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読書と映画の備忘録

大槍葦人ribbon展

           
 

先週の夕方、もう終盤だったのだけれど、メイド喫茶シャッツキステさんまで、大槍葦人ribbon展を見に行きました。

密談室なる区切られたスペースに案内してもらえました。メイドさんいわく、美少女部屋だったのが展示替えで、美青年&美中年部屋になったそうです。

同人活動初期の頃、男性キャラで女性に大いに人気があったのだって聞いたことがあるけれど、個人的には美少女イラストでファンになったので、美少女部屋のときにきていれば(!?)とか、心の中でつぶやいてみたりする。

テーブルについたら、メイドさんが展示関連の同人誌を、もってきてくださって、それがもう拝見できるとは思わなかった本ばかりで、紅茶を飲みながら大いに悦ぶ。インタビューがのっている本とか、イラストのお洋服をカタログ体裁にしている本とかがあって。

大槍さんの絵は、女の子もさることながら彼女達が着ているお洋服や靴もすごく素敵なのです。レースやフリルやリボンのディティルがとても細かく描きこまれていながら派手ではなく、シンプルで控えめ、でも可愛い。なので、よけいに魅入ってしまうのです。大人の女性が着られるシックで可愛いお洋服、本当にデザインして欲しいな。着てみたい。

ゆっくり過ごしているうちに、メイドさんと絵の話ができたり、白が好きだというメイドさんにも、お洋服素敵ですねって話しかけてもらえたり(珍しく白系のお洋服にコルセット)、特別メニューのパフェを頼んでみたり。パフェ、ミニサイズで量もちょうどよかったです。紅茶もおかわりしました。

今回の展示、メイド喫茶ということで、おそるおそる行ったのですが、杞憂でした。本棚も、いままで行ったことのあるブックカフェやBOOKBARのなかでも、並んでいる本がツボに嵌るといいますか、自分のおうちの本棚に似ていたといいますか……、小さい頃読んだ絵本とかもね……、近くまで行ったら、また訪れたくなるような場所だったです。

それにしても、大槍さんの絵を、どれくらい好きかっていうと、顔がおもわず綻んだり、泣きそうになっちゃうくらい好き。ここまで好きになるとは思っていなかったのだけれど。

でも、惹かれる理由は、はっきりしていて、微笑む女の子たちのなかに、とりわけ暗い眼や複雑な表情をする少女たちがいたから、光や昼や太陽よりも、闇や夜や月や星が似合う少女たちがいたからなのだと思う。

他のいわゆる美少女系イラストレーターさんの絵を、同じくらい真剣に見たことがないので、単なる好みだと云われたらそうなのかも知れない。

でも、やっぱり自分にとっては特別。スペシャルで、次元が違う。

絵の中の少女たちと過ごした静かな時間、幸福でした。



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店内、ずっと白詰草話などのゲームサントラが流れていました。Youtubeで耳にしていたのでわかったの。サントラ、ほしいと思ったりしたけれど、 アマゾンで見ているとけっこうよいお値段になっています……。


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そういえば、メイドさんの本棚なるものに、ジョージ・ヘイ/大瀧啓裕訳『魔道書ネクロノミコン完全版』を発見して、思わず心の中で快哉を叫ぶ。うふふ、嬉しかったですo(^‐^)o

というのは、顔には出さずに真剣に展示を見ているふり……だったのでした。