RubyConf 2006 の裏番組、RejectConf の実施形式メモ

問い合わせがあったので、つらつら思い出していました。せっかくなのでここにも残しておきます。


RejectConf とは、そのまま訳すと却下会議。RubyConf 2006 の開催時期中に行われたものです。RubyConf 2006 では伝統のシングルトラックを守っていましたので、同じ時間帯に複数のセッションが行われることはなく、常に全員が同じ会場で同じ発表を受けていました。このあたりが、アットホームというか「濃い」というか「熱い」コミュニティーが形成される一因なんだろうと勝手に思っています。ただ、時間の都合上、どうしてもセッション数は限られてしまいます。


そこで今回登場したのが、RejectConf です。
発表の応募にはじかれた人たちが集まり、もうひとつの RubyConf を開催してしまったのです。タイトルでは「裏番組」としていますが、時間帯がかぶっていたわけではないので、「深夜番組」のほうが正しいかもしれません。 (^^;


5,60人が会場ホテル内のレストランに集まり、A0用紙を貼っただけのスクリーンに発表を映しながら、ビール片手に聞き入っていました。発表したい人がたくさんいるので一つ一つはかなり短めです。5〜15分+質問時間ってとこでしょうか。
RubyConf 以上に暑いし熱かったです(笑)

  • RejectConf の模様



以下、思い出したことを五月雨式に書きとめてみました。

  • 告知
    • ruby-talkで Ryan Davis とJacob Harris が提案
      • シングルセッションの都合上、rejectされた人は多くMLで盛り上がる
    • ライトニングトークとは別物
      • それはそれで正規のRubyConf内で募集されて発表があった
    • RubyConf初日に Ryan Davis が 会場で宣伝
      • 場所と時間、趣旨
      • 発表したいことがあればどんどん来てくれとのこと
    • 二日目にもう一度宣伝
      • このときRejectConfでふるまうビール代のカンパを呼びかけ
      • その場でもけっこうたくさんのひとがカンパしだす
      • Tim Bray が半分くらい奢ったらしい?

  • 場所
    • ホテル内のレストラン
    • 頑張れば5,60人が椅子を並べられるくらいの広さ、けっこうぎゅうぎゅう
    • 密集度が高く非常に蒸した、ビールがうまい
      • ビールは前方の床にケースが置いてあり、自由にとって飲む
    • 途中でホテルの人が扇風機をもってきてくれた
    • スクリーンは、A0の用紙を壁に貼ったもの
    • 発表者は椅子に乗せられたプロジェクターにPCをつないで発表
    • ひざ立ちでPCを操作するひととスライドのタイミングをRyanに任せて立って話す人の2パターン
      • デモがあるひとはだいたい前者

  • 時間
    • 二日目夜
    • 正規のRubyConfが終わり、夕食後にわらわらと皆集合
    • たしか20時か21時開始だったような...
    • 眠くて12時くらいに退散してしまったが、あとで聞いたら2,3時くらいまでやってたらしい

  • 進み方
    • Ryan が開始の合図と盛り上げ
    • 発表したい人に手をあげてもらう
      • 軽く15人くらいの手があがる
    • 5分欲しい人、10分欲しい人、・・・と確認していき、Ryanが適当に順番を決める
      • この時点では5,6人分くらい
    • ジョークを織り交ぜながら最初の発表者が開始
      • 笑いが先行する仕立てだがちゃんと真面目な内容
      • お酒もはいっているので妙に盛り上がる
      • 自作のツールの紹介が多い
    • 発表を手早く終え、質問タイム
      • わりと長くとっている、5,6人には答えてた
      • 質問の手がたくさんさっとあがるのはお国柄か
    • 発表者のなかにはこの間に資料を作成している者もいる
      • それでもしっかりデモまでこなすあたりはさすが
      • もちろん事前に準備してきている発表者もいる
    • ある程度発表が済むと、発表したいひとがどのくらいいるかを再度確認
      • 手の上がるのが早かった人などをピックアップ
      • あとは延々この繰り返し
    • 扉は開け放っているので入退出は自由
      • たまに冷やかしのように大物が尋ねてくることも
    • 献本の抽選などをたまに発表と発表の間に入れていた
    • 休憩時間はとくになし
      • 12時くらいまではひたすら休みなしで続いた
      • でもなぜか冷めやらぬ会場の熱気...
    • 飛び入りで寸劇なんかも披露された
      • スタートレックを言語ネタでアレンジ!?
      • あまりに好評で翌日正規のRubyConfでも空き時間に再演

あと、参考までに以前書いたものへのリンクも載せておきます。
RejectConf で取り上げられていた発表の翻訳も少しだけあります。

http://d.hatena.ne.jp/kiwamu/20061026/1161865162

http://d.hatena.ne.jp/kiwamu/20061020/1161865555

http://d.hatena.ne.jp/kiwamu/20061020/1161865554

http://d.hatena.ne.jp/kiwamu/20061020/1161865553

http://d.hatena.ne.jp/kiwamu/20061020/1161865552

http://d.hatena.ne.jp/kiwamu/20061021/1161865788

http://d.hatena.ne.jp/kiwamu/20061021/1161865787

http://d.hatena.ne.jp/kiwamu/20061021/1161865786

http://d.hatena.ne.jp/kiwamu/20061021/1162188848

http://d.hatena.ne.jp/kiwamu/20061021/1161865785

http://d.hatena.ne.jp/kiwamu/20061021/1161865784

http://d.hatena.ne.jp/kiwamu/20061021/1161865783

http://d.hatena.ne.jp/kiwamu/20061022/1161865838

http://d.hatena.ne.jp/kiwamu/20061022/1162023851