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02-08-18

[]後宮に月は満ちる

一巻目で少し疑問だったところが、ここでしっかりと設定として使われていたのですっきり。つまり、宦官の暗躍(敵側も味方側も)。後は、すべての女官の一族が排除されてはまったくいないことも。

年齢的にぎりぎりの少年は、いまだ解放されず。その辺の解決が3巻目に来るらしい。

10-06-18

[]後宮に星は宿る 金椛国春秋

後宮に星は宿る 金椛国春秋 (角川文庫)

後宮に星は宿る 金椛国春秋 (角川文庫)

中華風ファンタジー。

国を乱さず、滅びを回避するために、皇后の外戚をすべて、崩御した先帝の墓地に埋めることで族滅をなす、という設定は、初めは、「ほー、おもしろい。楊貴妃も一族の登用で政治が乱れて安禄山の乱が」とか、「後漢の後期から末期もそういえばそうだったか」と単純に思って読んでいたが、母后(限定の実母ではなく、先帝の皇后)が権勢を振るっているところが読み取れて、よく考えると国が乱れるのは母后と外戚、というより佞臣化した宦官のような、と思ったら、設定的にはちょっと弱い、という感想となってしまった。漢を最終的に滅ぼしたのは宦官の養子の曹操だった。

年齢的にぎりぎりの、女装の病弱箱入り貴族の次男坊が、すべてに気づいた感のある屈折した宦官の策略に乗りつつ、族滅させられた一族の再興にたどり着くか、という話の結末はとても気になる。ちょっととんとん拍子に進みすぎている感はあるが。

30-05-17

[]烏に単は似合わない

和風宮廷ファンタジー、宮廷というよりも、王子の心をとらえる若い女性たちの争いと、友情と、愛憎劇、というきゅんきゅんものかと思って読んでいたら…。

最初の2ページを後半になるにつれて何度も読み返す。そして気がつく作者の意地悪な意図。

設定が凝っているファンタジー好きとしては、舞台設定はまことに好みの作品。

語り手のキャラは、萩尾望都のマンガに出てきそうなタイプ。あー、どこか既視感のある怖さ。

11-03-17

[]カトリック教会が既婚男性を司祭にするかもしれない

遠隔地で司祭が不足している場合に限り、ということらしいが、あれほどグレゴリウス7世が批判し、その後の流れとして数百年かかって教会人は未婚者に限るとしていたカトリックに新たな時代が。


Pope Francis has said in an interview published today that the Catholic Church may consider ordaining married men who could potentially then work in remote areas faced with a shortage of priests.

"We must think about whether viri probati are a possibility," Francis said referring to older, married men who are already involved in church business.

"Then we have to decide what tasks they can take on, for example in remote communities," he added in the interview with German weekly Die Zeit.

Many in the Church believe, given the lack of priests in many places, that a new path to ordination should be opened.

They think that in addition to priests who take a vow of celibacy, older, married men with a long commitment to the church could also be considered.

Pope Francis said in May 2014 that "there are married priests in the Church" citing married Anglican ministers who joined the Catholic Church, Coptic Catholics and the priests of some Eastern churches.

The Church, and notably the current pope's predecessor Benedict XVI, had previously said that celibacy was not a matter of inflexible Church dogma unlike, for example, the resurrection of Jesus Christ.

However, Francis said allowing priests in training to choose whether or not to be celibate was "not the solution".

http://www.rte.ie/news/2017/0310/858696-pope-francis-priests/

23-09-16 これでまで読んだ本、いろいろ

[]宮城谷昌光や中二病満載のラノベとか

「主人公最強」的軽いものが読みたくなったので、「魔法科高校の劣等生」を読んでみた。噂通りの「主人公tueee」ではあるが、やや文章が独特で特に会話において誰が話しているのかがつかみづらい。会話文の後ろに誰が話したかが書いてある書き方を見たのは、初めてかもしれない。かなり特徴のある話し方をする人もいるので、特に後から誰が話したか説明してくれなくてもいいなぁ、と感じた。会話部分がつながっておらず、「 」の中で段落変更するのになれるのはかなり時間がかかった。これも初めて見る書き方だ。また、ラノベの、ラノベゆえんのこととして仕方がないのかもしれないが、「ここ! この部分重複線だから! 大事なことなので本文中に何度もちらばせてあるから、忘れないようにしてね!」がややうるさい。

批評文としては正しくないだめ出しからスタートではあるが、上記の会話における問題を除けば、テンポも速いし、さくさく読めてしまって、二冊を1日で読み終えてしまったときは、ちょっとお金がもったいなく思った。

宮城谷昌光も基本的には地の文は長くないし、会話文は誰が誰にどう話したか書いてないが誰の台詞かは自然に分かるし、無駄を極力削った感じでこれも非常に読みやすい。はじめに商(=殷)による夏に対する革命を主題としてものを読み、次に周による革命時の商(=殷)側の重臣を主人公としたものを読み、どうせ持ち歩くこともないだろうと周による革命時の大主人公である『太公望』を呼んだ。『太公望』だけ文庫ではなく単行本だったので持ち歩く気にはならなかったので、読み返しを避けてしまっていた。いずれもある意味「主人公tueee」ではあるのだが、時に悩み、時に失敗し、他人を頼ったり他人の意見を参考にしたりするので、多少はその主人公補正が薄くなっている。主人公補正があるように見えるのは、著者自身が理想的と思える人物を主人公に据えるからに他ならないのだが。

文字が全くない夏時代から商への変化をこれだけ長大な話にするのはすごいし、文字があったとしても基本的には支配階級の人間しか使用しなかった商から周への変化についても同様だ。資料にしても同時代のものはなく、過去に書かれた、しかも現存しないものであったりするので、ほとんどの部分が歴史の流れの中という制限かにおける想像に過ぎないのだが、あり得ただろう話として作り上げる力は見事だと思う。

相変わらず終わり方の淡泊なところが個人的にはちょっと残念なところか。