パキスタン「地震島」続報

先にブログに載せて以降、NASAから素晴らしい写真とビデオが配信されました。

http://earthobservatory.nasa.gov/IOTD/view.php?id=82146&eocn=home&eoci=iotd_readmore

それによるとドーム状の隆起が明確です。そして中央部に割れ前がたくさんできて、そこからメタンガスと思わしき噴出があります。火がついている。

一部の露頭だけの写真からは分からなかったところです。写真に割れ目やその断層上の擦痕は多分正解ですが、その島全体の中での位置がいままでの情報では分からなかったことです。

この島の産状は、まさに溶岩ドー研とうりふたつ。泥の噴出こそ見られないものの泥火山起源と同じいっても間違いではないでしょう。噴火はないのですが。

さて、そうするとこれまでと同様数ヶ月で沈降して消え行く運命といえるかもしれません。
ガスが抜けて圧力が抜けるとしぼんでしまうように。

(9・29追記)9/29日のサンデーモーニングで、私が泥火山とコメントしたように解説されましたが、正確には泥ダイアピルによるドーム状隆起というべきもでしょう。この地域一帯の陸に数多くの泥火山が報告され、この海域で過去に幾度か隆起したり沈んだり繰り返されたので、専門家は即座に「泥火山」と答えたのでしょう。
その後、詳細な映像が流されたので、以上に記したより詳細なメカニズムが推定可能となったといえます。
今後、上陸による詳細な解析や、地殻変動の観測等が施されれればより詳細な実態が分かるでしょう。
沈没まで数ヶ月、詳細な研究を期待したいところです。