- 作者: 天童荒太
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/11/30
- メディア: 単行本
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天童荒太の本を初めて読みました。
やらんなんこといっぱいあったのに
60ページぐらいからおもしろくなって
土日は
全部放っぽり出して
何もやらんと読んでました。
人気作家ですが
タイトルがどれも重そうだし
避けていた気がします。
信乃さんが読んだと言われて
私も読んでみました。
2009年の直木賞受賞作品です。
「悼む人」は事故や事件で亡くなった人を
尋ねながら生前を偲び
悼んで日々を送る青年の話です。
まったくの他人を
新聞や雑誌の記事をたよりに
近所の人に生前の様子を聞きながら
悼む。
その人を知るために
たどり着いたのは
たとえどんな経歴があろうとも
「誰に愛され
誰を愛し
何をして人に感謝されたか」
で
悼んでいきます。
悼むことは
たいがいは
好意的に受け捕えるのでは
と思っていましたが
変人扱い
犯罪者扱い
を受けながらの苦難の旅だと
わかります。
架空の人物なのでしょうが
リアリティがありました。
エンディングが素晴らしかった。
神々しい気持ちで本を閉じました。