7月21日



劇場版ポケットモンスター
みんなの物語

観てきました。



今年の劇場版は昨年同様アニメとは全く別の世界観でかつ昨年と違い原点に回帰するでもない完全に新たな世界観で描かれています。
キャラデザもこれまでと全く異なる類を見ないモノで異色感漂う作品。
結果的に言えばストーリーは非常に面白く、独特のキャラデザも全く違和感無しでした。





軽く感想とか


タイトルや公開前の触れ込みの通り登場人物1人1人の心が変化していく様子が濃密に描かれており、人間ドラマとしての性質を強く示す作品でした。
物語を形成する中心人物がサトシ含め6人と言う多さながらしっかり6人とも存在感を出していて、誰もが魅力的に描かれているのが秀逸。
公開前はリサがメインなのかなと思ってましたが、本当に6人やその他の登場キャラまで合わせて「みんな」を描いている作品でした。
それぞれのキャラが出会いを通して迷い、苦しみ、悲しみに立ち向かい、手を取り合って前に進んでいく様には終始涙させられました。
ポケモンとの共存をテーマにしている点も合わせて、過去作で言えば烈空の訪問者が性質的に近いように思えます。



人間ドラマが濃い分ポケモン単独の描写は薄め。
ポケモンが大暴れしてバトルバトル&バトルと言うような内容ではないので、子どもは退屈するかもしれません。
バトルシーンが全く無いと言う話ではないので、もちろん見どころはあります。
今作初登場の幻のポケモンゼラオラの活躍も物語の中に組み込まれており、昨年のマーシャドーのような不遇な扱いではないのでしっかり印象に残ります。
ルギアはストーリー上重要な存在ではあるものの、バトルシーンは無し。
サトシも今作はバトル控えめなのでバトルに関してはほぼゼラオラに頼った構成になってます。
とにかく今作は心の描写が厚い作品なので、出来ればバトルを求め過ぎずに早めに割り切って観た方が良いと思います。




とりあえずは以上で。
今作はキャラクターを魅力的に描くと言う点で群を抜いた作品で、それぞれのキャラクターがそれぞれの成長を遂げながら1つの物語を形成していく様が感動的でずっと泣いてました。
やっぱり劇場版は人の心、ポケモンの心を描いてこそだなと改めて思わせてくれます。
チケット代の支払いを引き受けてでも観に行ってほしいくらいにオススメなので、是非とも劇場に足を運んでいただきたいです。