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木ノ内博道の[里親家庭支援のつれづれ日記]

2016-05-25

お風呂に入る時間が決まっていないのが悩みだった

09:26

子どもが大きくなって、措置解除になる頃の打ち明け話を里親から聞いた。

施設から里親家庭にやってきて、いつお風呂に入ったらいいのか分からないのが大きな悩みだったという。里親は、そんなことなら言ってくれればいいのに、と思ったという。

施設では何事も時間で決まっていて、里親家庭に来たとたん裁量性の高い行動を要求されるので困ったのだろう。しかし、この裁量性の高さ、別の言い方をすれば「自分で物事を選択する能力」こそが社会に出れば問われる。

食事も座れば出てくる、どんな食材をどう調理したのかも分からない、そういう受け身の生活では選択する能力は育まれない。

そうか、ふろの時間が大きな悩みだったのか、と知らされる。

たみたみ 2016/05/25 12:54 おもわず笑っちゃいましたが、本人にとってみれば大問題だったのでしょう。
ご飯の時おかずがいろいろたくさんあってどれをどのくらいたべたらいいかわからず、悩んでいたという話も聞いたことがあります。

kino926kino926 2016/05/25 18:09 たみさま、コメントありがとうございます。
そうでしょうね、想像できます。おかずって難しいかもしれません。
私が小さい頃は1個の生卵を4,5人で食べる。そうするとまとまって白身が一人のところに行ってしまう。ごめんと言う感じでしたが、そういうことを通じて家族と言う単位があったのでしょう。

2016-05-24

フェースブックと社会的養護の子どもたち

07:35

SNSの発達で交流が盛んになっている。オープン系のSNSでは、わずかな繋がりの知り合いでも、あなたのお知り合いではありませんかとわざわざ教えてくれる。

しかし、それが必ずしもいいこととは限らない。虐待から避難している子どもたちと実親が繋がってしまうこともある。しかもスマホでだと里親が気づきにくい。

2016-05-22

発達障害と里親家庭の子ども

08:22

里親家庭で暮らす子どもの3人に1人が発達障害的、と言うアンケート結果が出ている。複数の調査で同様の結果が出ているので、妥当なものだろうと思う。ただ、専門家の見立てではないので発達障害(的)としか言いようがない。

一口に発達障害と言っても多動傾向、自閉傾向学習障害など症状は異なる。また、生来的なものか後天的なものなのかも分かりにくい。

虐待との関連も話題になっていて、発達障害で育てにくいので実親が虐待してしまうことも多いらしい。一方、虐待によって発達障害的な症状を見せることもある。

里親にとっては治るものなのか治らないのかも気になるところ。医者に診せると、さまざまな病名(レッテル)がつく。それによって里親は育てにくさの原因が腑に落ち、悩みが減ることもある。しかし、レッテル子どもをみてしまっていいのかと言う気持ちもある。

養育とは手探りで試行錯誤をするものだと思う。子どもレッテルを貼るのはよくないし、ましてや向精神薬に頼るのはよくない。近年、安易に向精神薬に頼るようになってきていると思う。施設の養育についてもそうした傾向になることがよく言われる。

育てにくいかもしれないが、あまり診断に頼らず、悩みながら養育をしていきたいものだ。

yacopunyacopun 2016/05/23 05:32 いつも拝読させていただいております、里親です。
愛着障害や発達障害に関して自分なりに勉強しているところです。
レッテル貼りのために診断を受けるというのはどうかという議論が必ずついて回りますが、学校などで支援を受けるためにはやはり医師の診断が必要だったりするのが現状だと思います。早期の療育が必要なケースもあると思います。
また、向精神薬に関しては、安易に頼ることはよくないと思います。しかし、服薬することで学校生活や社会生活が円滑に送れると実感している方も多いのではないでしょうか。
診断を受けること、向精神薬の服薬を「悪」と決めつけるのはいかがでしょうか。
二次障害により自立できない、元里子さんも多いと聞きます。
里子さんの3人に1人が発達障害的という結果が出ているのなら、難しい養育を任されている里親に対して、「個人で悩んで乗り越えなさい」と突き離さないでほしいと思います。

kino926kino926 2016/05/23 23:07 yacopunさま、コメントありがとうございます。
この辺の問題は非常に難しいと思います。
教育関係者が診断書を求めることもあるでしょうし、いい結果がでるなら向精神薬に頼る場合も出てくるでしょう。ただ、多くは向精神薬の結果出てしまう副作用を抑えるためにさらに薬が増えてしまう場合があります。
一義的には医療機関の判断に頼らず、手探りながら養育を試みるのが里親としては大事かな、と思います。

kino926kino926 2016/05/25 09:38 追加です。発達障害的な症状に困っている里親が、ある講演会で、小児精神科の佐々木正美さんにどうしたらいいか質問していました。発達障害の人たちが生きやすい社会に社会のほうが変わらなければいけない、と言っていました。
教育関係もビジネスの世界も、あるいは地域で暮らすにしても、以前はこれほど発達障害の人が生きにくい社会ではなかったように思います。
生きづらくなった社会の変化に対応するため薬に頼らなくてもいい社会に、社会を変えていく努力をしていきたいものだと思います。

匿名匿名 2016/05/25 14:54 いつも拝見しています。
子どもの発達障害については
それぞれの程度もあり、
個性だと捉えると理解しています。


実は、主人の発達障害が検査で解りました。
医師から夫婦のカウンセリングを勧められました。
児相に相談しました。
里子の発達障害より正直ショックでした。
パートナーとしての不都合は話し合いができないことです。
ふたりの時は感じませんでしたが、ひとり家族が増える(環境が変わる)ことに
順応するまで時間が掛りそうです。

話が本題から逸れて申し訳ありません。
多くの里親さんをご存知だと思いますので、
木ノ内さんのご意見を聞かせて頂ければありがたいのですが。

kino926kino926 2016/05/25 18:17 匿名さま、コメントありがとうございます。
最近、大人の発達障害が話題になっていますね。職場などでぎくしゃくするのも、そうしたことがきちんと理解されていないために起こるのかもしれません。
発達障害にもタイプとレベルがあると思いますが、誰でも性格と言った感じで行動や感じ方に偏りがあります。それを理解しないで、自分と同じ能力を要求するのは酷ですよね。なにより要求するその自分と言う人も偏りを持っているでしょうから。
前にも書きましたが、直すと考えるよりも受け入れかたを考えるべきだと思います。

2016-05-21

不確かな話題2つ

23:26

人づてに聞いたので真偽のほどは分からない。

東京台東区では、20年も前から、母子を支援する里親制度があるとか。通常であれば里親制度は都道府県の行う社会的養護の一つとして行うものである。それを区として取り組んでいるという。なにかの勘違いかもしれないが、ほんとうだとすればいいことだと思う。

不確かな話題ついでにもう一つ。

ある地域では、知的障害の子どもを養育している里親は、自動車税が免税になるとか。条例で決められているという。

地域にはさまざまな条例がある。きちんと案内をしてもらいたいものだ。

2016-05-17

災害時の里親家庭支援

07:33

地震など災害が起こると、その地域以外の里親がなんとか支援をしようと考える。そして、子どもだけでも預かるよ、と言う発想が出てくる。ちょうどそうした声があるメーリングリストで盛んだ。

しかし、大変な時だから子どもを遠方に預ける、と言う発想は現場には起きにくい。東日本大震災の時にも、津波にあって家屋が半壊した里親家庭の子ども児童相談所が引き上げると申し出た。里親家庭はこういう時だからこそ子どもたちから元気をもらっているし、一緒に頑張っていきたいと話していた。

それ以外に、こうした災害の混乱で子ども人権が侵害されることがある。それは、まずあまり遠方に連れ出さないことだ。災害で精神的にダメージを受けている子どもを「疎開」させればそれでいいと考えるのは、都合のいい支援のような気がする。もっと子どもの心情に配慮して支援が出来ないものだろうか。

ちなみに国連の「代替的養護に関する指針」では、災害紛争時の子どもの処遇について書かれている。遠方や海外に連れ出さないこと。向精神薬などを多用しないこと、だ。

ユキユキ 2016/05/17 10:26 私の祖母、親類が熊本で被災しました。
ですので、割と身近に正確に状況は伝わります。
ライフラインは復活しても、物資の入手は困難でとりわけ野菜、果物は店頭にも並んでいないらしく、こちらで見繕って送ったらとても喜んで泣いていました。

新聞紙面に発達障害のお子さんへの配慮を求める記事が出ていました。発達障害のお子さんを養育した経験があり、とても胸が痛む思いで読みました。非常事態時で落ち着きない生活の中で、それはもう大変なご苦労だと察します。

支援と言えどそれぞれのニーズは千差万別でしょうし、ニーズに沿わなければお節介となってしまうのでしょう。
とても難しいと思います。

kino926kino926 2016/05/17 18:24 ユキさま、コメントありがとうございます。
支援と言う名のお節介、肝に銘じたいと思います。
震災ではないのですが、社会的養護出身者(ユース)への支援で、アメリカのユースが作った図を見せてもらいました。8つの段階があって、100%の支援から0%の支援まで書いてあります。固定的に支援していたら自立が困難になってしまいますから、支援される側がこんな考えを主張できるのは面白いと感じました。