希乃子の小説、読んで下さいm(__)m

駄文な小説を書いてます。

僕等の街で。

僕が、バスミュに参加出来た理由を知ったその夜は中々、寝付けなかった。体調不良で、入院しているという正規にオーディションに合格した神山爽太君の事を考えてしまったからだ。(名前は、桜沢先輩のくれた走り書きメモに書いてあった。同姓同名では、ないのなら子役時代の彼と、僕は地球戦隊エコレンジャーで、共演している。)
やっと、とろんとし始めた頃、僕は聞き覚えのある不愉快な声を拾ってしまった。一気に眠気が、ぶっ飛ぶ。
寝る事を諦めると、近くの非常階段から外へと飛び出した。


総合運動公園のグラウンドに不愉快な声の主は、いた。屁っぴり腰の天使が、1人で説得している。
「そんなんじゃ、殺(や)られるよ!!コイツ、562人の人間を食らってる犯罪者だから!!」
不愉快な声の主、瑠樹の事を僕は過去に7度も、捕まえていた。
「俺の情報、良く覚えてんなって褒めてやるよ。でも、残念♪7度目の再会の
君の記憶した書類は、多分間違ってるから訂正しとくねー。564人だよ☆俺様、ちゃーんと数えてたもんね♪」
僕の拳が、ワナワナ震えた。瑠樹は、全然反省していないばかりか、犯行を自慢気に話している。
「そうだっ♪屁っぴり腰の君、若くてプリプリな肌の君の事だよ。すごく、美味しそうで柔らかそうなお肉…。大丈夫、一思いに殺ってあげるから!!」
狂気に満ち溢れた言葉を聞いた僕は、怒り心頭に発していた。同時に瑠樹を説得する事は、難しいだろうとも判断していた。
「大人しく、大子警察署に連行されるって言うなら、手出ししないつもりだったんだが…。全然、反省してねーし!!お前、絶対に豚箱に入れてやる!!」
怒りで、僕の言葉は乱暴になってしまう。僕の怒りを止める人は、誰もいなかった。


「動きを封じたは、良いんだけどどうやって、警察署に連行するかだな…。呪術が、万が一解けちゃったら面倒だしなぁ。」
瑠樹を説得していた天使は、恐怖で気絶した様で、地面に倒れていた。
「取っ捕まえるなら、考えて欲しいんだけど。しょうがない、これ使ってよ。」
「あ、有りが…。えっ、都北君?!な、何で…。」
ロープを持って、そこにいたのは都北信悟君だった。
「何でって、これに応援要請があったから、駆け付けてたら位置情報マップにハニーと、ピーチの名前が出てさ。着いたら、事が片付いてた。」
天使の必需品、通信装置。見た目は、多機能な腕時計型の小型電子機器であるそれが応援要請を受け取る前に気付いたので、僕はそれの応援要請アラームも、位置情報も確認していなかった。
「じゃあ、コイツを縛るの頼んでも良い?ハニー君が、気絶してるから起こさないと…。」
僕は、笑顔で都北君に言った。



〜続く〜