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木ノ内博道の[里親家庭支援のつれづれ日記]

2017-01-08

児童手当の口座

22:13

昨年10月から児童相談所弁護士が配置された。といってもなかなか進んでないようだが。弁護士が現在の里親に関する業務を見るとどうなるのだろうか。

ある地域で、児童手当の口座は里親が開かないといけないという。多くの地域では子どもの口座をわざわざ作って、そこに児童手当をためていくのだろうが、里親の口座でなければいけないのだという。

残念ながらその違いについて説明してもらったわけではないので、どう違うのかわからない。だが、職員と異なる判断が入るのはいいことだと思う。

2017-01-05

「新たな社会的養育のあり方にお関する検討会」第7回

20:03

改正児童福祉法の運用などを検討している「新たな社会的養育のあり方に関する検討会」の第7回目が年も押し詰まった12月28日に厚生労働省で開催された。

当日の資料によると、里親に関連する項目としては「里親支援の一貫した仕組み作り」、「里親支援専門相談員を施設でなく里親支援事業に置く」「里親家庭の子どもの自立支援、22歳の年度末まで支援が受けられる事業」などについて平成29年度予算で拡充するとしている。

2016-12-29

一時保護から「一時保護生活委託」へ

17:40

ジャネーの法則というのがある。年を取った人ほど時間の流れが速く感じられるということを法則で示したもの。それを知ったときに、年齢によって時間感覚が異なるとしたら大人の時間感覚で子どもの保護期間などを決めるのは問題だな、と思った。生まれたばかりの赤ちゃんの障害の有無をチェックすると称して乳児院に1年以上入所させることなど。

それから、たとえば一時保護。日本では2か月までと定められているが、それを大きく超える間、保護されることがある。先日発表された資料によると最長1年半というのがあった。そうなると保護と言えないように感じる。アメリカでは、一時保護は24時間だという。子どもだって不安だろうから24時間はいい。

近年、一時保護に里親を活用する動きがある。児童相談所職員から預かるときに期間を言われるが、それはあってないようなものだ。そうかと思うと突然引き上げたりもする。もっと問題なのは、一時保護で預かっている間は原則として学校に通わせることができない。幼稚園もそうだ。里親に預ける場合は、一時保護ではなくて「一時保護生活委託」と別の制度にして、できるだけ安定した処遇を検討したいものだ。

2016-12-23

国家予算と里親関係

21:04

22日、来年度の国家予算が閣議決定した。身震いするような金額で、多くを国債で賄う。家庭福祉関係では4890億円。うち社会的養護については1456億円。私の頭では評価できる能力もないが、養育里親の手当は72000円から86000円になる。里親支援事業も大きくリニューアルするという。社会的養護の当事者への支援も充実する。いいことではあるが、借金でそれらも賄われるとしたら、子どもたちからお金を預かってやりくりするようなもの。

里母も退行する!?

10:12

1枚の写真がある。1歳前の赤ちゃんを長期で預かったときに、家内が実家に近い海岸に連れていき、足を海水に漬からせている。20数年も前のその写真を見ているうちに、これはひょっとして子どもに産湯を使わせているのではないか、なんて考えてしまった。

子ども里親家庭に来て、そこが安心の環境だと知ると赤ちゃん返りとか退行が始まる。里母の肩から逆さまに何度も滑り落ちたり、無意識に出産を経験し、この大人を親として受け入れようとする。子どもの側にそうした退行があるとは知っていたが、まさか大人にもあるとは。

そうではない可能性が高いし、そうした研究もない。単なる妄想かもしれない。

kino926kino926 2016/12/25 21:53 国家予算の不健全さと子どもの福祉の予算を一緒に書いたら、何が言いたいんだ、というようなメールをいただいた。国家予算も健全にしてもらわないと孫の代まで返済が残るだろう。個人資産残高が1千兆円を超えるほどあるだろうといってもだんだんその実感はなくなりつつある。
子どもの福祉も遅れに遅れているわけだから、まだ足りないという考えの人もいるだろう。
ただ国家予算も子どもの福祉への予算もきちんと無駄のないように使ってほしいと願いたい。

2016-12-22

『北斗・ある殺人者の回心』を読む

19:02

北斗・ある殺人者の回心』(石田衣良著、集英社文庫)を読んだ。両親から激しい虐待を受けて育った少年、北斗が主人公。誰にも愛されず、愛することも知らない彼は、高校生の時、父親の死をきっかけに里親の綾子に引き取られ、人生で初めて安らぎを得る。しかし、ほどなく綾子が癌に侵され、医療詐欺にあい失意のうちに亡くなってしまう。心の支えを失った北斗は、暴走を始め―」。孤独の果てに殺人を犯した若者の魂の叫びを描く傑作長編。第8回中央公論文芸賞受賞作である。

里親として読むと、綾子のように試し行動に広い心で向かうことができるか心もとないが、そのように向かわなければ救済できない子どもがいるのも確か。改めて里親としての難しさを感じさせる本といえる。

お勧めの本だが、ネタバレには要注意かな。