Fool in Trance

それはあった。それは二度とないだろう。思い出せ。

映画館でフリードキンを、犬は吠えるがキャラバンは進む、その他 

台風クラブ [DVD]

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 酷暑、相次ぐ水害、とますますバラードの予見した世界に近づきつつある昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 恐らく20年ほど前、杉並区荻窪に一人暮らししていた頃の話。台風一過したその夜に、近くに住んでいた友人のきゃらはん師を誘って飲みに出かけた。街に人気は無く、自転車は皆横倒しになっていて、繁華街も風で飛ばされた看板やらゴミ箱などが散乱していた。開店している店を見つけて入ってみると、お客は我々だけ。その店はBGMもなし、店員のお喋りも聞こえなかった。静まり返った店内でヲタ話をしながら2時間ほど飲んだが、その間貸切状態であった。店を出て、もう一軒。ショットバーに入ったら、そこでは音楽が流れていて、何だかホッとしたことを覚えている。ここでもお客は我々だけだったけど。いや、それだけの話なんですが。昨夜、台風13号千葉直撃かとの情報に怯えながら眠ろうとしてふと思い出した話。話、というか20年ほど前の情景。


沈んだ世界 (創元SF文庫)

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 話変わって。先月末、学生時代のクラス会がありました。友人たちとの宴席が何で楽しいかというと、「先輩」でも「課長」でも「上司」でも「父親」でも「夫」でもなく、ただの「F君」としてそこに居られるからなんだなと思った次第。これって本当にありがたい。皆様ありがとうございました。これからもよろしくです。


再会の時 [DVD]

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 話変わって。娘(6歳)が何か口ずさんでいて、聞き覚えのある曲だなと思ったらオザケンの「ローラースケート・パーク」だった。妻が車で聴いていて、気に入ったらしい。「誰かが髪を切って いつか別れを知って 太陽の光は降りそそぐ ありとあらゆる種類の言葉を知って 何も言えなくなるなんて そんなバカなあやまちはしないのさ!」って、娘の声で歌われるとね・・・。もちろん歌詞の意味なんてわからずに歌ってるんだろうけど。今年一番萌える出来事であったことよ。


犬は吠えるがキャラバンは進む

犬は吠えるがキャラバンは進む



 話変わって。ウィリアム・フリードキン監督『恐怖の報酬』(1977年)が 4Kデジタル・リマスター、オリジナル完全版として11月に劇場公開されるとの情報が!フリードキン!ロイ・シャイダータンジェリン・ドリーム!当時日本公開されたのは30分ほどカットされた短縮版、自分が見たのはローカル局でTV放映された吹替版(なのでさらにカットされていたことだろう)。諸々大人の事情があったらしく日本版ソフトが出ていなかったので、これまで再見する機会もなかった。これは万難を排して劇場に駆けつけるしかあるまい。