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大川興業第29回本公演「Show The BLACK」

(9/18 夜の回 ザ・スズナリ
以前ちらしを見て気になっていたら、ひろこさんが日記でとてもおすすめをされていたので、行こうと思いました。大川興業はお笑い集団として知っていたけれど、ずっと前から演劇のほうでも活動していたのですね。
真っ暗闇の中で物語が展開されていくのを、息をひそめて聞いて感じていた。始まるまでは果たして耐えられるのだろうか?と思っていたけれど、次第に感覚が研ぎすまされて集中していた。舞台では真っ暗闇に閉じ込められた男達が、そこから抜け出そうとあれこれ画策したり喧嘩したり、団結したりする。中には元々目が見えない男もいる。
暗闇では恐怖を感じるけれど、その中で、極限に追い詰められたところでの笑いもある。笑って会場が揺れると体で揺れを感じるし、舞台上での声や床などを叩く音はそのまま音圧となって体で感じるので、ただ耳でラジオを聞いてるのとは違って、舞台ならではものがあるのだと思った。
私は寝て目をつぶるときに、もし死んでしまったら、例えば埋められてしまった時に真っ暗でそのままどうなっていくのだろうと考えてしまい、恐くなることがある。また、もし目がきかなくなってしまったら、どう生活するのだろうかと考えることがある。そういうことを演劇として表現しているのだろうと思った。
貴重な体験をできてとても楽しかったです。ひろこさん、ありがとうございました。