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木ノ内博道の[里親家庭支援のつれづれ日記]

2017-05-21

里親の新たな役割について

22:15

昨日、ある会合で、家族調整に里親も協力になったのかならないのかの話になった。たぶん、改正児童福祉法にそのような条文があったような気がした。そこで、帰ってきて調べたら、第48条の3に「乳児院の長及び里親等は(略)親子の再統合のための支援等を行うものとすること」とあった。

多くの場合、家族再統合については児童相談所の役割で、里親が措置解除後の心配なんて必要がない、措置解除になったら子どものことは忘れてください、という対応が多い。もっと里親を社会的養護の関係者の仲間として信頼してほしい、という思いがある。

一方、社会的養護の現場では、困った里親が多い、とても仲間とは思えない、という声もある。里親が信頼されるためにはどうしたらいいのだろう。また困った里親、とあきらめるのではなくて、仲間として信頼に足るよう努力してもらえないかな、とも思う。

つだつだ 2017/05/22 23:48 はじめまして。興味深く読ませていただいております。

「困った里親」とは、例えばどのような里親さんでしょうか。具体例で教えて頂けると理解しやすくて有り難いです。

kino926kino926 2017/05/23 00:07 つださま、コメントありがとうございます。
困った里親という言い方がいいのかどうか。最近問題になっているのは、やってきた子どもが可愛いとかでSNSにアップした、というのがありますね。里親には守秘義務が課せられていて、顔写真も最近では個人情報になります。顔検索で所在が分かってしまってトラブルになるとか。
短期間預かったのに別れが嫌だ、というのも難しいですね。愛情をもって養育することは大事ですが、原則としては実親の元で暮らすのがいいでしょう。厚生労働省の調査で、里親が預かる期間は平均3.9年です。ところが里親は成人するまで養育したいという思いが強いです。
困った里親というよりは、里親に期待されることが以前と違ってきた、ということがあるのでしょう。であれば、その辺のところをきちんと説明すればいいのでしょうけど。

2017-05-18

母を最も苦しめた日

08:00

今日の朝日新聞が「2分の1成人の日」問題を取り上げている。10歳になって、これまでを振り返って、親に感謝しようというのが趣旨だ。親にとって感動の授業だとして、授業参観とあわせて実施しているところもある。しかし、感謝できる親ばかりとは限らない。さまざまな事情を抱えた子どももいるだろう。里親が知らないで授業参観に行き、心を痛めた話をよく聞く。

最近は過去について感謝するのでなく、どう生きていくかを考える日にしようという取り組みもあるが。

感謝の押し売り、親を喜ばせようと学校が取り組むのはいかがなものか。それで思い出すのは徳川光圀の言葉だ。「誕生日は、最も粗末な食事でいい。この日こそ、母を最も苦しめた日なのだから」。

2017-05-08

デイキャンプを開催

08:53

連休最後の休日の昨日、東洋大学社会学部の森田明美先生のゼミ学生を中心に学生30人、里親子ども40人が船橋キャンプ場でデイキャンプを行った。

天気は曇っていて暑くも寒くもなく、木立のなか気持ちのいい時間をもった。学生が子どもたちと遊んでくれている間、里親はのんびりとした気持ちで、思わず本音で情報交換や相談など。見えるところに子どもがいて、大縄跳びやシャボン玉、ボール遊びをしている。安心できる空間があった。

それにしても、最近は乳児の委託が多くなり、参加したくてもできない里親も多かった。今回参加してくれた幼児や学童を育てている里親も、そのうち子ども思春期を迎えるころには来なくなってしまう。

昨年、このキャンプで出会った学生たちと「里親家庭インターンシップ」をやっているが、もっと進めて、子どもたちの相談相手になってくれるといい、と思った。子ども代理人というほど大げさではないが、児童相談所職員里親とは違った相談相手はいてもいい。

2017-05-06

世界こどもの日について

21:26

去年のこの時期にも書いたかなあ、世界こどもの日について。

国連子どもの権利条約を採択した際、批准する国に「世界こどもの日」の制定を求めている。日程は日本側で決めていいので、政府は5月5日を子どもの日とともに「世界こどもの日」にもしている。しかし、お祝い的な盛り上がりはあっても子どもの権利擁護の日としての取り組みはほとんど見られない。多くの国々が定めている11月20日にして、子どもの権利侵害に声を上げる日にしてはどうだろう。11月は虐待防止月間でもある。

2017-04-30

里親支援事業のA型とB型

22:03

ある方から質問があったのでここに書いておきたい。

以前このブログで、里親支援専門相談員は施設から支援機関に移行されると書いた。「新たな社会的養育のあり方に関する検討会」での議論を紹介したもの。年度末に報告書が出て、そこに反映されるのかと思っていたら、この検討会の報告書は出さずに、決まったものは随時自治体に通知していくこととなった。そういうわけで、どのような結論が出たのかは不明。しかし、今回発出された里親支援事業実施要綱によれば里親支援専門相談員についてはB型里親支援事業と位置付けられている。

この要綱で初めて支援機関をA型B型と分けている。自治体から里親支援事業を委託されている団体をA型とし、「里親会、児童家庭支援センター里親支援相談員を置く児童養護施設又は乳児院」で事業の委託を受けずに里親支援の事業を行う者をB型としている。

ちなみに「新たな社会的養育のあり方に関する検討会」は現在でも熱心に議論が続けられていて、最近は一時保護の問題について取り組んでいる。

里親開拓2

12:11

2割弱の里親委託率を75%にするには約5倍の里親規模にする必要がある。現在登録が1万だから、5万に。委託里親は4000。これを2万にする。問題はフラッグを立てる時期。

そこで、先日提案した一時保護と施設委託児童の受け入れからやってみては、だが、なにも里親登録を必要とすることではなかった。施設の子どもの受け入れは施設にボランティア登録すればできること。一時保護の受け入れも、まだ措置児童ではないので一般家庭でもできる。

十分いまでもできることだった。

えりえり 2017/05/06 00:26 いつも思うのですが、里親の数が増えても
うちの地区は未委託里親がいっぱいです。

児相は「施設がいっぱいだ、いっぱいだ」
と言いながら未委託里親だらけ。
里親に出さない理由を聞くと
「実親が嫌がるから」

里親が増えた増えた、と講習会でいつも
鼻高々に自慢しているけど
未委託がいっぱいいたら意味がないですし
実親の説得も、児相の手腕ですよね。

未委託里親は子供が来るのを待ちわびています

kino926kino926 2017/05/06 15:40 えりさま、コメントありがとうございます。
家庭養育を社会的養護の中心に据えようとするなら、里親をもう少し大事に扱っていただきたいものですよね。ちやほやするというのではなく、せっかく登録したんだから電話1本でもかけてきてほしいもの。委託を期待して研修も受け待っているわけですから。
ただ、家庭って、介護が始まったり会社が倒産することもあるわけで、少なくとも現状把握だけでもしてほしいですよね。
ある里親に会ったのですが、顔を知っている里親にはどんどん話が来る。結局、里親全体のマネジメントができていないってことかも知れません。