ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

ムーランルージュ

 再びホテルを出て、シティラマ(CITYRAMA)社の企画を利用してムーランルージュへ行った。ショーの前にディナーのついている企画に参加した。集合場所であるシティラマ社へ行き、10分ほどバスに乗ってムーランルージュへ。赤い・・・。建物の外側をカメラに収める。コートとカメラの入った鞄や大きめの鞄はクロークへ預けなければならない。鞄は無料だが、コートは2ユーロ必要。私のデジカメをダンナのリュックへ入れて、リュックだけを預ける。添乗員が該当するものを預けるよう一人一人に指示していて、私はデニムのハーフコートのようなものを着ていたのだけれど、それは問題ないようだった。建物内も意外に冷えることがあるので、寒さを感じたら膝にかけることにしてそのまま持ち込んだ。

 同じツアーの人たちでステージ花道傍のスペースが割り当てられていた。私のいたテーブルは、すぐ後ろに花道がある場所で、計6人が座った。私の横と斜め前には、学生か社会人になって余り時間の経っていなさそうな若い女性二人、私の前にはエキゾチックな顔立ちのフランス語を話すカップルが座った。

 ステージではバンド演奏をバックに歌手が歌っていた。色んな国の歌が繰り広げられていて「Fly Me to the Moon」の後に「川の流れのように」が流れた時は心底驚いたし、その後は中国の歌が歌われた。中国の歌の前奏が流れ始めると、客席の中国人が歓声を上げて手を叩いて喜んだのだが、ゴオッと湧いて出た声に驚かされた。そこで客席を見渡すと、思春期のような男の子や子供が座っていて、更に驚いた。

 そのような中、斜向かいの若い女性の賑やかさに少々閉口しつつ、食事を頂く。前菜、メイン、デザートをそれぞれ自分で選んで注文。私はスープ、ラタトゥイユ風のタラの入ったスープのような煮物、カスタードケーキの入ったケーキを選択。前菜もメインも美味しく、量は私にとって丁度良かったのだけれど、ケーキは想像以上の甘さと満腹感で残してしまった。食事開始の時間が遅かったので、ショーの始まる10分位にデザートが配られ始め、ショーが始まってからもしばらく皿を置いておいてくれた。ショーが始まると、思わずナイフとフォークを手から離して見入っていたのだが、フォークを下向きにしていたため、他の人の皿を下げる時に「いいよいいよ」と皿を残して行ってくれた。そこで頑張ってケーキをほおばりながら見ていたのだけれど、やっぱり食べ切れなくて、次に来た時にお礼を言って下げてもらった。ちなみにメインにMeatを頼んだ人は少々首をかしげながら食べていたので私のメインの選択は当たりだったようだ。

 ショーは、踊りだけではなくて、ところどころ大道芸的なものも挟みながら進んでいった。ステージ袖に出入りする踊り子さんの衣装が顔に当たるので緊張しながらも、踊りだけでは時折退屈してしまったので、合間の大道芸はありがたかったし面白かった。踊りのショーは、女性は上半身を隠していない装いなので目のやり場に困る。でも色んなスタイルの人が居て、思わずあれこれと比較する。いわゆる巨乳の人はいないけれども、貧のタイプはいたかなあ。殆どが白人のダンサーだけれど、一人だけカカオ色のダンサーが居て、その人はとてもスタイルが良くてきれいだった。結構目立つポジションにいるのだけれども、決してメインの場所には行かなくて、何か制限があるのかしらとかぼんやりと考えた。

 ショーが終わり、予めガイドに告げられていた集合場所へ行く。会場の外へ出ると、第二部のショーを観る人々の行列が出来ていた。ムーランルージュのある辺りは治安がよろしくないとのことで、バスで滞在しているホテル近傍まで送ってくれるとのことなのだ。確かに、雑然とした人ごみには、どことなく怖さもある緊張を感じた。私達の宿泊先は他の方々よりも随分と離れていたため最後に下車することとなり、図らずも帰路のバスが市内観光を兼ねた。

 大型バスなので細い道には入れないからと、ホテルの前に通じている道まで寄ってくれて、そこでガイドさんと運転手さんそれぞれにMerci.とBonsoir.を告げて別れる。部屋に着いたのは午前0時近く。すぐにベッドにもぐりこんだ。