分かるので、最初はちょっととっつきにくいかもしれないけれど、一度入り込んだら癖になる面白さ。

クライマックスの戦闘シーンでは晶と硝子の息の良さに「おお」となること請け合い。日本語⇔英語の吹き替えの妙にいつもにやりとしちゃいます。

ネットで作品の評価を読んでたら「電撃の黒い太陽」と書かれていた。「黒部ダムか!」と思わず突っ込んでしまった。でも、「黒い〜」だと、黒服になるからこの突っ込みもちょっとちがうかも。

でもいい二つ名です。是非、帯のキャッチコピーに使ってほしいものです。


レジンキャストミルク〈4〉 (電撃文庫)

レジンキャストミルク〈4〉 (電撃文庫)