希乃子の小説、読んで下さいm(__)m

駄文な小説を書いてます。

僕等の街で。

南野さんを待つ間に僕の意識は、遠くなったらしい。気が付いたら、僕の実家の目と鼻の先にある個人医院(大人になる迄、風邪やインフルエンザを含む病気とは無縁だったから、僕の掛かり付け医ではない。)で点滴を受けていた。
以前にも、似た様な事があった。その時は、風邪に加えて神経性無食欲症と、脱水症状に貧血等々(元を正せば、神経性無食欲症が原因。)で半年近く入院したのだが。
「良かったー。気が付いて
小狼君、高熱で意識なくなってたから、お姫様抱っこで病院迄…。」
南野さんの言葉を元にその様子を想像した僕は、恥ずかしくなって熱が、上がった様な気がした。
小狼君、思った以上に軽いからびっくりしちゃった。」
高熱の出る前触れだったのか、それともそれが、引き金だったのか2週間前から、僕の食欲は落ち、3Kg近く体重が、減っていた。(それで、ぶっ倒れなかったのが不思議だけど。)
「今日は、僕の為に…。」
僕の声は、相変わらず絞り出さないと、出なかった。
「40℃以上の熱が、あるのに1人で病院に行くのは、辛いの知ってるからね。独身時代に経験して、懲りたから。それから…。」
南野さんが、少し照れながら言葉を続けた。
「主には、信頼されたいし頼られたい。少しずつ、そんな関係になれたらなって。」
僕は、その言葉に頷いた。



〜続く〜