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寝言は寝ている時に言え

2016-03-08

『ナイトクローラー』

| 00:21

ナイトクローラー [Blu-ray]

ナイトクローラー [Blu-ray]

 この作品のあらすじをちょこっと聞いたとき、個人的には、はじめ真摯に報道を志した若者が、評価を得たいがために、どんどん外道な方向に走っていって闇落ちしてしまうような作品かと思ってました。

 実際観たら、最初から外道な若者だった(^^;)でもなんかそのせいで、逆に安心して観られるっていう。よくできたサイコパスのステップアップストーリー!

 ジェイク・ギレンホールはわりとまっとうな人の役をやるイメージだったんですが、この作品での演技はすごいですね。目つきやばっ!

 主人公は他人のことなんか1ミリも考えてないんだけど、なんか異常に熱意と自信に満ち満ちているし、やたら口が立つので、周囲の人はいつの間にか魅入られてしまう。

 よく「経営者にはサイコパスが多いんです」みたいな事が巷で言われているけど、この作品を観て初めて「そっかー。。。そういうことかー」と変に納得してしまいました。

 こういうリスクを取らなければいけない業界で成功するには、危機感や倫理観が欠落しているような人の方が有利なのかもねえ。

 そして、「過激なものが求められているから過激なものを提供する」っていうメディアにつきものの業みたいなものもよく描かれている。

 すごい!この映画エグい!人間怖い!面白い!って喜んでこういう作品を観ている自分もゲスな消費者の一員なんですかね。。。とかそういうメタな視点に気付いてしまうような、そんな作品でもありました。

2014-04-24

『七王国の玉座』

| 23:57

今回は我が家で大流行中の氷と炎の歌シリーズでやんす!


ごく普通にGame of Thrones観てハマりましたわよ。ごく普通に。

やべぇ。。たまらん。。面白いっす。


複数主人公で、きっと誰もが感情移入できるキャラクターを

見つけられるというのが美味しい。

みんな人間らしいというか、

ヒーローっぽい人でも割とダメな面があったりとかして、愛おしい。

家族や友達同士で読めば、

あんた誰推し!?ってな会話で盛り上がれますよ。きっと。


個人的には、ベタですがジョン・スノウには幸せになってほしい。

あんた、何にも知らないのね、ジョン・スノウ。


最初バカ娘だなーって思ってたサンサが

苦労して賢くなっていくのも良いね。

ハウンドとの関係とか萌えるわー。


あと、星降る城のサー・アーサー・デインって

名前だけでカッコ良すぎでしょ。おかしいでしょ。


エログロがキツめな部分もあるんですが、

こっ、この野郎。。と思うようなゲスな奴は

それなりにろくでもない死に方とかして

清々しい部分なんかもあったりして、よくできてます。


しかし、女の子キャラが身体損傷とか酷い目に逢うのは

結構きついっつーか、この作者ドSだなって思ったりも。


現在、『竜との舞踏(上)』まで読んでるんですが、

途中で翻訳者の方が変わってしまい、

微妙に人物の口調とかが一貫してないのが残念。

サーセイってこんな下品な人だったっけ?みたいな。

まあ、ドラマ観て補完されるからもうまんたいですけど。

2013-07-15

アリストテレス『動物誌』

| 16:12

動物誌 (上) (岩波文庫)

動物誌 (上) (岩波文庫)

このブログの書き始めから、ずっと読む予定表に入っていた

アリストテレスにようやっと突入です(^^;)


しかも、『形而上学』とか読む気力がなかなか起きないので

読みやすそうなコレから読んでみたという。


つか、これ面白いよ!?


コレ一冊で、アリストテレス先生のすごさがわかります。

何がすごいって、現代人もびっくりのサイエンティスト魂ですよ。


例えば、孵化前の鳥の卵に穴を開けて1日ごとの発生過程を観察したりしてるんです。

イカやタコについての観察なんかもすっごい詳細で、

タコの足の1本は生殖器だ、なんてことも正確に書いてある。


しかも、古代ギリシャ人はサルの解剖なんかもしてて、

内臓の位置関係とかそこそこ知ってたのね。

人間はさすがに宗教的な理由でしなかったみたいですけど。


悪かったよ。私、古代人ばかにしてたよ。


ほかにも、ヒツジや牛の放牧の仕方とか、その時代ならではの実践的な技術がいろいろ書いてあって興味深い。

先生が、羊飼いやら漁師さんのとこを訪れて

聞き取りを行う様子が目に浮かびます。


そんな感じで、先生は観察と実験と、フィールドワークを重視してるのだけど、

一方で、項目を充実させたいと思うあまり、伝聞だけで書いたでしょ!?って部分も時々あります。

例えばクマの生態に関する一節。


「(クマは)雄ウシに肉迫すると、その面前で仰向けにひっくり返り、雄ウシが突きかかろうとすると、両腕で二本の角をつかみ、口で片峰をかんで、雄ウシを引き倒すのである。」(下巻P64)


プロレスかっ?と思いました。

アリストテレス先生は不本意かもしれませんが、こういうの結構好きです。


あと、ギリシャ人はイソギンチャクとセミを食べたんですって。へえぇ〜。

ゆきこゆきこ 2013/09/25 16:58 ひさしぶりーゆきこだよー。相変わらず知的好奇心旺盛だねぇ!私は最近フェルマーの最終定理に関する本読んでるよ。てか、セミって食べられるのね。夏とか食に困らないね。また遊ぶ時に詳しい話を聞かせてね

管理人管理人 2013/10/25 09:16 わあー、迷惑メールが来すぎて書き込みのお知らせに気付いてなかった!ごめん( ; ; )
フェルマーの最終定理も面白そうだね!今度教えて!

2013-06-30

『テニスン詩集』

| 15:33

対訳テニスン詩集―イギリス詩人選〈5〉 (岩波文庫)

対訳テニスン詩集―イギリス詩人選〈5〉 (岩波文庫)

スカイフォール』で気になったテニスン、早速読んでみました。

詩ってのは本当は原語で読まなきゃいけないのかもしれないけど

そこまで英語出来る子じゃねえし・・・とか思ってたら

親切な対訳付きがあったりします。


いやいや、これ、浸ってしまう世界だわぁ。


昔、ラファエル前派の絵やモリスのデザインにハマってた事があるんですが、

テニスンもまさに同時代の、そういった人たちの仲間の一人なんだよね。


古代趣味に中世趣味、メランコリックだけど力強くもある世界観は

自分の好みにしっくりはまりすぎるんだけど

この人はなんかちょっと優等生風というか

破綻というかカオスな部分が皆無なのでちょっと物足りない感もある。


しかしまあ、あんまその辺の歴史に詳しくはないですけど

19世紀といえば大英帝国の栄華の極みなんじゃないかと思うんだよね。

その国家の最盛期に流行した美術や詩が、

こういう幻想的で陰鬱なものだったってのは、

面白い国だな〜と思う。


テニスンの作品は漱石とか日本の明治時代文学にもかなり影響があるようですが、

日本人の美意識に通じるってのはなんかわかる気がします。


作品の中では若くして亡くなった親友のハラムに捧げた『イン・メモリアム』がいいな〜。

引用したかったのですが、ちょっと長すぎたので割愛w


しかもこの人、自分の息子にハラムって名前を付けたんだねぇ。すごいなあ。

2013-06-16

『スカイフォール』

| 23:20

始めに言っておくと、ワシは特に007好きとかじゃないのでやんす。

子供の頃に、日曜洋画劇場なんかで007シリーズを観てて

なんとなく抱いていた印象は、


「なんかスーツ着たケツアゴのおっさんが銃撃って敵か味方か?みたいな女の人とイチャイチャして車からミサイルが出たりなんかいろいろ爆発したりするお話」


それ以上でもそれ以下でもなかった。

し・か・し!

ダニエル・クレイグになってからの007は面白いのでやんす。


そして今回はほんとに良かった^^


とりあえず映像がカッコ良すぎなのである。

オープニングタイトルとかまじ震えるスタイリッシュさ。

ADELEの曲も良いねえ。


しかも上海マカオ軍艦島スコットランド

あまりにもナショジオ的絶景テンコ盛り過ぎて

もうおなかいっぱいなんです。


てな感じでビジュアルだけでいろいろ語れてしまうのだけど、

お話もあまりにも渋い。


ジュディ・デンチの素晴らしいお仕事。

テニスンの詩の朗読でこれまた震える。


「昔日、大地と天を動かした我らの力強さは既にない

だが依然として我々は我々だ

我らの英雄的な心はひとつなのだ

時の流れと運命によって疲弊はすれど

意志は今も強固だ

努力を惜しまず、探し求め、見つけ出し、決して挫けぬ意志は」


まさに老兵にささげるバラードでやんす。ふおおお!


あと、ダニエル・クレイグがなんかすげぇストイックというか

女の人とイチャイチャしてもあんまいやらしい感じがしないのが好きだなw

弱ってる姿とかもカッコ良いしw


ゲーマーだという噂を聞くんだけど本当かな!?