【さぽている育成日記】武神装甲見参!?

彼女と共に天覇の任務をこなして、はや幾月か経った。
詩魔法で支援してくれるとは言え、自らが標的になって戦闘の重荷になっていることに責任を感じているようだ。
「だから父上、父上の負担にならないように靜は頑張ってみせるよ」
そういって、部屋に篭って決意を新たにする彼女。
そうして数時間後、新たに服を紡ぎ出したのだったのだが……。
「なんだい、その格好は……」
笑いをこらえつつ俺は彼女に尋ねる。
「えと、天使さんをイメージして作った服なんだけど……って何で笑ってるかなぁ?」
頬を膨らませて言う彼女を見やって更に笑いをこぼす。
なんだって、今の彼女の格好は、鎧をがちがちに着込んだ状態なのだから。
しかも、なんだか鎧に着られているという感じがして、それがなんだか微笑ましい。
「もう、また〜。なんでそんなに笑うかなぁ」
と膨れながらぽかぽかと俺を叩こうとするけど、彼女は動かない。
「どうしたの?」
俺は答えをわかった上でこう聞いてやる。
「よ・・・鎧が重くて動けないの……」
と、期待したとおりの回答を彼女は寄せてくれたのであった。